『天職に生きよう!』

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セールススタッフへのコーチング中継



コーチングプラン【セールスコーチング】

家電量販店での販売員として働き始めて6ヶ月が経ったシズオは、だんだん接客にも飽きてきていた。販売をはじめた頃の初々しさやフレッシュ感もなく、疲れた顔をしてむしろ感じの悪い接客だ。当然、実績は褒められたものではない。

今、シズオは紹介された販売のコーチ、カワムラと、喫茶店で話をしていた、

「カワムラさん、僕、今販売に飽き飽きしていて辛いんです。全然売れていないし・・・」
「シズオ君は、販売をはじめて半年だったよね。初めのころの新鮮な気分はなくなり、マンネリを感じてしまう時期だよね」
「そうなんです。辞めてはいけないと思っているし、もっと沢山売れるようになりたいんだけど、どうにもつまらなくて・・・」
「そうか、沢山売れるようになりたい、とは思っているんだね」
「はい。僕はどうすればいいんでしょうか?」
「そうだな・・・ちなみにシズオ君は、どんな理由で販売の仕事をはじめたの?」
「ハイ、お客さんと話をするのが好きで・・・レジとか打ったり、品物を運んだりする事じゃなくて、いろんな話ができるのが好きなんです」
「そうか、話をするのが好きなんだ。
シズオ君はどういう状態でいると、販売員として理想的な状態なのかな?」
「そうですね・・・やっぱりお客様と楽しく会話をしながら接客をして、楽しい雰囲気でお客様が買い物をしている状態が、理想的です」
「楽しい雰囲気か。うん、いいね。その時、お客様はどんな表情をして、どんな気持ちになっているかな?」
「本当にニコニコしていると思います。買わされる、とか、そういう不安もなく、ホント、日常会話の延長線上のような状態でいると思います」
「ん~日常会話の延長線上ね。いいね。
その時、シズオ君は、どんな気持ちでいるのかな?」
「僕も本当に楽しいと思います。お客様と気持ちが通じ合っている感じがして、心が温まっているような気がします」
「そうか、シズオ君はいい接客をしていると、気持ちが通じ合って、一体感のようなものを感じるのかな?」
「そう!そうですね!」
「そうか!!
ところで、今シズオ君の接客の状態は、どんな状態かな?」
「あ~・・・とても楽しんではいないですね。売れなくて怒られたらどうしようとか、そっちのほうが心配になっていると思います」
「そうなんだね。そうしたら、これからいい接客をして、売れるようになるために、まずはシズオ君が考えている理想的な接客の状態、お客様と気持ちが通じ合っている状態を目標にして、仕事をしていかないか?理想的な状態になれば、シズオ君も今よりもずっと楽しく販売が出来るし、実績にもつながってくるだろう?」
「はい、そうですね!まずはお客様と楽しく話せて、気持ちが通じ合う状態になるように、頑張りたいと思います!!」
会話が終わり、シズオは晴れ晴れとした気持ちで家路につきました。


翌日。

仕事が終わったシズオは、カワムラに電話をしました。
「カワムラさん、こんばんは」
「お~シズオ君か。今日は、どんな気持ちで仕事が出来た?」
「とっても楽しかったです!昨日言われた、理想の状態をずっとイメージして接客が出来たんです。別に接客でどこを直した、ということはなかったのに、お客様の反応もとてもよくて、昨日よりもずっと売れました」
「そうかそうか、よかったね!」

シズオは、理想の接客の姿をイメージする事で、接客そのものが改善されたのです。

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その日の夜。

カワムラは自分の日記で、このように振り返りました。

「シズオ君の実績が、早速上がったようです。
ん~嬉しいね!

今回のコーチングでは、私はシズオ君が持っている接客の理想的な状態をイメージできているかに注目した。

シズオ君は、もともと接客は好きであると思ったが、やはり理想的な状態をイメージできていなかった。
理想的な状態は、そのままあるべき姿=ゴールになるので、今回のコーチングで、シズオ君は 自分自身のゴールを見出し、そのゴールを意識した事で接客の改善につながった と、確信している。

シズオ君には、常に理想的な状態(=ゴール)を意識し、そこに向かって欲しい」

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【今回のコーチングのポイント】
クライアントには、まずどうなりたいか、の理想の状態をイメージして、ゴールを引き出します。


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