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原題: La Nana / The Maid監督:セバスティアン・シルバ出演:カタリナ・サアベドラ、クラウディア・セレドン、マリアナ・ロヨラ鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。2009年マイアミ国際映画祭最優秀脚本賞2010年ゴールデングローブ賞外国語映画部門ノミネートほか<Story>ラケルは、バルデス家で20年以上も働いているベテランの家政婦。無愛想だが黙々とよく働くラケルに一家は厚い信頼を寄せている。そんなラケルの身体を思いやった主は、若い家政婦を助手として雇うことにする。だが、自分の居場所を奪われることを恐れたラケルは、若い家政婦たちを苛め、次々に追い出してしまう。困った主は、ラケルよりも年上の家政婦を雇うことにするが、それが思わぬトラブルを生んでしまう。リストラの危機に身体を張って抵抗する中年家政婦の奮闘ぶりが話題になり、各国の映画祭で数々の賞を受賞した。(第7回ラテンビート映画祭 公式サイトより)<感想>とにかく評判がよい本作。 映画祭鑑賞候補の筆頭でした。ラケルのたどってきた人生はおぼろげながらにしか分からないけど、 彼女がここまで頑なになってしまった裏側は、観客が想像する余地を与えていていい。 何が彼女をそうさせたのか。 生育環境が情緒あふれるものではなかったのかもしれない。 あるいは自分自身へのコンプレックスや、 自分が成し得なかったものを全部持っている、カミーラへの嫉妬なのか。 はたまた今の立場を追われるかもしれない焦りなのか。 今後の人生への不安もあるだろう。 どうやったら一体こんなにガンコになるんだろう・・・ という 石みたいな人ってたまに存在している。 そういう場合、ご本人は全く自分がガンコなどとは思っておられない。 例え人から見て滑稽だったとしても、自分の基準が全てだから。 ですがそんなガンコな人が変わる瞬間がある。 それはまるで、直立不動で立っている人の後ろからこっそり 膝の裏をカクっと押したときのよう。 不意を突かれた、と言った方が正しいかもしれない。 その人の心の琴線に、意識してなくて触れた時、 人の心を動かすのだろう。 それがルーシーだった。 とにかくルーシーの発想は、逆転そのもので、 普通ならこうと来るところが彼女はそう来ない。 彼女には先入観というものがないし、あくまで明るいのである。 ラテン気質と言うべきもの。 なったらなったでそれでいいし、 ダメならダメでそれもまたよし。 しかし目の前のことには本気で対応する。 その心にラケルは惹かれていきます。 幸せとは、人がどうにかしてくれるものではない。 だけど最初からうまくできるものでもない。 見よう見まねでやっていったとしても、自分の心をとらえたものは そう簡単に忘れはしない。 自分はなかなか今まではできなかったけど、 思い切って踏み出した新しい一歩。 そうやって人は前を向いて行くのだろう。 もうダメかも、もうこんなだし、 と、自分がダメだったことばかりをため込んで、人のせいにしていては いつまで経っても同じことの繰り返しなのですね。 いつの間にか頑固になっているかもしれない? と、 自分を見つめてみることが必要なのかも。 ある年齢以上の方には見ていただきたいですね。 日本でも一般公開されるといいなと思います。 今日の評価 : ★★★★★ 5/5点
2010.10.10
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原題:South of the Border / Al sur de la Frontera監督:オリバー・ストーン出演:ウーゴ・チャベス、ルラ・ダ・シルバ、エボ・モラレス鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<概要>オリバー・ストーン監督は、米国主導の自由市場政策が中南米で失敗した理由を模索しつつ、カリブ海から南下していく。米国で危険人物視されているベネズエラのチャベス大統領をはじめ、ボリビア初の先住民族出身大統領となったエボ・モラレス、労働運動の旗手から大統領の座に登りつめたブラジルのルラ、反新自由主義政策をとるアルゼンチンの女性大統領クリスティーナ・キルチネルなどを訪ね、左派と呼ばれる大統領たちとの会見を通じて、その実像に執拗に迫っていく。6月末に全米公開され、様々な論議を巻き起こした話題の政治ドキュメンタリー。(第7回ラテンビート映画祭 公式サイトより)<感想>もしもこの作品にサブタイトルをつけるならば、「2時間でわかる南米の現代政治模様」といったところだろうか。オリヴァー・ストーン監督の信念。 それは、帝国主義時代に他国からの支配を受けてきて、そして今また経済的観点から大国に操られようとしていた南米諸国が、ようやく自分たちの足で立ちあがろうとしているムーヴメントを見守り、支えたいということに他ならない。彼は個性的な各国の首脳から根気よく話を引き出す。ベネズエラのチャベス大統領、ボリビアのモラレス大統領、ブラジルのルラ大統領、アルゼンチンのクリスティーナ・キルチネル大統領とその夫で前大統領ネストル・キルチネル氏。1人1人がとにかく強烈な存在なのです。しかしながら彼らの政治的行動は、かつて南米5カ国をスペインから独立に導き、南米統一を画策したシモン・ボリバルの理想が裏付けとしてある。現在南米で、手を取り合おうとしている指導者たち、彼らはまぎれもなくシモン・ボリバルの夢を追う「ボリバリアン」達なのである。ボリバルの夢破れて80年ののち、中南米諸国では、共存しようという動きが出てきている。しかしながらそれを快く思わないものももちろんいる。 それがアメリカをはじめとした、「左派政権」誕生を阻止したい派閥。過去にはキューバ危機もありました。本作では特にIMFが南米に与えている経済的負担を取り上げている。 南米諸国に貸し付けた債務から逃れられない状況から、人々を解放したい。 そんなチャベス大統領の理想は、アメリカを筆頭とする反対勢力により「左派」とレッテルを貼られる。ただ単に、経済的に支配しようとする勢力から逃れて、自分たちの力で経済を発展させて行きたいだけなのに、特定のレッテルを貼って一定の方向にイメージを作り持って行こうとする勢力。実態を調べることなく、マスコミから垂れ流されるイメージを信じてしまう一般大衆は、見事に「チャベスは過激だ」と刷り込まれてしまう。何が左で何が右か。 それは見る側の信条次第。 右寄りからすれば全てが左に見えるのは当然のこと。 しかしそれを正義として押しつけてくるアメリカのやり方には、多くの南米諸国はもう耐えられないのではないだろうか。 その証拠に本作でも取り上げられているが、IMF依存の姿勢からの脱却を図るため、2007年に「南の銀行」が設立されている。それぞれの国情も財政状態も異なるなかで、困難な壁が立ちはだかることも十分承知で、それでも手を取り合ってやっていこうとする彼らの姿勢。そこをオリヴァー・ストーン監督はクローズアップしていく。指導者同士の横のつながりが、政情を超えて堅固になっていく様子を、監督自身が楽しんでいるかのようだ。その証拠に、「君も仲間だ」と言葉をもらう監督、どことなく嬉しそうな表情が印象に残る。自分たちの手に自分たちの政治を取り戻す試み。それをささやかながら共感していきたいという姿勢が、観客にも十分に伝わってくる作品でした。今回のラテンビート映画祭では『ルラ、ブラジルの息子』、『レボリューション』 、『わが父の大罪 -麻薬王パブロ・エスコバル-』といった社会的背景を取り扱った作品が多く、併せて鑑賞してみると、より彼らの世界が深く伝わってくる。************************************今日の評価: ★★★★☆ 4.5/5点
2010.10.10
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原題:Pecados de mi Padre監督:ニコラス・エンテル鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。2010年サンダンス国際映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門審査員賞ノミネート2010年マイアミ映画祭審査員賞・観客賞<概要>少年セバスティアンが敬愛する父はコロンビア史上最大の犯罪者パブロ・エスコバルだった!極悪非道の麻薬王として君臨し、1993年に殺害されたパブロ・エスコバルの実像に、残された息子が迫っていく。父の死の直後に祖国を去り、アルゼンチンで身元を隠しながら暮らしていたセバスティアンは、30歳を過ぎて密かにコロンビアに帰国。父に殺された政治家の遺族と対面する。果たして血塗られた暴力の歴史に和解はもたらされるのか?写真や手紙、ビデオなど、豊富な資料を元にパブロ・エスコバルの真実に迫った衝撃のドキュメンタリー。(公式サイトより)<感想>ドキュメンタリーですし、内容からして残虐なの? って想像してしまい、鑑賞を迷いましたが思い切って行きました。パブロ・エスコバルについてコロンビアの麻薬戦争についてはご存知の方も多いと思います。 エスコバルについても略歴読んだだけでももう名だたる極悪人ということで、血で血を洗う抗争が国内で起こる。そしてエスコバルが殺害されたあと、残された家族に対しても、敵対勢力からの殺害予告が相次ぎ、妻子は国外逃亡を余儀なくされる。そのエスコバルの息子、フアン・パブロ・エスコバル氏は、父殺害後にセバスティアン・マロキンと改名し身元を隠していたが、現在はアルゼンチンで建築家として暮らしている。氏は、父親が殺害した政治家たちの子孫を訪ねて謝罪し、交流を持っているという。通常であれば、敬愛する身内を殺害されたならば、復讐したいという気持ちが起こるのは当然であるところ。しかしながらセバスティアンはそれをしない人生を選んだ。ごく身近な人間が悪に手を染める。 ましてやそれが家族であれば、その影響を受けるのは必至と考えるところなのですが、彼はそうではなかった。もちろん麻薬王の父親と同居している時期はあっただろうが、それでも父とは真逆の道を行くというところに、セバスティアンの並々ならぬ意思を感じる。そしてそれを可能にしたのは、彼の母親、つまりエスコバルの妻の方針もあっただろう。エスコバルの命が狙われるようになってからは恐らくは別居期間が多く、それがセバスティアンの思春期と重なっていたことが幸いしたのかもしれない。多感な時期に、悪を身近に感じても、それに染まらない勇気です。そしてこの映画で印象に残るのはやはり、セバスティアンが、父親が殺害した政敵の遺族に対面するシーンである。大統領候補ルイス・カルロス・ガランと司法大臣ロドリゴ・ララ・ボニラの子息たちだって恐らくはセバスティアンとほぼ同世代のはず。 歳月は過ぎて、その彼らが成人し、亡き父親たちの志を継いでいる。彼らにとっては愛する父を奪った敵の息子ということで、(たぶんだけど)生涯相容れない関係ではなかったろうか。 それがこうして、セバスティアンからの心ある申し出の元、一堂に会するなどということを果たして考えたことはあっただろうか。夢で終わるはずのことが今、目の前にある。セバスティアンの取り組みに対しては、恐らく反対意見や、「やらせ」なんじゃないか?という見方があったとしてもおかしくはないけれど、でも、これが彼の真の声であると信じたい。ララの息子が、セバスティアンの手紙に心を動かされたと語る。 その表情に嘘偽りは感じられない。コロンビアを始めとする関係諸国での生計維持にはもはや不可欠であり、今更敵対視することも無意味な麻薬ビジネスを禁止し根絶しようという取り組みは最早彼らの世代の政策にはなく、時代は麻薬を合法化しようという流れになってしまっている。むやみやたらに禁止したところで、殺し合いが続くだけであり、それであれば善悪の概念は超越したところで折り合いをつけていくしかないのだろう。 例えそれが、麻薬に対しての正しい臨み方ではないにしても。ララの、そしてガランの息子たちは、父親たちが成し得なかったことを、犠牲を最小限にするべく彼らなりの手法で実現させようとしている。無慈悲な殺し合いや、家族を失う苦しみを体験した彼らにとっては、それ以外の選択肢は考えられないのかもしれない。無論彼らは、この席上でセバスティアンに言いたいことはたくさんあっただろう。しかしこの「始めの一歩」を実現させようと思ったのは、恐らくはセバスティアンの言葉が彼らの胸に届いたから。セバスティアンが、ずっと背負ってきた十字架の重さのことは言わずに、彼らに対して誠心誠意述べた言葉である。「何をするにも僕ら家族は最後だった」と胸中を吐露するセバスティアン。 彼もまた十分苦しんだ。 そしてその苦しみに負けることなく遺族たちとの対話を続けていく。 その崇高な決意に胸を打たれる。自分の苦しみを転嫁しない生き方でないと、過去の連鎖は乗り越えてはいけない。そのことを実現させる難しさを改めて感じた作品でした。今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.10.10
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原題:Tetro監督:フランシス・フォード・コッポラ出演:ヴィンセント・ギャロ 、オールデン・エーレンライク 、マリベル・ベルドゥ鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<感想>コッポラ監督ということでこちらは人気作でした。 客席もほぼ埋まってました。現代の設定なんですがなぜかモノクローム、画質はわざと古い感じにしてます。そして雑音? らしき音響にもしてて、これも効果だと思いますが・・・。ラストで一気に見せてくる展開です。現代の話なのに敢えて古めかしくしているのも、変わらない家族間・親子間の情というものをテーマにしているからだと思います。ですが・・・。 長いですね。 もっと短くできたかも。ここまで回りくどくしなくてもとも思いました。 中盤がもったりしてしまって眠くなります。さすがにラストは印象的ですし、そのシチュエーションもカッコいい感じなのですけどね。シブいというか。なのですが、分かりにくさがどうにも印象に残ってしまった作品でした。コッポラ監督なのに未だ配給がついていないというのも、ミニシアター不振の時代では仕方がないのかもしれませんね。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.10.09
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原題:Lula, O Filho Do Brasil監督:ファビオ・バヘト出演:フイ・ヒカルド・ヂアス、グローリア・ピレス、ジュリアーナ・バローニ鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<Story>1945年、後に“ルラ”と呼ばれるようになるルイスは、ブラジル東北部の貧しい農村で生まれた。ルイスの母は女手一つで子供たちを育てていたが、都会へ行った夫からの手紙を読み、上京を決心。トラックで13日かけてサンパウロ州の港町サントスへ向かう。だが彼らを待ち受けていたのは、過酷な暮らしと父親の暴力だった。父の元を離れたルイスは働きながら学問を続け、金属工の職を得る。だが、事故で指を切断。さらに愛する家族に悲劇が襲う…。現ブラジル大統領ルラの激動の半生を描いた感動のヒューマン・ストーリー。(公式サイトより)<感想>現在のブラジルを語るには欠かせないキーパーソン、大統領ルラの半生を描いています。ルラについて来年の元旦で任期満了につき退陣予定のルラ。無学の農民の家に生まれ、純粋に労働者階級から大統領になった彼です。国民からも人気があって高い支持率を得ている彼だからこそ、後継者も気になりますね。今回の映画祭でも、『国境の南』などの政治を扱った映画がありますが、 本作も、現在の南米の国際事情を知るには非常にいい作品です。折りしもブラジル大統領選挙の真っ最中ですし、タイムリーな上映ですね。学位がない人物が大統領になっていくというのも、よほどの強運がないとできないことのように思います。彼を現在の地位まで押し上げたのは、ひとえに彼の人徳もあると思うけど、それ以上に時勢にうまく乗ったからではないでしょうか。下積み時代には着々と支持を固め、時を見て攻勢をかける。彼と、労働党の努力がなかったら、ブラジル軍事独裁政権を終息させることはできなかったかもしれません。その、彼が苦労して生きてきた様子が本作には描かれています。飾らない、真実の体験、辛酸を舐めた日々があったからこそ、彼は国民が楽になるにはどうしたらいいかという視点から物を考えることができたのでしょう。彼を支えた女性たちの姿もありました。最初の妻・マリア、そして現在の妻・ルイーザとの日々も、それぞれの時で彼の立場も変わっており、スタンスも違っている。 そのあたりもなかなか納得できます。そして何と言っても母親ですね。彼にとってはかけがえのない母。 どんなに不遇な時を子どもたちが迎えてしまっても、ずっと見守っている姿勢は変わらない。 何があっても動じないのはさすが母ならではです。ルラの歩いてきた道程はなかなか日本でも詳しく取り上げられないので、とても参考になったと同時に、ブラジル国民の希望や高揚も伝わってくる作品でした。今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.10.09
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この3連休は、ラテンビート映画祭でずーーっと桜木町にいたため、いろいろお店にも寄りました。その中ですごいところがあったんでご紹介(笑)いわき 食べログはこちら。いわゆるね、野毛ですよ(笑)もうね、ホント、ディーーープ過ぎちゃって。なんか、おでんみたいなのが食べたいねえ・・・ ってみんなで探したら、こちらのお店に行きつきました。勇気を出して(笑)入ってみると、まあこれがこれが会話からしてディープで。。。もうここには書けないwordがいっぱいです(笑)いきなり宴会に三味線弾いてる方が呼ばれたり、そんな世界ですねー。 深過ぎ。。wお店は女性2名で切り盛りしてました。 おかみさんという感じです。すごく気を使って下さる優しい感じです。早速、おでんをいただきます。DSC04183 posted by (C)rose_chocolat秋風が吹くと恋しくなるおでん。でも自分ちで作るとなるといっぱい作らないといけないから、もうちょっと寒くなってから作りたいのよね(笑)なのでプロのおでんもいただいてます。じゃがいもが味しみしみで~。 うまうまで~。大根は絶対に食べたい! って言ってたんで、ちゃんと入れてもらった。 おいし^^DSC04184 posted by (C)rose_chocolat↑はお総菜の盛り合わせ。手前右の「しらたきたらこ」が食べたかったんだけど、「じゃ、いろいろ盛り合わせする?」っておかみさんに訊かれて、1も2もなくYESですよねえ(笑)もうみんないい感じでね。 サトイモとかもう神よ。でね、でね、これからがもうたまらないー。 DSC04185 posted by (C)rose_chocolatカレー!!!!!おでん屋さんでもカレー!!!!これがもうね、アナタ、ばかうまなのよ。例えて言うならば「一晩寝かせたカレー」裏メニューだったカレーがいつの間にか表メニューに昇格しちゃったんだそうです。しかも上に乗るは目玉焼き。。。 これがちょうどいい焼き加減なのよ。白身はカリっ、黄身が半熟。 絶妙~。そして、横に座ってた常連さんから教えていただいた、こちらの究極メニューです。DSC04186 posted by (C)rose_chocolatこれ何だと思いますか?「なすそうめん」なんだって。もうね、これも究極のうまさ。正体が一体何なのか? それは実際に食べてみてください(笑)ここじゃとても書けないわー。美味し過ぎちゃってて。ほーんと、こちらのお店にハマってしまった。別の映画友さんたちに話したら「行きたい行きたい」って言われてしまい・・・ またここでもプチオフ会になりそう。このカレーたぶん毎日でも飽きないよ~(笑)
2010.10.08
