それは『ミュンヘン』も同じこと。 そして『クラッシュ』でぶつかりあっているのは Do The Right Thing の時より複雑に広がった多民族。 軸にあるのは 白人対黒人 権力を持つ白人、富裕な黒人。 underdogな白人とgangstaな黒人。 そしてアラブ系、ヒスパニック系、アジア系が絡まってくる。
the blacksも一枚岩の価値観を形成しているわけではなく、 Ghettoから抜け出したものは 白人の抱くstereotypeな黒人像に(表面的には)雷同していたりもする。
そこで印象的だったセリフは "Look at me...You embarass me... You embarass yourself..." the blacksの一員でありながらこちら側に寄り添うことを避け あちら側(白人側)に阿るとまでは言わないが 自分の言葉のようにあちら側の価値観を話す。 そんな窮屈な状況は日本にいる外国人なら経験したことがあるかもしれない。 公正に見せようとして、あるいはもう少しだけ居心地をよくしようとして こちら側をつよく愛し、つよく弁護する代わりに あちら側(日本人側)の価値観に理解を見せたり...。 「外国は故郷にならなかったけれど、故郷は外国になってしまった」のなら、なおさら... Marlene & Leni
Hollywoodのアジア観はまだまだ... Kim LeeのKimが姓でLeeが名だったらオカシイ、DarlingをKim Leeと呼ぶはずもない。 韓国語の歌が流れていた、City of Angel(s)?。 L.A.は天使の街だから...そしてアジア系にとって 若い(=遅れて来た)移民たちにとってAmerican dreamはまだ実現可能なもののようだ。
人種差別は心の中にも外にもあるリアルなことだから、こんなふうに映画にするのは賛成...。
Copyright 2005-2009 Dalnara, confuoco All rights reserved.