コラボ鮎のペ-ジ

一代目社長の話


一週間に一度、午後3時頃来社して近くのホテルに泊まり
次の日の午後帰っていた。
社長は帰る日のお昼は必ず別会社にいる取締役を迎えに行って
ごはんを食べていた。
社長は迎えに行く前に必ずその会社に電話をしてから行くのだが、
取締役のいる会社の電話受付の女の人に
「もしもし こちらトドですが、カバさんいますか?」
と言っていた。
受付の女の人がどんなにうちの社長を見慣れていて
トドに似ていると思っていても、カバと言って
すんなり取締役に電話がつながったのには大笑いした。
社長は取締役が電話に出るなり
「君はカバだと認められたよおめでとう。」と言った。

そんな社長は元デザイナ-だけあって絵が得意で
社長からのFAXには常にサインのかわりに自分の似顔絵が書いてあった。
ある日流れてきたFAXには業務命令がたった1行で、
「お気に入りのカバンを持った私の下半身がゾウ」の絵が書いてあった。




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