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米国ジョージア州デラノ。この町の初代警察署長ウィル・ヘンリー・リーは、60年前に非業の死を遂げた…時は移り、彼の孫ウィル・リーが弁護士となって帰郷し、上院議員選挙に打って出る。好事魔多し、ウィルは悪夢のようなレイプ殺人事件の裁判にまきこまれてしまう。選挙をめぐる非情な人間模様を描き切った迫真の傑作長篇。『警察署長』の続編。「このミステリーがすごい!」 1995年版海外編 第8位 1995年版というと、ランキングは以下の通り。1位 シンプル・プラン スコット・スミス 2位 ストリート・キッズ ドン・ウィンズロウ 3位 踊る黄金像 ドナルド・E・ウェストレイク 4位 クリスマスのフロスト R・D・ウィングフィールド 5位 将軍の娘 ネルソン・デミル 6位 凶手 アンドリュー・ヴァクス 7位 氷の家 ミネット・ウォルターズ 8位 草の根 スチュアート・ウッズ 9位 ブラック・アイス マイクル・コナリー 10位 猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ 10位 汚れた守護天使 リザ・コディ 「このミス」ファンとしてはうれしい一冊。『警察署長』のファンなら、リー家の年代記として逃せないですね。主人公ウィルは、『警察署長』の初代警察署長の孫です。ハンサムで性格もよく、悩みらしい悩みもない。実に爽やか青年ですね。リーガル・サスペンスとまではいえません。パターソンやグリシャム、トゥローのような重厚さはなく、軽く読めて、肩は懲りません。海外ミステリ全カタログより 「警察署長」の舞台のアメリカ南部ジョージア州のデラノ市、ウッズの処女作であるこの長編の主人公ヘンリー・リーは、その昔開拓者の一人として町づくりに大いに貢献した。彼は初代の警察署長となり、息子のビリーは州知事にまでなった。本書はヘンリーの孫ウィル・リーを中心にした現代の物語である。ウィルはハーバート大学のロー・スクールを卒業すると、父と一緒に法律事務所を設立し、弁護士として働いていた。その後、法律事務所は父に任せ、ウィルは州選出のベン・カー上院議員の事務所スタッフとなり、やがて第一秘書にまで昇進した。老齢のカーは自分の後継者として君を考えているとウィルに打ち明けた。休暇をとって故郷のデラノに帰ったウィルは、旧知の老判事から殺人事件裁判の公選弁護人を頼まれる。裕福な黒人農場主の娘がレイプされ、絞殺された。容疑者として修理工の白人青年が逮捕された。この裁判は人種問題で全国的注目を集めることになるかもしれない。ところが田舎弁護士ばかりなので、ウィルに白羽の矢が立ったのだった。カー上院議員も承知のうえで、ウィル自身も将来の選挙を考え、知名度を高める思惑もあって公選弁護人を引き受ける。ところがカーが脳卒中で倒れ、失語症になってしまった。ウィルの後継問題は公表されないまま宙に浮いてしまった。カーが再起不能と分かると、上院議員のポストを狙って対抗馬が動き出した。ウィルは焦るが、裁判の準備のため容疑者の犯行事実の確認に忙しかった。その問題に平行して、デラノに近いアトランタでポルノショップが暴漢に襲われ、店長と店員二名が殺され、オーナーが瀕死の重傷を負う事件が起こった。金品は奪われていないところから物取りの犯行ではなく、「おかまとユダヤ人に死を」との落書きが残され、ユダヤ人のオーナーと、ホモセクシュアルに激しい憎悪を抱いた人間の仕業と思われた。危なく助かったオーナーは、この犯人が挙動から退役軍人だと証言する。アトランタ市警のキーン刑事は州内の退役軍人の写真をオーナーに見せ、犯人を割り出した。その裏には「執政官」と名乗る正体を見せない州の右翼ボスがいた。彼はユダヤ人やホモの連中を目の敵にし、退役軍人を使って彼らの粛清に乗り出していた。暴行殺人容疑者の裁判と上院議員選を控えたウィルの選挙行動と、奇怪な殺人者を追うキーン刑事の捜査活動が交互に進行する。これがどう結びついてクライマックスを盛り上げるか、作者の腕の見せどころである。ややご都合主義的な点はあるが、期待を裏切らない出来映えである。南部ならではの特異性や差別思想が引き起こす事件を、よく書き込んだ土着ミステリである。■著者紹介〈ウッズ〉アメリカの作家。著書に「警察署長」「潜行」「湖底の家」「ホワイト・カーゴ」など。
2007年06月29日

