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2012年06月18日
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カテゴリ: 本のこと
山本周五郎の小説に、「かあちゃん」という短編がある。
周五郎には他に「ちゃん」や「あんちゃん」ってのもあるが、3つの中では「かあちゃん」がいちばん有名かと思う。
ちなみにこれらはなんのかかわりもなく、それぞれ別の小説だ。

久しぶりに読みたくなって、ひっぱりだしてきた。
というのも、ケーブルテレビで「かあちゃん」をやっていたのを見たからだ。

かあちゃんは有名な小説なので、これまで何度か映像化されているが、最近では市川昆監督、岸恵子主演のものが有名かと思う。
今回見たのは野川由美子主演のものだった。

約1時間の短い作品だが、それだからこそ、余計なアレンジを最小限に抑えて、原作どおりの映像化を心がけているように感じた。
岸恵子主演のものもそうだが、短編小説を映画化しようとすると、どうしても尺の問題もあって余計なエピソードや設定を増やす傾向がある。


その点、この野川版のは良かったと思う。
もちろん完璧ではないけれど。
それに「この一文を書きたいが故にこの小説を書いた」と言われているいちばん大切な台詞がなかったのがいたい。
あれ、あったのかな?
でも全く印象に残らなかった。
というのも、創作した回想シーンを入れたせいで、その台詞が殺されちゃってるんだよね。
ここがこの作品のいちばん残念な部分だった。

その代わりといっちゃなんだが、いちばんの見せ場が用意されていた。
野川由美子ふんするかあちゃんのアップで、思い入れたっぷりに話したあの台詞なのだが、まぁ、そこも良いシーンなんだけど、でもやっぱり原作ファンから言わせてもらえば、メインの台詞はそれじゃないだろうと思ってしまった。

細かいことを言えば、たとえば次男がはしょられて男兄弟が3人になっていたとか、末っ子の七がプロジェクトに不平を言うとかは原作とまったく違うよなぁって思ったし、弁当の件でかあちゃんが最初誤解をして先走ったことをいうところとかあたりはそのまま映像化してほしかった。
源さんに波の花をかけたところで、かあちゃんが源さんに言うせりふは特にカットしてほしくなかったところだ。

そこが印象深いだけに今更感がおおきいかなぁって思たりもした。
あ、あとね、食事がダメよ。
一汁一菜みたいに見えたけど、やっぱり「うどん」にしなくちゃ!

なんてことをぶちぶち言っているが、そんなことはやっぱり作品全体からしたらささいなことで、自分としては、岸版よりもこの野川版のほうが原作に近い空気をまとった作品であるように感じている。


ストーリーは夢物語というか、ファンタジーといえるくらい現実離れしているように思えるが、この家族にはモデルがあるそうだから、周五郎の生きていた時代にはもしかしたら珍しいのかもしれないけれども、皆無ではなかった話なのかもしれないと思わせてくれる。



ここ数年、この家族は吝嗇と陰口を言われるほどに節制して金をためている。
でも実のところ、これには理由があったのだ。。。


最後の「かあちゃん」の台詞が生きている。


とても素敵で癒される小説だ。

今回みた野川版のもなかなか良かったが、いつか決定版といえるような映像化作品ができればいいなぁって思う。

でもなかなか今、このかあちゃんを演じることができる女優さんっていないんだよなぁ。
「おかあさん」でも「かあさん」でも「おかん」でもなく「かあちゃん」になれる女優さん。
40代前半くらいの主演をはれる女優さんでこの味を出せる人って思いつかない。
っていうか、今の女優さんたちはみんなお上品すぎるからねぇ。

岸恵子はどうしてもパリのおばさまに見えてしまうし、野川由美子はこむぎちゃ的には「お梅さん」だったりするのよw



いくつかの出版社から出ているが、原作はこちらがおすすめ
同時収録の短編はどれもいいけれど、蕭々十三年、紅梅月毛、将監さまの細みちあたりは泣ける。
読んでいるうちに、目から汁が・・・状態。
将監さまの細みちに出てくる「五十年前、五十年後…」という台詞は、こむぎちゃの辛いことがあったときのおまじないのようになっている。
その他、映画化された「雨あがる」も収録されている。
映画も良かったが、これも原作の主人公夫婦の方が好きかなぁ。

どれも短編なのに、長編映画1本観たくらいの充実感を得られるよ。


おごそかな渇き 新潮文庫 改版 / 山本周五郎 ヤマモトシュウゴロウ 【文庫】














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最終更新日  2012年06月19日 01時01分55秒
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Re:かあちゃん(06/18)  
keiichi妻 さん
50年後はないと思われます。
(2012年06月19日 08時19分12秒)

Re[1]:かあちゃん(06/18)  
>keiichi妻さん
>「五十年まえには、あたしはこの世に生まれてはいなかった、そして、五十年あとには、死んでしまって、この世にはいない、・・・あたしってものは、つまりはいないのも同然じゃないの、苦しいおもいも辛いおもいも、僅かそのあいだのことだ、たいしたことないじゃないのって、思ったのよ」
ってのがその時の台詞なので、いただいたコメントは的を射ていると思いますw (2012年06月19日 22時32分41秒)

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