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2022年10月27日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 『JBC2022盛岡・門別』、あと一週間に迫ってきました。という事で今回は当日行われる重賞競走5レースをざっとプレビューしてみようというお題。


■11月3日第8レース/ジュニアグランプリ(2歳・地方競馬全国交流・芝1600m)
-地の利の少ない今年は例年以上に遠征勢優勢か-

 ジュニアグランプリは過去10年でホッカイドウ勢7勝・岩手3勝。星の数を比べると“ホッカイドウ勢断然”なのですが、それぞれのレースを見ると上位の勢力的には割と拮抗していて、門別の馬が勝っても岩手の馬が大きな差無く2着になっていたりあるいはその逆という結果が少なくありません。
 それはやはり“地の利”の差、小回り・洋芝でやや癖があるとされる盛岡の芝コースを先に経験して挑める、遠征勢を迎え撃てる地元馬のアドバンテージによるものだったはずです。
 しかし今年は8月の若鮎賞、9月の若駒賞、芝で予定されていた前哨戦がいずれも馬場状態悪化によってダート変更に。それだけ地元のアドバンテージが薄まる事になってしまいました。
 もちろん、地元の馬たちにはデビューから芝を何戦かしている、芝マイルも経験している馬たちがいますから全く地の利が無い訳ではないものの、小さからぬ影響があるのではと感じます。

 となるとJRAすずらん賞を勝っている コスモイグローグ 、同じくJRAクローバー賞を勝っている ジョリダム


★コスモイグローグ(8/11門別8Rパドック)

 他の遠征勢は、知床賞1・2着の ラビュリントス メンコイボクチャン 、南部駒賞1・2着の エイシンケプラー ナイトオブバンド ということで対地元馬の実績で上位になりますし、ラビュリントス以外の芝を経験していない馬達も芝に対応できていい血統背景を持っています。決して侮れないでしょう。

 地元馬も、しかし全くという事はないと思います。芝マイルで勝ち星ある ペルトラン レジーナ は1分40秒を切るタイムを出しており、例年の地元代表からのジュニアGP上位馬に比べてそれほど大きなひけは取っていないと見る事は可能。
 私の注目は イイヒニナル です。芝で2勝という戦績も立派ですが目を向けたいのは中身。デビュー戦が35秒2、二戦目が34秒8。いずれも上がり最速です。こういう馬はやはり芝向き、芝馬だというのが経験則。血統的にはスプリント色が強めですがマイルであの脚が使えれば、あるいは・・・と思いますね。


★イイヒニナル(10/2盛岡5R優勝時)



■11月3日第9レース/岩手県知事杯OROカップ(OP・地方競馬全国交流・芝1700m)
-JRAグレードレース並みの顔ぶれで激戦ムード-


 2020年の新潟大賞典2着 アトミックフォース 。2021年中山記念3着、今年の函館記念でも4着がある ウインエクシード 。2018年東京優駿3着 コズミックフォース 。2016年のファルコンSを制している トウショウドラフタ 。2021年函館記念優勝 トーセンスーリヤ ロードクエスト
 地元代表馬にも2018年ステイヤーズS優勝の リッジマン 、同じく2018年小倉記念優勝の マウントゴールド 、2019年チャレンジC優勝 ロードマイウェイ がいます。
 JRAから地方に転入してあまり間もない馬もいればすでにダートでも実績を積んでいる馬もおり・・・ですがいずれも直近の成績は悪くないですし、アトミックフォースやロードクエストのように遠征馬ながら盛岡の芝での優勝経験がある馬もいます。


★アトミックフォース(7/31 せきれい賞優勝時)

 今年の盛岡での古馬芝戦線はひとまず順調に進んできていてここに出てくる馬達も前哨戦をしっかりこなしてきています。アトミックフォースが勝ったせきれい賞での結果からも、少なくとも対戦経験がある馬の間では極端な力の差が無さそうにも感じます。ということになると、地方に移って初めての芝になる馬、初めての盛岡の芝になる馬がどんな力を発揮してくるか?という難しい想定に悩む事になるのでしょう。洋芝経験が無い馬を切る・・・というのもあまり意味が無さそうですしねえ・・・。

 地元勢ではここまでOROカップ目標で進んできて結果も出している ソロフレーズ を第一に挙げたいですけども、いしがきマイラーズ2着 マウントゴールド ・3着 バスカヴィル らも力負けでは無く展開負け・枠順負けの印象があるだけに、そのレースの結果だけで力関係を決めるのは早計だろうと感じます。