錨を失った鬼号は,強風に流され河口から外海へ出てしまった.必死の努力で船をもどそうとするが,船はまっしぐらに東へ進み,朝になってみると…….シリーズ中もっともスリルに富んだ物語. 『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ◆◆アーサー・ランサム◆◆全集 ◆◆ 岩波文庫全集 全12巻 1.ツバメ号とアマゾン号 Swallows and Amazons 2.ツバメの谷 Swallowdale 3.ヤマネコ号の冒険 Peter Duck 4.長い冬休み Winter Holiday 5.オオバンクラブの無法者 Coot Club 6.ツバメ号の伝書バト Pigeon Post 7.海へ出るつもりじゃなかった We Didn't Mean to Go to Sea 8.ひみつの海 Secret Water 9.六人の探偵たち The Big Six 10.女海賊の島 Missee Lee 11.スカラブ号の夏休み The Picts and the Martyrs 12.シロクマ号となぞの鳥 Great Northern?
2007年06月29日

夏休み,いつもの湖のほとり.この夏は雨がふらず,子どもたちはキャンプ生活をじゅうぶん楽しむこともできない.やがて,伝書バトを使ってブラケット夫人と連絡しつつ,金鉱探しを始めるのだが……. 『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ◆◆アーサー・ランサム◆◆全集 ◆◆ 岩波文庫全集 全12巻 1.ツバメ号とアマゾン号 Swallows and Amazons 2.ツバメの谷 Swallowdale 3.ヤマネコ号の冒険 Peter Duck 4.長い冬休み Winter Holiday 5.オオバンクラブの無法者 Coot Club 6.ツバメ号の伝書バト Pigeon Post 7.海へ出るつもりじゃなかった We Didn't Mean to Go to Sea 8.ひみつの海 Secret Water 9.六人の探偵たち The Big Six 10.女海賊の島 Missee Lee 11.スカラブ号の夏休み The Picts and the Martyrs 12.シロクマ号となぞの鳥 Great Northern?
2007年06月29日

復活祭休暇の物語.ディックたちは,ひなをかえすオオバンの巣を守ろうとして大事件にまきこまれる.ノーフォークの広大な湖沼地帯にくりひろげられるスリルにみちた追跡劇.『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ◆◆アーサー・ランサム◆◆全集 ◆◆ 岩波文庫全集 全12巻 1.ツバメ号とアマゾン号 Swallows and Amazons 2.ツバメの谷 Swallowdale 3.ヤマネコ号の冒険 Peter Duck 4.長い冬休み Winter Holiday 5.オオバンクラブの無法者 Coot Club 6.ツバメ号の伝書バト Pigeon Post 7.海へ出るつもりじゃなかった We Didn't Mean to Go to Sea 8.ひみつの海 Secret Water 9.六人の探偵たち The Big Six 10.女海賊の島 Missee Lee 11.スカラブ号の夏休み The Picts and the Martyrs 12.シロクマ号となぞの鳥 Great Northern?
2007年06月29日

