CJKが飛ぶ

FleischerAnimation

Fleischerの芸術

アルティメットでも収録されたMax&Dave兄弟のアニメーション。
第1作が放映されたのが1941年9月26日、これはオスカーにもノミネイトされました。
以後、短編アニメ映画として制作され、その数は17編になります。
国内では、このすべてを収めるVHSがなく、今回の11枚組の直前に出たデジソニック社のDVDが初になります。
この作品の情報を少しまとめます。訂正や追加情報のご協力をお願いいたします。


原題(邦題) 基本データ 国内版別収録情報
Superman
(ス☆パ☆マン誕生)
1941.SEP.26
Dave Fleischer
●VHS世界クラシックアニメシリーズvol1「ス☆パ☆マン誕生」
●DVDカラーリマスター版「ス☆パ☆マン」
The Mechanical Monsters
(謎の現金強奪ロボット)


1941.NOV.21
Dave Fleischer



●VHS世界クラシックアニメシリーズvol1「恐怖のロボット・モンスター」
●VHSピラミッド名作アニメシリーズ1「謎の現金強奪ロボット」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ15「謎の現金強奪ロボット」
●DVD名作アニメ「謎の現金強奪ロボット」
●DVDカラーリマスター版「謎のメカ怪人」
The Billion Dollar Limited
(金塊輸送車を守れ!)


1942.JAN.9
Dave Fleischer


●VHS世界クラシックアニメシリーズvol1「百万ドルの特急列車」
●VHSアニメワンダーワールドvol2「金塊輸送車を守れ!」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ16「金塊輸送車を守れ」
●DVD名作アニメ「金塊輸送車を守れ!」
●DVDカラーリマスター版「金塊輸送車を守れ!」
The Arctic Giant
(氷河の古代怪獣)


1942.FEB.27
Dave Fleischer


●VHS世界クラシックアニメシリーズvol2「冷凍恐竜大暴れ」
●VHSピラミッド名作アニメシリーズ1「氷河の古代怪獣」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ16「氷河の古代怪獣」
●DVDカラーリマスター版「冷凍恐竜大暴れ」
The Bulleteers
(危険な弾丸カー)
1942.MAR.27
Dave Fleischer
●VHS世界クラシックアニメシリーズvol2「恐怖の弾丸カー」
●DVDカラーリマスター版「恐怖の弾丸車」
The Magnetic Telescope
(磁気望遠鏡)
1942.APR.24
Dave Fleischer
●VHS世界クラシックアニメシリーズvol2「彗星誘導装置」
●DVDカラーリマスター版「すい星誘導装置」
The Electric Earthquake
(電気地震)
1942.MAY.15
Dave Fleischer
●VHS世界クラシックアニメシリーズvol3「マンハッタン島を乗っ取る男」
●DVDカラーリマスター版「マンハッタン島を乗っ取る男」
Volcano
(火山島危機一髪)



1942.JUL.10
Dave Fleischer


●VHS世界クラシックアニメシリーズvol3「溶岩から町を救え!」
●VHSアニメワンダーワールドvol2「火山島危機一髪」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ17「火山島危機一髪」
●DVD名作アニメ「火山島危機一髪」
●DVDカラーリマスター版「溶岩から町を救え!」
Terror on the Midway
(サーカスの恐怖)
1942.AUG.28
Dave Fleischer
●VHS世界クラシックアニメシリーズvol3「サーカスの恐怖」
●DVDカラーリマスター版「サーカスの恐怖」
Japoteurs
(新たな敵の出現)
1942.SEP.18
Seymour Kneitel
●DVDカラーリマスター版「巨大爆撃機を追え!」

Showdown
(偽ス☆パ☆マン現る)


1942.OCT.16
Izzy Sparber


●VHSピラミッド名作アニメシリーズ1「偽ス☆パ☆マン、現わる!」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ15「偽ス☆パ☆マン現れる」
●DVD名作アニメ「偽ス☆パ☆マン現る」
●DVDカラーリマスター版「ニセス☆パ☆マン現る」
Eleventh Hour
(ギリギリの救出劇)
1942.NOV.20
Dan Gordon
●DVDカラーリマスター版「スーパーマン・イン・ヨコハマ」

Destruction Inc.
(恐怖の破壊光線)
1942.DEC.25
Izzy Sparber
●VHSアニメワンダーワールドvol3「恐怖の殺人光線」
●DVDカラーリマスター版「テロリストは誰だ!」
The Mummy Strikes
(よみがえるミイラ像)
1943.FEB.19
Izzy Sparber
●DVDカラーリマスター版「古代ミイラの呪い」

