我が家の子育て

我が家の子育て

言語訓練

1歳8ヶ月の頃、小児科医に言葉が出ていないことや、指差しのないだいちゃんを見て「異常児」呼ばわりされたあの日から、言葉のことはずっと気になっていました。

だいちゃんの言葉が、初めて出たのは、3歳半ではありません。
実は1歳になる前に、私の顔を見て、ニコッと笑顔で一言
『ママ』
これが初めての言葉だったのです。

しかし、それ以来、言葉は増えず、そのたった一言を最後に、言葉をまるでなくしたような状態になりました。

それでも、「いつか、きっと…」そんな思いしかなかったように思います。

小児科医に指摘されてすぐに、認可保育園の一時保育へ月5回、そして小学館のドラキッズという幼児教室に週1回通わせました。

同年代の子の刺激があれば、言葉が出るかもしれない…

そんな思いで、必死になっていました。

2歳半になった夏。
パパが長期出張で、いなくて、私も仕事を始めたばかり。
だいちゃんはとっしーと2人で認可保育園へ通っていました。

そんな中、土・日は親子でゆっくりする貴重な時間。
当時、官舎に住んでいた私たちは、敷地内にある公園に遊びに行ったり、近所を散歩したりするのが、土・日の日課のようなものになっていました。

その日は、とても暑く、それでもとっしーに帽子をかぶせ、ベビーカーに座らせ、だいちゃんの手をつないで散歩に出かけました。

しばらく歩いたとき、小さな声で「あしゅい…」
「…?」誰が言ったのだろう?と不思議に思っていると、もう一度
「あしゅい…」
その言葉はだいちゃんが言った言葉でした。

それが2度目の言葉でした。

その後もまた、言葉は出なくなります。
この頃から、主治医にも首を傾げられていました
「なぜ、言葉が出ないんだろう?今にも出そうな感じなんだけどなぁ」
ボソッと主治医が言った言葉です。

だいちゃんが言語訓練を始めたのは、3歳2ヶ月でした。
いつも何か言いたそうにしているのに、なかなか発語につながらなかったこと、手遊びなどの模範ができるようになったこと、ある程度の言葉の指示に従い始めたこと、絵カードを読むとき、いつもそのカードに書かれているものの名前を聞きたがっていたということ、歌を歌っていると、口パクで真似をしていたこと、アイコンタクトができてたことetc…などから、「この子は、言葉をしゃべりたがっているのかもしれない…」と思い、保健婦さんに相談しました。ただ、どうしても幼稚園はメインとしたいということで、探してもらったのです。
保健婦さんのほうから「ココの病院なら、夕方までできるようですし、市内では結構、ランク高いんですよ。評判が良いですから、問い合わせをしてみてください」と連絡を頂き、早速問い合わせの連絡をしました。

その時の、だいちゃんの状態を電話で話し、「こんな状態で、訓練は可能でしょうか?」と聞くと、STは「そうですね。おそらく、お子さんは言葉にとても興味をもたれているんだと思います。その状態からの訓練でしたら、発語につながると思いますよ。」とのこと。

早速、お願いをし、当時通っていた、医大の主治医に紹介状をお願いしました。
主治医も「ちょっと、発達検査させてください」と言い、問診をしながら「うん、そうですね。社会性は徐々に上がってきていますけど、言語がまだ1歳代ですし、やってみて損はないでしょう。検査結果によると、お子さんが弱いところはやはり言語でしょうね。県内にはR病院もありますが、こちらが一番、良いとされていますけど、お母さんは市内のT病院が良いのですよね?わかりました。紹介状を書きましょう」と、紹介状を書いていただきました。

紹介状を持って、すぐに、T病院へ行きました。

そこは、リハビリ病院ですが、主に老人向けの施設です。
しかし、その中に言語訓練もでき、そこはかなりレベルの高い評価を得ているそうです。
主治医はあまり当てにならない医者ですけど(笑)、STはかなり評価が高いと聞いています。

最初は、主治医による問診で診察してもらい、診断を下されました。
「自閉症…?この子が?いや、違うと思うよ。お母さん、自閉症についてかなり勉強しているようだけど、この子の場合は違うと思う。だから、カルテには自閉症と書きたくないよ。『言語発達性遅滞』と書かせてもらうからね」と言われ、T病院のカルテにはしっかり『言語発達性遅滞』と記入されています(苦笑)
なぜ、ココではそう思われたのか…。
普通の子と同じ行動を取っていたからでした(笑)専門医じゃなきゃ、わからんだろうなぁ…と内心思いつつ、「はぁ、そうですか。。」と納得したふりはしてたけど。

その後、STによる問診と発達検査。
なんの検査方法を取ったかはわかりません。
STによる検査結果は『言語が1歳3ヶ月程度だと思います。運動面は年齢相当ですね。社会性などのほうは、2歳代というところでしょうか。お母さんからのお話と、実際だいちゃんを見させていただいて、本人も『言葉』を取得しようとしている態度が見られます。訓練できると思います。まず1つ1つ課題を作ってやっていきましょうね。』とのこと。
そのときのSTが、今の担当STのF先生。
ちなみに、この先生、うちのアパートの真向かいにあるアパートに住まれていて、ご近所さんでした





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