オージー生活

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外資系損保会社 勤務編



他の社員も、みんなどこかから転職して来た人だったから、そういう面では気安かったけど、当然のことながら保険会社出身者が多く、私のような畑違いのとこからの転職組は少なかった。

マーケティング部での私の仕事は、新規参入に当たっての広告宣伝/広報活動。他に顧客へ配る印刷物を作るのが担当の部員や、新商品を開発する部員、全体の流れをシステムや実際の業務(テレホンオペレーター)につなぐ役割の部員がいた。

部長の女性は、すごく真面目で、優等生タイプのとにかく頭のいい人で、仕事も速く、清廉潔白な尊敬できる女性だった。いろんな上司と仕事をしただが、未だに一番素晴らしい人だと思っている。
私たちの仕事は、広告代理店とやり合いながら、いかにいい広告宣伝をするかということだったのだが、こういう場合代理店は、なんとか得意先と仲良くなって、取り入ろうとする。
が、彼女は、キツい言い方はしないが、きちんと線を引くし、飲み会の誘いさえめったに受けないので、代理店の人たちはなかなか落とせず、ひいてはよりすごい広告案を持って来ざるおえないという結果になっていた。

当時、テストマーケティングとして、ある地方限定でまず開業することになっていたので、そこのテレビ局で流すCMを作り、地方新聞向けの新聞広告をつくっていた。東京に比べると格段に安いので、かなり大胆に広告をしていた。その地方で開催の試写会のスポンサーにもなり、私は壇上で挨拶と宣伝をしたりしたし、CMを入れてるテレビ局の計らいで、地方の情報番組にも出て喋ったりした。
そう言うのやりたがるタイプと思われてたらしい。私もまた、代理店のひとに

「やってくださいよー。社内でも推されてますよ」

何て言われるといい気になる方だったので。
ダンナも

「将来子供に『あれが若いときのママだよ』って見せられるからいいじゃないか」

と言っていたし。きちんとビデオを作って代理店からもらったけど、恥ずかしくて二度と見たくないが...

いろいろ知らなかったマーケティングの手法も教わって、毎日楽しかった。部長は厳しかったけど、多分このときが一番働いたと思う。

ただ、保険会社出身者の人たちからは、

保険のことも何もわかってないのに派手なことばかりして

という眼で見られてたこともあったようだし、私がきちんと根回しをしないと注意されたこともある。

そして、いよいよ全国区に参入の日が近づいていた。


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