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原題: REVOLUCION監督: マリアナ・チェニリョ 、 フェルナンド・エインビッケ 、 アマ・エスカランテ 、ガエル・ガルシア・ベルナル 、 ロドリゴ・ガルシア 、 ディエゴ・ルナ 、ヘラルド・ナランホ 、 ロドリゴ・プラ 、 カルロス・レイガダス 、 パトリシア・リヘン出演: アドリアナ・バラーサ 、 カルメン・コラル 、 ジャンニ・デルベス鑑賞劇場 : 横浜ブルク13第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<概要>メキシコ革命(1910~17年)をテーマに、10人の気鋭の監督が独自の視点で革命を見つめなおしたオムニバス作品。ベルリン国際映画祭で特別上映され、世界の注目を集めている。本国メキシコでは、革命の始まった11月20日に封切り予定である。(第7回ラテンビート映画祭 公式サイトより)<感想>先月どうにも身動き取れなくて行けなかったラテンビート映画祭。新宿分は2本しか行けなかったんですが、今月の横浜分でたくさん観れたらいいなーと思ってます。まずは初日。 新宿でも評判が良かったこちらです。オムニバスということで、監督陣にはメキシコ出身の名だたる俳優もちらほら。 これは必見ですよね。新宿ではキャスト&監督の来場があり、横浜はないとありましたが、この日は上映前に企画・プログラミングディレクターのAlberto Calero Lugo(アルベルト・カレロ・ルゴ)氏のご挨拶がありました。 うれしいですよね。ぜひ横浜でラテンビートをやりたかったと仰せでしたね。 連日会場にはお見えのようです。さて映画です。10人の監督が撮ったオムニバス形式です。今年はメキシコ革命が始まってから100周年ということもあり、「革命」をテーマにした映画を作ったようですね。それは必ずしもメキシコ革命そのものでなくてもよく、現在のメキシコの世情を描きながらもその中に革命精神を織り交ぜていったり。 一見関係がないように見えて、本質は革命的な作品など、そのアプローチは多種多様である。ようこそ監督:フェルナンド・エインビッケのっけからいきなりラテン気質全開な作品。この寂寥感、殺伐とした感じ、酷暑、いい加減さ、もう全てが「らしく」って。何もない、けど独りがっしりとたたずむ主人公は、その存在がそのまま「革命」なんですよね。 自分に対しての。愛しの美しき故郷監督:パトリシア・リヘンメキシコ革命からわずか100年しか経っていないということもあり、その名残が本作中のそこかしこに散見できる。実際に戦った方が存命しているかどうかはわからないけど、その血を引き継いでいくということですよね。そのスピリットは不変である。 そんな力強さを感じました。ルシオ監督:ガエル・ガルシア・ベルナルこの描写を観ていると、ガエルくんって本当に子どもが好きなんだろうなと思います。大人のなすがままにされていた子ども時代、疑問を持つところから始まるその時代への別れ。自我に目覚めていく子どもたちは可愛かったし、頼もしかったです。吊るされた神父、ニコラス監督:アマ・エスカランテ過去と現在、空想と現実がクロスオーバーした不思議な作品。冒頭の神父は見てるだけで痛いですね。「神」という存在に無関心な人たちの前に、神父の信念もひるんでしまいそうな感じがしました。俺の王国監督:カルロス・レイガダス・・・実は不覚にもここで落ちてしまった(汗)とにかくいっぱい人が出てきて。。。 で、もうダメ、眠くなった。結末はどうだったんでしょ。 スチールから想像しましょうか。。。ラヤの店監督:マリアナ・チェニリョこれは起きてました(笑)メキシコならではの不条理もここには描かれていて、実際にこういうことも起きていそうな気もします。いつも最下層に来るしわ寄せ。 それに対しての「革命」にも関わらず、その声は常に権力者たちにつぶされていく現実です。R-100監督:ヘラルド・ナランホこれはハードボイルド? 系なのかな。生き残るためには手段を選ばない。 それも、過酷な土地がもたらしたものなのでしょうか。30/30監督:ロドリゴ・プラメキシコ革命100周年。 しかしながらその精神までもを引き継ぐことは難しくて、中にはこんな不届き者? もいるんでしょうか。政治家っていうのはどこの国でも胡散臭さは同じだわ。太平洋監督:ディエゴ・ルナディエゴくんも監督業にはとても力を入れてるようで、今回の映画祭に出品した長編、『アベルの小さな世界』も鑑賞しました。かなり監督業に向いていると思います。彼の演じている役自体は割とシュール系が多いと思うんですが、彼制作の作品はどっちかというとファンタジック。 本編もそうです。太平洋に向かって走り続ける。 そこで見出したものがある。そういう感性を、短い時間ながら描いています。アルバラードと7番街監督:ロドリゴ・ガルシアこのオムニバスのトリにふさわしい作品ですね。 さすがロドリゴ・ガルシアといったところです。映像が本当に美しいのですね。静かなるものと動くもの。 過去と現在。 風化されるものと引き継がれるもの。そういう対比です。街並みを見つめる馬の瞳に映るもの。それは、発展したことへの喜びだけではなくて、かつてこの国に自由をもたらすために戦った人々の悲しみと、それが忘れられてしまうことへの恐れや諦念だってあるに違いない。どの作品にも感じられるのは力強さなんですよね。何があったとしても生き抜くこと、前に進むことへの執着です。100年経ったとしてもその精神は不滅であり、メキシコの人々と大地に沁み込んでいるということです。これを日本になぞらえて考えてみました。日本もかつて、150年ほど前にちょんまげの国だったし、そこから今に至るまでには「革命」があったのですが、「自分たちで立ちあがって成し遂げたこと」なのか? と問われると、疑問を感じる部分が多いことは事実です。このあたりが、革命精神が日本では薄い所以なのかもしれません。そう思うと、メキシコのスピリットを少しばかり日本にも注入してみたくもなってきますね。11月のメキシコ公開に先駆けて鑑賞させていただいてとても光栄な気分でした。***********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.10.08
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監督 : 藤森雅也 原作 : 宮西達也 声の出演 : 原田知世 、 加藤清史郎 、 山口勝平 、 別所哲也 試写会場 : 九段会館公式サイトはこちら。<Story>草食恐竜マイアサウラに育てられた肉食恐竜ティラノサウルスのハート。ある日自分が母親とは違う“肉食い”だということを知り、家出してしまう。立派な肉食いに成長し、草原を歩いていたハートは、ある日たまごを見つける。そのたまごから生まれて来たアンキロサウルスの赤ちゃんに「おまえうまそうだな」と声をかけると、赤ちゃんは自分がハートの子どもで、“ウマソウ”という名前なのだと思い込み、ハートになついてくる…。[ 2010年10月16日公開 ]おまえうまそうだな - goo 映画<感想>アニメはほとんど詳しくないのですけど、絵本が原作ということで何か光るものがありそうな気もして行って来ました。入口には、着ぐるみのハートがいて、お子さんたちが写真撮ってました。最近、劇場公開アニメと言えばほとんど3Dですので、昔ながらのタッチで展開されていく本作は、どちらかと言いますとTVの感じに近いんですよね。 なので、3Dを見慣れている方にとっては少々物足りなく感じるかもしれません。草食恐竜が肉食恐竜を育てる、あるいなその逆パターンは、まずあり得ません。 成立しない。ですが敢えて成立しない組み合わせでストーリーは進みます。というのも、この映画の本筋はそこじゃない。 あくまでも主軸は「親と子」の関係ですよね。最後のハートと、原田知世さんのセリフが全てと言ってもいいでしょう。そこに集約させてしまうというのもわかりすぎるような気もしなくもないのですが。。。大人というよりは明らかにターゲットはお子さま層で、彼らをうなずかせるにはいい教材だと思います。素材、テーマとしては『ヒックとドラゴン』に近いのですが、やはりそれを超えるというのは難しいかなあ・・・。作り方のカテゴリーが違うと思いますので、これを一緒に考えることがそもそも間違っているのかもしれませんけどね。ともあれ、お子さまとご一緒に鑑賞するにはふさわしい作品と言えます。加藤清史郎くんの声は特徴がありますよね。ちょっとハスキーな感じです。その声がなかなかいい効果を生んでました。原田さんもやさしいお母さんという感じかな。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.10.07
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監督 : 金子文紀 原作 : よしながふみ 出演 : 二宮和也 、 柴咲コウ 、 堀北真希 、 大倉忠義 、 中村蒼 、 倍賞美津子 、 竹脇無我 、 和久井映見 、 阿部サダヲ 、 佐々木蔵之介 公式サイトはこちら。<Story>男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。そこはすべての要職に女が就き、男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、ひとりの青年が足を踏み入れる。困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進(二宮和也)だ。そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、才色兼ね備えた男たちが熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、衝撃を受ける水野。しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。大奥 - goo 映画<感想>あらすじを読んで面白そうだったし、何よりも出演者の豪華さに惹かれて行って来ました。が・・・。コミック原作ということもあるのでしょうか。 全体的に、マンガちっくなんですよね。仕方ないのかもしれないけど。直近でゲキ×シネ 『蛮幽鬼』と、『十三人の刺客』を観てしまってまして・・・大奥の実態を、男女逆転させている様子は面白いのですが、水野と鶴岡の殺陣のシーンなどはやっぱり物足りなかったね。 武家でも刀を使わない世の中ならあれもありかなとは思うのですが、それにしても師範代と剣客?の試合としては殺気がなさすぎる。男女逆転の世の中ということなのですが、細かく考えるとつっこみどころも多々あり。江戸城内を守る武士たちは女性じゃなくてもよいのかな?それでも、遊郭などはこうなるのか・・・とか、数少ない男になったときに、決して楽ではない世の中を生きるために「処世術」を身につけなければならないなど、そのあたりは設定としては考えてあると思いました。女ではなく、男が慰み者になる訳です。 もう少しそのあたりの残酷さというか、悲哀のような感じが出てるとよかったんじゃないかなと。全体的にこの映画、切実さに欠けるのです。その中でも柴咲コウさんの吉宗は、彼女なりの役作りがされているのはよかった。国作りのためには色に溺れる訳には行かず。されど自分もまた女である。なので、彼女は鉄面皮じゃないといけない訳です。 口の端では、歯牙にもかけないという表情をしつつも、実は不安だったり純情だったりする。 そのギャップが垣間見えました。あとはスクリーンでは久しぶりだった和久井映見さん。いや~、いい味出してますよね。 彼女。 こんなにふんわかしてるとは思わなくて。時代劇は合っているんじゃないでしょうか。そしてもう1人よかったのは阿部サダヲさん。彼こそ、この映画に欠けている「悲哀」を出していた唯一の人物でした。あの語りはさすがだと思います。 彼はコメディよりもシリアスの方が断然好きな私なので。あのくらいの切実さが、大奥のイケメン男子たちにも欲しかったなあ。中村蒼くんも上手かったですが、他の男子たちはどうもキャラが立ってなかったせいもあるのか、特徴が見えてきませんでした。佐々木さんと玉木さんも、ベテランで際立ってはいますが、やっぱり残忍さに欠けてました。 勿体ないですね。よしながふみさん原作の映画化としては、『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』を鑑賞しています。奇しくもこれもBLですが。。。こちらはテーマとしてはメルヘンが合っているのですが、本作でそれをしてしまうとやっぱり合わないんですよね。基本は武家の世界なので。どうもそのちぐはぐさが最後まで残ってしまった感じでした。**********************************今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点
2010.10.04
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原題: 12 ANGRY MEN監督 : シドニー・ルメット 製作・出演 : ヘンリー・フォンダ 製作・原作・脚本 : レジナルド・ローズ 出演 : リー・J・コッブ 、 エド・ベグリー 、 E・G・マーシャル 、 ジャック・ウォーデン TOHOシネマズ午前十時の映画祭『十二人の怒れる男』ページはこちら。<Story>ニューヨークの法廷で殺人事件の審理が終わった。被告は17歳の少年で、日頃から不良といわれ、飛び出しナイフで実父を殺した容疑だった。12人の陪審員が評決のため陪審室に引きあげてきた。夏の暑い日で彼らは疲れきっており、早く評決を済ませ家に帰りたがっていた。第1回の評決は11対1で有罪が圧倒的、しかし、判決は全員一致でなければならなかった。無罪は第8番(ヘンリー・フォンダ)ただ1人。彼は不幸な少年の身の上に同情し、犯人かもしれないが有罪の証拠がないといった…。十二人の怒れる男 - goo 映画<感想>本当はこれを鑑賞する予定じゃなかったんです。 別のを観るはずだったんですが、それがポイント鑑賞ダメと聞きまして。朝早かったんで代わりにこちらにしました。スクリーンはかなりの人の入り。 平日朝10時でこれだけお客さん入れば上々です。一昨年鑑賞した、『その土曜日、7時58分』のシドニー・ルメット監督初の劇場映画です。密室劇ということで、12人の陪審員の評決の様子が余すところなく描かれています。1人の少年の殺人容疑の裁判の評決、それは(何故か)白か黒か、という言い渡しで、有罪=死刑、有罪でなければ無罪、というとても極端なものです。ここがまず、?と思ってしまいました。50年前のアメリカの司法制度まで調べる気はないのですが、有罪なら何故死刑しかないのか?これは大いに疑問です。 懲役刑でもよいと思うのだけどね。この、極端な選択肢しかない状況がストーリーを作り出す要因にもなっているので、観客は、彼らがどういう意見に全員一致させるのかを観て行くのですが。。。確かに、密室劇で2時間、トークのみでこれだけのあらすじを展開させることについては素晴らしいとは思います。ですが、そこに至るまでに裁判はあったのでしょうし、その中では反論したり、意見陳述したりする機会はなかったんでしょうか。(陪審員は黙って座っているだけということが決まりなら仕方ないですが)評決の場で最初から事件をおさらいし始めるというのもどんなもんでしょう。・・・とツッコみはじめるとキリがないですが、初めからこれは、人間模様を見せるためのネタじゃないか? と思い始めたら割り切れそうです。人には様々なタイプがある。 頑固者、素直な者、自分を持たない者、その中で意見を1つにしないといけない。早く帰りたいからさっさとしてくれ、それだけの理由で物事を決める者もいる。それが1人の運命を決めるという重みがわからない愚かさも、この映画の中には提示されています。特定のことに対しての偏見も、物事の真理を見極めることの大きな障害になっている。そこには「何故?」という根拠もなく、論理もない。 つまり「自分が心地よい」ことが思考の中心だから。この人の思考は偏っているんじゃないか? と思った時に「あなたは間違ってますよ」と正面突破で崩そうとしても、うまくはいかない。その思考の何が矛盾しているのかを考えて、展開していく方法。 それを何通りも編み出していっている。賛成する空気になっていく様子、聞きたくない意見に対してのリアクション、このたった1つの部屋の中で、議論が進んでいく緊迫感が描かれている。 しかも、12人のキャラクターに偏りがない。それぞれのバックグラウンドや、弱点までもがあぶり出されている。日本でも裁判員裁判が開始されて、このような映画も少しは実感を持って鑑賞できるのではないだろうか。評決は全員一致、そこに至るまでのプロセスは、様々な葛藤を生むはずである。そこに、人の命の重みを鑑みる義務が彼らにはある。 それも匿名でしなければならない。全く知らない人間と議論をし、意見を合わせる過程には、相応の努力が必要だから。この映画のように、最初から偏見を持って(陪審員が全員、白人男性というのも、ある一定の方向に議論を導きやすくなる)事件に対処し、第8番の反論がなかったら確実に有罪になっていたケースも、過去には多々あったと推測する。その偏見を取り除くことは容易ではないけれど、心を白紙にしない限り、真実は見えてはこない。最後のシーンが印象的でしたね。初めてあの場面で個人がクリアになる。 あの激しい議論の最中に、一切名前を知らないというのは規則だけど、とてもそうは思えないくらい、互いが真剣に己を戦わせている迫力がありました。*********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.10.04
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またまたひっさびさになってしまいました f^^;パン屋さん終了してからホント忙しくてーーーー。ぜんぜん作ってなかった(笑)この日はほんと何にもなくって、作るかなっという気になりました(笑)土曜の昼なんでピッツァにしました。あっという間になくなるので2種類焼かないと足りない f^^;ツナ&コーン。 焼成前。DSC04172 posted by (C)rose_chocolat焼きあがり。DSC04176 posted by (C)rose_chocolatもう1種類はビーフのピッツァ。ベーコンとかウインナーとかハムとかが全然なくって、探したら出てきた牛肉(笑)焼成前。DSC04173 posted by (C)rose_chocolatこの牛肉は、SP&赤ワインで味付けして、トマトソースに合わせてみました。焼きあがり。DSC04177 posted by (C)rose_chocolat私のレシピはクリスピータイプなんですよね。ちょっと固めでカリカリしたドゥ(ピザの台ね)になりますよ☆そしてどういう訳か!? とても気分が乗ってきたので(笑)、久しぶりにコロネ作ってみようかなーと思い始めました。チョコクリームあったからその消費も兼ねて。うちはコロネ型が9個あるので、9個分のレシピにして作ってます。焼きあがってオーブンから出したところ。DSC04178 posted by (C)rose_chocolat中に入れたコロネ型はさっさと抜きましょう~。綺麗に出来るコツでーす。冷めたらこの中に、チョコクリームを詰めます。DSC04179 posted by (C)rose_chocolat1つチョコクリームが足りなくなってしまったので、いちごジャムを入れてみました。DSC04180 posted by (C)rose_chocolat生クリーム入れても美味しいですよねー。気が向くとたくさん作るけど、そうじゃないとやらないの(笑)これ、置いておくといつの間にかなくなってるんだよねー。
2010.10.02
