コナンのタワゴト

コナンのタワゴト

冬の深夜のできこと

ゲッ


5年ほど前のこと、チビがやっとトイレを教えるようになった頃、当時はオネエがまだ日本にいて家族5人暮らし。

深夜3時頃、「ママ~。トイレ~。」と起こされ、一緒にトイレへ。見ると3時だってのにパパは帰っていない。マッ、それは毎度の事・・・・

で、二人とも眠い目をこすりながらトイレへ、と・・・!!!!! ヒィィィッッッ、エェェェ~!!! 
寝ぼけていただけに、ホント、口から心臓が飛び出すかと思うほどの衝撃。
なんと真っ暗なトイレにパパが座ったまま、ね、寝てるぅ~!!!???

二人ともあまりの驚きにすっかり目が覚め、チビはもう限界ってカンジで小躍り状態。
「パパ!!起きてー!どいて!」と叫び続けても、まったく目覚めないパパ。「出ちゃうー。出ちゃうーーーー!!!」と連呼するチビ。
ウン、もう仕方ないゎ。お風呂、お風呂で、しよー。とトイレの奥にあるお風呂へ連れていこうにも、ドアを開けた勢いで伸びてしまったパパの足が邪魔しててトイレのドアが閉まらない。情けないけど狭いマンションでトイレのドアが開いているとその奥のお風呂には行けないのだから何とかしてパパの足を折り畳んでトイレに戻さないと・・・。
そうこうしている間もチビは叫び続け踊り続けている。

その時、いきなり玄関が開き「・・・・」無言で帰って来たヤツ、夜遊びの果て酔っぱらってる不良娘のお帰り。

その様子を見るなり(彼女はその辺、勘が良く酒にも強いので酩酊していたわけでもなく)、パパの足を力強くトイレへ押し込むと、「早く!早く!」と私たちをお風呂へ誘導。夜遊びは置いておくとして、さすが頼もしいオネエに取りあえずは助けられチビは無事にお風呂でスッキリ。

多少の後めたさと酒の勢いも手伝い、ますます張り切るオネエは、今度は大声で叫びながらパパを揺り動かし無意味に手足を引っ張ると、さすがのパパもやっと目覚めた。
「ウッウウウウ~・・・」と絵に描いた酔っぱらいのような声を発しながら、どっぷりトイレに寄りかかっている大きな体を動かし、起きあがろうとしたトタン、後ろにある水のタンクの蓋がもの凄い音で床に落ちたかと思うと同時にもっと凄い勢いで何と水が噴き出してきたのです。

アッという間に洗面所中心にあたり一面水浸しなのはもちろん、その場にいた我々4人もびっしょ濡れになり、震え上がりながら大声で泣き出すチビ、勢いの付いたオネエはパパに罵声を浴びせ続け、当のパパもその騒ぎでさすがに意識も戻ったようでした。戻ったとはいえ、戻ったのは、その瞬間のことで、いったい何があって今の状態なのか皆目わからん?という状況。

さすがに、これだけみんなが騒いでいると寝ていられなかったのか、オニイまでが目を覚まし、部屋からノソノソ出てきた。
「・・・・??????・・・・何やってんの?」
その言葉に応える者は誰一人なく・・・。

その後のことは、よくは覚えてないけど、夜遊びを帳消しにと、たぶんオネエがはりきって水浸し処理をし、私はチビを着替えさせ、落ち着かせ、寝かしつけたってとこだと思う。

今では、我が家の笑い話の一つになってはいるけど、当日の様子といったら、まさに文字通り『逆噴射家族』なのでした。

イヤ



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