Jungle Drums
(ジャングルの秘密)
1943.MAR.26
Dan Gordon
●VHSアニメワンダーワールドvol3「ジャングルの秘密」
●DVDカラーリマスター版「ジャングルの秘密」
The Underground World
(暗黒組織をつぶせ!)
1943.JUN.18
Seymour Kneitel
●VHSアニメワンダーワールドvol3「暗黒組織をつぶせ!」
●DVDカラーリマスター版「地底大探検」
Secret Agent
(テロリストは誰だ!)


1943.JUL.30
Seymour Kneitel


●VHSアニメワンダーワールドvol2「テロリストは誰だー?」
●VHS親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ17「テロリストは誰だ」
●DVD名作アニメ「テロリストは誰だ!」
●DVDカラーリマスター版「暗黒組織をつぶせ!」


●世界クラシックアニメシリーズ(IVC、3巻)<Kal=堀内賢雄>
●ピラミッド名作アニメシリーズ(大陸書房、巻数不明)※1巻のみ所有<Kal=小林修>
●アニメワンダーワールド(日本クラウン、3巻)※第1巻欠<Kal=小林修>
●親子で楽しむビデオ広場世界のアニメ(大創産業、3巻)<声優情報ナシ>
●DVD名作アニメ(コスミック出版、1枚)<声優情報ナシ>
●DVDカラーリマスター版(デジソニック、2枚組)<字幕>

■映像資料編■
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◆80・90年代に本国で出た廉価版VHS。1巻3話収録。


[第1話 Superman]2007.01.29転載
 さてFleischerアニメですが、当時のSupieの設定なので強さが今ひとつという点は否定できません。飛ぶというよりは跳躍という感じです。メイキングでは“ジャンプでは映えないので飛ぶことにした”というような談話もありますが、どう見ても跳躍でしょう(もちろん飛んでいる場面もあります)。
 このシリーズで見逃せない点の1つが、“CKは孤児院育ち”という点です。両親がいない設定なのです。この辺りはコミックスと違いますね。ケープにSインシグニアのない点も違いますが、これは開始当初のコミックスもなかったので、問題はありません(今回のSRはこの形です)。
 第1話はマッドサイエンティストの野望を阻止し、事件に巻き込まれた(というか自分から飛び込んだ)LLを救出します。変身は会社のStoreRoom保管室。笑ってしまうのが、元々電気の消えていた保管室にCKが入ると電気が点き、CK→Supieのシルエットが浮かび上がること。観客としてはシルエットの浮かぶ変身がいいのかもしれませんが、「こっそり着替えるなら電気点けなきゃいいのに……」なんてツッコミをしたくなります。着替え終わって出てくるときには電気を消していますので、律儀者です【笑】

[第2話 The Mechanical Monsters]2007.01.29転載
 機械獣が宝石を盗んで回り、それをSupieが阻止する話です。
 最初に軽く突っ込んでおくと、LLが乗り込んだ機械獣は13番機なのですが、背中の番号が所々5番になっています。どうして間違えたのでしょう?この機械獣は、ここの日記で書くまでもなく、多方面で指摘されているように、日本のあるアニメ作品に強く影響を与えた造形となっています。
 さて、この第2話の歴史的意義はいうまでもなく、Phoneboothの登場です。“This is a job for”と言ったCKが路上のフォンブースに入っておもむろに着替えるのです。私の知る限り、このシーンが最初のフォンブース着替えシーンです。その翌々年、1943年には新聞連載版の1コマでも原作者がフォンブースを使い、以下、様々なメディアでこの約束事が踏襲されて現在に至ります。
 今回の話では、機械獣に潜入したLLをSupieがX-レイヴィジョンで透視したり、ケープが燃えないというような設定が語られています。

[第3話 The Billion Dollar Limited]2007.01.30転載
 第2話に続いて日の本でも比較的知られた金塊輸送の話。既に小野耕世氏が指摘しておられるように、Fleischerアニメの秀逸さは夜の風景に飛び散る光。こういうのを暗い映画館の大きな画面で見たら、現在であってもかなりのインパクトではないでしょうか。
 今回の着替えシーンは、駐車場らしき場所。シルエットが浮かび上がります。
 シルヴァエイヂほど強くないSupieなので、催涙ガスのようなもので咳き込んじゃったりします。車両を牽引するのもなかなか大変そうです。そのわりに、機関銃には耐えられますし、ビミョーな能力です。

