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2023年01月05日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 1月3日、岩手競馬のレギュラーシーズンが終了しました。

 昨年(度)・一昨年(度)は馬場状態悪化のために開催取り止めとなっての終了でしたので実に3年ぶりの“開催ができての終幕”であります。
 今年も12月に取り止めがあり、その後もどうなる事かと思いながらでしたが、終わってみれば近年にないくらい「雪がない年の瀬」。年末年始の競馬場って雪と氷に閉ざされていないものだったんだ・・・。


★12月31日。寒かったけれど時折青空も見えて。年末ってこういうものだったんだ・・・

 という事で、この冬は1日と5レースの取り止めこそあったものの計画120日に対して119日の開催を実施する事ができ、レギュラーシーズンの発売額は641億円あまり、昨季に対して98億円弱の増加で終える事ができました。全国のファンの皆様に感謝、JBCに感謝、そして天候にも感謝しなくては。

 今回はこの年末年始の話題をまとめてお話ししましょう。まず12月31日に行われた桐花賞。1番人気ノーブルサターンと2番人気ヴァケーション、3コーナーから続いた一騎打ちはノーブルサターンに軍配が上がりました。


★第46回桐花賞/優勝ノーブルサターン

 同馬はこれで転入後2連勝、それもトウケイニセイ記念・桐花賞と重賞を連勝という見事な成績。鞍上の高松亮騎手は2013年スーブルソー、2019年ヤマショウブラックに続いての桐花賞3勝目。ノーブルサターンを管理する板垣吉則調教師はその2013年スーブルソー以来2勝目となりました。


★ウイニングランでファンに応える高松亮騎手

 8歳最後の日に勝って既に9歳になった同馬は 「このあとは休養し、春からも岩手で戦います」 と板垣吉則調教師。








 3着のグランコージー。大外枠から逃げて3着に粘り込みました。 「桐花賞は最後まで粘ってよく頑張ってくれた。まだまだやれる力があると感じるレースでしたね。このあとは春まで休養することになると思います。マイルくらいの距離の重賞をなんとか勝ちたいですね(櫻田康二調教師)

 今回の桐花賞は前回も出走予定だった馬がヤマショウブラック一頭のみと顔ぶれが大きく変わっていましたが、次回は今回の上位馬が出走して鎬を削り合う姿を想像したいですね。


 12月31日には大井・東京2歳優駿牝馬にフジラプンツェルが出走しました。もし桐花賞が雪で取り止めになれば大井に行こうと新幹線の切符を押さえてありましたがそういう事態にはならず、レースは水沢競馬場でTV観戦。


★東京2歳優駿牝馬/フジラプンツェル(撮影:真鍋元)

 結果は10着でしたが関係者は前向きな手応えを語ってくれました。

「状態は凄く良かったと思う。ゲートでも落ち着いてくれていました。もう少し速いペースになってほしかったけど、揉まれる形になってもよく我慢してくれていた。道中の手応えもあったのですが最後の伸びが敵わなかった。ですが同世代の他の馬がどんなものか分かったし、経験を積んでいけばもっとやれる力はあると感じました(山本政聡騎手)」

「スローからのヨーイドンの形になったり揉まれていたり、今までとは違う競馬になってしまったことに戸惑った部分があったと思います。ただ最後は伸びきれなかったですがそこまでの手応えは悪くなかった。あの走りならどこかでチャンスがあるでしょうし馬にも良い経験になった。行って良かったと思っています(瀬戸幸一調教師)」

 山本政聡騎手も瀬戸幸一調教師も“これなら条件が合えば足りる”という手応えを感じたレースだったようです。自分も見ていて同じように感じました。この遠征を糧にして来春以降の成長と活躍を期待しましょう。
 なお同馬の今後の予定は今のところ未定、ゆっくり休養させてから考えたい・・・と瀬戸幸一調教師のお話でした。


 年を越して1月3日の金杯。明け3歳馬の重賞はミニアチュールが優勝。こちらも桐花賞のノーブルサターンと同様に転入2戦目、転入後連勝での勝利となりました。






★第47回金杯/優勝ミニアチュール

 門別では5月18日と早い時期のデビューでしたが初勝利は8月30日と遅め。当初は“まだ幼くてレースに集中してくれるかどうか”という評価だったようです。結果的に門別の重賞には出走せずに移籍してきたミニアチュールですが、直近に限れば4戦3勝2着1回、安定して力を出せるようになったと評価したいところ。本馬も春まで休養して地元路線で、と佐藤祐司調教師。

 ちなみに金杯を牝馬が制したのは2013年のブリリアントロビン以来ですが、その馬を管理していたのも佐藤祐司調教師でした。同調教師はその時以来の金杯2勝目。鞍上山本政聡騎手も2015年スペクトル以来の2勝目となっています。


 そしてレギュラーシーズン終了にともない騎手リーディング・調教師リーディングも決定。騎手は216勝を挙げた山本聡哉騎手が2年ぶり6度目のリーディングに、調教師は板垣吉則調教師が105勝で、こちらも2年ぶり、7度目のリーディング獲得となっています。

 山本聡哉騎手の216勝は自身のシーズン最多勝というだけでなく、既報の通り2005年に小林俊彦騎手(現調教師)が挙げた215勝の年間最多勝記録をも破る快挙を達成しつつのリーディング獲得となりました。




 記録というものはいつか塗り替えられるもの・・・ではありますが、ここで見る事ができたのは自分にとって幸運とも感じます。

 ちなみに山本聡哉騎手が216勝を決めたダイワダグラスは奇しくも前記録保持者でもある小林俊彦調教師の管理馬。前の記録保持者から新しい記録保持者へ、歴代1位の座が受け渡されたかのような結果もまたドラマチックでしたね。




 調教師リーディングの板垣吉則調教師は2015年に自身が挙げた127勝にこそ及ばなかったものの二度目の100勝越え。歴代でも3位となる勝利数です。
「あまり落ち込む事なくどの馬もまんべんなく勝ち星を挙げる事ができたからこそのこの結果で、それで二度目になる100勝を超えたのですから上出来だと思います。もちろん、馬が頑張っただけでなくスタッフも皆が頑張った結果ですね(板垣吉則調教師)」

 騎手リーディングの山本聡哉騎手、調教師リーディングの板垣吉則調教師はどちらも「勝利数」「勝率」「連対率」トップの“三冠”。さらに言えば山本聡哉騎手の重賞10勝は山本政聡騎手と同数の1位タイ、板垣吉則調教師の重賞12勝は断然の1位ですから“四冠”と言ってもいいのでは(※自分の計算のものなのでのちに出る組合の公式結果とは少し違うかもしれませんが三冠四冠は変わらないと思います)。無事にシーズンが終わった事でなんとなくホッとする感覚の方が強かったですが、騎手リーディング・調教師リーディングの記録の面ではかつてないような凄いシーズンを見たのかもしれませんね。





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最終更新日  2023年01月05日 23時45分09秒


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