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2022年11月09日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 ホッカイドウ競馬の今シーズンの開催も、いよいよ今日と明日の残り2日間。
 ……という、門別競馬場に出かけてきました。



 1レースのパドックに馬が登場する14時過ぎ
 伸びる影の長さが、この後残された日中の時間の短さを物語っています。



 これで、15時ですもの。
 冬になると、北の大地の夜は本当に早い……

 今日は、私もご挨拶回り。
 行き会う方々に「今シーズンありがとう」のお礼かたがた、時間があれば話を聞いていました。



岩橋勇二騎手  39歳
 今日までの成績で71勝 リーディング7位
 昨年はわずか33勝でした。
 今年の8月24日には、全国通算1000勝も達成!

「今年はシーズンの最初から、いいチャンスをたくさん頂きました。」

 今季の成績について聞くと、すぐにこんな答えが返ってきました。

「やっぱり、自分たちの仕事は『馬』じゃないですか~。馬に出会うことで助けられるという面は確かですね。今年はそう言う意味で、いい馬と多く出会えた、チャンスをもらえたということだと思います。」



 そういえば、数字が上がらなかった昨シーズンではありましたが、 スピーディキック

「そうですね。昨年最後にスピーディキックで結果が出て、シーズンが終わって、今年はシーズンの最初から気持ち的には違ったんだと思います。」

 今年の活躍には、手応えを感じている様子。

 今年は短期移籍には出ずに、門別競馬場に残るそうです。
 新たに競走の世界に入ってくる馬たちとの、新たな出会いに満ちあふれるのが門別のシーズンオフ。来年、彼がどんな馬と出会い、そして更なる活躍を見せるのか、今から楽しみです。

 明日の 道営記念 には、 ​フローリン​ で挑戦。






石川倭騎手  27歳
 今年は体調が整わずに欠場することも多く、リーディングの座を明け渡すことになりました。それでもあと開催1日残して92勝で3位。今日も3勝の活躍。

「体調のこともありましたし、それも含めて色々なことがありました。改めて勉強した1年でしたね。それでも、要所要所で結果を残すことが出来たシーズンでした。」

シルトプレ では北海優駿とダービーグランプリを制覇し、先週はJRAの馬の依頼を受けて、JBC2歳優駿を勝利。勝利数はトップにはなりませんでしたが、その存在感は十二分に発揮しました。



 3レース サードフォースでこの日2勝目

​​​​​​ 明日の 道営記念 では、その シルトプレ で初めて古馬にチャレンジします。

 シーズンオフは、かつても出かけた佐賀に短期移籍。
 冬場も彼の活躍を見ることが出来そうです。



 そして……
 今季最後に、この人の活躍を見られた!



桑村真明騎手  35歳
 9レースをタロマイスターで勝って、 全国通算1500勝達成!



 今年は今日までで113勝をあげて、リーディング2位
 門別で99勝という昨年の数字を上回り、改めてその存在感を示しました。

 実は、今日のレースが始まる前に、桑村騎手の話を聞きました。
 今シーズンの、所感。

「厩舎や調教師・スタッフの皆さんのおかげで、結果を残すことが出来ました。」

……と語る一方で、やはり

「半年間、本当に色々なことがありましたけれども……」



 5レース ムーランシャタンでの勝利も含め、メインレースの前までにこの日2勝


 エーデルワイス賞でのことも、勿論彼にとっては途轍もなく大きな出来事。
 私たち、外から見ているファンにとっても、そのことなしに彼のこの半年を振り返ることは難しいほど、衝撃的な出来事……。

「普段からお世話になっているオーナー、調教師、この馬に携わってきた多くの人たち。大きな活躍ができる馬だという、みんなの期待感。それがあっただけに……残念……」

 桑村騎手は、ひとつひとつ言葉を探すように、答えを返してくれました。
 言葉が見つからない、と話してからしばらくして、一言。

「課題、でしょうか。これからの……」

 思い起こせば、反省、だったり、悔い、だったり、恐らく様々なことが思い浮かんでくるだろう中で、最後に出た言葉。それが「課題」。

 騎手として、今シーズンのこともまた全て受け止めながら、これからを生きていく。このものすごくシンプルな言葉の中に。彼のそんな強い決意を感じさせられました。



 明日の 道営記念 は、王冠賞を勝ちシルトプレの三冠を阻止した エンリル で挑戦。

 シーズンが終わればまたすぐ、次の活躍に向けての「馬づくり」が待っています。
​ 

​ 今日のメインレースは、シーズンの掉尾を飾る二大重賞のひとつ
 道営スプリント(1200m)。​​​​​​



 好発好ダッシュから先手を取った アザワク (写真左)が軽快に逃げるところに、直線半ばで ​スティールペガサス​ が襲いかかる。



 まさに「完勝」でした。





アザワク は、これが引退レースでした。
 最後も、彼女らしいレース振りで、2着の成績は立派。
 3連覇した1000m戦・グランシャリオ門別スプリントに加え、昨年は1200mの道営スプリントも制覇。とにかくその快速ぶりが際立った「名馬」と呼べる活躍に、ファンも多い馬でした。

 2歳時に園田への遠征で、小回りコースに彼女の有り余るスピードがフィットせず、ぶっ飛んでいってしまった「あの頃」が、本当に懐かしく思い出されます。その後の活躍。やはり「並の馬」ではありませんでした。

 産駒の登場を楽しみにしましょう。





 一方、こちらは スティールペガサス
 今季急成長で、シーズンラストにはもはや王者の風格。



​桑村真明騎手​
 喜びもさることながら、安堵も深かったのではないでしょうか。
 見ているこちらも、「馬が無事に帰ってくること」のかけがえのなさを、今日も改めて感じました。





 管理する角川秀樹調教師のインタビュー収録の模様

 インタビューの後に、角川調教師と懇談する機会に恵まれました。
 こちらも第一声が…

「2頭、無事に帰ってきてくれて、本当に良かった…」

……ですよね、ほんとうに。

「あの(エーデルワイス賞の)あと、かなりの間、心の中を『ストレス』がずっと覆って、なくなることがありませんでした。今日はこうして、無事に結果が出て良かったです。またこれから、ですね。」

 長らく、次々と名馬を送り出している角川調教師の言葉だけに、こちらの胸にもしみるものがありました。




 いよいよ、明日はシーズンファイナル。
 道営記念、皆さんそれぞれの場所でお楽しみ下さいね。

 私は、場外発売所・Aiba石狩で、場立ち予想トークイベント。



 お客様方とともに、この半年に思いをはせつつ、レースを見守ります。




 ではまた。
 来週は、名古屋競馬場のお話かな。





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最終更新日  2022年11月10日 06時01分43秒
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