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やまさんvv @ 仲間。 別れを惜しむことが出来る仲間。 思い出…
ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 http://himitsu.…
BISUCO @ Re:久しぶり。(02/06) お久しぶりです!本当に浮き沈みが激しく…
BISUCO @ Re:ちょっと安心(02/06) やっぱりお金ですよね↓↓(笑 あ、えっと…
やまさんvv @ 久しぶり。 近況が全然分からなかったから久々に書か…
2005年05月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「母さんは勝手に愛人んとこ行っちゃうし、それで部屋の中が汚くて、片付けてたらフトシ(=弟)に邪魔されるし、アイツ何もしないし、母さん自分勝手で、うちもフトシも今年受験生なのに、部活の事遊びだって言うし、愛人が家にひょいひょい来るし、すぐ出て行けっ出て行けっワシが家賃払っとんじゃ!って言うんだよ・・・。」

嫌な事の一つ一つを思い出すかのように父に愚痴っていった。父はうちが満足するまで汚い愚痴を「うんうん」と聞いてくれた。

「・・・だから、もう何がなんだか分かんなくなって・・・もう嫌だよぉ・・・。」

泣きながら、鼻をすすりながら、声を殺しながら弱音イッパイ吐いたら息切れするくらい疲れた。ホッペもテラテラほてってる。うちが弱音を吐ききったことを見計らうかのように父が話してくれた。

「可哀想になぁ、ビス子1人で頑張ってんや。そんなに1人で全部を背負い込まなくてもいいんで?もう母さんの事は放って置いて自分を大事にしなさい。ビス子高校出たらどうするん?」

「・・・・大学行きたい。」

「何で大学いきたいの?」

「大学出ないと就職できないから・・・。」

「そんなに焦る事ないんやで?大学を出る事が全てじゃない。お前イイ大学行ってた奴でもロクな仕事つけてない奴ゴロゴロいるんだぜ?大学で何をやってきたかが重要なんだ。」



「だから焦って大学に行く必要はないって。高校出て一年間自由に遊んでやりたい事探してみるのもいい。本当に勉強してみたいって思えるモンが見つかったらその勉強ができる大学に入ったらエエやない。高い金払って大学入ってもやる事なかったらお前遊んで終わるぞ。それこそ今お前が部活の時間削って必死に貯めてる給料が勿体無いだろ?」

「・・・うん。」

「周りのどうこうに振り回されないで、もっと自分を大事にしなさい。焦らなくていいから、自分のやれるペースで頑張ればいい。」

「・・・うん。」

「家が嫌になったらいつでもこっちに来ていいからな。お前の居場所はこっちにもあるんだから。まぁ食えるモンは少ないけどな笑)」

「・・・うん。」

「大丈夫?頑張れそう?」

「・・・うん。・・・わかった。」

「そうか、じゃあまた何かあったら電話しなはれ。」

「・・・うん。」

「はい~。じゃあね。」



父が電話を切るのを待って携帯を耳にあてていた。切れてもしばらく耳にあてたまま、ボーっと涙でぼやける道路の線を眺めていた。急に静かになった耳元からスーと熱が引いていく。

・・・やっぱり泣きたい。もう我慢しながら泣くのは辛い。一回疲れるまで泣いてやる。・・・家には戻りたくない。外で思いっきり泣く?そんな事できる場所あるのか?フラフラと歩道に躍り出る。外灯を避けて。真っ赤な目をしているのを見られたくなかったから。どこで泣こう。どこで泣こう。公園に行ってみようか、でもホームレスいるし、変な人きたらどうしよう。道路の真ん中で泣く訳にも・・・人のうちの前で泣いても怪しいし・・・。へぇ、家から一歩出ると泣ける場所の一つもないなんて、東京はなんて狭いのだろう。こんなに沢山土地があるのに自分の居場所がないなんて。ふとさっきの父の言葉を思い出した。「お前の居場所はここにもあるから。」・・・・。

結局また自分の家の前まで戻ってきてしまった。しょうがないから泣くのを諦めて、またしゃがみこんで色々考えていた。


父に言われて初めて気づいた。確かにうちは周りに振り回されっぱなしだったのかもしれない。放っておく。それはどんなに楽な事なのだろう。自分に費やす時間がどんだけ増えるのだろう。相手がどんな状況になっていようが我関せずでいられる。

母が何の連絡もなしに勝手に朝帰りすると、フトシが同じような事をしても注意する事ができなくなる。

フトシの暴力に怯えていたら、フトシが力でねじ伏せるしか脳のない和解の通じないバカになる。
フトシの受験の準備を怠れば、私立に行かせる事になって家計に大打撃。

・・・・。こんな事を考えていたら、いつ自分を大切にしてやれるのだろう。というか私もこんな風に家族から考えてもらえているのだろうか?とてもそうは思えない。親から文句垂れられる内容はいつだって自分の利害に関する事ばかりだ。勉強や成績で心配される要素は、うちの将来などではなく「金」だ。数学でうちの人生にピリオドがつくくらいブッたまげた脅威の「三点」をとった時も、母の下品な笑いで終わった。塾とか夏期講習に行きたいと言えば「お前のバカな頭はお前のせいなのだから自分で行け。」大学に行きたいと言えば「勝手にしろ。」何一つ相談にのってくれないし、協力してやろうという意気込みもない。今思えば向こうは既に「我関せず」だったのかもしれない。

「・・・なんだ、自分スゲェかっこわる・・・。」

家族って何だろう。うちはもっと支え合う仲間みたいなものかと思っていた。いや、うちは家族に期待しすぎているのか?いつまでも小学生みたいに頼りにするなって事なのか?だったら自立した方が早いのか?母から教わるものはもう何も無い?

頭がまたコンガラガル。自問自答を繰り返すうちに何の答えが欲しいのかも分からない。駄目だね。問題にぶち当たると自分で処理しきれないのがガキの証拠だ。でも父と話して分かった答えはある。

父の言う通り、自分を大事にしてよく見つめ直そうと思う。これからの進路を決めるにはじっくり自分の事も考える事も大事だ。我関せず・・・なんか親や弟と同類になるみたいで嫌だけど犠牲になるのもマッピラだ。お金ができたら家を出よう。自分の行きたいところへいける。自分をシッカリ見ていられる。見ていてくれるのは父だけでいい。









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Last updated  2005年05月12日 23時58分09秒
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