メル友第一号
ある日、たまたま「漫画」で検索したら、「漫画家を目指す為の部屋」みたいなところに繋がり、そこに「お絵かきチャット」というものが置いてあった。うちは適当にその場で「ｐさん」と名乗り、初入室した。押しっぱでマウスを動かすと絵が描ける。しかも他者から色々なコメントを貰うので次第に面白くなっていき、チャットをする事にも慣れていった。
お絵かきチャットを初めて三週間ほど経った頃、Ｉ氏という男に話しかけられた。うちが「オタクの考えている事は未知だ」みたいな事を発言したら、政治家みたいに、その男は反論してきたのだ。
Ｉ氏「何かに没頭する事は誰にだってあると思う。その没頭する内容が周囲の人と比較して少しマイナーなだけなんだ。例えば仮にもし君が好きなプーさんがマイナーなキャラだったら、君もオタク呼ばわりされる事だって有り得るんです。」
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