薄力粉を配合して、皮がサクサクのバターロールに仕上げました。手ごねの場合は、こねを8割程度に抑えておくと歯ざわりの楽しめる生地になります。
《クグロフ》を参照してピザ生地コースでこねて1次発酵させ、12分割して成形して焼きます。だいたいの流れは《基本の卵生地》を参照してください。
ここでは小型パンを2枚の天板に分けて1枚ずつ焼く方法と、バターロールの成形にポイントを置いて説明します。
①1次発酵を終えた生地をパンマットに出して2分割し、ひとつは切り口を手早く閉じてパンマットでくるんでおきます。
②残りの生地は6分割し、手早く丸めてマットの中ほどに置き、右端からマットを折り返してかぶせます。
③上から硬く絞った濡れ布巾をかぶせ、ベンチタイムに入ります。
④右で5分ほどのベンチタイムをとる間、左側の生地を同様に6等分して丸める作業をします。
⑤同じようにして左もベンチタイムに入ったら、右側の成形に入ります。
⑥バターロールの成形をします。やり方はいろいろありますので、これもひとつの方法と思って参考になさってください。
⑦ひとつずつマットの上で転がしながら、コルネ型に整えます(スナック菓子の「とんがりコーン」のような形です)。最後に手のひらで軽くつぶしてから2個目を転がします。
⑧麺棒で薄く三角形にのばします。
⑨向こう側から手前にくるくると巻き、巻き終わりをつまんでしっかりと閉じます。
⑩閉じ目を下にして天板に並べ、オーブン内で2次発酵させます。
⑪残り6個も同様に成形して天板に並べます。
⑫2枚目の発酵は、室内で行う場合とオーブン内での場合とがあります。1度に1枚の天板しか入らないオーブンでは室内発酵をとりますが、1枚ずつゆっくり焼きたい時にも室内発酵がお勧め。生地を並べた天板をパンマットでくるみ、上から硬く絞った濡れ布巾をかけます。または、天板の上に足の長い網を置いて濡れ布巾を乗せ、大きなビニール袋ですっぽり覆います。
⑬オーブンを予熱して焼きます。
写真の手前にあるのは、成形時に生地が乾燥気味になって閉じ目が途中で開いてしまったもの。打ち粉のしすぎでも乾燥して生地がくっつきにくくなるので注意して。
この写真は《フルーツの編みパン》と同じ生地で作ったものですが、レシピとしては以前に作ったもののほうがおいしかったのでこちらにしました。