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2022年11月17日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 ようやく後編までたどり着きました。​ 前編はこちら ​・​ 中編はこちら ​。今回は『JBC2022盛岡』まとめ編です。

 8年ぶりに行われた盛岡競馬場でのJBC。過去の2回、2002年・2014年の数値等にも触れながら今回の盛岡JBCを振り返ってみようというお題です。

■観客数/1万4287人→1万331人→1万730人
 JBC当日の早朝、盛岡駅西口の優待バス乗り場には既にバス待ちの列ができていたというお話はあちこちに書いてしまいましたけども、あとでうかがったところでは前夜から待っていた方もいたとのこと。待っている人もいるだろうなと思いつつ行ったとはいえ朝の6時にもうバス一台分近いファンが待っているのまでは想像していなかったですね。

 今回の2022盛岡JBCは指定席券は事前抽選発売のみ、一般入場券は当初事前発売のみの発表でのちに当日発売も追加されました。


★JBC2022盛岡の記念入場券

 また、指定席利用者・優待バスの直行便利用者は所定9時の入場開始時間から15分早い8時45分から、当日発売利用者は反対に10時から(※入場券の当日発売が10時から)の入場開始として開門時の混雑を緩和する方策も採られていました。



 最終的な盛岡競馬場の入場人員は1万730人となり、これは実は前回・2014年のJBC当日を上回っています。


 そのせいで・・・というべきか、当日の場内で携帯電話のつながりが非常に悪くなるという状況になってしまったのは誤算でしたが、“ポスト・コロナ”な競馬イベント・JBCイベントとしてひとつの区切りというかメドというか、昔のように本場で競馬を楽しもう、楽しんでいいんだ・・・という姿が見えた今回のJBCだったのではないでしょうか。


■発売額/21億8千万円→29億3千万円→69億7千万円
 2002年の盛岡JBCの際はスプリント・クラシックの2レースのみ。2014年はレディスクラシックが加わってJBCは3競走。今回も同様でした。
 発売額は、しかし2014年を40億円ほど上回る69億6683万円余。これはもちろん岩手競馬の1日発売金額レコードとなりました。

○2002年
JBCスプリント/5億9941万5600円
JBCクラシック/8億1833万3600円

○2014年
JBCレディスクラシック/5億8077万7800円
JBCスプリント/5億9941万5600円
JBCクラシック/11億8296万3400円

○2022年
JBCレディスクラシック/14億7485万5100円
JBCスプリント/19億5177万1300円
JBCクラシック/25億49万1500円

 2002年JBC当日の「1日発売額」を今年のJBCクラシックが1レースだけで超えていたりするわけですが、2002年当時は一部ネット発売(というかその頃は“電話投票”)があったもののメインは広域場外発売でのあの額。3倍ほどにもなった発売額の違いがネット発売の威力ということになるでしょう。

 ちなみに1日発売額の中での自場(盛岡競馬場や岩手競馬の発売施設)と広域(他場での場外発売とネット発売)の比率はおおむね3:97。広域場外の中での他場場外発売とインターネット発売の比率はおおむね6:94でした。

 芝の重賞レースも貢献しましたね。

○ジュニアグランプリ
2021年/1億716万6700円
2022年/1億9603万4600円

○岩手県知事杯OROカップ
2021年/1億2546万2800円
2022年/2億9093万400円



 2014年JBC当日に同時に行われた不来方賞・秋嶺賞(この年限り重賞として実施)の2レースで3億円ほどの発売額があったので、それと比較すると3億→5億という増加。それぞれの昨年の発売額と比較すると約2.5億→約4.8億と概ね倍増。
 秋の芝重賞は発走時刻が早くなることもあって夏場ほどには売れない。それを思えば倍増近くまで増やしたのは良かったでしょうし、話題性も含めレースの移動は大成功と言って良いと思います。

 ということで『2022盛岡JBCは』、「1レースあたり」「1日あたり」「1開催あたり」それぞれの発売金額レコードを達成。JBC競走でもレディスクラシックが発売金額レコードとなりました。


■昼開催からはくぼ開催へ
 発売額の増加はネット発売の増加の貢献が大ですが、ネット発売が増えたのはレースの発走時刻が変わった影響もあります。

○2002年
JBCスプリント/発走15:00
JBCクラシック/発走15:45

○2014年
JBCレディスクラシック/発走14:15
JBCスプリント/発走14:55
JBCクラシック/発走15:40

○2022年
JBCレディスクラシック/発走16:40
JBCスプリント/発走17:20
JBCクラシック/発走18:40





★上・2002年JBCスプリント、下・2014年JBCクラシック。いずれも明るい時間帯


★2022年JBCクラシック。もう真っ暗です

 2002年と2014年は普通の昼開催の時刻。2002年は10R編成でしたね。2014年は11R編成。

 そして今年からグレードレースの発走時刻が遅くなったことに気づかれた方も多かったと思います。JBCクラシックの18時40分という発走時刻は岩手でのグレードレースとしては今までで一番遅いものともなりました。


■街に飛び出したレースPR
 以前の2回とは規模が変わったと感じたもののひとつがPRの拡がり方でした。中でも印象に残ったのが盛岡市や周辺部を走る路線バスに施された“JBCラッピング”です。
 前面エプロン式表示だけのものから側面にも大小のラッピングを施したものまで種類は複数。盛岡駅のバスターミナルではそんな各種ラッピングを施したバスがひっきりなしに発着する姿を見る事ができました。



 また盛岡駅内、花巻空港内などにも大規模なPRバナーが掲示されましたし、盛岡市役所にも掲示があったとの事。

 2002年は盛岡市内の一部にバナーが掲出された程度だった記憶です。2014年も、前回よりは規模が拡大されていたもののここまで面的ではありませんでした。2002年の頃などは“ギャンブルである競馬を街中で大々的にPRするのは憚られる・・・”な雰囲気だったのも覚えています。なんというか、当時はまだまだ肩身が狭かったんでしょうね。





★2014年はJBC関連の広報ものは駅周辺にちょっとだけという感じ


★駅前通りに桃太郎旗おいてあったんですが、植木の影とかにあって全然目立ってなかった


 「11月3日に」「盛岡競馬場で」「大きなレースがある」という認知が競馬ファン層以外にも伝わってくれていたならばありがたいですし、JBCは開催する競馬場だけのものではなく「開催場が立地する都市全体を巻き込んだ祭典」という認識が広まり定着するきっかけになるならなお幸いだと思います。




 前回から8年ぶりに行われた盛岡でのJBC。先にも少し触れたように「現地で楽しむ競馬ファン」がたくさんいた、いてくれたということは“ポスト・コロナ時代の競馬”にとって心強い材料になったと感じます。
 課題や反省点も多々あるのかとは思いますが、それはいつかまた盛岡でJBCができる日に活かせばいいでしょう。
 そう。“いつかまた盛岡でJBCができる日”。皆さんもご存じのようにJRA・NARが全面的に協力し合っての3歳ダート三冠路線が2年後の2024年からスタートします。それに伴いダートグレードレース全体も大きく変わる事が予想され、3歳馬だけでなく古馬にとってもJBCに向かうローテーションが大きく変わるはずです。
 次回の盛岡JBCがいつあるのか、そもそもあるのかないのかも今は全く分かりませんけども、その時は、出走してくる馬達のローテーションも顔ぶれも、今回とは大きく異なったものになっているのは間違いないでしょう。





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最終更新日  2022年12月01日 18時56分32秒


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