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原題: AFTERWARDS/ET APRES監督・脚本 : ジル・ブルドス 出演 : ロマン・デュリス 、 ジョン・マルコヴィッチ 、 エヴァンジェリン・リリー 公式サイトはこちら。<Story>法律事務所に勤めるネイサン(ロマン・デュリス)の元に、ある日、ジョゼフ・ケイ(ジョン・マルコヴィッチ)と名乗る医師が現れる。幼い息子を突然亡くし、妻(エヴァンジェリン・リリー)や娘と別れてひとり仕事に没頭していたネイサンに、ケイは見知らぬ青年の死を予告する。半信半疑だったネイサンだが、不思議な出来事が続き、死を予見するケイの能力を信じるようになる。ケイは死期の迫った人に、その運命と向き合う時間を与えるメッセンジャーの役目を果たしていたのだ。そしてケイがネイサンの前に現れた理由が解き明かされていく。メッセージ そして、愛が残る - goo 映画<感想>ロマン・デュリスくんご出演につき行って来ました。彼の作品は割と見てます。今年なら『モリエール 恋こそ喜劇』ですね。 これはなかなか面白かった。本作はあごひげ生やしててちょっとイチロー風のキャラ。 日本人受けしそうな感じです。ジョン・マルコヴィッチは割と難しいキャラクターというイメージがあるんですけど、今回は真っ当に「いい人」。ただイメージ的に、「何かあるんじゃないか」的なことを思わせるのには成功しています。その人がどうなるのか、もしも見通せる能力があったら、どうするのかということです。誰もが避けて通ることはできない死ならば、やすらかに旅立たせてあげるためのお手伝いがしたい。 そしてそれができる特殊な能力。その資質を受け継ぐものを探し出すことも、メッセンジャーの大事な役目なのでしょう。死というものは、突然訪れることもあり、また、死期を見つめながら生きなければならないのかもしれない。健康だったり順調だったりした時には、誰もが、自分がまさか死ぬとは思ってない。だけど死は常に自分の身近にあるのではないかと意識しながら生活してみてはどうだろうか。そうすると、一瞬一瞬の生は、何と輝いて見えることだろう。生きてていいことあったのだろうかと思う時間ですら、愛おしくなってくるようだ。もしも自分がメッセンジャーの役割ができたとしたら、逆に苦しいかもしれない。人のことがわかってしまう分、その人のことが放っておけなくなり、また自分も大事な人を亡くすから。亡くして初めて役割が完結するのだとしたら、そこを通じて得るものも言いようがないくらい大きいものだけど、それに耐えられるかどうか。現実にはありえないこと、拒否したいことを、徐々に受け入れていくネイサンと、それを根気よく、達観した立場から見つめるケイとの立ち位置が、穏やかに描かれていました。この邦題は本当にベタなのですが、結局、最後には愛が残るのか・・・とも思えなくもないので、そういう意味では合っています。 しかしもう少しどうにかしてもよかったかも(苦笑)『言えない秘密』や、『空気人形』では撮影を、そして今年公開の『トロッコ』では撮影監督だったリー・ピンビンが今回も撮影監督ですので映像も美しい。ニューメキシコの砂漠での、月下美人のシーンは幻想的です。待機作『ノルウェイの森』も本当に楽しみです。*********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.09.29
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原題: THE LAST STATION監督・脚本 : マイケル・ホフマン 原作 : ジェイ・パリニ 出演 : ヘレン・ミレン 、 クリストファー・プラマー 、 ジェームス・マカヴォイ 、 ポール・ジアマッティ 、 アンヌ=マリー・ダフ 、 ケリー・コンドン 公式サイトはこちら。<Story>トルストイ主義者の青年・ワレンチン(ジェームス・マカヴォイ)はトルストイ(クリストファー・プラマー)の秘書に採用され、トルストイと同居する事となる。トルストイの妻・ソフィヤ(ヘレン・ミレン)と対立するトルストイの一番弟子・チェルトコフ(ポール・ジアマッティ)から、ソフィヤの動向を報告するよう命じられていたワレンチンだが、ソフィヤにも気に入られ、トルストイ夫妻が深く愛し合っている事を知る。しかし、ソフィヤとチェルトコフの板挟みになり苦悩するトルストイは、娘・サーシャ(アンヌ=マリー・ダフ)を連れて家出するのだった…。終着駅-トルストイ最後の旅- - goo 映画<感想>日記を公開したと思ったら、操作を間違えてしまったみたいで全消し。。。 ガックリ来る。 キャッシュも残らないの!?楽天さんどうにかしてくださいーーー。気を取り直して。ロシアのことなのに、あまりロシアらしい描写がないのが気になりました。出演者がアメリカ・イギリス人がほとんどだったのもあって、その先入観が観客にあると、もうロシアのお話には見えなくなりますね。風景もイギリスの田舎のような感じでしたし。エンドロールのモノクロの旧い映像が、最もロシアらしかったのには笑ってしまいましたが(ロシアそのものを撮影してるから当たり前ですけど)。当時の映像が本当に存在しているのにはびっくりです。ということは、ああいうパパラッチ的な記者も存在したのでしょうね。あれはすごい。 テントまで作って、一言一句を書きとめる。レコーダーがない時代だから、メモやら日記、手紙が証拠の全てです。 個人データまで公表してしまっていいのか? という概念すら当時はなかったのでしょうね。今の写真週刊誌顔負けの取材攻勢、プライバシーに関する取り決めも何もなかった時代なので、取材の歴史に関しては貴重な資料になるかもしれません。この映画は、ベテラン2名が演じたトルストイ夫妻の在り方が全てといってもいいでしょう。妻は愛しているけど、理想との間で悩むトルストイ。いい仕事をしてほしいし理想郷はいいことだけど、家族を愛してくれているのか疑問に思うソフィア。ヘレン・ミレンはさすがだなあと思うのは、あれだけ鬼のような形相でも、ちゃんと伯爵夫人としての威厳は保っていることですね。 うまいです。(実際のソフィアはかなりたくましい、女傑みたいに見えましたが。。。)クリストファー・プラマーも、「想いはあるけど身体が動かないトルストイ」という役どころをちゃんと演じ切っていました。 トルストイは実際の映像からは、かなり迫力がある感じでしたので、そこを病床でも出すのは大変だったようにも思います。世界三大悪妻と言われながらも、それは家族を想ってのことで、一概にはレッテルは貼れないようにも感じます。ソフィアはごく当たり前のことをしただけで、それがたまたま文豪トルストイだっただけ。夫妻の密な愛を身近で感じたワレンチンは、自分も大事なものを見失わないようにしたいと思えたのではないでしょうか。**********************************今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点
2010.09.29
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原題: CLOSER監督: マイク・ニコルズ 出演: ジュリア・ロバーツ 、ジュード・ロウ 、ナタリー・ポートマン 、クライヴ・オーウェン <Story>ロンドン。小説家志望のジャーナリスト、ダン(ジュード・ロウ)は、街の交差点で、ニューヨークから単身で来ていたストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)と出会う。2人はまもなく同棲を始める。1年半後、アリスをモデルにした小説の出版を控えたダンは、撮影スタジオで出会ったフォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れ。半年後、ダンのチャット上の悪戯により、アンナと、皮膚科専門の医師ラリー(クライヴ・オーウェン)が出会う。2人は互いに心を通わせ始めた。4ヵ月後、アンナの写真展の会場で4人が出会う。クローサー(2004) - goo 映画<感想>4人とも好きな俳優なので借りてみました。本作は原作が戯曲というだけあって、映画というよりは舞台版のような見せ方になっています。舞台で、上手で1つの場面をやっていて、そちらが暗転すると下手で別の場面がライトが当たって始まる、という感じです。 ということは、あまりシチュエーション同士がつながっていなくて。「~~した」と言葉で説明出来てしまうのです。 本来なら映像で見せるべき部分を全部は出してはいない。この映画は、ベースは恋愛なんですが、4人の「こころ」のうつろう様を描いています。うつろう様子が一番よく分かるのが恋愛なのかもしれません。自分はあの人と付き合っている。でも、今日出会ったあの人の魅力に参ってしまった。どうしよう。この人もいるのに・・・そんな心の揺れですよね。その中でも、4人が重要視したのは、「嘘をつかない」ことだったのではないでしょうか。本当のことが知りたい、ただそれだけ。そのシンプルなことが叶わなくて、4人の関係は混乱していきます。想いに正直になるあまりに相手を疑ったり、貶めたり、最初は単純だったはずの関係があっという間にドロドロとしたものになっていってしまう。築くのは難しいけど壊すのは実に簡単。そして、その瓦礫の中から、傷ついた心を引きずり出して、また生きていく・・・恋とは、そして生きることとはそんなことの繰り返しなのかもしれません。この葛藤が淡々と語られて、そして気がつくと彼らの心境にどっぷり入り込んでしまっている。 そんな感覚の映画でした。**********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.27
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原題: HAEUNDAE/TIDAL WAVE監督・脚本 : ユン・ジェギュン 出演 : ソル・ギョング 、 ハ・ジウォン 、 パク・ジュンフン 、 オム・ジョンファ 、 イ・ミンギ 、 カン・イェウォン 、 キム・イングォン 公式サイトはこちら。<Story>遠洋漁船に乗っていたマンシク(ソル・ギョング)は、事故と津波により、幼なじみのヨニ( ハ・ジウォン)の父を死なせてしまう。そのため、ヨニへの想いをなかなか打ち明けられずにいた。マンシクの弟で海洋救助隊員のヒョンシク(イ・ミンギ)は、海で溺れていた若い女性ヒミ(カン・イェウォン)を助ける。一方、地質学者のキム(パク・ジュンフン)は、日本海で連続して発生している地震から、やがて巨大な津波が韓国の沿岸を襲うことを予告。そして、とうとう“その日”がやってきた。TSUNAMI-ツナミ- - goo 映画<感想>イ・ミンギくんが出てますのでこれも必修科目です(笑)字幕版の公開は極端に少ないので困りますが、仕方がないので「<超>日本語吹替版」行って来ました。字幕で観たかったよねえ。。。はっきり言って、これを見てとても感動した! という訳ではなかったのですが(すみません)、本当に津波が襲来したら、こういうことが起こりうるんじゃないかという実践形式で教えてもらえる映画かなと。津波本体には飲まれなかったけど、その他のところで命を落とす人たちもたくさんいて、何故かそこがものすごくリアリティたっぷりに描かれています。津波が来たら、それに注意しないといけないのか!? などね。 よくわかります(笑)高層ビルが跡形もなくなくなるのに、残っているビルがあったりするのは、単に耐震強度の違いかしら?そのくらいのいい加減さで、丸めこまれた方が、この作品は楽しめるように思います。作りはいい加減なんだけど、終わってみると案外楽しめてました。韓国映画なので、当然のこととしてその「らしさ」は各所に出てまして、女性が烈火のごとく怒りだしたり、男性のセ○ハラまがいの発言があったり、指令を出すべき人間が詰めが甘かったり(笑)、観光地ならではの「馴れ合い」とか、そういうものは「あるものだ」と思って鑑賞する必要があります。そして、こういうディザスタームービーにつきものの、「いざという時に、判で押したように確認する、身近な人々への愛情」とか、主要人物は(全員ではありませんが)生きているとか、そういう部分は覚悟しましょう。個人的には、『仁寺洞(インサドン) スキャンダル~神の手を持つ男~』 に出てきたオム・ジョンファが、今回はまともなメイクだったのが笑えました。 あれはすごすぎたからね。。。ですが、このママのキャラは彼女に合っているようにも感じました。そして、イ・ミンギくん!彼カッコよかったな~。 自分の中での株が一気に上がってしまいました(笑)これで彼の作品は4本目の鑑賞ですが、これからも注目して行きたいと思います。**********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.27
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監督・脚本 : 李相日 原作・脚本 : 吉田修一 音楽 : 久石譲 出演 : 妻夫木聡 、 深津絵里 、 岡田将生 、 満島ひかり 、 樹木希林 、 柄本明 公式サイトはこちら。<Story>長崎在住の清水祐一(妻夫木聡)は、博多で働く石橋佳乃(満島ひかり)と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡県の三瀬峠で彼女を殺してしまう。その後、長崎でいつも通りの日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代(深津絵里)という女性と会うことに。ホテルでお互いを求めあった後で、祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…。悪人 - goo 映画<感想>第34回モントリオール世界映画祭で、深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞した本作、ようやく観てきました。原作は未読。何だか、ここの登場人物は、みんなが孤独を抱えているような感じなのですね。祐一は両親との触れ合いがほぼなく育ち、とても不器用に生きてきて、自分を受け入れてくれる存在に慣れてない。佳乃も、外の世界、例えば友人には虚勢を張るけど、内面が満たされていない。光代は狭い世界で生きてきて、その分世間を知らなくて、自分を真から愛してくれる人に巡り合っていない。佳乃の両親もまた、娘がもう親の手の届かない世界で生きていることに寂しさを感じている。別に今の生活には大きい不満はないにしても、何となく満たされないものを抱える人々の人生が交差する。祐一の置かれた環境を考えるにつけ、例えて言うならば、彼は、たった1人で吹きすさぶ荒野の中を歩いて来たような人生だったのではないかと思う。大事に祖母に育てられたとしても、それはあくまで祖母としての愛情であり、親ではない。 そして母親も彼の存在を大切にしていない。愛情の拠り所がないままに生きてきた彼にとって、自分を愛してくれる人を探したくなるのは、ある意味自然なんだと思う。また、ここで印象に残るのは、地方の荒廃ぶりかもしれない。とにかく何もない街、希望のない職業、生まれた家から、学校、職場と、ほとんど街を出ることのなかった光代にとっては、そこからもしかしたら、誰か連れだしてくれる人がいるんじゃないか。そう考えて、出会い系サイトにつなげたのかもしれない。佳乃にしても(たぶんだけど)地道な実家の風習や考え方を嫌い、次々と男を渡り歩いて、自分の身の周りを華やかに見せかけている。寂しさの裏返しなのだろう。寂しいから、人は誰かを求める。その手段としての「出会い系サイト」も、私たちの身近にあまりにも普通に存在している。誰でもがアクセスは可能なだけに、誰かが欲しいと思ったら、すぐに手が出せそうなお手軽感がある。祐一も佳乃も光代も、それぞれの孤独を抱えてアクセスした。とにかく「人と人とのつながり」ということについて、随所で考えさせられた映画でした。本物のつながりって何だろう。血が繋がっているから、心も繋がるとは限らない。そして一緒にいた時間が長いからと言って、心が通うとも限らない。自分が自負していることとは裏腹のことを相手は考えているのかもしれない。一口に「つながる」と言っても、その言葉ほど当てにならないのかもしれないし、逆に心の支えにもなってくれるのだろう。そこが上手くつながればいいのだけど、そうじゃない場合もある。 それが「縁」だから。彼らは、相手とつながりたかったけど、つながれなかったか、あるいはつなぎ方がうまくなかったのかも。。。 と思いながら観てました。その、ぎくしゃくとしたつながりの中で印象に残ったのは、佳乃の両親。 娘への無償の愛でした。岡田くん演じる増尾圭吾の、人をせせら笑う生き方は「つながり」とは全く無縁のものだし、そこを指摘する場面はこちらも溜飲が下がった感じがしました。人を人とも思わない生き方。 この感覚が、出会い系サイトの根底にも見え隠れしてます。そんなに人間関係は軽いものではないはず。光代にとっては、人とのつながりは真剣なものだったし、だからこそ彼女は祐一にも愛を注ぎこんだはずです。原作を読んでいないので、ディテールがわからないのですが、最後の祐一の行動って何だったんだろうか。あれは、光代をかばってのことだったんだろうか。彼女が逃亡を望んだと思わせないようにするためなのか。それとも、無償の愛情を自分に差し出してくる光代があまりにも純粋すぎて、何もない自分に対しての怒りやら情けなさやら、そういったものが光代に向かったのだろうか。あるいは、もう自分のことを思い出させないように、光代が未練を引きずらないようにわざと彼が悪人になったのか。どうとも取れるような気もするのですね。というか、ハッキリしないけど。 それでもいいのかもしれません。タイトルの「悪人」にも引っかかってきますが、これが光代を貶めようとしたのならば、彼は本物の悪人かなとも取れます。 ここのあたりは原作読んだ方がよさそうですね。大瀬崎灯台のシーンが、薄暗く、じめっとした雰囲気で、まるでフランス映画のようでした。 『灯台守の恋』を思い出しました。灯台って、決して明るいものじゃなく、時には海の守りに欠かせない要塞的な役割もしているから、祐一と光代のような、人生の岐路に立つ人間にはふさわしい場所ですね。全体的に、浮ついた要素のない演出が光る映画でした。***********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.27
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原題: BORAT: CULTURAL LEARNINGS OF AMERICA FOR MAKE BENEFIT GLORIOUS NATION OF KAZAKHSTAN監督: ラリー・チャールズ出演: サシャ・バロン・コーエン 、ケン・デヴィティアン 、ルネル <Story>カザフスタン国営テレビの看板レポーター、ボラット(サシャ・バロン・コーエン)は、情報省の命令でプロデューサーのアザマート(ケン・デヴィティアン)とともにアメリカ・ニューヨークへやってきた。彼らの目的は、カザフスタンの発展のために偉大なるアメリカ文化を学ぶこと。一張羅のスーツに身を包み、たどたどしい英語とあけっぴろげな態度で突撃インタビューを敢行するボラット。ワシントンD.C.、ミシシッピー、バージニア、ジョージア、アラバマ、テキサス、そしてカリフォルニアと、ボラットとアザマートのアメリカ横断珍道中が、アメリカ南部の保守的な気風をかき乱していく……。ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 - goo 映画<感想>『ブルーノ』が意外と? ツボにハマってしまい、前作のこちらも気になってて。 目についたので借りてきました。時間が短いっていうのもあったし(84分)、気軽に笑えるんならいいかなと。で・・・。このテイストをご存じの方はもう素直に笑えると思うんですが、ダメな人は全くダメでしょうね(笑)これを巡っていろいろ訴訟が起こっているそうですが、確かに笑いというよりも「おちょくってる」方が強いし。そこまでする!? とか、それ言うの? みたいばっかりですが、それが受け入れられるなら全然OK。カザフスタンがウズベキスタンをどう思っているのかとか、ユダヤ人に対してどうなのか・・・ 笑っちゃいけないけど笑っちゃう。「アメリカ文化の学習」ってことなんだけど、一体どこが学習やねんって感じで。わかっているようにも思うんだけどいちいち違うこととかKYなことしてますし。あとかなりお子様にはNGワードもあるけど。お下劣だしね。そこがOKかどうかなんですよね。 これは。それにしてもサシャ・バロン・コーエンは、これもそうだし『ブルーノ』もそうだけど、よくやるなあと。。。そして彼と暮らしているアイラ・フィッシャーも懐の深い女性だなと(この映画には関係ないけどね)しみじみ思いました(笑)********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.25
