真実一路

真実一路

スタートレック四方山話



劇場版『スタートレック、ファースト・コンタクト』から

宇宙艦エンタープライズEはボーグスフィアを追って、21世紀の地球へとタイムトラベルする。そこで、やむなく21世紀の地球人とも接触をすることになるのだが、エンタープライズ艦内でピカード艦長が過去の地球人に対し、『実は、24世紀にはお金というものがないんだよ』と話す場面がある。
私はこの設定にぶっ飛んでしまった。
すばらしい。おそらく、゛お金というものが存在しない社会゛は考えうる、人類の最高の理想社会だと思うからだ。
お金の必要のない社会の実現には、無限エネルギーやレプリケーター(複製機)などの新技術開発などが前提となっているのだろうが、人間の欲望はどのように抑えられているのだろうなどとも考えてしまう。
スタートレックが描く24世紀の地球は、人類の抱えるあらゆる問題が克服された理想社会として描かれている。
本当にそうなって欲しいと願わずにはいられない。


002

スタートレックシリーズの登場人物には眼鏡をかけた人がいない。
24世紀には、近視や乱視などの眼病はすっかり克服されているようだ。
ただし、TNGの宇宙艦エンタープライズDのクルー、ジョーディ・ラフォージは全盲で「バイザー」という視覚補助装置をつけている。
実はこの視覚補助装置、現在、神経工学の分野で実用化に向けて実際に開発が進行しており、今後数十年ぐらいの間に実用化するかもしれない。
スタートレックには実現しそうもない夢のテクノロジーも多くみられるが、現在の先端科学も十分チェックされていてレベルの高いSFドラマとなっている。日本にはないなぁ・・・・こういう作品。


003

U.S.S.ヴォイジャーNCC‐74656のメインブリッジ横にある艦長室の窓際には「盆栽」が置かれていることがある。
日本の文化「盆栽」は今や世界に広がっているが、これが24世紀の時代まで続いており宇宙艦の部屋をなごませているという設定がうれしい。
制作スタッフに日本人がいて、ちょっとしたアドバイスから場面に差し込まれたと思うが、小さな゛スタートレック・トリビア゛だね。
後に発見→DS9のキラ・ネリス副司令官の部屋にも「盆栽」が置いてあった。


004

スタートレック・シリーズをみていて気づいたことのひとつに服装の問題がある。
ドラマは22~24世紀を舞台にしているのだが、その時代の人々の服はいったいどんなデザイン・ファッションなんだろうということだ。
宇宙艦隊の制服はともかく、未来の私服を想像するのはかなり難しい。この点製作者側もけっこう苦心しているだろう。ドラマでは当然現在の服の延長線上でデザインされている。けれど未来ではたぶん素材がかなり違うだろうし、レプリケーター(複製機)があるのだから、たとえば袖などは縫い目などなしについているだろうな、などと想像してしまうのだ。もちろん現ドラマではそうはいかないけどね。まぁ、そんなことなども空想して楽しめるのがこのSFドラマのいいところだね。


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