建築家への遠い道

建築家への遠い道

和紙の魅力



インテリアに使われる素材というと、布、紙、石、木、プラスチック、ビニール、etc。
特に布や紙などは、テクスチュアが豊富で、芸術の域に近いものもたくさんあります。

近年の環境問題とエコロジーブームの到来で、自然素材が見直され壁紙一つとっても
ビニールクロス全盛だった頃に比べて、環境に優しい、廃棄しても分解され土に返る素材の開発や、
ケナフ、バガス等を使ったクロスが各メーカーで開発されています。

その中でも和紙は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの樹皮繊維を主原料とした紙で、
昔からある素晴らしい素材です。

和紙の魅力は繊細な質感、透かすと原料の繊維が独特の風合いを醸し出しています。
しかし意外に強く、特に雁皮を使った紙は丈夫で水と虫食いにに強く、何年でも持つそうです。
三椏は出雲では一番使われている材料でちぎり絵などにも使われています。



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下の2枚が出雲民芸紙、真ん中が安部信一郎さんの和紙です。
人間国宝安部栄四郎さんのお孫さんで、現在島根県の八雲村で和紙を作られています。
あるお宅でこちらの和紙をふすま紙として使われているお宅がありました。
普通のふすま紙と違い、大胆な配色と和紙の質感がとても良かった。


この間、焼き物を置いているいい感じのお店に行ったところ
「和紙」と書かれた素朴な風合いの紙が売られていました。
値段も手ごろ。
ところが原産国がアジアのとある国。

「日本で作られてなくても和紙なんですね。」と素朴な質問をしたところ。
「ええ、そうみたいですね。」とそっけない。
あれ?聞いちゃいけなかったのかな。

まあ私の知っている和紙の値段の半分以下だから手頃といえば手頃なんだけど、
なんとなくふに落ちないまま帰宅しました。

作りが雑といえばそうだけど、ざっくりしていて使い道はありそう。
100均にも和紙と書いて外国産の紙を売ってるから、和紙という言葉自体が商品名として通っているのかな。


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上の画像はちぎり絵の和紙をフォトフレームに入れたもの。
壁飾りとして楽しんでいます
和にこだわらず、自分でアレンジして使えるのは紙という加工しやすい材料だから。

和紙の照明も好きです。
イサムノグチのAKARIシリーズは友人の新築祝いに送ったりします。
値段も手頃なものからあり選びやすい。
↓↓↓
あかり 1AT(スタンド) イサム ノグチ テーブルランプ(AKARI 1AT) テーブルランプ(AKARI 1AG)
色のついたものが可愛い。




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