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監督:パブロ・トラペロ出演:リカルド・ダリン、マルティナ・グスマン、ダリオ・ヴァレンスエラ鑑賞劇場 : 新宿バルト9第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<Story>ソーサ(リカルド・ダリン)は交通事故専門のベテラン弁護士。終始、病院のERや警察に出入りし、ハゲタカのようにクライアントを探し回っている。一方、赴任してきたばかりの若い女医ルハン(マルティナ・グスマン)は、ERにひっきりなしに運び込まれる交通事故の被害者の対応に追われ、満足に眠ることさえできずにいた。二人は、ルハンが道で被害者を救援中に出くわし、恋に落ちていく…。 (第7回ラテンビート映画祭 公式サイトより)<感想>今日本でも公開中、大好評の『瞳の奥の秘密』に主演のリカルド・ダリン。彼の主演ですのでこれも見逃せません。 行って来ました。この映画、日本公開されたらお客さん入りそうですけど。 マルティナ・グスマンも、草刈民代さんに似た雰囲気の美女ですね。アルゼンチンならではと言いますか、弁護士として同じ仕事をしていても、こんなにダーティな部分ばかりを引き受けなければいけないという不条理があります。如何にして金になる部分を多く引き出すのかってことです。「ハゲタカ」という言葉がありますが、自分の利益が自分だけのものにならないからくりもある。 他人から奪って生きているんですね。『瞳の奥の秘密』にもありましたが、このあたりに綺麗事だとか、正義だけでは生きてはいけないアルゼンチンの実態が見えてくるようです。いつかはここから抜け出したいと思っているソーサ。 その想いはルハンに出会ったことで明確になるのだけど、そう簡単には行かない。そしてルハンもまた、ソーサとは距離を置かないといけないと思っていても、いつの間にか彼を追い、心配している。 放っておけない。彼女自身も心に闇を持ち、ソーサとは同じ匂いを感じていたのだろう。同じ歩みとわかった男女は、そうそう簡単に別れることはできないから。この救いのない結末が一体どこに向かうのだろうという閉塞感が、アルゼンチンの現状そのものになっている。そしてその道を選んでいくのは彼ら自身。ルハンは軌道修正しようとしているけど、もしかしたら彼女の存在は、善であってもファム・ファタールになっているのかもしれない。変えられない結末に向かって進んでいく2人が印象的でした。***********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.23
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原題: Flamenco Flamenco監督: カルロス・サウラ出演: ホセ・メルセ、サラ・バラス、エバ・ラ・ジェルバブエナ、パコ・デ・ルシア鑑賞劇場 : 新宿バルト9第7回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。<概要>長年に渡ってラテン音楽やダンスを探究し、華麗な映像美で人々を魅了してきたスペイン映画界の巨匠カルロス・サウラ監督が、史上最高のフラメンコ歌手、ダンサー、そしてギタリストたちを集めて一つの映画にした。アンダルシア出身の名歌手ホセ・メルセ、フラメンコ界のカリスマとして世界に知られるダンサー、サラ・バラス、スペインを代表するギタリスト、パコ・デ・ルシアらが、華麗なパフォーマンスを披露する。狂おしいほどに情熱的なフラメンコの世界をドラマチックに描いたダンス&音楽ドキュメンタリーである。 (公式サイトより)<感想>新宿バルト9では本日が最終日だったラテンビート映画祭、ようやく行ってきました。何せここんとこ忙しくて。。。 仕事帰りに行く気力&時間なく。無理してもしょうがないのでね。『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』や、フラメンコの映画でも知られるカルロス・サウラ監督作品です。内容は、フラメンコの曲が流れ、ダンサーの映像も合わせて出てきますが、とにかく映像そのものがとても美しい。 だから飽きない。 アングルも背景も、徹底的に研究されていて、 1人1人の人物そのものが生き生きと、美しく見えるように計算されている。 監督のフラメンコに対しての傾倒が感じられますね。 いかにして美しく大胆に、その曲やダンサーの良さを出せるかを考えた結果の映像ですから。 字幕ですが、曲名と演奏者、ダンサーは出ますが、 曲そのものに対しての字幕はありません。 最初「曲の字幕ほしいなー」とも思いましたが、これは実はないほうが正解なんだろうなと途中で思い始めてきました。 曲の字幕がないことで、観客はパフォーマーに意識を集中させることができるんです。 言葉は分からないかもしれないけど、フラメンコの情熱は伝わるはず。 そういう絶対の自信があるんだと思います。 そしてフラメンコにも実にいろいろな形があることに驚かされる。 ダンサーたちも年齢・性別関係なく踊る。 それが彼らの血となり肉となっているから、もう止められない。 そんな感覚は人々を生き生きとさせるんでしょうね。 顔に活気がありました。 生きていくことを楽しんで、感情を正直に伝える場所が、フラメンコのステージなのでしょう。 そのシチュエーションも本当に様々で、晴れの日も、雨の日も、昼も夜も、全てがフラメンコにマッチしているんだよということを伝えたいかのようなバリエーションに富んでいる。カメラワークも見事で、床に写し出されるシルエットまでも計算して撮影しているのには驚かされる。最初と最後の映像がマッチしているところも気に入りました。 細部にも全然手を抜いてないんですね。 エンドロールの、最後の最後まで計算され尽くしている。これはうれしい配慮です。 いつまでもずっとこの音楽に浸っていたい、そんな気にさせられます。 最近では似たようなテーマとして『アルゼンチンタンゴ』を 観賞していますが、 あれよりももっと人物たちの表現が分かりやすい。 セリフがない分、表情に集中させる画像になっていたし、音楽も魅力的に引き出せていたような気がします。 美しさに圧倒された作品でした。 **********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.09.23
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原題: THE EXPENDABLES監督・脚本 : シルベスター・スタローン 出演 : シルベスター・スタローン 、 ジェイソン・ステイサム 、 ジェット・リー 、 ミッキー・ローク 、 ドルフ・ラングレン 、 スティーブ・オースティン 試写会場 : ヤクルトホール公式サイトはこちら。<Story>自らを消耗品と名乗り、同じ刺青を入れて鉄壁のチームワークを誇る精鋭軍団。ギャラは高いが仕事は確実、“エクスペンダブルズ”は傭兵業界にその名を轟かせる最強無敵の軍団だ。凶悪なソマリアの武装海賊に拉致された人質を鮮やかに救出した彼らの次なる任務は、南米のヴィレーナという島国の軍事独裁政権を壊滅させること。だが、その依頼はかつてなく危険で実行困難な大仕事だった。ヴィレーナでは、ガルザ将軍の圧政に対し、サンドラという美しき女性闘士が反政府運動を指揮していた。彼女はガルザの実の娘だったが、民衆の置かれている惨状を見て立ちあがったのだった。調査の為にヴィレーナに潜入したエクスペンダブルズのリーダー、バーニー(シルベスター・スタローン)は命の危険にさらされているサンドラを国から脱出させようとするが失敗してしまう。バーニーは依頼の裏にCIA内部の醜い陰謀があることを知り、依頼を断ることにするが、民衆の為に一人闘うサンドラのことが忘れられず、単身ヴィレーナに向うことを決意する。だが、エクスペンダブルズの中に、彼を一人で行かせるような者は一人もいなかった…。[ 2010年10月16日公開 ]エクスペンダブルズ - goo 映画<感想>アクションってほとんど知識ないのですが、ジェイソン・ステイサム目当てて同行させていただき、鑑賞してきました。ありがとうございます。試写会場、男子率高し! しかもガタイがいい方々が多いのは気のせい?スタローンが監督・脚本ということでしたけど、ジェイソンが最後までたくさん出てて満足~。 やっぱり好き^^そして爆破のシーンとかも大胆というかダイナミックというか、発想が面白いよね。丸ごと・・・・しちゃうなんて、へぇって感じです。「同窓会」などという言葉も出ているくらいですので、アクション好きな人なら楽しめるんじゃないでしょうか。 出演者豪華だし。ブルース・ウィリスやミッキー・ロークが割とおとなしい役なので意外でしたが。この日はちゃんと起きてましたけど(笑)、シュワちゃんの役が今一つわからなかったなあ。これだけ出演者を集めるには大変だったろうし、出れる時間に合わせて脚本を作ったようにも思えましたが、それは仕方ないのでしょうね。ストーリーの基本としては大体決まってるような感じで、勧善懲悪です。「ヴィレーナという島国の軍事独裁政権」は、どこかの国をイメージしてるんだと思うんだけど、そこに自浄作用とかロマンスとかを絡めてくるところはなるほどど思いました。そしてアメリカ人のスタンスもこういうシチュエーションだといろいろありますしね。ただ、細かい説明があまりなく進んでしまうともったいない。 例えば「サンドラが反政府運動をしている」みたいなところはもうちょっと何かあってもよかったかも。ともあれ彼らの戦い場面はさすがだなと。 あまりロマンス系に流されてなかったのもよかったです。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.22
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原題: KNIGHT AND DAY監督 : ジェームズ・マンゴールド 脚本 : デイナ・フォックス 、 スコット・フランク 出演 : トム・クルーズ 、 キャメロン・ディアス 、 マーク・ブルカス 、 マギー・グレイス 、ピーター・サースガード公式サイトはこちら。<Story>妹の結婚祝いの準備のために訪れていたカンザス州ウィチタからボストンへの帰り、空港でぶつかった男性ロイ(トム・クルーズ)と機内で席が近くなり、彼の素敵な笑顔にほんの少し胸をときめかせるジューン(キャメロン・ディアス)。しかし、何者かに追われているらしきロイは、ジューンが化粧室に入った途端、機内に潜んでいた敵たちとの格闘を開始。何も知らないまま席に戻ろうとしたジューンは揺れる機内でバランスを崩し、ロイに抱きかかえられた拍子に思わずキスをしてしまう。ロマンティックな展開を期待したジューンだったが、ロイの言葉に思わず息をのむ。「この飛行機のパイロットは死んだ。僕が殺したんだ。」そしてミラー自身が操縦桿を握り、飛行機を不時着させることに成功。意識を失ったジューンが目覚めると、ロイが残したメモとCIAを名乗る男フィッツジェラルドが待ち受けていた…。[ 2010年10月9日公開 ]ナイト&デイ - goo 映画<感想>TOHOシネマズ全国一斉試写会に行って来ました。この日はあんまり日頃映画を観ない方とご一緒したんですが、彼女は「真ん中で少し後方」の席がよいということで。。。(私が絶対に取らない場所ですが 笑)まあお付き合いもあるから、と思ってそのあたりに座ったんだけど、これがまあ!囲まれてしまった。まず左隣の女性のグループ、携帯パカパカ!右隣の夫婦のうちの妻、携帯鳴らす! そして夫はイビキ!夫婦のさらに右には4席、祖母&若い夫婦&孫2人(何それ)孫は0歳と4歳くらいです。もちろんこのコらに、この映画が分かるはずもなく、上映中4歳は退屈でしゃべりっぱなし。。。 周囲に大変迷惑でした。 そんなの連れてくるなー。もちろん親は、そんなの連れてくるくらいなので、周囲のことなど気にせずご観賞(爆) 最後まで堂々と。 最強だなこりゃ。。。試写会当選者が、明らかに映画の趣旨とかけ離れてるなら入場を断ってほしいですね。 たまにR15とかPG12なのに対象年齢より下の子どもが入場している例もありますし。そんなこんなで、映画鑑賞環境としては最悪の「四重苦」でしたが、どうにか観てきました。これ、傾向としては『ソルト』に近いのかなあ。。 アクションものですし。ただそこにロマンチック要素が大きく入って来ます。で、最初は訳が分からないような感じで、謎解きしていきます。ハッキリ言って話としてはうーん。。。ありえませんというしかないのですが、これって設定がどーのというよりも、トムとキャメロンを観る映画かなあという気もします。ただね。。。 本当に唐突に? つなぎの部分とかがぼかして進んでしまってたりしてて、そこはどうなんでしょ。『ソルト』も話とかアクションとしてはむむむ・・・ っていう部分があったけど、丁寧につなげてあったかなあと。 比べちゃいますと、こちらはそこを想像にお任せしてしまった感じがしました。世界中旅しますし、スペインのお祭りなど各地の見せ場もありますから、とにかくこの2人のもんのすごいファン! とか、彼らが世界を股にかけて活躍するところとかを期待しているなら、この作品は楽しめそうですね。あ、ちなみにタイトルの「ナイト」ですが、"night"じゃなくって"knight"なので(笑)、トムのナイトっぷりも笑えます。今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点
2010.09.21
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原題: L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE/THE SCENT OF GREEN PAPAYA監督: トラン・アン・ユン 出演: トラン・ヌー・イェン・ケー 、リュ・マン・サン 、トルゥオン・チー・ロック 、Nguyen Anh Hoa 、ヴォン・ホア・ホイ<Story>1951年、平和な時代のサイゴンの一家に下働きの使用人として、あどけない10歳の少女ムイ(リュ・マン・サン)が雇われていく。その家庭は琵琶を弾く以外、何もしない父(トラン・ゴック・トゥルン)と家計を支え布地屋を営む母(トルゥオン・チー・ロック)、社会人となった長男チェン、中学生の次男ラム、小学生の三男坊ティンに祖母、そして長年この家に仕えている年寄りの女中ティー(グエン・アン・ホア)がいる。ある晩、長男の友人クェン(ヴァン・ホア・ホイ)が一家を訪れ、ムイは彼にひそかなあこがれを抱く。青いパパイヤの香り - goo 映画<感想>12月公開の『ノルウェイの森』の監督が、これを作っていたことを思い出して、やっぱり観ておかねばと予習・復習の意味を兼ねて鑑賞。「平和な時代のベトナム」というところがポイントでしょう。まだベトナム戦争が始まる前の、ゆったりとたゆたうような時間の流れの中で、人々も、そのけだるい時の流れに身を任せているかのような生き方をしている。その中で働く少女が、時を経て大人の女性になり、パパイヤが熟れていくようにやがて成熟していく。。。 という感じです。その時の流れを、美しい映像で描いています。ゆったりとした流れですが、実は話としては切ない要素もたくさん入っています。家族が家族として機能しないことの哀しみだとか、想いが報われないことの理不尽さ、人を責めることの無意味さとか。それらと同じくらいユーモラスな部分もあるので、救われてはいますけど。ムイが美しく成長して、何気ない仕草に官能的な部分を持つところなどはちょっとドキッとします。この監督は全体的に、映像で見せる感じの作風なのかな。言葉ではあまり多くを語らず、雰囲気で察してほしいような。。。 ですので観客は注意深く鑑賞していないといけないですね。何となくこの監督の方向性が分かったようにも思いました。これ、『ノルウェイの森』ではどんな風にするんだろうというのが楽しみ半分、若干不安半分といったところです。 この作風が果たしてあの原作に合うのだろうか?話の展開としては、『パパイヤ・・』よりも『ノルウェイ・・』の方がありそうにも思うので、合えばいいなとは思っています。 *********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.20
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原題: LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES/THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST監督 : ダニエル・アルフレッドソン 原作 : スティーグ・ラーソン 出演 : ノオミ・ラパス 、 ミカエル・ニクヴィスト 、 レナ・エンドレ 公式サイトはこちら。<Story>自分を陥れていた宿敵と対決し、瀕死の重傷を負った天才ハッカーのリスベット(ノオミ・ラパス)。雑誌「ミレニアム」発行人のミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、入院した彼女にPDAをわたし、彼女を取り巻く陰謀を暴くための自伝を書くように勧める。そして殺人容疑での裁判に向けて、ミカエルの妹・アニカがリスベットの弁護士を務めることに。ミカエルはリスベットのハッカー仲間・プレイグらと共に、リスベットに対して仕組まれた陰謀を暴こうと、調査を進める。ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 - goo 映画<感想>先週行った『ミレニアム2 火と戯れる女』から1週間遅れで、3が公開されました。やっぱり行きたくなっちゃいますね。 今回3部作なんですが、内容的には、2と3は1本にまとまるようにも感じました。1があまりにもセンセーショナルな感じで、そして伏線もかなり出してしまっているだけに、その後の2で真相を全部出し、そして3で解決、となるとやっぱりテンションが下がってしまう。ここは一気に2部作にして進めてもよかったのでは。。。ただそれにすると時間が長すぎるのかもしれませんけどね。2部作でもテンションを保つのって難しいですが、それ以上に3部作は大変だと思います。やっぱり、リスベットが好きなんですよ私。すごく美人という訳でもない。 だけどものすごいパワーを彼女からは感じます。強いしね。だからついつい応援したくなっちゃう。この映画独特の雰囲気も好きでしたし、シリーズを最後まで見届けたいと思わせるものはありました。1を見て「だめ~」って思っちゃったらもうしょうがないけど、1が好きならこれは最後まで観ても損はないです。彼女の謎もわかりますし。リスベットよくやったねー、ご苦労様という感じです。それにしても組織ぐるみでの隠ぺいというのは一番卑劣ですね。先に発覚した、郵便不正事件における検察のデータ改竄なんていうのもそうでしょう。でも内部から逮捕者が出るのはまだマシだと思うんですよ。問題はこの映画みたいに、隠しまくるということ。 だからこの展開は余計に痛快に思えます。リスベットを巡る諸々に対して、彼女自身が1つずつ戦っていく様子は丁寧に描かれていました。*********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.20
