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2023年01月12日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 いやあ、春のような天気ですね。東京では「20日間降水なし」というニュースになったりしていますが盛岡もここのところ雨も雪もほとんど降ってないです。気温も10度近くまで上がってますしねえ。週末からは少しずつ天気が崩れて、また冬に戻っていくようですが、もう1月も半分過ぎるしなあ。なんか変な冬。
 という事で3月11日からと予定されている春の特別開催まであと2ヶ月、つまり馬場開き・調教開始まではあと1ヶ月という頃合いにもなりました。“冬休み”、冬季休催期間が以前よりも短くなったためにこの辺がちょっと慌ただしくなった感じがします。

 今回のお題は、レギュラーシーズンが先週終わったばかりの水沢競馬なのですが、この短い冬休みの間に変わる部分も結構ありますよ・・・なお話を。

 今回の冬の水沢競馬、競馬場においでになった方は、コースの中に“電柱”のようなものが立っていた事に気づかれたのではないでしょうか。
 本コースの内側にある調教コースの、さらに内側。先日まではコーナー部分を中心に複数の“電柱”が立っていて、そして徐々に高くなっていった・・・という事にも気づかれたかもしれません。


★1コーナーあたりとか、


★向こう正面あたりとか。

 これはもちろん電柱ではなくて照明塔。水沢競馬場では今年3月完工の予定で走路照明設置が進められています。はくぼ開催用の照明設備ですね。

 2020年までは6月、8月にも水沢開催があってこの間盛岡・水沢が交互に開催される形だったのはファンの皆さんも覚えておられるでしょう。2021年からは5月~6月の盛岡開催を水沢開催に振り替える一方で8月~9月の水沢開催が盛岡開催になり、結果、盛岡開催が6月下旬から11月下旬におよぶロングランの形になりました。
 こういう日割りになった理由のひとつが「8月~9月の水沢開催の最終レース時刻」問題。まあ“問題”って言うほどの事ではないかもしれませんが。

 最近は遅い時間の競争が激しいとは言え重賞級のメインレースはできるだけ遅い時間に組んだ方が売り上げが伸びる傾向に変わりはなく、なので、8月下旬の水沢開催部分を照明がなくても遅い時間までできる6月に移し、その部分を照明がある盛岡と振り替えたわけです。

 販売面ではそれで良かったのでしょうけども、そうすると今度は輸送競馬が半年間続く水沢の関係者や馬にとってたいへんという声が増えてきました。
 人手が潤沢にある業界ではないですから輸送競馬が続くと盛岡に行く人・水沢に残る人のやりくりが厳しくなりますし、盛岡は最終が遅いですから、レースが終わって採尿して、1時間以上かけて水沢に戻って厩舎で残りの作業をしていたら時計がてっぺん近く。ちょっと休憩したらもう朝調教の時間・・・という事も珍しくなくなったとか。
 加えて冬場は暗い中での競馬にもなりがちということもあり、“水沢にも照明を付ける”という話はわりとスムーズに決まったようです。

 という事で、来シーズンの開催日程は恐らく以前のように盛岡・水沢が交互になる形に戻ると思われます。
 そして、春の水沢開催時は最終レースの発走時刻が17時10分くらいの所から徐々に遅くなっていったものが、4月から、いずれは3月から、夏期並みに遅く設定されるのではないでしょうか。
 冬の開催は、日没後に気温が急激に下がると馬場も凍結し始めますからできるだけ速やかに馬場整備を始める必要があります(厳冬期は夜通しハロー掛けしていたりします)。なので12月とか1月の開催は大きくは変わらないでしょう。もし変わるとすれば11月の開催部分で少し遅くなるくらいかなと想像しています。


★向こう正面の桜並木の見え方も、これまでとはちょっと変わるのかも

 自分は、盛岡も水沢ももう30分くらい遅くしていいんじゃないかと思っているんですけどね。水沢もせっかくの照明を使うのが春先と夏場の3開催くらいに留まるとしたら惜しいような気もします。

 浦和競馬場・金沢競馬場でも照明設備の設置が行われていて、現時点で14場ある地方競馬の平地競馬場の中で実に12場までが“ナイター設備”を持つ事になります。10年前の2013年はそれが門別・大井・川崎・園田・高知だけだったわけで、隔世の感というとオーバーですけども、それくらいの感慨を抱いてしまいますね。

1986年/大井競馬ナイター開始
1994年/旭川競馬ナイター開始

2009年/門別競馬ナイター開始(※2008年旭川競馬場廃止)
2009年/高知競馬ナイター開始
2012年/園田競馬ナイター開始
2015年/船橋競馬ナイター開始
2018年/盛岡競馬場はくぼ開催開始

2020年/佐賀競馬場ナイター開催開始
2022年/名古屋競馬場ナイター開催開始
2023年/浦和・金沢・水沢競馬場で照明設備使用開始予定

 今年度の内には“レース用の照明設備”がないのは笠松と姫路のみということに。「“”」を付けたのは、笠松は調教用の照明があるけども姫路にはないから・・・というMYこだわり。
 というのも、去年姫路競馬場に行った時に「姫路競馬場では調教をしていないから照明塔が無いんですよ」と教えてもらったんですよ。浦和競馬場も同様だったのですが照明設置中ですから、地方競馬場で“照明塔が無い景色が広がる競馬場”は姫路のみになってしまうわけですね。姫路競馬場の“レア度”が上昇。


★「照明塔が無い視界の広さ」、JRAの競馬場だと普通かもしれませんが、地方競馬ではかなり貴重なものになるのでしょう(写真は姫路競馬場)

 もうひとつ変わる点。写真は昨年秋に盛岡競馬場に新設された厩舎棟のものですが、同様の規格のものが水沢競馬場でも建設中。今年春には5棟だったかな、引き渡し・使用開始の予定です。


★盛岡競馬場の新厩舎(※工事中の写真です)。同様のものを水沢競馬場にも設置中

 水沢競馬場の厩舎は、一部には盛岡競馬場のものと同等の規格の新しい厩舎棟もありますが、多くは昭和の頃からある古いもの。老朽化というだけでなく今の労働環境とか馬の管理の環境にも合わなくなっていました。数が多いので一気にとはいかないものの複数年かけて新しくしていく計画で、その最初の新厩舎棟がこの春から稼働する事になります。
 建物が新しくなって在厩馬が気持ちよく過ごせるようになれば、とか、働く人にとってより安全で、より働きやすい環境になっていって欲しいと思いますね。ウォーキングマシンとかも置けるようになるのかな?

 最後にもうひとつ。フジラプンツェルがJRAに移籍したとのこと。より厳しい環境で鍛えて岩手に戻ってくる予定とのお話でした。
 移籍したものの通用しなくて戻ってくるとなると残念だし、そんな程度の馬ではないと思うし、かといって大活躍すると岩手に戻ってこなくなるだろうし・・・と、こういう移籍の時はいつも複雑な気持ちになってしまいます。でもやっぱり良い走りを見せてほしいし、無事に戦い続けていってほしいと思います。





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最終更新日  2023年01月12日 21時30分14秒


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