《櫻井ジャーナル》

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2020.08.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 1923年の9月1日午前11時58分、東京周辺を巨大地震が襲った。被災者は340万人以上、死者と行方不明者を合わせると10万5000名を上回ると言われている。損害総額は55億から100億円に達していたという。

 この出来事は日本の支配システムに大きな影響を及ぼした。天皇制官僚システムは基本的に変化していないが、JPモルガンを中心とするアメリカの金融資本、いわゆるウォール街の配下に入ったのである。その当時、JPモルガンと最も緊密な関係にあった日本人は井上準之助だと言われている。

 地震の当日、総理大臣は不在だった。8月24日に加藤友三郎首相が死亡、山本権兵衛が組閣している最中だったのである。山本内閣が成立するのは9月2日。その内閣で井上は大蔵大臣に就任、1924年1月までその職にあった。1927年5月から28年6月までは日本銀行の総裁、浜口雄幸内閣時代の29年7月から31年12月まで、再び大蔵大臣をそれぞれ務めている。なお、浜口は1930年11月に東京駅で狙撃され、31年8月に死亡し、井上は32年2月に射殺された。

 ウォール街の手先が殺されたわけだが、1932年に駐日大使としてジョセフ・グルーが送り込まれる。 JPモルガンは大物だ。 グルーのいとこがジョン・ピアポント・モルガン・ジュニアの妻なのである。また グルーの妻、アリスの曾祖父にあたるオリバー・ペリーは海軍の伝説的な軍人だが、日本人にとってはその弟の方が有名だろう。黒船で有名なマシュー・ペリーだ。

 マシューも参加していたアメリカ・メキシコ戦争は1848年にアメリカの勝利で終わり、現在のニューメキシコ、ユタ、ネバダ、アリゾナ、カリフォルニアを含む西側の地域を手に入れた。アメリカは1898年にスペインとの戦争で勝ち、ラテン・アメリカを植民地にしていくが、その一方で太平洋の反対側、中国(清)への侵略を目論み、侵略の拠点として日本に目をつける。

 しかし、すでにイギリスは中国を侵略し始めていた。1840年から42年にかけてアヘン戦争、56年から60年の第2次アヘン戦争(アロー戦争)だ。 イギリスはインド産のアヘンを中国で売って大儲けしていたのだが、麻薬の取り引きを中国が取り締まったことから戦争になった。

 麻薬を売ることに対する批判を考慮し、イギリス王室は東インド会社に取り引きを任せるが、明治維新に深く関与するジャーディン・マジソンも麻薬で大儲けしていた。そうした麻薬業者の人脈が1865年に香港で創設したのが香港上海銀行である。

 イギリスは中国を略奪するだけでなく、ロシアを制圧して世界の覇者になろうとしていた。そのため、海軍力を使ってユーラシア大陸の周辺部分を支配し、内陸部を締め上げるという戦略を立てる。ジョージ・ケナンの封じ込め政策やズビグネフ・ブレジンスキーのグランド・チェスボードもその戦略に基づいている。

 締め上げる三日月帯の上にイギリスはインドという植民地を持っていたが、イスラエルとサウジアラビアを作る。その三日月帯の東端にあるのが日本だ。イギリスにとっても日本は中国やロシアを侵略する重要な拠点と位置づけられていた。

その当時、アメリカもアヘンを中国人に売ってボロ儲けしていたが、その原料であるケシの産地はトルコ。イギリスとアメリカは麻薬取引のライバルだった。

 中国への麻薬密輸で大儲けして富豪になったアメリカ人は少なくないが、中でも有名な麻薬業者がラッセル・アンド・カンパニー。エール大学をはじめとするアメリカの有力大学はこうした麻薬業者から資金を得ていた。エール大学にある学生の秘密結社、スカル・アンド・ボーンズもラッセルの資金で生まれた。

 ところで、マシュー・ペリーは艦隊を率いてアメリカの東海岸を出発し、ケープタウンを回ってインド洋へ入る。香港や上海ではラッセル・アンド・カンパニーの邸宅で過ごし、硫黄島経由で江戸湾へ入った。目的は日本を中国侵略の拠点にすることだった。1898年のアメリカ・スペイン戦争で勝利したアメリカはフィリピンを手に入れるが、そのフィリピンも中国を太平業側から締め上げる拠点となる。

 アメリカ・スペイン戦争を主導、1901年から09年までアメリカ大統領を務めたセオドア・ルーズベルトは明治体制のトップとの秘密交渉で朝鮮半島を日本の植民地にすることを認めている。(James Bradley, “The China Mirage,” Little, Brown and Company, 2015)日露戦争に対するセオドアの行動は必然だった。






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最終更新日  2020.08.28 09:31:15


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