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原題: MICMACS A TIRE-LARIGOT/MICMACS監督・脚本 : ジャン=ピエール・ジュネ 出演 : ダニー・ブーン 、 ドミニク・ピノン 、 アンドレ・デュソリエ 、 ニコラ・マリエ 、 ジャン=ピエール・マリエル 、 ヨランド・モロー 鑑賞劇場 : 109シネマズMM横浜公式サイトはこちら。<Story>ビデオ店に勤めるバジル(ダニー・ブーン)は、発砲事件に巻き込まれ一命は取り留めたものの、銃弾を頭の中に残したまま生きてゆく羽目になる。入院中、仕事も住む部屋も失いホームレスとなるが、【ギロチン男】ことプラカール(ジャン=ピエール・マリエル)に拾われ廃品回収業を営む一団に加わることに。ある日、頭の中の銃弾と、30年前に父の命を奪った地雷それぞれの製造・販売をする二つの巨大企業を突き止める。バジルは仲間たちと知恵を絞って報復作戦を開始する。ミックマック - goo 映画<感想>今年のフランス映画祭のオープニング作品でしたが、日程が合わず行けなくて、一般公開ではぜひ行かなくてはと思ってました。運よく109デイがあったんでここで鑑賞。 レイトでしたが7割くらい入ってました。タイトルの「ミックマック」とは、フランス語で「混迷、紛糾、陰謀、悪巧み」等の意味だそうで、その通りの展開となっている。「自分の父の命を奪い、そして自分にダメージを与えた会社に報復する」って言うこと自体は、普通に考えたらない展開なのでこれは確実にファンタジーなんですが、それを大真面目&コミカルに実現させてしまうところが可笑しい。 映像だけ観ていると、雑多なものや、殺伐としたものも扱っているはずなのに何故か美しく処理されている。例えば何の変哲もない町並みであったり、廃品でできた家の内部であったり、そういったものでさえも、この監督の手にかかると何故か綺麗なものに見えてきてしまうのが不思議。そして、復讐劇なのに、人があまり傷つかないところも計算されたものでしょう。(全く傷つかない訳じゃないんだけど、それは彼らの復讐のせいじゃないから)この「安心した感覚」が、映画をファンタジックに見せている要因です。これを真面目にやってしまったら、ほぼアクション映画で不興を買いかねないところですが(笑)、作り方でこんなにも愛するべき作品に仕上がるんだと感じます。ただ単にファンタジックな映像だけではなく、内容には、利益に走る武器商人に対してのアイロニーも含まれている。社会的な風刺をコメディにうまく反映させています。これはバジルのロマンなんでしょうね。そしてそれに協力する仲間たちも何故かほっこりとしていて、微笑んでしまう愛嬌がある。日頃感じている不条理はみんなにある。 それに対して鬱憤を晴らす機会があるならば、そうしたいと思う気持ちは共感を得るだろう。懲らしめることは必要だけど、その復讐は別に残酷なものでなくてもいい。 それがユーモラスにできれば、スマートなんじゃないか。そういう「さじ加減」をうまく現した作品ではないでしょうか。俳優陣では、今公開中の『セラフィーヌの庭』に出演のヨランド・モロー、彼女もここで別の魅力を出しています。 一見がさつですがあったかいおかみさん? のような立ち位置。 うまいですね。今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.09.19
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ベトナムフェスティバル2010に行って来ました。もともとエスニック大好きなので。。。いつもこういうフェスは見逃してしまってたんだけど、今年はしっかりチェックできました。Image185 posted by (C)rose_chocolat場所はタイフェスとかもやってる代々木公園界隈。あーでもホントここ懐かしいー。NHKホールはもう小さいころから行ってましたし。渋公って言ったら笑われました(爆)学生時代もこの辺よく来たなあ・・・いろいろ変わっててびっくり。 テニスコートもうないのね(涙)食べたものをご紹介。 カメラ忘れちゃって携帯なんだけど(涙)牛肉のフォー(汁麺)。 連れが食べました。Image173 posted by (C)rose_chocolat鶏肉のフォー。Image174 posted by (C)rose_chocolatグリーンカレー。 これは辛かった!Image176 posted by (C)rose_chocolat生春巻き。 これはパパイヤ入ってますかね?Image177 posted by (C)rose_chocolatローストポークとポテトサラダ。これ美味しかった!サラダはカレー風味、スパイス効いてます。Image178 posted by (C)rose_chocolatとにかくとても暑くて、さっぱりしたものが飲みたいっていうことで、タピオカココナッツミルクじゃなくて、マンゴースムージーをチョイス。 これ正解~Image180 posted by (C)rose_chocolatそしてやっぱりコーヒーが飲みたいねーってことになって、KUKU COFFEE/チュングエンコーヒーのブースに並びました。100人くらい並んでたけど~ f^^;Image182 posted by (C)rose_chocolatココナッツ入りのアイスコーヒーと、普通のベトナムアイスコーヒーを飲みました。コンデンスミルクを入れることができるんですよ。 これ甘めで美味しかった。あと物販ブースではベトナムの食材、衣類とか、関連会社の出店、そしてステージではイベントがにぎやかでした。暑かったけどなかなか楽しかったです。屋台がずらーっと並んだところはすごいよ。どこのお店行こうかと迷っちゃいます(笑)
2010.09.19
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監督 : 三池崇史 出演 : 役所広司 、 山田孝之 、 伊勢谷友介 、 沢村一樹 、 古田新太 、 高岡蒼甫 、 六角精児 、 波岡一喜 、 近藤公園 、 石垣佑磨 、 窪田正孝 、 伊原剛志 、 松方弘樹 、 松本幸四郎 、 稲垣吾郎 、 市村正親 試写会場 : よみうりホール公式サイトはこちら。<Story>島田新左衛門(役所広司)の下に集められた13人の刺客は天下万民のため、将軍の弟・松平斉韶(稲垣吾郎)に一世一代の戦いを挑む。生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返し、幕府の権力を我が物にしようとする史上最凶の暴君・斉韶。その軍、総勢300人超。斉韶の名参謀にして新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)との知力を尽くした戦いを制し、斉韶暗殺は果たせるのか。参勤交代の帰国の道中、要塞へと改造された落合宿で、想像を絶する壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。[ 2010年9月25日公開 ]十三人の刺客 - goo 映画<感想>なかなか応募しても当たらないこの試写会だったんですが(笑)、ご厚意で譲っていただきました。 ありがとうございます。本作、とにかく最初から最後まで血がいっぱいです。それを覚悟して下さいね f^^;(私も血は苦手なんですが。。。)(楽天でもYouYubeが貼れるようになったんですね。 早速やってみます^^)片岡千恵蔵さん主演のオリジナルが1963年に作られています。動画を要所要所見てみました。 オリジナルは白黒ですが、ずいぶん画面が綺麗なのに驚きます。 最後の方なんてみんな戦ってヘロヘロなはずなのに、オリジナルは小綺麗だったりします(笑) 当時は今みたいに映像技術が発達してなかったし、モノクロだったから、血や汚れは単に真っ黒に映ってしまうだけですし。。。戦って血が流れるという臨場感が本作の場合は見せどころであり、ここらへんは三池作品に軍配が上がるでしょうね。 絵としてはオリジナルをほぼ踏襲しているようですが、 13人の描き方はこちらの方が絶対にリアル感あります。 設定はいちいち残忍で、 明石藩主松平斉韶の命を何故狙いたくなるのかが丁寧に描かれています。 斉韶はどえらい残虐暴君に仕立て上げられています。 本当なら老中になる前に処罰されてもおかしくない行動だと思うけど。。「将軍の腹違いの弟」というだけで周りはちやほやしてくれる。 しかし自分が心底から必要とされることはない。斉韶はたぶん、生きている実感も何もなかったんでしょう。その境遇が彼をさらに高慢に、残酷に仕立て上げていく。「戦のない世がつまらん」ことを嘆いていたボンボンの暴君の役はよかったと思います。 この役を稲垣吾郎がよく受けたなあと思いました。 彼の澄ました感じをうまく生かしています。そして斉韶を狙う側の心境も十分伝わってくる。(実際は幕府の老中が斉韶暗殺を命じることはまずないとわかってはいてもですが)命じはしないにしても、命じたくなるようなことが山ほどあるに違いありません。それは江戸幕府のことのみならず、今の社会だってそう。人を人と思わず私益に走り、あぐらをかく人間はいつの世でも存在します。「天下万民のため」という立派な名目はあるものの、新左衛門はじめ、この計画に賛同した者は、自分が役に立てていない、自分の活躍の場所はどこか。 ほぼそう思っている。もしも本気で自分が必要とされるのならば、喜んで役に立てたい。 命を捧げてもいいと思える人がいるならば、また捧げるに値することならば、捧げても一向に構わない。その気持ちが彼らを動かした。松平の血筋のものを狙うということは幕府に弓を引くことと同罪というのは当時の常識なだけに、 談合の場面で、「こういうところから謀反が発覚するんだな」と思いながら見ていました。 誰かリークする奴がいるんですね。 だからどれだけ「命を預けられるか」が、クーデター成功のカギだったんでしょう。 逆に斉韶を守る側からはどうだろうか。主君の命は絶対である。 ではしかし、命令を実行するだけの内容なのか? 自分がしようとしていることは人のためになることなのか? そう自問自答したところで、所詮は武士、主君に忠節を尽くすことが全てと教わっている以上は、そこに無理やりにでも意味を見出して、従うしか生きる道はない。そう運命づけられてしまう虚しさがありました。「武士はいろいろ面倒」という言葉の意味がわかる。 今回はベテランから若手まで揃えた三池チームでした。 ベテラン勢、よかった。 平幹二朗、松本幸四郎、松方弘樹、役所広司、市村正親、みんな仕事をきっちりとしてました。 彼らもまた、命を預けたんでしょうね。 そしてクローズZEROから山田くん高岡くんを引っ張り、若手からも伊勢谷くん波岡くん、そして窪田正孝くん(彼すごいよかった!)、その他大勢取り混ぜてやってました。 みんな力入れて作ったんだろうなあ・・・ という手ごたえを十分に感じます。 13人の刺客、1人1人たっぷりと見せ場も作っていますし。ラストの方で少々いらないかなあ・・・ という映像もありますが、 それはあまり気にならないです。とにかく圧倒されてしまいました。 圧巻です。***********************************今日の評価 : ★★★★★ 5/5点
2010.09.15
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原題: BENDA BILILI!監督 : ルノー・バレ 、 フローラン・ドラデュライ 出演 : スタッフ・ベンダ・ビリリ 鑑賞劇場 : シアターイメージフォーラム公式サイトはこちら。<Story>2004年、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで、フランス人映像作家のルノーとフローランが出会ったのが“スタッフ・ベンダ・ビリリ”だった。ポリオのため下半身不随になった彼らは、レストランの入口で演奏を聞かせてお金を稼いでいた。「路上の真実」を歌う彼らに興味を持ったルノーとフローランは、彼らのアルバムとドキュメンタリーを作ろうとする。しかし、それまでに長い時間がかかることになる。ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡 - goo 映画<感想>先日『ソウル・パワー』を観に行った時に、本作の告知もあったので、これはぜひ行きたいと思っていました。この秋にはスタッフ・ベンダ・ビリリの日本公演もあるそうですね。公開にはいいタイミングだったと思います。ポリオという病気は、予防接種もあるので、今や日本ではほとんど罹患した話は聞かなくなりましたが、コンゴではまだあるとのこと。この病気で身体に障害を抱えた人たちが、ベンダ・ビリリを結成しました。"ベンダ・ビリリ”とは「外見を剥ぎとれ」という意味で、つまり「内面(の精神)を見よ」ということ。 (公式サイトより)だそうです。彼らは何事にも躊躇せずチャレンジして、車椅子だろうが何だろうがどこにでも移動していくし、海外で公演もする。一体そのパワーってどこからやってくるんだろう。そもそもコンゴ自体がもう、内戦で疲弊している国であり、世界最貧国の1つとなっている。治安は悪いし、生活も不安定な国で、身体障害者が生きていくことは過酷なことと思う。それなのに彼らは自分たちの音楽を自分たちの力で表現し、収益を惜しみなく周りのために使う。例えそれが通りすがりの小さな女の子であろうと、「人形買って!」と言われれば、「ああ買ってやるよ」と何の衒いもなく優しく言うメンバーたち。彼らの曲にもその精神は流れていて、例えば「ポリオ」という曲では、予防接種をしよう、と呼びかけてもいる。また、段ボールで寝るストリート・チルドレンを歌った曲もある。どれもがみな彼らの叫びであり、魂であり。コンゴに生きる人たちがよくなるように、希望を持ってくれるように、ただひたすらそれが彼らの願いなのだろう。車椅子で演奏するにも関わらず、そのまま踊り出す彼らのパワーははちきれそうなくらい。海外公演の様子もありました。最初は誰一人としていなかった会場が、彼らが演奏を開始するや否や、あっという間に満員に。。。 『BECK』もいいけど、ベンダ・ビリリもすごいよ(笑)もう用意されたステージじゃ足りなくて、全身で歌う喜びを表現している。どうして今の状況が不満なの? と語りかけられているみたい。あれがない、これが足りない、それが不満だ。何でもあるはずの私たちは、常に不満を持ちながら生きている。それよりもずっとずっと過酷な状況のはずなのに、彼らは笑っている。 喜んでいる。そんな彼らに私たちはに惹きつけられる。そして日常の彼らが見せる、底抜けの明るさは魅力的。ただ単に明るいだけじゃなくてちゃんとわきまえることも彼らは知っている。 それは一重にリーダーの性格もあるのでしょうか。とにかく彼らに魅せられた1時間27分でした。******************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.15
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原題: THE SLEEPING DICTIONARY監督: ガイ・ジェンキン出演: ヒュー・ダンシー 、ジェシカ・アルバ 、ボブ・ホスキンス 、ブレンダ・ブレッシン 、エミリー・モーティマー <Story>20世紀前半、インドネシアのボルネオ島。西洋文化を浸透させるために、イギリスから行政官ジョン(ヒュー・ダンシー)が赴任した。島には、行政官たちのために代々受け継がれている秘密の習慣があった。言葉を覚えるために現地の娘と生活し、夫婦同然にベッドを共にすること。ジョンの元に送られてきたのは、若く美しい女性セリマ(ジェシカ・アルバ)。潔癖なジョンはこの風習とセリマを拒絶するが、聡明で自立心に富んだセリマに、じょじょに惹かれてゆく。やがてふたりは本当に愛し合うようになるのだが……。スリーピング・ディクショナリー - goo 映画<感想>これもずーっと気になってて、100円レンタルだったんで借りてきました。しかし「スリーピング・ディクショナリー」っていう制度を実際に支配している国が強いるってことがもう、帝国支配の時代ならではですよねえ。。。ですけど、外国語を覚える一番の早道って、その国の恋人を作ることっていう、王道すぎる? 習慣とも言えるかな。やっぱり、マジメ~に机に向かって、あーだこーだ勉強するよりも、そりゃ楽しいこと(笑)しながら覚える方が飲み込みが早いに決まってる(笑)だけど、同衾したらしたで絶対に「情」っていうものが出てくるはずですし、そこをビジネスライクだとか、習慣だとかって捉えられない部分もありますよね。それが愛情が生まれてくることなのかもしれません。というかそうじゃないと親密にはなれないし。 言葉だって覚えません。しかしそこには残酷な決まりがあるんですよね。絶対に恋してはいけないということ。これは酷です。ですがイギリスの行政官が現地の女を娶るなどとはもっての他、ですから、みんな泣く泣く別れざるを得ない。そこには生木を引き裂くようなドラマがあったに違いありません。そのドラマを、ヒュー・ダンシーとジェシカ・アルバが演じてたんですね。約10年前の初々しい2人です。ヒュー・ダンシーは、不器用だけど一途で温かい行政官、そしてジェシカもみずみずしいボルネオの娘を演じてました。 彼女にぴったりの役ですね。さらに! ここにエミリー・モーティマーが出ているのですよ。。。彼女は『ラースと、その彼女』が印象的なんだけど、この映画ではとても美しくて清楚な、しかし自立心いっぱいの女性を演じてました。こんなお話で、そして風景もどこか幻想的なんですが、肝心のラブシーンがあんまり色っぽくなかったんですよねえ。。。これは残念。ジェシカちゃんが脱いでるんじゃないだろうなという感じの映像なんですよね(苦笑)脱げばいいというものでもないけど。。。ですが自然な感じ? ではなかったかも。 まあ、仕方ないかな。 やっぱり清純派?だもんね。音楽が何となくコミカルなのもあるし。。。期待したほどの官能さはなかったのですが、それでも当時の風習の残酷さや、それにまつわる様々な想い、そして恋する2人の行方などはファンタジックに描かれていました。**********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.15
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原題: ELSKER DIG FOR EVIGT/OPEN HEARTS監督: スザンネ・ビア出演: ソニア・リクター 、マッツ・ミケルセン 、ニコライ・リー・コース 、パプリカ・ステーン 、スティーネ・ビェルレガード<Story>23歳の女性コックであるセシリ(ソニア・リクター)は、大学で地理を専攻しているヨアヒム(ニコライ・リー・カース)と、結婚を間近に控えていた。しかしヨアヒムは、交通事故で全身不随になってしまう。彼を轢いたのは、マリー(パプリカ・スティーン)の運転する車。助手席の娘スティーネ(スティーネ・ビェルレガード)と口論していて、前方をよく見ていなかったのだ。絶望したヨアヒムは、セシリに冷たく対応する。それに疲れたセシリは、加害者マリーの夫であるヨアヒムの入院する病院の医師ニルス(マッツ・ミケルセン)に慰めを求め、二人の間柄は、いつしか本気の恋へと変わっていく。しあわせな孤独 - goo 映画<感想>これ公開当時、観に行こうかどうしようか迷ったのです。ル・シネマに別の映画に行った時にもう1つのスクリーンでかかってたりして。今思うと、監督がスザンネ・ビア、そしてマッツ・ミケルセンが出てて、観ておけばよかったなあとも思いましたが。。。こうしてDVDでも会えますもんね。しあわせだったはずなのに、それが一瞬にして壊れてしまう。ヨアヒムが心を閉ざし、自分のしあわせがなくなり、どうしていいかわからないセシリは、誰かに支えてもらいたかった。 そしてそこにいたのがニルスだった。でもニルスがセシリを本当に満たしてくれる訳じゃない。ではセシリはどうすればいいのか。彼女を愛してくれたヨアヒムが変わってしまうと、彼女の行き場もなくなってしまうんですね。相手が変わってしまった、それなのに自分は変わらない愛を注ぎたい。それは無理なことなのだろうか。愛の形も変わらざるを得ないんだろうか。そしてニルスにしても、自分が人の人生を変えてしまったという負い目もあるから、無下に断れない。 そして次第に自分自身が変わっていってしまう。この矛盾からどうやって抜けだすのか。それまでの自分が執着していたことを断ち切る、ということなのかな?断ち切ってみて初めて、人は前に進めるのかもしれません。それまで自分を捉えていた考えから解放されることが、救われていくことなのかもしれませんね。マッツは今年公開の映画とはかなり風貌が違う感じです。やっぱり若いですよね。最初わからなかった。人が人であるために必要な「愛」、それが根底から崩れた時にどうやって立ち直っていくのか。同じような経験をした人なら、なおさら深く共感できるでしょう。***********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.09.14
