ホームヘルパー質と地位向上委員会

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医療・介護関係の本【小説】

老いの砦
70歳、古希を迎えた冬子は長い介護の疲れから「うつ病」になった。独り住まいとなった冬子は、このまま100歳まで生かされるかと思うと大きな不安が襲ってきた。そのときに閃いた言葉が「老いの砦」であった…。

廃用身
「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか?それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作。

安楽病棟
深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー。

斑雪
親の介護を担う団塊世代は激動の時代にどう働き続けるのか。「リストラ」「合理化」の嵐は、遼子の働く民主医療機関の周囲にも吹き荒れる。「死」を見つめながら生きる姑の入院。団塊世代の日常を通じて現代に問いかける―。「生きること」「死ぬこと」「働くこと」。


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