運命の力



書籍名:運命の力

著者名:フジ子 へミングウェイ
出版社:TBSブリタニカ

感想:
お洒落な装丁の本。フジ子フェミングウェイのファンなら嬉しい一冊だと思う。
自分だけの力では、どうすることもできない開かない扉が、他からの何らかの力で「今!」と言う感じで突然開くときが必ずくる。だから、その時のために私たちはいつも準備をしておかないといけない。と書いてあった。天才ピアニストとして注目を浴び一流ピアニストとして認められるはずだったリサイタルを中止しそれから永いナガイ泥沼生活を余儀なくされ極貧のどん底を生きてきたフジ子。
そのような波乱に富んだ人生を経験したからこその心のやさしさがにじみ出ている。小さい弱いものに向ける暖かいこころ。 そしてどんなものにも差別と偏見をもたないというのはいかにも芸術家らしく自由に生きた自由人の発言で、そこには嘘がない。セピア色の写真やインテリアなどもマッチしていてフジ子へミングウェイの才能豊かな個性がいっぱい詰まった素敵な一冊だった。ヨーロッパの香りがして憧れてしまう。
点数:


泣ける  ☆☆☆☆★
ドキドキ ☆★★★★
お洒落度 ☆☆☆☆☆


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