Potatos Diary

読書(2010/1月~

最 近 の 読 書 の 記 録

2010年01月~の読書記録。

読んだ本の記憶が薄いと、同じ本を読み始める事が多い私(汗)
 しかも、かなり読み進んでから、「あ、これ前に読んだ~!」と、気づく事がしばしばなので(苦笑)昨年から簡単な記録をつける事に。
 冬は冊数が多いけど、忙しい夏は、ほとんど読まない。

2010年  01月 (半月タイに旅行して読む暇が無かった)

毛沢東は生きている 上(平凡社) フィリップ.パン 現代中国の実態と、強大な国家権力に対する個々人の勇敢な戦いの実態。悲劇的な近代史を暴き、毛沢東の没後、共産党がどう生き残ったか、暴露的?。
生毛沢東は生きている 下(平凡社) フィリップ.パン 新たな共産党指導層が出現し、民主化の兆しが見える中国で、それを極限まで推し進めた人々。不可解な中国が少し分かったような気がした。
下天を謀る  上 (新潮社) 安部 竜太郎 ☆☆☆ 戦国最強のナンバー2武将・藤堂高虎の生きざま。勇猛な武将でありながら冷静の世の中を見据え、秀吉から家康へ平和な世の中を作る礎となる
下天を謀る  下 (新潮社) 安部 竜太郎 ☆☆☆ 晩節を汚した豊臣政権を離れて家康に与した高虎が見る世の流れ。諜報組織や技術集団を組織し活躍。歴史的事実を元に、人物像が鮮やか。
タイ中進国の模索 (岩波書店 五木 寛之 . 1990年代以降、激変を遂げたタイ。「中進国」となった国の民主主義と王制との調和、対応にとまどう社会の実態だが、経済用語が多く私には難しすぎ。
悼む人   (文藝春秋) 天童 荒太 ☆☆☆ 全国を放浪ながら、死者を悼む旅を続ける彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマがある。不思議な読後感
八日目の蝉  (中央公論新社) 角田 光代 どこまで逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか-。誘拐犯と誘拐された子。地上に生まれ7日で死ぬセミのたとえは?家族の意味を探る。

2010年  02月 (体調を崩し入院が決まる)

こちらの事情 (双葉社) 森 浩美 ☆☆ 年老いてゆく親、愛する人との別れ…。主人公たちにのしかかってくる切実な問題。母を介護施設に送り出す息子の苦悩を描く「荷物の順番」など、身近な題材で書かれた短編集。
竜の道 飛翔篇 (講談社) 白川 道 ☆☆☆ 世間から虐げられてきた双子の兄弟。そんな人生とオサラバするために、嵐の夜、完全犯罪を決行。弟は官僚、この世から消えた兄は裏社会への道を選ぶ。面白い
ひまわり事件 (文藝春秋) 荻原 浩 隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」。園児と老人の交流を、大人の事情が邪魔をする。やがて起こるカゲキな「事件」 熱血幼老物語??。
雨月物 (光文社) 岩井 志麻子 江戸期の怪異小説の傑作を、流麗な筆致、大胆な解釈で再構築。背景に上田秋成と、その母の盲執と歪んだ愛情を置いた、新しい世界観による「雨月物語」 奇妙な読後感
ジェネラル・ルージュの凱旋(宝島社) 海堂 尊 ☆☆☆ 不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元に届いた怪文書は、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという匿名の内部告発文書だった。田口・白鳥コンビシリーズ第3弾。チームバチスタと同じに面白い
ジェネラル・ルージュの伝説(宝島社) 海堂 尊 ☆☆ 東城大付属病院・救命救急センター部長、速水晃一の若き日を描いた医療エンターテインメント。登場人物一覧+相関図+用語解説+医療用語事典つき部分読めないうちに入院が決まり途中で返却。
アイム・ファイン!(小学館) 浅田 次郎 ☆☆☆ チュニジアで熱波に遭い、ラスベガスに遊び、西安を逍遥す…。世界を東奔西走する著者が、書斎の内外で起こる爆笑と福音の日々を綴る。とても楽しくおすすめ!
ごきげんな裏階段(理論社) 佐藤 多佳子 ☆☆ 玉葱になってしまう猫に、笛を吹く蜘蛛。煙を食べて生きるオバケ。 裏階段には不思議な生き物が住んでいた。こどもたちやその家族を巻込んだ心暖まるストーリー。児童書だが大人が読んで楽しい

