眠らない大陸の片隅に自由の鐘は鳴る

眠らない大陸の片隅に自由の鐘は鳴る

【自由の鐘】設立への経緯(2)

2鯖へと拠点を移し、変化したクロノスでの日常。集う人の傾向が違うのでしょう。
街では多くの人がオークションチャットで楽しげに話し、4鯖よりも明るく感じます。


そんな、これまでとは少し違った世界のシティス・テラの砂漠で、気を使ってか
少し離れて狩りをしている一人のマジシャンと出会います。

一見、見慣れない装備の方だなとは思ったのですが、たまたま拾った良補正の杖があったので、
そのマジさんに使ってもらえたらいいなと内緒してみました。

さて、帰ってきた返答は、プロスタなので大丈夫です、わざわざありがとうございます
という内容でした。
見慣れない装備は当時では貴重品のディバ装備。
他にもノモスリングなど複数個身につけたマジシャンは何とサブキャラとの事w
貴重な装備を見せていただき、緑杖ごときを提示した自分が少々恥ずかしかったものですw



また、それから随分と後のある日のシティス・テラの街で(街の名は実はサンツスミコです。
これ知ってる人、今どれくらいいるんだろうw)弟子募集のオークションチャットを掲げる、
赤装備にマーシレスグレイブを携えたパラディンに出会います。

当時、金装備と赤装備では大きな差でした。現在の、セイクと葡萄くらいの差はあるでしょうか。
LV45になり、赤装備(当時は頭帯手も要求LVは胴足と同じで、要求ステは現在の
STR+STAではなく、STR限定で値は同じだったため、マジやDEXバルにとって大きなハンデでした)
と共に取得できるスキル、エンカレイジの頭上に光る交差した剣はパラにとっては一つの大きな
目標であり、節目でした。

オークチャットの詳しい内容は忘れてしまいましたが丁寧な文で、 「一緒に頑張りましょう」
という一言が添えられている事に好感を感じた事と、当時はパラディンと言えば片手が
主流でしたが、両手装備にも興味があった事から、その方に弟子入りを申し込み、
初めての師弟関係を結ぶ事になりました。



そして数日後のある日、サンツスミコの倉庫前(思えば当時はまだUW未実装で、施設や
出入り口の位置も違っていました)で、師匠とチャットしていた時の事。
一人の金装備のバルさんに目が止まりました。巨大な両刃斧を抱えた姿は、アンバランス
ながらも凛々しく私の目に映りました。
師匠に話したところ、知り合いとのこと。PTに迎え、師匠から紹介を受けました。


また、師匠の在籍ギルドにも招待され、出会ったギルドマスター。私も本当に驚きました。
前談の砂漠で出会ったマジさんこそ、当時の2鯖で有数のギルド"ミリオンゴッド"のマスター、
羅将ヒョウ さんだったのです。

出会った時とは当然キャラ名が違いますから、私は全く気付きませんでした。
ヒョウさんの方から話してくれたのです。あんな些細な出来事を、覚えていてくれたのでした。
残念ながら、この時は師匠が新たなギルドを設立する直前だったため、ミリオンゴッドで
過ごしたのは僅か数日の事でしたが、ヒョウさんとは後に三度目の、そして現在まで続く縁に
恵まれることになります。


さて、ミリオンゴッドを離れ、師匠が設立した新ギルドに私も加入。
あの両刃斧のバルさんとも、ギルドメンバ同士として再会します。
やがてギルドマスターは師匠から別の方に交代することになりますが、師匠と斧バルさん、
新たな仲間達と共に、"ギルド"という一つの集団の一員として、大陸での時間を過ごして
行く事になります。

思えば、この時ようやくMMORPGの 【他プレイヤーとの交流というものの楽しさ】 を知る
スタートラインに立ち、4鯖では半ば灰色に感じていたクロノスの世界が、改めて鮮やかな色を
持ち始めたのでした。


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