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原題: FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN/THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE監督 : ダニエル・アルフレッドソン 原作 : スティーグ・ラーソン 出演 : ノオミ・ラパス 、 ミカエル・ニクヴィスト 、 レナ・エンドレ 公式サイトはこちら。<Story>ヴァンゲル一族の事件を解決してから一年後、ミカエル・ブルムクヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)は雑誌「ミレニアム」の主筆に復帰していた。ジャーナリスト、ダグの持ち込み企画により、少女売春組織の実態を暴こうと準備していた矢先、ダグと彼の恋人・ミアが射殺されてしまう。そして現場には、リスベット・サランデル(ノオミ・ラパス)の指紋のついた銃が残されていた。そしてその後、リスベットの後見人であるビュルマンも殺され、リスベットにさらなる嫌疑がかかる。ミレニアム2 火と戯れる女 - goo 映画<感想>こういう、社会派的な映画って大好きなので、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』はすぐ観に行ったし、大好きな作品です。そしてこのシリーズは3部作ということがわかり、本作は2本目です。若干心配していたことなんですが、やっぱりというか、全体の「つなぎ」的要素はあったかなと思います。だって3本目があるってわかっているので。。。 そうそう全滅とかはしないはずですね。そして必要なことは1本目でかなり出してしまっていて、それの解明が2・3作目では重要なはずだし。。。 ということで1本目ほどの新鮮な驚きはなかったかもしれません。ミカエルとリスベットが今回はほとんど絡まないですしね。そこら辺の楽しみも減ってしまってたけど。。。だけどやっぱりこのテンションが好きです。ミカエルがいなくてどうやってリスベットが戦うのか?そこも見どころでした。それ以外の人物も、あそこまでされてどうやって生き返ってきたのか? っていうのもスリルありました。化け物みたいな悪役たちも、いかにもやっつけ甲斐がありますよーといった感じでよいよねえ。。3作目にもたくさん出てくるように思いますが。北欧の、ちょっと暗いトーンも好きだし、原語でやってくれているのにも好感持てます。 雰囲気全然違うもんね。英語リメイクとかは絶対になしで行ってもらいたいんだけど。。。 もう決定しましたっけ?とりあえずこのシリーズは大好きなことには変わりないし、3作目も速攻で行くと思います(笑)**********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.09.13
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原題: THE SORCERER'S APPRENTICE監督 : ジョン・タートルトーブ 製作 : ジェリー・ブラッカイマー 出演 : ニコラス・ケイジ 、 ジェイ・バルチェル 、 アルフレッド・モリナ 、 テリーサ・パーマー 、 モニカ・ベルッチ 公式サイトはこちら。<Story>物理オタクの大学生・デイヴ(ジェイ・バルチェル)の前に、かつて出会ったことのある魔法使い・バルサザール(ニコラス・ケイジ)が現れた。彼は善なる魔法使い・マーリンの弟子で、デイヴのことをマーリンの後継者となる能力を持っていると言うのだ。バルサザールはデイヴに魔法を教えるが、なかなか上手くいかない。しかしその頃、邪悪なる魔法使い・モルガナを甦らせるようとする勢力があった。デイヴはバルサザールと共に悪の魔法使いに立ち向かうことを決意するが…。魔法使いの弟子 - goo 映画<感想>もうすぐ終わってしまいそうなので慌てて行った作品です。これは字幕版で観たかったんですが、吹替版が多い中予定がなかなか合わず、スルーかと思っちゃいましたが。。。ニコラス・ケイジのロン毛(笑)が好きじゃないというご意見も多いようですが、私は違和感なかったです。むしろこっちの方がいいじゃん!とかね(笑)ジェイ・バルチェルくんは初めてで、いわゆるイケメンではないかもしれないけど(すいません)、それが帰ってこの映画の場合リアルでよかったかもしれません。小さい時に、大事な場面でしくじってしまった科学オタクくんという設定に合っています。何となく、この物語の世界に引き込まれてしまうんですよね。ファンタジーとはわかってはいても。あの絵がすごく雰囲気がありますね。 マトリョーシカっていう設定も面白かった。アルフレッド・モリーナも、怖さとか威圧感とかが似合ってたし、モニカ・ベルッチも美しかったし。これは続編があるんでしょうか。 気になるけど、あったら観てみたいですね。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.13
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監督:イ=ソン・ヒイル出演:キム・ナムギル 、イ・ヨンフン 、キム・ドンウク韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~ 公式サイトはこちら。<Story>孤児院を出て派遣として働く青年。派遣先企業の御曹司は彼に一目惚れし、猛烈なアタックを重ね、ふたりは恋に落ちるが、現実は彼らに容赦なかった・・・。韓国ではまだタブー視されている同性愛を繊細なタッチで描いたラブ・ストーリー。(韓流シネマ・フェスティバル2010 公式サイトより)<感想>韓流シネマ・フェスティバル2010の特別上映作品だったんですが、都合が合わず行けなかったんで、DVDで鑑賞しました。確か去年かな? L&G映画祭でもやってて気になってたんだよね。どっちも上映回数が少なくて。。。冒頭はほの暗い感じです。ここからどういう風に展開するのか? って思ってたんですが、意外と明るい方向に行ってしまった。これ、『チェイサー』風にサスペンスというか、不条理みたいなのを前面に出した方がよかったかも。もちろん出てはいるのですが。。。あそこまでの目に遭ったら間違いなく命なさそうに思えるのですが。そこまでするのなら、とことん行きつくところまで行っても、映画の雰囲気としてはいい感じだったんじゃないかなと。それにしてもみなさんイケメン揃い、BLを演じ切ったなと思います。イ・ヨンフンくんがやっぱりよかったなあ。抑えた感じで、報われない境遇を淡々と演じてました。でも、日本じゃこういう感じの企画は通らないかも。。。ここまでイケメンくん揃えられないような気がします。誰か作ってくれないかな?いつもBLだと、愛の描写が中心っぽい感じで、ハードボイルド調のBLってなかなかないだけに、期待したいです。********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.13
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原題: THE RIGHT STUFF監督: フィリップ・カウフマン出演 : サム・シェパード 、 スコット・グレン 、 エド・ハリス 、デニス・クエイド TOHOシネマズ「午前十時の映画祭」 『ライトスタッフ』ページはこちら。<Story>1947年10月、空軍パイロットのチャック・イエーガー(サム・シェパード)がXー1ロケットで初めて音速の壁を破った。ゴードン・クーパー(デニス・クエイド)が妻トルーディ(パメラ・リード)とエドワーズ空軍基地にやってきたのもこの頃だった。2人はガス・グリッソム(フレッド・ウォード)と彼の妻ベティ(ヴェロニカ・カートライト)、デイク・スレイトン(スコット・ポーリン)と彼の妻マージ(ミッキー・クロッカー)に会う。妻たちは夫が墜落死するかもしれないという悪夢を共有していた。57年10月、ソ連がスプートニクの打ちあげに成功。驚いたアイゼンハワー大統領は、パイロットの中から宇宙飛行士を選ぶように命じた。ライトスタッフ - goo 映画<感想>「午前十時の映画祭」では、新しめの年代の映画を観ることが多いかもしれません。あんまり古い作品よりも、60・70・80・90年代の作品のほうがなじめる感じです。これも出演者が豪華そうなので行ってみました。これはまさにアメリカの宇宙航空史という感じですね。他にも、『宇宙(そら)へ。』(イギリス映画ですが)などでも宇宙への軌跡は紹介されていました。それをもっと掘り下げた、大河版といったところです。人類史上例をみないことだけに、チャレンジする側は栄誉ではあるけれど、同時に様々なものにつきまとわれる感覚なのだろうか。成功して当たり前、失敗すれば非難される。そしてパイロット本人たちだけではなく、その家族の一挙手一投足にまで世間の目が光る毎日・・・。それに耐えなければならない。空に向かう職業の男を夫にした女は、常にパートナーの死を感じていなければいけない不安と戦わないといけない。成功すれば、人々の絶賛の嵐に囲まれて、至福の時を味わえるけど、そうでない、何百倍の時間を耐えてこそ、その幸福がある。考えてみるとリスキーな夫婦ではないか。死を感じるのは夫ももちろんそうで、今とは比べ物にならないアポロの船内で、たった一人で試行錯誤しながら操縦する心境は、どれほどだったろうか。孤独の極地のような気がする。例え国家プロジェクトであり、十分な訓練を積み、たくさんの仲間がいたとしても、船内に入ったら最後、頼れるものは自分しかいない恐怖が待っている。ひたすらに、成功するようにと祈るばかりである。飛行の順番などはどうでもよい、無事に帰還してくれればそれでいい。 そして成功が後からついてくればなおいい。そのくらいの気持ちしか持てないのが、支える人間たちだろう。そして、途方もない孤独が待っているにも関わらず、音速の世界、宇宙に憧れる人間は後を絶たない。それだけの魔力が宇宙にはあるから。これまでも、そしてこれからも、チャレンジは続いていく。そのチャレンジと引き換えに、戦ってきた人たちの歴史がここには詰まっている。**********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.09.12
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『ナイト・トーキョー・デイ』の後、近くのタイ料理のお店に行きました。なかなか美味しかったのでご紹介します。タイ国料理 バンタイ 公式サイトはこちら。歌舞伎町で20年続くタイ料理のお店だそうです。20年なので、エスニック料理店としては長い方だし、草分け的な存在じゃないでしょうか。この日は土曜日ということもあって並びました。そして店内満席! すごいなあ。お料理もいくつか写真撮ったのでご紹介。。。(携帯からなんで鮮明じゃないけど)Image168 posted by (C)rose_chocolat海老の素揚げみたいなの(名前分からない)。これ、単純なんだけどとっても美味しい~。味付けが絶妙です。Image169 posted by (C)rose_chocolatヤムマークウア(焼きなすのサラダ)。これ、野菜がたっぷりだったんだけど、超、超、辛い!!!!あとからじわーっと、そして辛さがやってきます(笑) Image170 posted by (C)rose_chocolat骨付き鶏肉のカレー。割とマイルドで、食べやすかったです。このほかにゲンパー(野菜入り辛口カレー)とか、生春巻きとかいただきました。(しゃべりまくってたんで他は写真ない。。。 笑)それと!「タイアイスコーヒー」っていうのがあって、注文しました。見た目は普通のアイスコーヒーなんだけど、飲むと違う。。。すごく美味しい~例えて言うなら、黒みつのような喉越し。後味が面白くて、もっと飲みたくなる味なんですよね。これ美味しかったなあ。。。とにかく、また行ってみたくなるお店です。並んでもこのお店に行きたいって感じ。 タイ料理も最近は増えてきてるのでいろいろあるけど、ここはおすすめ。
2010.09.11
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原題: MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO監督・脚本 : イザベル・コイシェ 出演 : 菊地凛子 、 セルジ・ロペス 、 田中泯 、 中原丈雄 、 榊英雄 鑑賞劇場 : 新宿武蔵野館公式サイトはこちら。<Story>築地の魚市場で働く女性・リュウ(菊地凛子)は、殺し屋という裏の顔を持っていた。ある日、彼女に石田(榊英雄)という男が、スペイン人男性・ダビ(セルジ・ロペス)の殺害を依頼してくる。リュウはダビの経営するワインショップでダビと言葉を交わし、彼に惹かれていく。ふたりは、ミドリとダビが毎週利用していたという、電車のシートを模したベッドのあるラブホテルで、何度も体を重ねる。そんな二人の会話を、リュウの友人である初老の録音技師(田中泯)が密かに聞いていた。ナイト・トーキョー・デイ - goo 映画<感想>『10億』のあと、空き時間があったのでふらふらしていると、ちょうど武蔵野館の前を通りかかり、これがこの日から公開だったことを思い出しました。ここしかこの辺じゃ上映ない!これは絶対に、私に観ろってことだーと勝手に盛り上がって(笑)、鑑賞してきました。外国人目線で「TOKYO」を描く映画はもともと好き。『Lost In Translation』、『バベル』、『TOKYO!』然り。そしてイザベル・コイシェ監督、菊池凛子主演、どうしたって期待しますね。12月には『ノルウェイの森』も公開されるので、凛子さんはその前哨戦の意味もあってどうしても本作は観たかった。これ、今芸能人初の裁判員裁判が行われている、例の人物が出ていて、その出演シーンを全てカットしなくてはいけなかったため、公開が大幅に遅れてしまいました。 ワインショップの店員役だったそうです。そんなに出番もなさそうだったので、上手くつなげることができたように感じます。でも公開があっただけでも有難い。 もしかしてお蔵入りかなとも思っていましたので。「イザベル・コイシェ監督が捉えたTOKYO」の描写はあります。築地市場とか、あと冒頭のシーン(ネタばれになるのでこれは言及しません)なんかはいかにも外国人が興味を持ちそうな風景だし。その描写が好きじゃないという方は、本作は合わないと思います。話自体も複雑ではないためにそう感じてしまうかもしれませんが、本作の魅力は、その摩訶不思議な光景に繰り広げられる、シンプルな愛の形だろう。殺すはずの男を好きになってしまう。掟破りはどうなるのか。 経験上想像がつく人も多いだろう。誰かの代わりに愛されているはずの自分が逆に愛してしまう。 その魔力の前にはどうにも抗えないものがある。そして愛された方もまた、自分を愛した者の面影から離れられなくなってしまう。原題が "MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO" なだけに、音を際立たせているシーンが多い。ラーメンをすする音(これて外国人には相当奇異に映るのでしょうか)、魚市場の喧噪、昭和の音楽、そして男女の会話、愛し合う声。TOKYOが発する音は普段は当たり前としているのに、そこだけに注視してみると実に不思議な魅力がある。考えようによっては一途な、そして淫靡な響きさえ生まれてくるようだ。きらめく都市の中から発する音の中にも、ドラマを見出せる。 一見乾いているようで、深い場所から情念を込めて生まれてくる音だから。映像に関しては粗雑な部分が多く、劇場のアナウンスにもあったように、特にエンドロールに関しては活字がほぼつぶれているといった状態。これはどうにかならなかったのか・・・?主役の名前も読めないという有り様は直した方がよかった。あと昭和歌謡がこの映画に合っているのかいないのか? 難しいところではあるけど、TOKYOをわかりやすく音楽で表すと、ああいう風になるんだろうか。ホテルのうらぶれた感じともマッチしていなくもなかったけど。。。そして日本の描写が若干違和感はあるものの、それを補って行ったのが菊池凛子とセルジ・ロペスのシーン。彼らの世界には引き込まれます。この世界をわかるかわからないのか。 それによって評価も大きく割れるようにも思いますが、わかった人とだけ映画の価値観が分かち合える作品と言えましょう。菊池凛子ファンなら押さえたい作品です。 彼女のダークサイドの魅力は十分に出ているように感じました。**********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.09.11
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監督&脚本:チョ・ミノ出演: パク・ヘイル 、パク・ヒスン 、シン・ミナ 、イ・ミンギ 、チョン・ユミ鑑賞劇場 : シネマート新宿韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~ 公式サイトはこちら。<Story>優勝賞金10億ウォン――。正体不明のインターネット放送局ディレクター、チャン(パク・ヒスン)が主催する7日間のサバイバル・ゲームに、年齢も職業も異なる8人の男女が招待された。参加者たちはそのゲームの目的も知らされないまま、1日1名ずつが脱落するというルールの下、熾烈なゲームを開始。やがて彼らは、脱落者を平然と殺すチャンを目の当たりにし、これが生きるか死ぬかのサバイバル・ゲームであることを知るのだった......。 (韓流シネマフェスティバル公式サイトより)<感想>正直今回の韓フェスで自分のツボに来た作品があまりなかったので、どーかなあと思ってたんだけど。。。これ面白かったです。邦画でも最近こんな感じのが多いですよね。『カイジ』とか。 一攫千金、負けたら退場=死、みたいな。本作、どうしてこの人たちが集められたのかが最初うやむやになりそうだったんですが、それらは明らかになりますのでご安心を。ここで集められた人たちが、苦しめられていると言うのに、誰もそれを止めない。人が困っていても誰も助けない。 だったら、自分が困っているときに助けてもらわなくてもいいんだろうか? そうではないはず。 しかしながら、目の前に困っている人がいても、誰も手を差し伸べず、 傍観しているだけ。 殊勝なことなんていつでも言える。 では自分が実際に取っている行動は何だ? 見られる側になった時の絶望感は味わいたくない、だけど人のことは見ていたい。 自分を絶望させた人に同じ思いをさせたい。 自己憐憫のなれの果てというものは、苦々しさしか残さない。 ストーリーはツッコミどころがあるのですが、 それでも、緊迫感と、俳優の演技で見せた映画でした。 シン・ミナちゃんの成長の度合いがよくわかります。陰鬱な表情も似合ってきていますね。 そしてパク・ヘイルは初めてでしたが、いい俳優さんですね。 パク・ヒソンはイ・ビョンホンに似てるな。。。 10億円(この場合は10億ウォンですが)あげますと言われても、 疑ってかかった方が安全ということもよくわかります(笑) そうそういい話なんてないですから。。。 ************************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.11