[第4話 The Arctic Giant]2007.01.31転載
 氷漬けになっていた古代の恐竜が大暴れする話。氷の溶けてしまうきっかけが何ともオマヌケで、しかもあっという間に氷が溶けてしまう……突っ込みどころ満載ですが、日の本では割と知られた話の1つでしょう。
 今回のCKは第1話と同じく、オフィスの資料保管室です。王道ですね。

[第5話 The Bulleteers]2007.02.01転載
 近未来のような弾丸カーが登場する第5話。第2次大戦中という時代背景も透き見できるといったところでしょうか。こんな車、いまだに存在していません。
 LLはいつものようにタフネス根性を発揮して騒動に巻き込まれますが、Supieの活躍で事なきを得ます。
 今回の着替えは第2話と同じくPhonebooth。実はこのPhoneboothは第2話とこの話だけですので、後代への影響を考えると、いかにインパクトがあったかわかるというものです。発電所(変電所?)を襲われて町は停電になりますが、CKのPhoneboothだけ明るくなります。絵柄として目立たせたいのでしょうが、現実としては“ばれちゃうよ”と突っ込むところです。

[第6話 The Magnetic Telescope]2007.02.02転載
 磁石で彗星を引っ張ってしまう……今考えるととてつもない話です。第3話で書きましたが、自分の身体を使って電気を通す場面があり、そういうところの閃光は当時としてはとても斬新だったと思われます。
 今回のCKの変身場所は車の中。クリス版S3を思い出します。
 今回の11枚組DVDでは、Supieの台詞(滅多にしゃべらない)が“Miss Lane”なのに、字幕は「ロイス」になっています。2人の精神的距離がわかっちゃないですね。この話は、後の回でまた触れます。
 それとこの回での注目は、「ありがとう」とおもむろに近寄ったLLが暗がりの中Supieに抱きつき、キスまでしちゃうことです。SupieはMissLane呼ばわりなのに……と思ったら、SupieではなくてCKだったというオチなのですが、CK=Supieなのですから、事実としては変わりがありません。創刊から4年も経たないのに、初キッス。さすがLLです【笑】

[第7話 The Electric Earthquake]2007.02.03転載
 人工的に地震を起こす犯人とそれを倒すSupieという構成の回。作中にMetropolisの名称が使われないのに、ここでいきなりマ○ハッタ○島がでてきます。作品から察するに、メトロは島の対岸にあるようです。まぁ、元よりこの架空の都市はNYをイメジしているといって間違いないでしょうが、ここまであからさまにしちゃうのもどうかと思います。

[第8話 Volcano]2007.02.04
 舞台はMt.Monokoa。どこの国とは明示されませんが、米国調査団も派遣ということなので外国でしょう。なんとなくイタリーな感じです。LLとCKが到着するとタイミング良く(?)火山活動が活発化します。LLはCKの取材許可証を隠してしまい、単独取材を挙行。このシリーズのLLはかなり意地悪です。
 CKが取材許可証の再発行を警察署で頼んでいると山はついに噴火。この辺りの感じはS4の噴火と似てなくもないですね。今回の変身場所は人のいなくなった警察署内。扉に影が映ります。

[第9話 Terror on the Midway]2007.02.05転載
 第9話の原題はTerror on the Midway、あのMidwayではなく(←どの?)催し物会場のことです。楽しそうなサーカスの風景がアマデウス父の「おもちゃの交響曲」に彩られます(曲名あってますよね?)。
 ちょっとしたことからGiganticなる巨大ゴリラ―これはそれに先立つKingKongのイメジでしょうが―が大暴れという話。後の時代にSupieのコミックスではTitanoという巨大な猿が登場します。動物の暴れる光景が良くないのでしょうか、米粒の国ではほとんど紹介されていません。
 異常事態をDPの前で知ったCK。おもむろにタクシーに乗り、サーカス会場へと赴きます。あの……ここで着替えて飛んだ方が速いのでは???サーカス会場に到着したCKは幕の陰でSupieへと変身。暴れる動物たちを戻し、Giganticを捕まえる時に、Supieのドアップが出ます。このシリーズ唯一のアップでしょうか。