★いしがきマイラーズゴール前/優勝を争うソロフレーズ、マウントゴールド、バスカヴィル


■11月3日第10レース/JBCレディスクラシック(OP牝・ダート1800m)
-女王の座を巡る戦いは各馬横一線-

 今年前半の牝馬グレードを勝ちまくり、牡馬を相手にかしわ記念まで制した ショウナンナデシコ 。JBCもこのまま同馬が獲って終わりだろう・・・という雰囲気で始まったRoad to JBC。しかしレディスプレリュードでの敗戦で状況一変、牝馬路線は一気に混沌としました。


★レディスプレリュードゴール前/内で競り合うテリオスベル・ショウナンナデシコを一気に交わすプリティーチャンス


 ショウナンナデシコは敗れたとはいえ3着、休み明けの前哨戦と思えば本来気にする事ではないのですが、いつものこの馬の粘り腰を発揮できずに競り負けた点、マイナス2kgの馬体が休み明けにしては余裕なさげに感じた点が気になりました。
 これまでも休み明け初戦はもうひとつ、ひと叩きで良くなる成績でしたし、やはり気にしすぎる事ではないのでしょうけども、上積みがどれくらいか?はちょっと意識しておきたい部分だと思います。

 ここに来てライバルが勢いを付けてきたのも意識しておくべき点といえるでしょう。レディスプレリュードを制した プリティーチャンス 、ブリーダーズGCを制した グランブリッジ テリオスベル も直近の連続好走を見れば油断できない存在になりました。地方勢からも8歳にして衰えを見せない サルサディオーネ が虎視眈々狙っています。


グランブリッジ(8/11 ブリーダーズゴールドカップ優勝時)

 ショウナンナデシコにとっては、春先に戦ってきたのはどちらかといえば同タイプの先行型で終いの脚はちょっとジリでもあり、自分はサルサディオーネを捉まえる事に専念していい相手関係だった・・・という印象もありました。差し・マクリを武器にするライバルが増えたのは戦い方を難しくする要素になっているのでは。
 一方で“徹底先行”サルサディオーネがいるのはショウナンナデシコにとっても戦いやすい展開になるはず。「サルサディオーネがいるかどうか」がレディスプレリュードと違う結果に持ち込むカギでしょうし、逆にサルサディオーネはショウナンナデシコの“徹底マーク”をいかに切り抜けるか?がカギになるでしょう。


★サルサディオーネ(8/28ビューチフルドリーマーカップ優勝時)


■11月3日第11レース/JBCスプリント(OP・ダート1200m)
-連覇を狙うレッドルゼルは順調発進。ライバルはどこまで迫る事ができるか?-

 JBCスプリントの直接の前哨戦となる東京盃。頭数は少ないながらも今季前半戦の活躍馬とその後の活躍馬との激突の構図となりました。
 軍配があがったのは前半戦の活躍馬。中でも レッドルゼル は58kgで楽勝と言って良い強い勝ち方を見せ、JBCスプリント連覇に向けて順調な滑り出しを見せましたね。


★レッドルゼル(10/5東京盃優勝時)

 3月以来の休み明け、それも海外遠征後の初戦。どこかに隙を見つけたかった自分でしたが、あの勝ち方を見せられてはそんな“隙”は無いと言う他はないでしょう。実際、フェブラリーS→ドバイ遠征→休み明けで東京盃からのJBCスプリントのローテーションは昨年と全く同じ。その東京盃は昨年は56kgで勝てず、今年は58kgで快勝。流れは昨年以上にも感じます。

