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2024年05月02日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。今回は『日高火防祭り(ひたかひぶせまつり)』のお話。競馬に関係なさそうなお題ですが、今年はたいへんたいへん競馬に関係がありました。


★お祭りのクライマックス・はやし屋台の揃い打ち

 まずは日高火防祭りについておさらいをしておきましょう。奥州市のウェブサイト内『日高火防祭の由来』(https://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/event/1/1677.html)によれば、まず一説には江戸時代、水沢伊達氏4代の伊達宗景公が江戸滞在中に目にした明暦大火の惨状から地元水沢でも火防の対策を立てると共に神仏の加護を受けるべく始めた祭りというもの。もうひとつは水沢伊達氏6代の伊達村景公が民間の火消し組織を創設し、その記念の祭りが発祥となったとするもの。
 「日高火防祭り」は「ひたかひぶせまつり」と読むのが正しいですが、地元の人は「かぼうさい」と短く、音読みしたりもしますね。

 水沢伊達氏の話が出たところで併せて触れておくと重賞の留守杯日高賞、「留守杯」は水沢伊達家の祖とされる留守政景、さらに遡ると平安時代から陸奥国を治めた留守氏にちなむもの。留守政景は伊達政宗の父輝宗の弟にあたる人物です。「独眼竜政宗」にも登場しましたよね。
 そして「日高」の方は、これにも諸説ありますが、現在でいう東日本地域を広く捉えた「日高見」という呼び方が徐々に範囲が狭まり、今の北上川流域を指すとも、北上川という名称自体が「ひたかみ」が転じたものともいわれています。
 さらにちなむと北海道の日高地方、馬産地として有名な日高がひだかと呼ばれるようになったのも、大きな由来は実は同じだったりもします。

 日高火防祭りに話を戻しましょう。近年の各地のお祭りがそうであったようにここも2020年から2022年まで新型コロナ禍の影響により中止になり、昨年、4年ぶりに実施されました。今年は再開2年目となります。以前は4月29日指定、近年は4月の最終土曜日が指定日。そんな以前は競馬開催と被ったり被らなかったりの日程で、競馬が終わった後に街に出てお祭りを見るという流れも可能でしたが、今は日・月・火開催だから被らなくはなりましたね。

 お祭りは、岩手の他の地区に多い人形や装飾の多い山車とはちょっと異なっていて、参加する各町の「町印」を先頭にした「はやし屋台」が打ちばやしを演じながら練り歩くもの。はやし屋台はなかなかに立派な作りですが装飾としてはシンプルな印象をうけます。


★町印を先頭に並ぶはやし屋台


★揃い打ちの前に待機中のはやし屋台。それぞれ細かい作りに違いがあったり


★2007年の火防祭。以前の揃い打ちははやし屋台が水沢駅前に集結する形でした


 山車が出る大きなお祭りは周辺だと花巻まつり、盛岡秋まつりが、隣の県ですが八戸三社大祭とかねぷたも有名ですが、みなそれぞれ個性がありますよね。


★花巻まつり 各所の灯火が本物の火でリアル感強め


★八戸三社大祭 開いたり閉じたりする山車は初見だと驚きますよね




★2019年、水沢競馬場での「輝馬伝(こうまでん)」演舞

 その厄年連の演舞に今年は関本玲花騎手が参加しました!




 このために3月から練習に参加していたという関本玲花騎手。スケジュールとしては3回、演舞としてはもっとたくさん、踊り切りました!



 厄年連に参加するには奥州市の水沢中学校・東中学校・南中学校の卒業生である事が原則で、奥州市で生まれ育ったジモティーでなければ加われないですし、最初の方でも触れたように競馬開催日に被る事も多いとあって、自分の記憶にある限りでは騎手の参加は小林俊彦騎手(現調教師)以来かなと(他にもいたらすいません。該当しそうな人は何人か思い当たるんだけど・・・。なお厩務員さんは参加している方が少なくないとのこと)。



 ちなみに奥州市出身の佐々木志音騎手にも“参加資格”があるようです。数えで25歳だから5年後くらいかな?志音騎手の演舞披露を楽しみにしましょう。





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最終更新日  2024年05月17日 20時41分41秒


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