confuoco Dalnara

Che


Ernesto Guevara de la Sernaの日記を映画化した"Diarios de motocicleta"を観た。
Cheは、「おい」「ねぇ」という間投詞(チェ=崔さんでなく)。
Argentinaの人は会話にCheをよくはさむそうだが、
チェ・ゲバラも、よく'Che'と言っていたことから
Che Guevaraと呼ばれるようになったと言う。

映画の中で'Fuertes'(?)=激しい気性とも呼ばれているチェ。
激しさを翻して革命に身を投じる選択は潔い。
衝動が自分のためのものでなく
他者と理想のためで、
cool brain & warm heartを兼ね備えた魅力が描かれていたように思う。
南米大陸の先住民の暮らしは、
Cheが旅した頃、50年前と今とあまり変わりなく
継続して貧困や偏見と戦っているのでは、という印象も受けた。
混血の度合いが国によって異なり
表情が違えば、
風景も街並みも異なっているのが興味深い。
スペイン語も表現や発音、抑揚が少しずつ違っているのだろう。
インカの文明が滅びなければ、とマチュ・ピチュの遺跡を見て感慨にふける主人公ふたりに共感する。
歴史に「もし」はないけれど
古に栄えた文明の末裔が現代に同様の栄耀を享受することは
古今東西を問わず困難なのだろう。

"Mas te vale.(必ずよ)"という母の言葉が
後になって別の重みを持って響いた。
卒業を目前にした学生の心の変化。
無事に家に帰る姿を見せても
心は出発した時と別の方向を向いている。

Ernesto Cheの親友のAlberto役の俳優は
Ernesto Guevara de la SernaのはとこというRodrigo De la Serna。ほんとうに親友によく似ていた。
映画はPIFFでも上映されていた。Una America Latina.

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