[第10話 Showdown]2007.02.05転載
 タイトルは“Japoteurs”。「へっ、何ですか、それ?」って感じです、仏蘭西語ですか?
 1942年という時代らしく、爆撃機を大量に搭載できる巨大飛行機(船でいえば航空母艦)が完成し、それの実験が行なわれます。それに目を付けたのが謎の外国人。眼鏡をかけて前歯が出ています。TOKIO(発音的にTOKYOではない)とか言ってるし、怪しさ炸裂です。また、壁に掲げたStatue of Libertyの絵がいきなり旭日に変わり米の国国歌も謎の音楽に【笑】。我々からすると思い切りシノワズリ、思わず脱力です。一方、この作品が国内ではほとんどソフト化されなかったのも頷けますね。
 実験飛行前の取材が終わり、プレス関係者が外に出されますが、ここでもLLは冒険心溢れて、物陰に隠れてしまいます。気付かずにタラップを降りるCK。オイオイ、いくらなんでもボケすぎでは?そしていつものごとく、乗っ取り事件に巻き込まれるLLとそれを救出するSupieという構図が描かれます。
 空の異変に気付いたCKは今回エレヴェータが1階から3階に上がる間に着替えます。Supieとなって敵を倒し、LLを救出。しかし、巨大飛行機は地上へ真っ逆さま。ハイ、このシーンは言うまでもなく、SRのジェット機と類似です。勿論、1986年Byrneの6部作での最初の活躍も飛行機救出ですし、1996年のアニメ化Supieの最初の登場もこのタイプということは言うまでもありません。

[第11話 Eleventh Hour]2007.02.07転載
 第11話のOPは有名な台詞「弾丸よりも速く……」を変更させました。
 Faster than a streak of lightning! More powerful than the pounding surf! Mightier than a roaring hurricane, this amazing stranger from the planet of Krypton, the Man of Steel, Superman!
となっています。シリーズ後半はこの台詞の使用が増えますが、やはり最初のもののようなインパクトには欠けます。
 さて、今回は偽Supieが盗みをはたらくという話です。Lupin the 3rdに偽Supieの出る話があり(アニメ・新の第94話)、ちょっと似た感じがします。 CKとLLがオペラ鑑賞に出かけますが、DPオフィスで謎の少年(青年?)が登場します。JOとは言われませんが、小柄で蝶ネクタイ姿というあたりがいかにもです。観劇中に偽Supie登場、難なく捕らえたSupieは偽物と共に首謀者の元に乗り込みますが、いきなり罠の落とし穴に落下。このあたりのピンチは現在のSupieの能力設定を知っている我々にはなんとも弱っちく見えます。

[第12話 Eleventh Hour]2007.02.08転載
 シリーズ最大の問題作“11th Hour”です。舞台はヨコハーマ。第10話と同じく、日本風を意識した音楽は、どう聞いてもシノワズリ【笑】
 11時の鐘と同時に軍関係の船がヤられます。なんとSupieは来日して、破壊活動をしていたのです。原文ではSabotageと出てきますので、一応は破壊によって紛争の解決を目指すということになるのでしょうが、いくら大戦中とはいえSupieも無茶をしています。まぁ、こうしたことはこのアニメだけに限ったことではなく、戦地に赴く人を鼓舞しているかのようなコミックスもあったわけですが、この破壊活動を見ていると、人も死んでいるだろうなぁと思わされ、Supieの原則とはやや異なります。
 なぜ、SupieがYokohamaに現れたかというと、LL&CKが捕虜として捕まっていたからなのですが、牢屋の鉄格子を外して、毎晩11時になるとSupieに変身して破壊活動を行なっていたというわけです。
 この話は小野耕世氏の名著『ス☆パ☆マンが飛ぶ』でも触れられています。

[第13話 Destruction Inc.]2007.02.10転載
 インパクトのあった前回に比べると、全体に見劣りのする第13話。OPは11話と同じく「稲妻よりも速く」のタイプです。
 舞台はMetropolis Munitions PLantということで軍需工場です。そこがアヤシイとにらんだLLは早速潜入しますが、いつものようにあっさりと見つかってしまい、魚雷の中に押し込められてしまいます。しかし、予想通りSupieが救出、事なきを得ます。警備員のオヤジ実ハCK、という設定で、CKの姿がほとんど出ません。観ているこちらも最初はわからず、機材の下敷きになった警備員さんが、いつのまにかSupieとして登場、というあたりが意表をついているでしょう。
 11話に登場した謎の少年がLouisという名であることが判明します。意味不明です【笑】