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原題: EAT PRAY LOVE監督 : ライアン・マーフィー 原作 : エリザベス・ギルバート 出演 : ジュリア・ロバーツ 、 ハビエル・バルデム 、 ジェームズ・フランコ 、 ビリー・クラダップ 公式サイトはこちら。<Story>NYでジャーナリストとして活躍するエリザベス(ジュリア・ロバーツ)。30代に突入して、既婚女性が求めるべきもの-平穏な結婚生活や子供-を自分が本当に望んでいないことに気づき、結婚6年目で離婚を決意。結婚生活から逃げ出すように恋した年下の若者(ジェームズ・フランコ)との熱烈な関係は、結局、彼女の過剰な愛のため終わりを迎える。恋愛依存症の自分に嫌気がさしたエリザベスは、すべてを捨ててイタリア、インド、インドネシアの3カ国を巡る1年の旅に出る。ルールは1つ、“旅の間は恋をしない、一人身を貫くこと”。イタリアでは“食”を追求、ピザを恋人として手持ちのパンツは捌けなくなった。インドではアシュラムに滞在し、ヨガと瞑想に励み、自分の内面と向き合った。そして、最後に訪れたインドネシアのバリ島では、彼女の人生を大きく変える出会いが待っていた…。[ 2010年9月17日公開 ]食べて、祈って、恋をして - goo 映画<感想>ジュリア・ロバーツが先日この映画のために初来日しましたね。この邦題・・・最近は原題とどえらくかけ離れた邦題をつける映画もあって、見ている方が恥ずかしくなることすらありますが、これはその反対。あまりにもまんますぎて、かえって「これもっとどうにかならなかったのか?」って思っちゃう。だけどやたらに「恋愛」とかがつくよりはマシか、とも思ってみたり。 邦題のつけ方は難しいね。自分で選んだはずの生き方がやっぱり違ってたかもしれない、って感じることは人なら誰しもがあるでしょう。だけど今を壊してまで、新たな道に踏み出す人は少ない。満たされない現状のなかに甘んじる人が大多数じゃないだろうか。リズは、しかし、「壊してみて初めてわかることがある」と考える。そして、今までの生活を全て捨てて1年間の旅に出る・・・ ということなんですが。。。この生き方、見ようによってはとてもじゃないけどあり得ない、とか、勝手すぎる、とか、ネガティブに捉える人の方が多いかもしれません。誰かが現れるとその人に染まってしまって自分が分からなくなってきた経験しかしていないリズにとっては、1度自分を、全く知る人がない環境に置いてみたくなったのではないでしょうか。そんなお気楽な旅なら私もしてみたい(爆)、と思ってしまったらそれまでなのですが、たぶん、今の環境を捨てられるものなら捨ててみたい、やり直してみたい、自分を見つけたいと思っている人は潜在的には多いはず。荒療治とも言うべきなのか。。こんなことができれば言う事ないですけどね。実際には、こんなに自分が置かれている環境を変えることはできないにしても、気持ちの持ち方でいくらでも自分は変わることができる。その最たるものが人を愛すること。誰かを愛した時、その人の望むようになりたいと思う。 これは自然の本能でしょう。それを、「恋人にいつも似てくる」と評した言葉については、無理もないのではないか? と思いたくもなってくる。「誰かを愛することで調和が崩れるとしても、そのこと自体が調和になっていくのだから」という意見の後では、誰かが誰かを愛するときに向けられる言葉のなかに、自分が今まで感じたことがない気持ちを起こさせるものがあったとしたらそれはそれでいいと思うし、好きな人の色に染まっていくこと自体は決して悪いことではない。たぶん本作、リズの恋愛に対しての考え方が、今一つ筋が通ってないように感じる方もいらっしゃるかもしれません。“旅の間は恋をしない、一人身を貫くこと”なのに、あれ? って・・・。ですが恋とはそんなものかもしれません。突然やってきて突然落ちていくもの。恋をしながら人生の調和を取っていく。 それが生きるエネルギーになっているわけですから。多少ストーリーに無理があるかな・・・? とも思うんですよね。 そして2時間半はやはり長さを感じます。それぞれのエピソードでも詰めることができたような。。。イタリア、インド、バリの、それぞれの土地の美しい風景や、その土地らしさも、もうちょっと見たかったなあと。 ストーリー展開でいっぱいいっぱいでした。ハビエルさんはやっぱり・・・ な感じでしたが、でもこの映画には合ってましたね。ジェームズ・フランコくんは今回はちょっと大人しめの役、そしてリチャード・ジェンキンスはちょっとしつこい役(笑)ジュリアの衣装も可愛いし、彼女も綺麗。 ここも見どころです。**********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.10
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監督:アン・サンフン 出演:ソン・ユナ 、イ・ドンウク 、イ・ジョンス 、チュ・サンウク 、イム・ジュファン鑑賞劇場 : シネマート新宿韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~ 公式サイトはこちら。<Story>停職処分から復帰したばかりの刑事ソヨン(ソン・ユナ)は、新米刑事ヒョンギ(イ・ドンウク)とコンビを組んで男性変死事件の捜査を担当することに。ところが、捜査を開始してすぐに、被害者の友人だったふたりの男性が同じような変死体で発見されてしまう。被害者たちのコンピュータに共通して"ミンジョン"という女性を紹介したホームページが映し出されていることに気付いたソヨンは、彼女の消息を辿っていくが......。<感想>1つ前の『浮気日和』は最後まで何となくみてしまったのですが、反動でその後のこの作品が睡魔が来てしまいました。画面が暗くて、目を凝らさないと見れないっていうのもあったかな。あとは、殺人のシーンが多かったので、一体誰が今殺されてるんだろうと、似た感じのシーンを観てるようでしたので。全体的にきちんと作ってある印象はありました。塩倉庫(そういうのがあるのですね)というのもちょっと不気味ちっくでなかなかホラー的要素ありましたし。「阿娘伝説」を元にしているそうです(殺された女性が、霊となって殺された真実を伝えようとする)。途中でもちょこちょこと伏線出たりしてまして、犯人はわかりすぎるくらいわかってしまいます。しかしながらよーく観ていくと、実は隠された真実があったりもして。。。ここはちょっと気の毒な部分です。それをうまく生かして作ってはあるのですが、何となく凄味に欠けてしまう印象。ここまでちゃんと作ってあるのですから、気迫のようなものがあったらなあと。 ラストまできちんと伏線張ってますからね。ただ、あのオルゴールはかなり耳に残りました。 怖いね(笑)ソン・ユナは、最近『シークレット』でも観ましたが、割と落ち付いた雰囲気がある女優さんですね。私はこういうタイプの女優さんが好きなので、これからもレベルの高い作品にどんどん出ていただきたいです。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.08
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監督&脚本:チャン・ムニル出演: キム・ヘス 、ユン・ジンソ 、イ・ジョンヒョク 、イ・ミンギ 、ファン・ジョンミン鑑賞劇場 : シネマート新宿韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~ 公式サイトはこちら。<Story>陽気で勝ち気な性格のマダム、イスル(キム・ヘス)。たとえ夫の前であろうとも本性を見せないカマトト女のチャグンセ(ユン・ジンソ)。退屈な日常に刺激を求めるふたりは、それぞれ出会い系サイトで知り合った男性との秘密の逢瀬を重ねていた。そんなある日、大学教授であるイスルの夫が彼女の浮気現場に刑事と共に乗り込んできた! さらに彼女の浮気相手が、夫の教え子であったことから事態はますます収拾がつかなくなり......。 (韓流シネマ・フェスティバル2010公式サイトより)<感想>『ロマンチック・アイランド』の、イ・ミンギくんお目当てで行って来ました。どんなのかなーと思ったんですが。。。まあ、タイトルからして中身的には賛否分かれるだろうなと予想してました。こういう素材って、人間の本質みたいなのが出るから結構観ている分には面白いんですよね。去年、一昨年の自分的ランキングの1位は不倫系ですし(笑)ただし、この映画に出てくる人物たちにとっては、ポリシーってものが全く感じられなかったんですよね。イスルは日本でおなじみの、某熟女系モデルさんにとても似ててナイスバディだし、いかにも浮気しそうですといった感じ(笑)なのですが、いかんせん柄が悪い・・・。そして最後には何だかなあなあになるというのもねえ。男は奴隷! みたいな扱いで、しおらしさが全くないのが気になりました。韓国のコメディだからそんなものか?もう1人のチャグンセ、この方がもっともやもや感が強くて(笑)、私が男だったらもう二度とチャグンセには逢いませんよ(爆) だってあれじゃ意味ないでしょーーー。彼女は一体何なんだろ? 単に引きのばしたりぶりっこしたりする性格なんだろうなあ。今時なかなかいないタイプでした(笑)男は男でこれまた情けなさいっぱい(笑)なキャラでしたね。イ・ミンギくんも、おねえさんたちに押され気味でしたしwもう1人の男(名前調べるのも面倒です)に至ってはもう論外なキャラ。。。お隣に座ってた、韓流詳しそうなおばちゃまたちは、「難しい題材を、うまくコメディにしてたわよねえ」と仰せでしたが、断じてそうは思えなかったなあ。笑うに笑えないんですけど。。。内面とか、そういったことが本当に薄くて、愚痴を聞いているようでしたので。 あしからず。***********************************今日の評価 : ★ 1/5点
2010.09.08
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原題: THE NAKED KITCHEN監督: ホン・ジヨン 出演: チュ・ジフン 、シン・ミナ 、キム・テウ 、チョン・ヘジン 、パク・サンフン <Story>天使のように天真爛漫で純真無垢なモレ(シン・ミナ)と年上のサンイン(キム・テウ)が結婚して1年。兄のようにサンインを慕うモレは、趣味の絵を活かした日傘の店を営みながら、甘い新婚生活を楽しんでいた。ある日、モレは開館時間外にこっそり忍び込んだ現代アートの展示会で、不思議な青年・ドゥレ(チュ・ジフン)と出会う。キッチン 3人のレシピ - goo 映画<感想>公開当時、チュ・ジフンが起こしてしまった事件の余波で公開館が縮小されたり、後悔期間が短縮されてしまったりといったことがあったように記憶していて、それで見逃してしまった作品。 やっと観ました。設定に無理がある・・・? とは思うんですよね。初めて会った(というかこの場合、「すれ違った」に近いかも)男性とそんなことするかなあ・・・? そして1つ屋根の下に住むかなあ?と考えると、結構展開としては無理めです(笑)そしてだんなさんのことを「ヒョン」とはさすがに言いませんよね。 これは結構びっくりしました。 「オッパ」でもないし。ここの感覚がもう、モレにとってもサンインにとっても、結婚とは少し違うものだったのでしょう。小さい頃から一緒にいる。 何となく結婚する運びになっていた。それもまた自然なのかもしれないけどね。でも長いこと暮らしていくうちに、これは違うんじゃないかと思ったはずです。だから突然現れた(あんまりあり得ないことですが。 笑)ドゥレに、モレは心がなびいてしまったのかもしれませんね。なのでモレがきちんと自分の道を選んだことに対しては、その方が彼女のためになったように思うんですよね。違和感がある生活なら、そこを直したくなるのが人間というものですから。鑑賞前は、かなりドロドロした感じ? と思っていただけに、意外とサラリと描いていたのが印象的でした。最後だけは大人だったような気がします。**********************************今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点
2010.09.08
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監督 : 堤幸彦 原作 : ハロルド作石 出演 : 水嶋ヒロ 、 佐藤健 、 桐谷健太 、 忽那汐里 、 中村蒼 、 向井理 公式サイトはこちら。<Story>内気な高校生の幸雄(通称コユキ、佐藤健)は、ある日、ニューヨーク帰りで天才的なギターテクニックを持つ竜介(水嶋ヒロ)と運命的な出会いをし、音楽の道にのめり込んでいく。ボーカルの千葉(桐谷健太)、ベースの平(向井理)、そしてコユキの親友サク(中村蒼)がドラムに加わり、バンドBECKが結成された。ライブハウスでの活躍、自主制作CDの作成、そして大型ロックフェスへの出演が決まり、順調に見えたかの船出。しかし、ライバルバンドの大物プロデューサー(中村獅童)が罠を仕掛けてくる。BECK - goo 映画<感想>向井くんが出るので(笑)必修科目ですw これ。みてきましたよー。1つ前が『オカンの嫁入り』だったんで、何か桐谷くん祭りみたいでしたが f^^;音楽映画大好きなんでわくわく^^ 原作は未読です。そうそう、水嶋くんは英語得意なんですよね。 帰国子女だったかな?彼と忽那汐里ちゃんの英語力を存分に生かす? 設定というのもなかなか考えたなーと思いました。舞台が横須賀ということで、ちょいヤンキー入った感じの街にも合ってたと思います。あ、水嶋くんと言えば、1つ前の職場に水嶋くんがやってきたことがありました(!)当時はライダー時代でまだそんなに認知度が高くなくて、しかもやってきた日が土曜日で私は仕事が休みだったこともあって、「ま、いっか」とスルーしてしまったんですが(笑)、結構若いコがたくさんやってきたそうです。今思うと、あの時行っておけばよかったなとつくづく後悔(苦笑)その後、『インクレディブル・ハルク』のプレミアの時にヒロくんの実物を拝見することになります(笑)映画に戻りますが(笑)、これ堤幸彦監督なんですねえ。。。『20世紀少年』シリーズも全部観ましたが、どうやら、広げるのはいいんですが、たたみ方が今一つ。。。という感じがしました。終わりは、結局どうなったんだろう? と思うんですけどね。そして一番疑問だったのが、どうして歌わないの? ってことですよね。みんなが感動するくらいの歌なんだから、実の声は出せないのか? それはそれで佐藤くんに失礼かも。ラストで出すのかと思ったんだけどそうでもなく。 コユキが何となく、直立っぽかったのも最後まで気になるところでした。高校生の設定だからしょうがないと言えばしょうがないけど。主要キャスト、BECKのメンバーに関してはよかったと思います。ストーリーがそうだと思うんですが、千葉の葛藤とかふて腐れなんかもわかる。彼の居場所がBECKのどこにあるのかっていうことですよね。個人的に好きな(笑)向井くんもクールに演じてたし。竜介が子どもみたいにスネてたのは気になったけど、それもストーリーかな? なので仕方ないですね。サクの方が竜介よりも精神的に大人なのかもしれないし。メンバーはいい感じかなと思ったんですが、エピソードがところどころ「えっ?」って感じのもあって。例えば獅童演じるプロデューサーの蘭(だっけ?)ですが、これがもう絵にかいたようなプロデューサー(笑) こんな風に妨害するのは今でもありそうだけど、それにしてもこんな人今時いるのか・・・?そして全体的に長いです。 こんなに引っ張らなくてもたぶん2時間には収まったんじゃないでしょうか。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.09.07
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監督・脚本 : 呉美保 原作 : 咲乃月音 出演 : 宮崎あおい 、 大竹しのぶ 、 桐谷健太 、 絵沢萠子 、 國村隼 公式サイトはこちら。<Story>陽子(大竹しのぶ)と娘の月子(宮崎あおい)は、ずっと母一人子一人で仲良く支え合って暮らしてきた。ある晩、酔っ払った陽子が若い金髪の男・研二(桐谷健太)を連れて帰ってくる。そして「お母さん、この人と結婚することにしたから」と、彼との結婚を宣言する。あまりに突然のことに戸惑う月子は、とっさに部屋を飛び出してしまう。母に裏切られたという思いから、月子は陽子にも研二にも心を閉ざしてしまう……。オカンの嫁入り - goo 映画<感想>全体的に、当たり前なんだけど、大阪色いっぱいという感じですね。正直最初の「つきちゃぁぁぁ~~ん!!」で引いてしまった。。。大竹さんと宮崎さんは関東出身なので、関西弁はどうだったんだろう? ちゃんとできてたのかわからないけど。対する他の3人、桐谷くんと絵沢さん、國村さんは関西出身なのでさすがに違和感なし。 絵沢萠子さんがどうにも「大阪のおばちゃん」で(笑)、いつも食べてるのにはさすがに笑ってしまう。 そして食べ物が美味しそう(笑) 友近とかもいてまさに「浪速のおばちゃん」状態(笑)その中で月子の話が淡々と進んでいく。女手一つで月子を育てたオカンの陽子、それこそ家の中のことなんて手が回らなかったに違いなくて、そんな陽子を月子はずっと支えてきたんじゃないかなと。陽子が突然、研二と結婚しますと言った時、最初は反対していた月子だけど、自分をずっと見守っててくれたオカンの願いを聞いてあげようと思えたんじゃないでしょうか。内容としてはあったかい感じ。大竹さん、あおいちゃん、桐谷くんを軸に、國村さんと絵沢さんがベテランの味を出してるという雰囲気です。なのですが・・・ 何故かあまり話に入りこめなかった感じもしました。いい話なんだけど。 どうしてかな?あまりにも想像通りになっちゃったからなのかもなあ。。。********************************今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点
2010.09.07
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原題: BORDERTOWN監督: グレゴリー・ナヴァ 出演: ジェニファー・ロペス 、アントニオ・バンデラス 、マヤ・ザパタ 、マーティン・シーン 、フアネス<Story> シカゴの新聞社で働く女性記者ローレン(ジェニファー・ロペス)は、ある日、上司のモーガン(マーティン・シーン)からメキシコとアメリカの国境の街シウダ・フアレスで起こっている連続女性殺害事件の取材を命じられる。あまり気乗りしないローレンであったが、海外特派員のポストを交換条件にメキシコへと向かった。シウダ・フアレスに着くとローレンは、かつてのビジネスパートナー、ディアス(アントニオ・バンデラス)が経営する新聞社エル・ソロを訪ねる。旧友との再会を喜ぶのも束の間、現地の警察が社内に押し入ってきた。ボーダータウン 報道されない殺人者 - goo 映画<感想>アメリカとメキシコの国境に位置する街フアレスで起こった実在の連続殺人事件を基にした映画です。この地では、5000人もの若い女性が殺害されていて、しかも事件解決の糸口はクリアになっていないという状況です。その背景として、メキシコとアメリカ、カナダで締結したNAFTAがある。 これはメキシコにとってはあまりメリットがない条約のようだ。これを締結するがために暗躍する議員が各国におり、結局その目指すところは自分の利権なのである。その末端で、製品を作るための巨大な向上が大企業によってメキシコに建てられ、そこで働く若い女性たちが夜な夜な変質者の犠牲になっているという構図。メキシコの警察は、国の評判が落ちることを恐れて、事態を真剣に解決しようとしないんですね。犯罪撲滅に使う費用よりも、殺人の後始末をする方が安上がりだから。。。という話もあり。守ってくれるはずの警察に「絶対にしゃべっちゃダメ!」と言わなくてはいけない現実がそこにはある。 正義などはどこにもない。そして、議員たちも己の勢力拡大が先で、まともに取り合わない。 NAFTAで儲けたい、そのことばかり。現場の、アメリカとの国境付近には、娘が行方不明になった家族たちがたくさんいて、皆棒で地面をつついている。 娘の遺体がないか探している。 こうした捜索すらまともにしない警察に怒りすらこみあげる。でもこれがメキシコの現実。結局NAFTAはメキシコに富をもたらしていないし、国境を越えてアメリカに不法入国する人は後を絶たない。メキシコという国には、希望も何もないかのような光景は映画でも最近いくつも観ている。それでも生きていかないといけない、生きるためには辺境の過酷な労働条件を呑まないといけない現実がある。組織ぐるみでの犯罪を許しているのは、現地の警察でもあるのだけど、それ以上にどこか遠くで、アメリカだとか日本だとかの思惑があって、現地での重要なことが進んでいない事情はあるように思う。この犯罪を助長しているのは、私たちなのかもしれないということを見つめないといけないし、手を貸してはいけない。 その取り組みはどうしたらできるのだろう。 そんなことを思った。ジェニファー・ロペスは、こうした社会的な影響がある題材を取り上げていて、その女優魂にはいつも感服する。それもこれもみんな、祖国を愛するからこその気持ちから来ているのだろう。アントニオ・バンデラスはじめ、ここに携わっている人たちはみな、こうした犯罪に対して何かできることはないかというハートの持ち主だからだ。こうして世界に知らしめることもまた、犯罪抑止に少しでもつながっているのだと思う。***********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.09.06
