お友達のアカネさんから頂いた小説です。 |
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私は冥王星を守護するセーラープルート。 または、月の姫君、ネオ・クイーン・セレニティを守るセーラ戦士である。 クイーンの美しい輝きのおかげでこの世界は平和である。 しかしこの大いなる力はクイーンだけの力ではない。クイーンの愛すべきの方キング・エンディミオンの力もある。 ******************** 最近の私は変です。なぜかキングに出会うといつも胸がドキドキして、その顔が真っ赤になり、話が掛けられないのです。 しかしキングとクイーンが一緒にいるとなぜか、胸が苦しく、目から涙がこぼれてくるのです。でもその時のキングとクイーンから目がはなせないのです、見たくなくても気になってしまうのです。 これって病気?気になってしょうがないので私はいつも話し相手になってくれるネプチューンにそのことをお話しました。 「ふ~ん、キングとクイーンを見ると胸が痛くなるのね・・・それは病気よ。」 「どうやったら直るのですか?」 私は必死でネプチューンに問いかけた。しかしネプチューンは人差し指を出して答えた。 「それは直らなくてよい病気なのよ。いいえ、それはとても必要な病気なのよ。」 「な、直らない病気?」 「そうよ、いいこと。キングに会っても必ず何かお話かけること。そうしてたらいずれ分かるときが来るわよ。」 「はぁ・・・・。」 私はそのままネプチューンの部屋から出ていった。 その時だった、向こうにキングがこっちへ向かってきているのだった。クイーンはいない。 ”キングに会っても必ず何かお話かけること” ネプチューンの言葉を思い出した。これで病気の意味が分かるのならば、話しかけなければ。プルートは決心し、キングに近づこうとした。その時あまりに緊張しすぎたのでプルートはこけてしまった。 「痛っ・・・・。」 プルートは起き上がろうと思ったがどうやら足をくじいたらしい。 プルートの目の前に大きな影が映った。 「大丈夫か?プルート。」 「あっ、キ、キング・・・・。」 「うーん、足をくじいたらしいな。よっと!」 『キャッ!」 キングはプルートをお姫様抱っこした。 「部屋まで送っていくよ、後でマーキュリーにでも見てもらおう。」 「あっ、は、はい・・・。」 キングは笑みを見せそのままプルートの部屋へと向かった。その時間はとても短かった。 ******************** くじいた足はそんなにたいしたことはなかった。 でも胸の痛みの意味は分からなかった・・・。 あぁキングなぜあなたはそんなに優しいのですか 私はあなたを守るセーラ戦士なのに 今日はあなたに助けられてしまった 病気の意味は分からなかったけど これだけは言えます 例えあなたに最愛の人がいても私はあなたの事が ”好きです” ******************** |