肝硬変について


肝硬変について




  肝硬変とは 字のごとく肝臓の組織がなんらかの要因で死滅し

 硬くなってしまう病気です。

肝硬変の症状


●黄疸


      血液中のビリルビンという胆汁色素が増え皮膚や

      しろ目の部分が黄色くなることを言います

      黄疸がひどいと 全身痒くて仕方ありません

      止痒薬(茶色の液体)を全身に塗って 痒みを

      抑えます

      毛穴などから色素が出てきてしまうので

      体を拭いてあげますと タオルが黄色くなります


●食道静脈瘤


      肝硬変になると 血液を押し出す力が高くなります

      そうすると 血液はたくさんの血管を作って

      流れようとします 食道内の血管が太くなりすぎて

      瘤(こぶ)が出来ます それが食道静脈瘤です

      食道静脈瘤が破裂すると吐血したり下血たりします

      大量に出血すると 死に至ります

      食道静脈瘤は少しの刺激(食事など)でも破裂して

      しまいますので その部分を内視鏡で結束する

      手術をします 私の母も3回~4回行いました

      破裂して吐血や下血し命拾いもしました

      この症状は 肛門にも起こりやすく 肛門にでたものは

      痔です


●色々な所からの出血


      歯茎、鼻血、痔、性器など


●肝性脳症


      肝硬変が重症になると 肝臓がアンモニアの分解を

      行えなくなってしまい 行き場のなくなった

      アンモニアが血液の中に入り 脳へと送られ

      脳内のアンモニア濃度が高くなり脳の機能を阻害します

      初めのうちは 不眠、軽い記憶障害、性格が変わる

      などなのですが 私の母は温和でやさしい母でしたが

      その病気で 性格が凶暴になり目つきも変わって

      しまったりしていました 

      それを抑えるのに アミノレバンという点滴を

      打っていました 毎日ではなく 様子がおかしく

      なるのがわかるので そのつど 病院に走りました

      アミノレバンより新しい薬も今は出ています

      症状が重くなると 裸で家を飛び出したり

      奇声を発したり トイレでは無い所で用を足したりします

      痴呆のお年寄りに似たことをします

      もっと 重症になると 昏睡状態に陥ります

      肝性脳症は 薬で抑える事ができますので

      おかしいと気づいたらすぐ 病院に行ってください


●腹水


      肝硬変の末期になると 腹部に水が溜まります

      この水は 体が代謝を行えず その栄養分や

      尿になるはずの水分が腹部に溜まってしまうのです

      体の栄養分ですので 下手にたくさん抜いたりしますと

      そのショックで 死亡される方もみえます

      なるべく 尿として出すように利尿剤を使用します

      しかし 末期だと効きませんので どんどん

      お腹が膨らんできます 

      私の母は 腹水を多いときには1日に3リットル抜きました

      栄養分なので あまり抜いてはいけないのです

      しかし 腹水は色々な臓器を圧迫しますので

      非常に苦しそうでした 最後は『えらい…えらい…』

      しか 言いませんでした

      えらさを和らげるために モルヒネを使用します

      痛み止めに使われるだけではないようです

      モルヒネを使用するようになってしまったら

      死は遠くありません…

      母はモルヒネを投与されて3日で帰らぬ人となりました

      (2003.9.14逝)



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