紅茶酵母のパン

紅茶酵母のパン

 過去2度にわたってまったくの失敗に終わった紅茶酵母でしたが、ふとしたきっかけで再挑戦。一喜一憂しながらパンになった時には踊り出したいほどでした。本仕込みの味付けはイマイチでしたが、パンとしては成功だったのでレシピを載せる事にしました。とにかく紅茶の香りが豊なので、これを参考にしてぜひ挑戦していただきたいと思います。




☆紅茶酵母を起こす☆

 紅茶だけでは発酵力が弱いと言うお話を聞いていたので、今回は冷凍巨峰を一緒に使ってみました。

①熱湯消毒して冷ました瓶に、解凍した巨峰の粒5個を入れ、楽にかぶるくらいの水を注ぎます。


②ここに大さじ2杯の紅茶の葉を加え、竹串でよく混ぜます。


③最後に大さじ1強の蜂蜜を加えてよく混ぜ、きっちりと蓋をして熱すぎない所に放置します。細かい泡が出てくるのを待ちます。


④1日に数回瓶をゆすって蓋を開け、空気の入れ替えをして味をみます。甘味が薄くなったと感じたら蜂蜜を加えます。てんさい糖を加えた事もありました。紅茶の香りは日ごとに強くなり、ねっとりと甘い風味です。


⑤蓋を開けた時にガスの抜ける音がしたら、気をつけて味をみます。アルコール様のピリッとした感じがあればとりあえず冷蔵庫に。「ピリっ」というほどに歯強い刺激ではありませんでしたが。



 エキスを漉すタイミングはとても難しく、冷蔵保存している間にいやな匂いになってきたのですぐに30ccだけ取って捨ててしまいました。ピリッとなった時点ですぐに漉してしまってもよかったのかもしれません。まだ完全にだめになる前だったので中種を仕込んでみました。


 中種は、30ccのエキスに粉を適宜加えてこね、少し硬めのパン生地くらいになるように調節しました。これを密閉して暖かいところに放置して様子をみました。エキスが不完全ならば腐敗してしまいますが、今回は6時間で発酵して倍になりました。これはかなり元気なエキスだったようです。


 これを1日1回指でかき回しながら冷蔵庫で保存しました。指を入れるとガスのじわじわ感が伝わってきて、中種の元気さを証明してくれました。




レシピ

 スキムミルクをたっぷり入れてミルクティー風味を狙ったのですが、甘味が少なかったせいか意味がなかったかも。とにかく焼いている時の香りが素晴らしく、焼き立てをすぐにも味わいたくなります。あら熱が取れてからかみしめると、昔なつかし紅茶飴の味がしました。



 <材料> 6個分
  中種
紅茶酵母の中種 大さじ2強(上のもの全量)
ぬるま湯 大さじ2
強力粉 30g
  本仕込み
強力粉 120g
スキムミルク 大さじ3
塩 ひとつまみ
蜂蜜 小さじ2
バター 15g
ぬるま湯 適量

 <作り方>

①中種の材料をよく混ぜ合わせ、倍になるまで温かい所に置きます。


今回は2時間で完了しました。

②大き目のボールに粉と塩、スキムミルクを入れてよく混ぜ、中種と蜂蜜を加えてざっと混ぜます。


③上からぬるま湯を回しかけて硬さを調節してからこねます。


ある程度こねてしまったあとでは水が入りにくいので、全体をざっと混ぜながら硬さを調節します。あとでバターが入るので、やわらかくしすぎないように。

④よくこねて、バターを3回ほどに分けて練り込みます。


詳しくは《レモン・グラハム・ボール》や《ヨーグルト蜂蜜パン》などを参照してください。

⑤密閉して2.5倍ほどに発酵させます。


今回は2時間半ほどで完了しました。

⑥6分割して丸め、ひとまわり膨らむまでベンチタイムをとります。


部屋が乾燥していたので、布巾はゆるめに絞りました。1時間10分ほどで完了。

⑦ガスを抜き過ぎないようにそっと丸め直し、倍になるまで2次発酵させます。


暖房を切っていたので、熱々にならない程度に温めたオーブン内に入れました。1.5倍くらいになったところでオーブンを予熱し、焼成に入る時にほぼ2倍になっているように調節しました。

⑧140度で4分、160度に上げて7分、180度で更に5分焼きます。


オーブンは200度に予熱完了したら扉を開け、100度に下がるまで放置します。たっぷりと霧を吹いた天板を入れたら140度にセットし、徐々に温度を上げながらふわっと焼き上げます。底をたたいて軽い音がしたら出来上がり。網の上に乗せて冷まします。

 オーブンを160度に上げて間もなく紅茶の香りが漂い始めます。とっても幸せ気分。


 なんとなく味が薄っぺらいような気がするのは、もしかすると塩が少ないせいなのかもしれません。ひとつまみと言うのも個人差があるだろうし、ベーカーズ・パーセントで考えても小さじ3分の1は加えてもよさそうです。


 中種が甘かったので糖分を少なめにしましたが、かなり濃く煮だした紅茶の味がするので多くてもよさそうです。たくさん入れたミルク風味はないのに、少ししか入れない蜂蜜を感じるというのは面白いところです。これは中種の味が生きていると言う事かな。



紅茶酵母のパン

 ◎2003年3月16日製作


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