[第14話 The Mummy Strikes]2007.02.13
 結構有名な話だと自分では思いこんでいたのですが、日の本での発売状況を確認すると、認知度は高くないかもしれません。第14話は木乃伊の話です。子どもの頃“ツタンク・アメンの呪い”などに胸躍らせたcjk67としてはなかなか興味深い展開で、前半はミステリ、後半はオカルト仕立てになっているので、ポリティカルな話が続いた後で、一服の清涼剤のような印象を持ちます。
 若くして死んだKing Tushの棺の前で、博士が謎の死をとげ、助手の女性が犯人と疑われます。博士の友人でもあったウィルソン博士の依頼で、CKが調査に乗り出し、死因が棺に仕掛けられた毒針であることに気付きます。開けられた棺に眠る王のミイラの宝石が光り、王と共に殉死した巨人の衛兵を照らすと、巨人が生き返ります。巨人に投げ飛ばされて空の棺に閉じこめられたCKはSupieに変身、巨人達を倒します。
 CKの後をつけたLLですが、今回は活躍がほとんどなく、しかも腕に怪我を負ってしまい記事が書けません。シリーズ初のCKの記事ができあがります。
 コミックスでは、Supieは魔力に対して無力だという設定がなされますが、それも後年のこと。特に問題なく、謎の巨人達と闘っています。

[第15話 Jungle Drums]2007.02.14転載
 エジプトネタの次はジャングルネタです。と思いきや、ジャングルにそびえる遺跡には科学技術が施されていました。白装束に身を包んだ謎の男達が、原住民を操っていたのです。フレミング中尉とその上空を飛んでいたLLは遺跡最上部から出た兵器で撃ち落とされてしまいます。次第に明らかにされる謎の組織は、なんとHakenkreuzの45度傾いた紋章を掲げていました。一方、別の飛行機に乗ったCKはこのジャングルの上空でLL達の飛行機が撃墜していたことを知ります。パラシュートで降下するCKはハゲタカの巣に着地し、Supieへと変身します。敵も倒され、敵側の作戦も失敗に終わります。
 ポリティカルなネタに逆戻りした第15話は、10話・12話のような日の本を敵国とした話ではなく、対独逸の展開となりました。ラストで登場する敵側の人物も明らかにヒトラ☆を意識しています。
 LLの危機を救ったSupieはついに“Lois”と呼びかけます。第13話でもMissLaneと呼んでいたのですが、ここにきて急速接近です。

[第16話 The Underground World]2007.02.17転載
 今回は第14話同様、空想科学小説的なお話です。これも1つのブームだったのでしょう。40年以上前に発見された洞窟を探検し、そこで出会った不思議なできごと。
 CKが同じくボートで進んでいくと、突然爆発が。どうしたのかと思っていると、場面が変わって、いきなり2人は謎の鳥人族に捕まっています。捕虜となった2人の前に、ミイラ化した死体があります。なんとHenderson氏はここで死んでいたのです。一方、CKはマグマに落とされそうになった2人を見つけ出し、岩陰でSupieに変身します。Supieに襲いかかる鳥人族。鳥人に苦戦するも、なんとか隙を見て2人を救出、CKのボートに積んでいた爆薬で、洞窟の入り口を塞いでしまいます。
 無事帰還したLLとCKですが、記事にはできないということで今回の取材は編集長に握り潰されます。

[第17話 Secret Agent]2007.02.23転載
 この話はVHSなどでも結構出ていて、わりと有名です。テロリスト一味を探るために潜入していた女性が、情報提供のためにWashingtonDCに向かう時の冒険話。
 開始早々にPhoneboothで会社に電話しているCK、外の様子に気付き、すかさず車後部に飛び乗るのですが、最初からSupieになっていればこんなにならなかったのに。いつもは着替える場所なのに、どうしたのでしょう?
 今回の変身はテロ組織のアジトの部屋。面白みはありません。アジトを飛び出した男達はエレヴェータで降りますが、Supieが昇降の綱を掴み挙げます。クリス版S4みたいです。
 今回は常連ヒロインLLは登場せず、アジトに潜入していた女性がヒロインになりました。17話中唯一の別キャラヒロインです。首都の画像、星の旗、そして国歌とすさまじいまでにメリケンを出した最終話のラストです。


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