confuoco Dalnara

パドタギ-波乗り


まだBBになっていない頃の韓国では
'Internet ヘオムチギ(泳ぐ)'という表現も使われていた...。やはり海にまつわる言葉。

Cyworld(サイワールド)空間では
パドタギで友だちの友だちに出会ったり
同級生に再会したりする。
新年に古い仲間のCyworld miniHPからもうひとりの仲間のminiHPに行き着いて
Internetで再会を果たした。
日本で同様の役割をするコミュニケーション・ツールはSCSのgreeやmixiだろうか。

Cyworldは本名や生年月日といったプライバシーを包み隠さないオープンな空間だが、
SCSはメンバーの紹介がないとその中に入れないちょっと閉ざされた空間。京都のお茶屋のように一見さんは入れない。
開かれた、実名の世界Cyworldと
クローズドな世界になってはじめて実名で動き出し、学歴、勤務先もクローズドな空間でならオープンにするSCS、日本のインターネット。
プライバシーに対する考え方も日本と韓国で相違があり、感覚の温度差がある気がする。
オープンに見えるCyworldの中にも
コアでクローズドなコミュニケーションがある。
「イルチョン(一寸)」制と「What's Friends Say」だ。

韓国語でサムチョン(三寸)は叔父を指すが
一寸(イルチョン)は一親等にあたり、非常に近しい存在を意味する。ちなみにサチョン(四寸)はいとこ。
本来イルチョンは自分と配偶者、自分の父母と自分の子、配偶者の父母までで
韓国の一親等(=一寸)にあたる。Cyworldのイルチョンはそれくらいに近い友人、親交という意味。
限りなく家族に近い、一親等に近い友人という発想が
親密なつきあいの多い韓国らしくてほほえましい。

「What's Friends Say」は「イルチョン」の仲の友だちを評価する文である。
一般のユーザー、メンバーは「What's Friends Say」に書き込めない、
イルチョンしか書けない、というSCSのようにクローズドな部分もあるCyworld。

SCSのgreeに楽天が出資しているが、
提供しているblogサービスとSCSがブレンドされて
日本でもCyworldのような親密な世界を構築するのかどうか...。

ちょっと温度差がある日本と韓国のInternet空間、
そして情報公開のしかたも相違がある中、この春Cyworldが日本でもサービスを開始するという。
個人情報保護法が4月から施行される日本で
プライバシー保護と親密さにどのように折り合いをつけて
サービスが開始されるか日本版Cyworldに興味津々だ。

サイワールド=韓国のSCS。現在会員数は約1200万人(総人口の4分の1以上)。
SCS=ソーシャル・コミュニケーション・サービス

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