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原題: LOVE IN THE TIME OF CHOLERA監督: マイク・ニューウェル 出演: ハビエル・バルデム 、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ 、ベンジャミン・ブラット カタリーナ・サンディノ・モレノ 、ヘクター・エリゾンド <Story>事故で夫を亡くし、傷心で葬儀に臨む老いたフェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)のもとにフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)が現われ「この日を待っていた。ずっと愛していたんだ」と告げた。1897年のコロンビア・カルタヘナ。郵便局員のフロレンティーノは、配達先の令嬢フェルミナと恋に落ちる。しかし、娘を裕福な名士のもとに嫁がせたい父(ジョン・レグイザモ)によって引き裂かれてしまう。その後、フェルミナが医師フベナル・ウルビーノ(ベンジャミン・ブラット)と結婚した事を聞き、何年でも彼女を待ち続けると心に誓う…。コレラの時代の愛 - goo 映画<感想>先日『宮廷画家ゴヤは見た』を鑑賞して、こっちと借りるの間違えたのに気がつきました(笑)何気にこれもスルーだったので。。。ハビエルさんもさりげに好きだったりするので、どうせなら借りちゃえ! って感じで観ちゃいました。何となーくあらすじはわかってはいましたが。。。622人!? 爆笑いやあ、すごい。 (何が?w)それもこれも全て、フェルミナを忘れるためだとは。。。 ねえ。 まあ確かに、辛いことはその時だけは忘れられるのかもしれませんが、普通に考えたら夫が死ぬまでなんて待てないよね。 50年以上もなんて。自分も相手も健康とは限らないし、それ以上に、愛情が続くことの可能性の方があり得なかったり。。。「コレラの時代」なので連絡手段だって限られてるしね。様々な障害を乗り越えていくのは、何とも「お話」なのかなーとも思いました。そんなに一筋に、人を好きになれるものなのか!? というツッコミはさておき、フロレンティーノのその一途さはすごいねえ。。一方フェルミナのほうはどうだったんだろう。強いられた、仕組まれた結婚だったとは言え、フロレンティーノのことは叶いっこないと思っていただろうし、フェルミナはフェルミナで、貴婦人にもあこがれてはいたと思う。最後の方でに彼女が漏らした言葉、「夫との結婚生活は、言い争いの方が多かった」ですが、これが本当のところなのかもしれません。社会的立場がある人間が、家の中で横柄にするパターンは結構あるし、妻も立場を失いたくないから我慢する。ところどころ登場するフロレンティーナだったけど、全てを捨ててまではそちらに行こうとは、フェルミナは思わなかったでしょうね。何もさえぎるものがなくなるまで、じっと我慢して、誰はばかることなく逢う2人。そこまでお互いの条件とか情熱が持てば万歳ですけどね。。実際はどうなんだろう。と、考えてしまうと、これはやっぱりファンタジーですね。*********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.06
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原題: HOW TO TRAIN YOUR DRAGON監督・脚本 : ディーン・デュボア 、 クリス・サンダース 原作 : クレシッダ・コーウェル 声の出演 : ジェラルド・バトラー 、 アメリカ・フェレーラ 、 ジェイ・バルチェル 公式サイトはこちら。<Story>遠い遠い昔、はるか彼方の海の向こうのバーク島では、バイキングとドラゴンが長年にわたる戦いを繰り広げていた。ある時、何をするにも冴えないバイキングの少年ヒックは、ドラゴンのトゥースと偶然出会った。傷ついて飛べなくなってしまったトゥースに近づくヒック。お互いに警戒しあっていたが、その距離は少しずつ縮まっていく。バイキングとドラゴンは敵同士であって、本当なら友情なんてありえないこと。しかし二人はその“秘密の友情”を築いていく。(作品資料より)ヒックとドラゴン - goo 映画<感想>3D日本語吹替版で鑑賞しました。もうすぐ終わってしまいそうでしたので急いで行ってよかった。正直、半信半疑だったんですけど、何でこれが評判いいのかものすごくよくわかる。1人の少年の成長物語と、周囲の成長話もあり、そしてそこにドラゴンたちとの共存というテーマがある。何よりも、打ち解けていくヒックとトゥースが愛らしいんですね。それと、他のドラゴンたちも可愛いし。しかしながら最初は、バイキングたちは徹底的にドラゴンを排除し、退治しようとしています。ドラゴンは「見たら殺せ」しかないと思いこんでいるバイキングたち。しかしながら、果たして本当にそれでいいのか?もしかしたら別の道もあるんじゃないか?ヒックは、自分がトゥースを殺せなかったことから、そう考え始めます。そして、今までの固定された考えではなく、違った見方をしていくことによって、ドラゴンと人間は共存できるとわかります。これは一般的にも当てはまることですが、悪く評価されている人や物であっても、ふとしたときにそのいい面が見えることがあったりします。しかしながら、その良さを他の人に伝えることは意外に難しい。自分が感じたことがそのまま相手に伝わるとは限らないわけです。その部分を補うには、自分が身を持って示すしかないんだな・・・ ということなんですよね。ヒックがしたのはまさにその行動でした。みんなに伝わらない、なら自分がしよう、と。それが大勢の心を動かしたわけですね。一方的に悪いように受け取られてしまうから、それなら最初から敵意むき出しでもいいんじゃないか。そう思わせてしまうことも、非常に残念なことです。共存していけばこれほど力強いことはないのに。。。 と思うケースでも、折れていけなくて歩み寄れないことはたくさんある。そこで相手を理解できたら、素敵な面が見えてくるかもしれません。このドラゴンたちのように。一見凶暴なんだけど、しかしながら、打ち解けた後の、どこかお茶目な彼らが可愛くてたまりませんでした。***********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.09.06
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監督:イ・グァンジェ出演:イ・ナヨン 、 キム・ヒス 、 キム・ジソク 、 チョン・エヨン鑑賞劇場 : シネマート新宿韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~ 公式サイトはこちら。<Story>美人フォトグラファーとして活躍するソン・ジヒョン(イ・ナヨン)は、映画のスチール撮影、個展の準備と大忙し。さらに好意を寄せる特殊メイクアップアーティストのジュンソ(キム・ジソク)からは猛アプローチされ、恋も仕事も充実した毎日を送っている。だが、彼女には誰にも言えない秘密があった。それは、29歳まで"男性"だったということ――。そんなある日、彼女のもとに「パパを捜している」という少年ユビン(キム・ヒス)が現れて......。 (公式サイトより)<感想>『私たちの幸せな時間』の、イ・ナヨンが出演ということで観てきました。 設定なのですが、これはイ・ナヨンだからこそできた役なんだなとは思うものの、一方で、ちょっと厳しいんじゃないかなーという感じもしました。どうしても見た目女性っぽく見えますしね。体つきや声も女性らしいですし。それでも、この境遇に置かれた方の切なさは伝わってきましたし、イ・ナヨンの新境地も十分感じられます。その点はよいのですが、では、どうしてあの時に彼女を愛したのか? というところで、すごく引っかかるものがありました。それは果たして愛なのか? ということも含めてです。ジュンソとのことも含めて、ラストに持って行っちゃった感じもしなくもないし。。。この手の展開は難しいですね。**********************************今日の評価 : ★★ 2/5点
2010.09.05
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監督 : 篠崎誠 原作 : 桐野夏生 出演 : 木村多江 、 窪塚洋介 、 福士誠治 、 柄本佑 、 木村了 、 染谷将太 、 山口龍人 、 南好洋 、 結城貴史 、 清水優 、 阿部亮平 、 テイ龍進 、 趙民和 、 鶴見辰吾 公式サイトはこちら。<Story>夫婦二人の船旅の途中、嵐に遭い無人島に漂着した清子(木村多江)。そこにある日、16人の若いフリーターたちが流れ着く。さらには密航に失敗した6人の中国人たちが加わり、若い男23人と清子の共同生活が始まる。いつまで待っても助けの船は来ず、いつしか島を“東京島”と呼ぶようになる中、清子はただ一人の女性として特別視され、したたかに生き抜いていく。月日は流れ、島に定住しようとする男たちに対し、清子は脱出のための行動を開始するが……。東京島 - goo 映画<感想>原作は読んでます。そして、映画予告の段階から何となーく嫌な予感してましたが。。。原作のひりつくような感じが、ほぼないんですよね。冒頭、たどりつくシーンなどはカットされてますが、たどり着いてから5年経っているのに、どことなく「小奇麗な感じ」が抜けないんですよね。サバイバルなんだからもっと汚くてもいいのになと。あと、小奇麗なのは外見だけじゃなくて、登場人物の中に見られる「獰猛性」がやっぱり薄かったようにも思います。音楽が一番わかりやすいんですが、全体にコミカルに流れ過ぎてしまってて、そのあたりの切実さが感じ取れないんです。 というか、コミカル方面に消されちゃってる。清子とワタナベの間の確執、これもただのケンカとか、毛嫌いにしか見えなくて、ここ結構大事な要素だと思うんですけどね。。。 すっぽり抜け落ちてました。ワタナベの中にある異様な感じ、これが1つの柱だったような気がするんですが。。。そうそう、「航海日誌」もスルーされてましたね。清子は、ふてぶてしさは出ていましたがそれだけで、やっぱりエルメスのスカーフが出過ぎていたのが、それちょっと違うんじゃないかな感が一層強くなってしまいました。染谷くんはイメージに合っててなかなかよかったと思うんだけど、もう少しこれも狂気が欲しかったかなと。最後はめでたしめでたし、になってまして、確かにそれはそうなんですが、単によかったねだけじゃないと思う。チキとチータの、最終章の説明とか後日譚も薄いですし、脱出の様子もこれまたずいぶん違うようにも思いました。 全体的に、薄めちゃってアルコール効いてないカクテルのような印象でしたね。味がハッキリしないというか。。。*********************************今日の評価 : ★ 1/5点
2010.09.05
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原題: LE TEMPS QUI RESTE/TIME TO LEAVE監督: フランソワ・オゾン 出演: メルヴィル・プポー 、ジャンヌ・モロー 、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 、ダニエル・デュバル 、マリー・リヴィエール<Story>パリで活躍している売れっ子ファッション・フォトグラファーのロマン(メルヴィル・プポー)は、31歳の若さでガンにより余命3カ月を宣告される。化学療法を拒んだロマンは、まず両親のアパートを訪ね、久々に家族4人で夕食を囲む。だが、幼い子供を抱えて離婚間近の姉ソフィ(ルイーズ=アン・ヒッポー)と口論になってしまった。それから、一緒に暮らしている男性の恋人サシャ(クリスチャン・センゲワルト)をわざと冷たくして追い出す。そのあと郊外で一人暮らししている祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)を訪ね、彼女にだけ自分の運命を知らせた。ぼくを葬る(おくる) - goo 映画<感想>DVDレンタル屋さんに行くたび、ジャケットがずっと気になっていて、この際なので借りてみることにしました。すごく、潔い死に方・・・ というか、自分の死に際して、自分なりの決着のつけ方をして行くんですね。それまでは自分を取り巻く人たちや、自分の仕事に対して、さしたる意味も持たずに過ごしてきたロマン。自分の死が見えてしまった時から彼は周囲に対しての捉え方を変えていきます。それでも彼は、自分の変化を周囲に知らせたくないようにも思えます。家族とは、それまで本当に理解し合っていたのかどうかはわからないが、「自分と似ているから」という理由で、祖母にだけ話すというのもわかる気がする。やっぱり人間は理解してもらいたい生き物だよね。この祖母、ジャンヌ・モローが演じていますが、すごくいい。「身勝手でいい」と。本能には忠実にしたくなるのが動物というもの。 やたらと余計な差し金はいらないはずです。黙って孫を受け入れる祖母。 そして、「あなたと一緒に死にたい」という言葉で、無償の愛情を示す。何もしてやれない孫に対しての、精一杯の祖母の想いですね。泣き崩れるジャンヌ・モローは素敵でした。生存本能は身勝手でいい。そして自分が生きた証というものを、ロマンは残したくなったのかもしれません。ここで、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが出てくるというのがもう、タダでは済まないという感じなんですが、そのオーラを彼女は持っています。あの夫婦の中にも、どうにも超え難いものがあったようにも感じました。だからこそのお願いでしょう。全てを受け入れて、淡々と自分ができること、やり残したことを黙ってして行く。素晴らしいと思います。彼の職業でも、やり残したことを彼はして行きますが、邦画とか、ハリウッド映画ならこうしただろうなと思うようなエンディングにしていないところが、これまたいいです。妙に誇示せず、気取らない姿勢が潔かった。 いい作品でした。**********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.09.05
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原題: 2001: A SPACE ODYSSEY監督 : スタンリー・キューブリック 出演 : ケア・デュリア 、 ゲイリー・ロックウッド 、 ウィリアム・シルヴェスター TOHOシネマズ「午前十時の映画祭」 『2001年宇宙の旅』ページはこちら。<Story>月面で不思議な黒石板(モノリス)が発見される。やがて、その謎を解明するために5人の科学者を乗せた宇宙船ディスカバリー号が木星へと向かう。しかし、旅路の果てでコンピュータのHALが少しずつ狂い出し、乗組員たちに反乱を起こす。HALとの凄絶な戦いで4人の仲間を失ったボーマン船長(ケア・デュリア)は、かろうじてHALの機能を停止させることに成功する。その矢先、ボーマンの前にモノリスが出現。彼は想像を絶する異次元のトリップへと巻きこまれる。2001年宇宙の旅 - goo 映画<感想>あんまりSFものって進んで観ない私ですが、1968年制作のこの映画、後のSFに大きな影響を与えたっていうことで、基本になるならということで観てきました。これ、途中自動的に3分間休憩があるんですね。この形式も珍しい。 3時間越えですからね。『2001年宇宙の旅』 wikipedeiaはこちら。冒頭、ヒトザルが出てきて、これが一体何になるのかと思ったら、モノリスにつながっているんですよね。 これが人類に繋がる?そしていきなり現代に時間が飛び、ミッションがあって、そして木星に行った人がたどる末路は・・・ ということです。うーん。何というか、一言で言うなら、「不思議ちゃん」な映画ですね(笑)人類の起源・発生 → 地球での活動が飽和状態となって宇宙へ →宇宙で飛躍してまた原点に戻る、って感じです。木星へのミッションとか、コンピューターの反乱とかはわかるんだけど、木星に着いてからの一気に進む流れがねえ・・・。去年『しんぼる』を観てて、それを思い出しました。 そう言えば、あれはこの映画をモチーフにしてるんじゃないかというご意見も聞きましたね。だから最後なんかは、意味がない、というか、敢えて何も語らずに示しているという感じでしょうか。胎児みたいなのがエンドになりますが、また原点に還る? のかな???HAL9000の件は、なるほど、それもあるなと思いながら観ていました。「意志を持つコンピューター」のモデルみたいな感じもします。あんなことされたら人間はたまったものじゃないです。あと、冬眠状態で時を過ごすというのも信じられなくてね。 だって危険じゃないですか。自分の身に何が起こっているかが分からないんですから。というか、これを観て自分は、やっぱり宇宙に行くということに対してあまり興味が持てないんだなということはわかりました。地球で安全に過ごした方がよっぽどいい。酸素があるところの方がいいです(笑)この映画、すごく難解なのかもしれないし、ただ単に説明してないだけかもしれないし、それは作った方にしかわかりません。ですが映像は美しかったですね。 宇宙での作業のシーンとか、木星のホテル? とか。 ヒトザル達なんて一体どうやって撮影したんでしょうか。まさか中に人間が入っているということはないようにも思いますが。。。***********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.09.04
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原題: SECRET監督・脚本 : ユン・ジェグ 出演 : チャ・スンウォン 、 ソン・ユナ 、 リュ・スンニョン 、 キム・イングォン 、 パク・ウォンサン 鑑賞劇場 : 横浜ブルク13公式サイトはこちら。<Story>殺人事件が起きた。殺されたのは犯罪組織のボス、ジャッカル(リュ・スンニョン)の弟のドンチョル。現場に駆けつけた刑事ソンヨル(チャ・スンウォン)は遺留品を見て驚く。それは彼の妻ジヨン(ソン・ユナ)のものだった。とっさに証拠隠滅をはかったソンヨルは、その後、ジヨンを問い詰めるが、ジヨンはあいまいな返答しか繰り返さない。ソンヨルは当日、ドンチョルに会っていた男ソクチュンを犯人に仕立て上げようとするが、警察とは別に犯人探しを続けるジャッカルは、「彼は違う」と警察を嘲笑。そしてジヨンに狙いをつける。シークレット - goo 映画<感想>これも上映館が少ない作品。 ブルクで珍しくかかっているので行って来ました。なのでスクリーンはかなり人が埋まってました。ですが。始まって、通路を隔てて右に座っている男性が、いちいちスクリーンの文字を声に出して読むんですよね。 何ですかそれ? って。耳障りでしょうがない。よっぽど注意しようかとも思ったのですが、いちいち独り言だけではなくて、格闘シーンになると身を乗り出して一緒に格闘らしきことをはじめまして。あ、これは注意するだけ無駄だしわからない人だと思い、最前列の空席へ移動しました。それでもブツブツ言ってるのが聞こえましたが。気を取り直して映画です。「『チェイサー』の制作スタッフが送る、予測不能サスペンス・スリラー」ということなのですが。。。何となく、韓国の警察ものでいつも感じることなのですが、ホントに警察の描写がいい加減だなーと。これって本当にそうなんでしょうかね。 闇と結託してて・・ って、そんなに多い? まあ、日本でもないとはいえないようにも思うので、ここのところでは真実に近い!?ただ、お世辞にも正義に生きるって感じしなかったですよね。もともとこの事件が起きた原因が、あんまり褒められたものじゃないだけに、自分を陥れた相手のことを責められるのか? って思うんですよね。最後の方の、病室でのほのぼのとした会話なんて、お互い化かし合いみたいなことしてるのに、今更!? ツンデレ!? なーんて言葉も浮かんでしまう(笑)最後の格闘シーンも、何となく、そんなもんかあ・・・ と感じてしまいました。『チェイサー』の緊迫感には遠く及ばず。。。そして、エンドロールであれだけしゃべってしまうのはどうなのでしょうか。ネタばらしまで。。。映画本体に入れてよかったのに。それでも、ソン・ユナの美しさが残りましたね。彼女、今やってる韓フェスでも出てるので行ってみようかな。**********************************今日の評価 : ★★ 2/5点
2010.09.01
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