2010年  03月 (3月1日、入院手術につき、予約本を全部解約 入院中は自宅の本を読む)

不毛地帯(二) (新潮社) 山崎 豊子 ☆☆☆ 第二の人生として選んだ商社の仕事は、主人公の理念にそぐわない事が多く、成功を手にしながら苦しみが多かった。その苦しみは最愛の妻にも言えないまま、妻を失うまで。
不毛地帯(三) (新潮社) 山崎 豊子 ☆☆☆ 貿易・資本家自由化の国際経済戦争の最前線で、優秀な商社マンとして働きながら、商社・財界・政治の結びつきに苦悩する主人公。 意に染まぬ愛娘の結婚、心惹かれる女性とのロマンスなども。
不毛地帯(四) (新潮社) 山崎 豊子 ☆☆☆ アラビアの砂漠での原油発掘、掘っても掘っても出ない砂漠は、シベリアと共に、今作品「不毛地帯」のネーミングの由来。最後まで、知恵を絞り、人脈を駆使し、商社として大成功を収めた主人公が最後に選んだ道は(完結)
ことたま (徳間書店) 江原 啓之 ことわざや四字熟語に、スピリチュアルな解釈を加えた、人生を強く生き抜く100のメッセージ。病院売店の古本屋にあり、入院中に400円で購入したが、読後、持ち帰らず置いてきた。(苦笑)
我が老後 (文春文庫) 佐藤 愛子 ☆☆☆ 病院の売店で購入。平穏な老後を乱すものは、どいつだ・・?平成のイジワルばあさんと自称する佐藤愛子のユニークで痛快なエッセイ。思わずニヤニヤしてしまう。楽しい~♪


2010年  04・05月  福島県へ、娘の出産の世話に行く

2010年  06月

わが家の母はビョーキです(サンマーク出版) 中村 ユキ ☆☆ 母が「統合失調症」を発病したのは著者4歳の時。泣いて笑って生きてきた31年間をコミックで綴る 昔は、精神分裂病と恐れたこの病気、早期発見早期治療の必要性。
行動障害から人間を考える(北大路書房) 片岡 基明 単こ、だわりや頑固な性癖と思われがちな自閉症や、その他の行動障害が、正しい対処で改善される症例など、とても興味深い
ぼんやりの時間 (岩波書店) 辰濃 和男 ☆☆☆ いいのかな~と思いながら、思わず頷いてしまう、筆者がぼんやりする時間の情景描写は、私の求めるものと同じ。読むだけで癒された
クーデターとタイ政治 (ゆまに書房) 小林 秀明 ☆☆ 日本大使館にいた筆者のみたタイ。タクシン政権の繁栄と崩壊と再生。政治と経済の絡み。ほほえみの国に起きている暴動の原因。興味深い。

2010年  10月   (8月に足を傷める) 

