建築家への遠い道

建築家への遠い道

契約会



オープンシステムでは契約会を行ないます。

契約会とは。

CM(コンストラクション・マネージメント)
で行なう分離発注方式による家づくり。
オープンシステムは、分離発注なので、
お客様は家づくりに関わる業者さん全てと契約を結びます。

お客様と沢山の専門工事業者さんがお互いに交わす請負契約を1回で終わらすため、
一堂に会して契約書に調印する会をそう呼んでいます。

さて、当事務所ではじめてのオープンシステムによる契約会。
契約会に立ち会った父の感想。
「概ねよかった」

父は元大工で工務店出身で建設会社で現場管理をしていたから
私がオープンシステムをしたいと言った時
最初はすごく抵抗があったみたい。
今でも時々ぶつぶつ文句を言う。

少しずつ少しずつ分かりやすく説明しても
時々意見がぶつかる。

まず、原価を公表することに対する業者さんへの説明。
父は業者が嫌がる、と思ったみたいだけど、話してみると意外に皆さんOK。

確かに原価が一般の人に伝わるのは抵抗あるだろうけど
オープンシステムでは基本的に設計契約を交わして
オープンシステムで家を建てると決めた人にしか
見積りどころかプランも作らない。

確実にこの方法で家を建てる、といったお客様にしか
見積りを渡さない、というと安心される。

オープンシステムの建物補償共済に払う掛け金でも最初は激怒した。
「なんでそんなもの払わなきゃいけないんだ!民間の保険で十分だ!!」

・・・でもね、お父さん。
うちは工務店ではないんで、住宅保障機構の登録店にはなれないんですよ。

工事中の災害や事故、盗難といった事までカバーしてくれて、
なおかつ最長10年の保証をつけてくれるところなんて無いんですよ。

私はお客様に安心感を持ってほしい。
建ててからでも安心して暮らして欲しい。
何も無いのが当たり前だけど、何が起こるのか分からないのが建築現場。

自分だってそう。
何かあった時、うちのような弱小事務所でどこまで保証できるのか。
そんな不安をもって仕事なんて出来ない。


それでもお客様は本当に希望の値段に納まるのか
と言ったことに対して不安はあると思う。

ありがたい事に?何十年もこの仕事をしてきた父には
住宅価格なんていくらでも操れるそうだ。
仕様さえあまりこだわらなければ・・・という条件はつくけれど。


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