cynosmasa日記

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その1




 今日は会社休みだし、のんびり寝てよう。

 「あれっ?! 地震かなぁ?」 時計を見ると、まだお昼の12時すぎ。

 いやいや、震度なにかな?ってNHKつけたら、なかなか速報が出ない。

 「おっかしいなぁ。夢だったかな?」 TVでは、何てことない首都圏からのニュースが流れてる。

 「変だな。やっぱ夢か。」 そうこうしているうちに、12時10分、ちょうど北海道からのニュースの時間。

 アナウンサー: 『道南の有珠山で火山性の地震が頻発して、噴火の可能性 … うんぬん』

 「あ″ぁ?! 噴火?!」

 おいおい、昨日まで、なんでもなかったし、ゆうべも遅くまで飲みに行っていて
 ぜんぜんそんな感じしなかったぞ!

 「グォ~」 、これは地鳴りの音ね。
 「ズダダダ」 、これは縦揺れ地震の雰囲気ね。

 いやいや、びっくり。ニュース見てる際中にも揺れてるぞ。おいおい!


 私の住んでいる部屋は、とある洞爺湖温泉街にあるホテルの寮。
 古くて木造(決して悪口ではない)で、ちょっとの揺れで、体感の震度は結構なもの。
 しかも、ほかにいる寮の人間は、仕事時間中のため、私一人。
 「なにがあったの?」って聞きたくても、だ~れもいない。

 「う-ん。さてどうするか?」 自問自答したって、しょうがない。
 私本人、地震は苦手である。なんてったって、「北海道南西沖地震」とか言葉聞いただけでも
 恐ろしくなってしまう。
 この地震が苦手なのは、きっと、私が生まれる前(まだおなかの中にいたとき)、十勝沖地震を
 経験しているからではないかと思う。 

 さて、朝飯兼昼飯をコンビニへ買いに行くとするか。 いや、待てよ。
 もし、買いに行ってる間に大きな地震が来たらどうしよう!
 そんなこと考えてるうちに、食欲が失せてしまった。

 「グォ~」  「ズダダ

 やっぱり、来た。
 はあ~ぁ。まったくいやになっちゃうなぁ。何でこんなに揺れるんだろう?
 何にも、俺悪いことしてないゾって思いながらも、地震に脅える私であった。



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