イラストでみるスポーツマッサージ(大修館書店) ジョアン・ジョンソン 実際にマッサージを行うときに必要な知識と実践のしかたをわかりやすく解説
人生最高の10のできごと(早川書房) アディナ・ハルパーン ☆☆☆ 事故死した若い女性が、天国で与えられた課題は、生きてきた人生の中で最高だった事を10選んで書きなさいと言う事だった。
彼女の想いに共感したり苦笑したり、考えさせられ、感動.。若い人にも読み易く、ベストセラーは納得。
痛み解消!関節若返りストレッチ (家の光協会) 野口 克彦 ☆☆ 筋力や柔軟性が高まり、肩こりや膝痛、腰痛などが解消するための自分でできるストレッチ
めくらやなぎと眠る女 (新潮社) 村上 春樹 村上春樹の粒ぞろいの24篇(短編)という事だが、やはり勿体ぶった文芸臭が鼻に付いて、私は好きになれない。
ゴルフ・ストレッチ(日本文芸社) 山坂 元一 ☆☆☆☆ 簡単なストレッチ&エクササイズ。図解や写真が分かりやすく、スポーツ生理学解説もいい。図書館に返却後、本屋さんで同じ本を購入する。

2010年  11月 

一日 夢の柵  (講談社) 黒井 千次 ☆☆☆ 日常の中の不安、病気、介護など、人生の最後に人が向き合わなければならない問題。日々の生活の中の楽しみと苦しみを淡々と描く、いい短編集
ラメトク(勇者)起つ(彩流社) 富樫 利一 ☆☆☆ アイヌの英雄シャクシャインの戦いから120年後…。和人の進出、ロシアからの脅威。アイヌ民族の尊厳を賭けた戦いを描く。北海道の歴史であり、物語としても面白い
鳩笛草(光文社) 宮部みゆき ☆☆☆ 子どもの時の事故で記憶喪失となるが、祖母の隠していた遺品のビデオを見て、以前の自分には「ある能力」があったことを確信する主人公。情感溢れる異色ミステリー。面白い
北海道犬がやって来て(白馬社) 山本 正勝 ☆☆ 北海道犬を愛した夫婦が、初めて飼った生駒を中心に、30年にわたる犬たちとの出会いと別れを綴る。楽しくほのぼの。
オー・マイ・ガアッ!(毎日新聞社) 浅田 次郎 お気楽バカ男、元キャリア・ウーマン現コール・ガール、ベトナム帰りの飲んだくれの3人が、ラスベガスを舞台にハジケる、浅田節たっぷりの痛快小説
満州「被差別部落」移民(彩流社) 麻野 涼 ☆☆☆☆ 国策によって大陸へ送り出された移民史上ただひとつの被差別部落。希望の果てにあった集団自決。貧困と差別を生き抜いた主人公がたどり着いた真実と希望とは-。史実を元にした興味深い長編小説。