 ではレッドルゼルに立ちはだかる馬はいないのか?というと、それは決してそうでは無いとも思いますね。

 例えば東京盃2着の テイエムサウスダン 。こちら視点で見れば2kgの斤量差があって簡単に交わされているのは確かにその通りですが、こちらも5月以来の休み明け&+14kg。それで一度は先頭に立ってレッドルゼルと競り合ったのですから内容は悪くありません。いわゆる叩いた上積みはかなり大きく見込んでいいのでは。
 クラスターカップは4着に終わった ダンシングプリンス でしたが陣営が選んだのはJBC直行。不良馬場で持ち味を削がれたレースは力負けではないと、これでコース経験も積めたと判断してのこの臨戦過程でしょうから陣営の自信を感じます。北海道スプリントも結果は僅差でしたがこれも当日は内ラチ沿いが深い、不利と言われていた中での1番枠からの勝利ですから着差以上の評価が必要でしょう。
 他にも今季の敗戦がいずれも展開負け、力負けには見えない リュウノユキナ 、左回り巧者と判断していい ヘリオス もコース経験をアドバンテージにできる今回ですし、 イグナイター は1200mが初めてですが今季ここまでの勢いは侮れません。南部杯での走りもあと1ハロン2ハロン短ければ・・・と思わせるものでしたよね。地元戦で好タイムを連発してきた キラットダイヤ も楽しみな一頭です。



★ダンシングプリンス(6/2北海道スプリント優勝時)


 昨年のJBCスプリントは1400mという条件ゆえに1400~マイルあたりの実績が厚い馬が中心でした。今年はよりスプリンター型が増え、そういう馬にとって戦いやすい条件にもなります。そこがレッドルゼルにとっては昨年と違う前提条件になるのではないでしょうか。


■11月3日第12レース/JBCクラシック(OP・ダート2000m)
-昨年のクラシック出走馬は1頭のみ。最後の大一番が最大の混戦か-

 2019年のJBCクラシックを制し今年の川崎記念も制しているチュウワウィザードが直前になって繋靱帯炎のために引退、東京大賞典3連覇中のオメガパフュームは出走せず。結果的に昨年のJBCクラシック出走馬12頭中で今年も出走するのは テーオーケインズ 1頭となりました。出走馬中の「古馬グレードレース勝ち馬」もそのテーオーケインズの他に メイショウハリオ カフジオクタゴン フィールドセンス オーヴェルニュ の計5頭。“G1馬三つ巴”の印象があった近年のJBCクラシックに比べると、横一線という感じが強いですね。

 カギはやはり テーオーケインズ の走りでしょう。帝王賞からJBCのローテーションは昨年と同様、左回りもサウジを除けば崩れておらず得意と言っていい。時々ぽろっと負けるのが悩むところですね。59kgでも圧倒的に強かった平安S、あっという間もなく突き抜けた昨年の帝王賞。そんな走りを見せてくれればここでも圧倒していいのですが。



★テーオーケインズ(21年帝王賞優勝時)


 もうひとつは メイショウハリオ の評価。帝王賞は、チュウワウィザード・オメガパフューム・テーオーケインズの“G1トリオ”を一団の僅差ながらも退けているのだから強い内容と言っていい。一方で帝王賞の1ヶ月前の平安Sでは59kgのテーオーケインズに57kgで5馬身差の敗戦。その力関係がわずか1ヶ月ほどで逆転しているとも言い難い。どこまで高く評価して良いのか?が悩むところです。
 直近の中距離ダートG1での実績馬が力を出し切れないようだと、例えば日テレ盃上位組、あるいは3歳勢が台頭する可能性もある。左回り巧者に思える オーヴェルニュ カフジオクタゴン も同様。これは“やってみないと分からないレース”と思えてなりません。


★メイショウハリオ(6/29帝王賞優勝時)

 注目したいのは、ひとつは3歳勢。レディスクラシックのグランブリッジもそうですが今年のJRAダート路線の3歳世代は素質馬揃いの印象があります。オーバルスプリント2着のリメイクも3歳馬でしたよね。この時期のダートグレードで3歳馬がこれだけ存在感を見せるのは近年にないですし、レース内容も斤量差があるにしてもそれぞれに目を惹くものがありました。もしかしたらこのレースが世代交代のきっかけになっていくのかも。

 もう一頭、 フィールドセンス にも注目してみたいです。スパーキングサマーカップ・日テレ盃を連続して人気薄で勝った同馬なのですが内容は強いの一言。大一番を前に勢いが上がる一方という馬は軽く見ない方がいい・・・とは何度も思わされてきた事ですし、この二戦の走りもフロック視するのはあまりにももったいないですよね。


★フィールドセンス(8/25スパーキングサマーカップ優勝時)

 さて来週のJBCデー。レースだけでなくお天気は?気温は?と天気予報を見ながら一喜一憂。余計な事を書くと裏目に出そうなので書きませんが(苦笑)、一週間後がレース日和になってくれる事を強く願っております。





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最終更新日  2022年10月29日 10時14分26秒


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