2010年  12月 

国籍不明  上(講談社) 麻野  涼 ☆☆☆☆ 北朝鮮工作員はなぜ南米で死んだのか。スパイとは?権力者とは?秘密に交わされた文書は?・平壌・ソウル・ブラジルで繰り広げられる、愛と憎悪の本格国際サスペンス。
国籍不明  下(講談社) 麻野  涼 ☆☆☆☆ 家族の愛が引き裂かれ、過去と現在の悲劇が絡み合ったとき、ついに衝撃の真実が明らかになる。圧倒的なスケールで描く謀略のドラマ。心に残る本の一冊になった。
羊の十字架 (作品社) 黒須 紀一郎 ☆☆ 謎の古代豪族=秦氏の出自を辿りつつ、日本国家の起源を探る歴史ミステリー。7世紀か8世紀の頃、既に日本にキリスト教が入っていた?資料を明らかにしながら謎解明の旅。
涙  (幻冬舎) 乃南 アサ ☆☆☆ 昭和39年東京オリンピック前夜。一方的な別離の電話を最後に挙式を翌日に控えた主人公の前から婚約者・勝が姿を消した。刑事である勝にある凄惨な殺人事件の嫌疑がかけられ、主人公萄子は愛する勝を探し出そうとする。心打つ悲しいサスペンス巨篇。
呂布 (徳間書店) 塚本 青史 三国志で最強の武将とされ、丁原、董卓という義父を殺したことでも悪名高い呂布を余すところなく描く。塚本中国文学、資料多くやや難しい。
ユーラシアの双子(上)(講談社) 大崎 善生 ☆☆☆ 自死した娘、病床の元妻を置いて、過去を悔いつつ、ユーラシア大陸鉄道横断の旅に出た50歳の主人公。旅の描写、出合う人々で、物語の展開が面白い。興味深々
ユーラシアの双子(下)(講談社) 大崎 善生 ☆☆☆ 自殺を止めるべく、追いかける事になった、見知らぬ少女と、亡き長女を結ぶ双子の秘密。シベリアの地から追った足跡。壮大なスケールのミステリー
王妃の館 上 (集英社) 浅田 次郎 ☆☆☆ 200万と19万で、同じパリツァーが組まれた。ダブルブッキングされた、ボージュ広場の超高級ホテル「王妃の館」を舞台に繰り広げられる旅のドタバタ。ユーモアとスリル
王妃の館 下 (集英社) 浅田 次郎 ☆☆☆ 「光(ポジ)」ツアーと「影(ネガ)」ツアーの奇妙なメンバーたちに、ルイ14世をはじめとする17世紀の人々が絡む、涙と笑いの人生ツアーがついに決着!
畑と田んぼと母の漬けもの 藤田 和芳 幼少期を岩手県の農村地帯で過ごした著者が、かつての日本の農村の原風景のような人々の暮しをつづり、懐かしい昔を、ほのぼのと思い出した。
空気は読まない(集英社) 鎌田 実 ☆☆ 空気を読める事がいい事?空気を読み合って縮んでいませんか。まわりから浮いたって、いい。空気を、かきまわせ-。赤ひげ先生が今の時代に贈る熱いエール。
よくばらない(PHP研究所) 鎌田 実 ☆☆☆ よくばらないと、優しくなれる。よくばらないと、強くなれる。よくばらないと、幸せになれる-。“がんばる私”に苦しんでいる人に贈る、心が自由になるメッセージ集。写真も美しく、購入して、自分の手元に置きたい本の1冊となる。
なげださない(集英社) 鎌田 実 ☆☆ なげださない人だけが開けられる、至福の扉。ひとつのいのちを丁寧に生きている人たちがいる-。鎌田實先生が迫った心温まるドキュメント。静かな勇気が湧いてくる本。
朱元璋 皇帝の貌(講談社) 小前 亮 ☆☆☆☆ 4世紀半ば、元は衰退し、紅巾軍が各地で反乱を起こす。孤児であった朱元璋とそれにかかわる友情。明の太祖の波乱の半生をダイナミックに描き、とても面白く、読み応えがあった。
面白いほどよくわかる三国志(日本文芸社) 神保 竜太 ☆☆☆ 三国志の舞台となった歴史を図解。劉備、曹操、孫権、孔明その他大勢、英雄達の相関関係、エピソード、故事名言、ストーリーの流れがとても分かりやすい。
よそ見津々(日本経済新聞出版社) 柴崎 友香 日々の暮らしの中で、誰かに知らせたいと思うことを書き綴ったエッセイ集。ふと気付く視点に共感。書評や映画批評は少し難しく感じた。
おおきな木(あすなろ書房) シェル・シルヴァスタイン ☆☆☆ 成長し変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみなく愛を与え続ける。みんなが知っている、世界で読み継がれているロングセラー絵本を、村上春樹が新訳。
死顔(  新潮社) 吉村 昭 ☆☆☆ 自らの死を自覚して延命治療を拒んだ著者が、遺書のように書き残した短篇集。自らの最期とも符号する表題作など、全5篇を収録する。闘病と最期の刻を夫人・津村節子がつづる「遺作について」を併録。
遠い幻影(文芸春秋) 吉村 昭 ☆☆☆ 戦後数十年経ってから気づく家族や友人の秘密。街で出会った人とのはっとするような瞬間。人生の時の流れのなかの一瞬の揺らぎを捉えた、吉村文学傑作短篇集



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