新聞社を辞め、作家修業中のハウエルは湖畔の町にやってきた。彼はそこで、ダム建設の際最後まで立ち退き要求に応じず、消息を断った家族がいたことを知る。彼らはどこへ消えたのか? そして、湖底にたゆたう影の謎は?非協力的な住民たちをまえにハウエルの疑念は深まっていく。現実と幻影が錯綜するゴシック・サスペンス。『警察署長』のスチュアート・C・ウッズが、ゴーストストーリーに挑戦した「現実と幻影が錯綜するゴシックサスペンス」ジョージア州北部の街サザーランド。夜中 湖面にボートと浮かべた酔っ払い男が見たものは。、湖底に畑や樹木があり、家には明かりが灯り自動車が走っている、。主人公は『警察署長』で、ラスト 大量殺人犯人を逮捕するワッツ署長を助けていた第三部の登場人物ジョン・ハウエルです。彼は、あの事件でピューリッツァー賞を受賞したライターとなるのです。そんな彼が、後日、遭遇する話という設定。ウッズは、『警察署長』での登場人物の物語を、書いてるんですよね。ハウエルは、フリーのライターで、本の執筆のためと称して湖畔の小屋に逗留することになります。ある晩、湖底の家や自動車が走って来るのを目撃。これは幻覚なのか?窓辺に佇んでいた少女は?湖畔の家が舞台というと、S・キングの『骨の袋』。本作の方が先ということですが。 村に隠された謎や人間関係などなど、。ホラー要素は少なくて、ホラーテイストのサスペンス小説と言う感じ。湖の底に沈んだ土地が、呼びかけてくるというイメージは、ダムの観光名所などに行くと、誰しもふと感じるものでしょう。そういうダムにまつわる 幽霊譚が、はなしのヒントになったとあとがきでもありました。ウッズの名作とのことですが、辛口の批評もありました。B級サスペンス、とまでいかないにしても。。ドラマチックだし、最後に犯人や謎もちゃんとなっているし。割と好きです、こういうの。 判断の迷いどころですが、。グイグイ読ませるところは、相変わらず。 ただ、『警察署長』では、気にならなかった御都合主義が、『パリンドローム』と続けて読んだせいか、きになっちゃいますかね。 それにしても、女性作家のサスペンスとはやっぱり違います。女性の心理描写がどうしても、男性から観た描き方になるんですかね。SEXについても、女性から読むと、そんなに積極的で割り切れちゃう女性っているのかな~。。と思ったり、最後の方でのハウエル言葉で「自分は良い父親にはなれないかもしれないが、子供にできるだけのことはしてやりたいし(金銭面)、自分の姓も名乗らせたい。」 なんだか、こういうのって男性のマッチョ的な生き方や信条をカッコつけてるだけジャンと、読めなくも無い。 まあ、女性側としては、健全な子供さえ得られれば、足手まとい、勝手な夫は願い下げなんでしょうけど。。この話では、"健全な" "血が汚れてない" が 影のキーワードだったので、切実でしょうが。もう少し、この湖の支配権をもつ、サザーランド老が魅力的でもよかったかもです。■著者紹介〈ウッズ〉アメリカの作家。著書に「警察署長」「潜行」「湖底の家」「ホワイト・カーゴ」など。
2007年06月28日
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大西洋に浮かぶ未開の美しい島で、夫の暴力から逃れてきた美人カメラマンと、不思議な双子の兄弟が遭遇。やがて殺意に満ちた狂暴な夫が島へ…。“一気読み”のサスペンス。 ジョージア州の小島 カンバーランド島。美しい自然、美人の女主人公、彼女が出会う美形の双子。すべて整いすぎてかえって面白くない?。。いえいえ、冒頭、ヒロインが病院に現われる様子から、うまい導入です。ジェット・コースターサスペンス。一気読みしてしまいました。キーワードになるのが一卵性双生児です。『警察署長』のスチュアート・C・ウッズ、面白いに違いない無いと安心して読み始められれる作家さんデス。単行本は97年同社刊。題名のパリンドロームとは”回文”のこと。”回文”とは「仇が来たか」のように上から読んでも下から読んでも同じになる語句。夫の暴力から逃れるため、大西洋に浮かぶ美しい島カンバーランドにやってきた女流写真家のエリザベス。島で彼女は不思議な双子の青年と出会い惹かれてゆく。逃亡の身を忘れかけたころ、彼女の行方を知る者が次々と殺されて――あいつが私を追ってくる。 DV(ドメスティック・バイオレンス)という設定の話はイロイロありますが、S・キングの『ローズ・マダー』や、映画では、ジェニファー・ロペス主演の『イナフ』は強烈でした。ローズ・マダーの暴力夫は刑事ですが、『パリングロード』の暴力夫は、ステロイドで頭がイカれたプロフットボール選手。脳みそも筋肉という感じ。現実に、プロフットボール選手の妻殺し(疑惑)O・J・シンプソン事件が有名ですが、原著の刊行は事件の3年前。 ポジションも同じランニングバックです。薬物使用によるプロスポーツ世界の腐敗や狂気が、ジワジワ始まっていた頃なのでしょうか。。現実に先駆けての、小説ネタになるとは。。読み終わってみると、突っ込みどころもあるのですが、例えば島のオーナー一族にあっという間に気に入られるヒロイン。遺言状の連署人になったり、ちゃっかり、別荘を遺産でいただいちゃったり。。元暴力夫による連続殺人事件や、謎の双子のことなど展開はスピィーディー。都合の悪い奴はワニに喰わせてしまうという、手っ取り早い展開には、ホラー要素も、猟奇的要素も無い、爽快感を味わえます。また、『警察署長』でもあった、アメリカの南部的情緒。島でかつて奴隷だった黒人や、長年、島のオーナーだった一族の、年代記とまでは今回は描いてないですが、過去から現代への、人の営みというか、素晴らしいことも愚かしいこともかつてあり、現在のようになったのだな、と。時の流れようなものを感じれるのが、ウッズ作品の魅力ですが、それが健在でした。 カンバーランドは米ジョージア州にある実在の島。96年にジョン・F・ケネディ・ジュニアがキャロリン・ベセットと結婚式を挙げたことで有名。彼らは99年にジョン自身が操縦する小型機の墜落事故でケネディ一族の不吉な歴史にまた新たな死を刻んだ。 役者のあとがきにも、あO・J・シンプソン事件に触れています。大リーグで大問題になっているステロイド。小説にあるように、ステロイドが人体へ与える影響、凶暴性が事実ならば、恐ろしいことです。著者のウッズはそれほど社会性を考えてはいないでしょうが。単に小説の題材に取り上げたというところか。、作品を通しての謎めいた雰囲気は、ウッズの名作『湖底の家』に通じるところがあるようです。 ■著者紹介〈ウッズ〉アメリカの作家。著書に「警察署長」「潜行」「湖底の家」「ホワイト・カーゴ」など。
2007年06月28日

冬休み,ディクソン農場にやってきたDきょうだいは,ウォーカーきょうだいやブラケット姉妹と知りあい,北極探検を計画する.旅からもどったフリント船長も加わり,吹雪をおかして「探検」にゆく. 長い冬休み」は、1933年にランサムが発表したサーガの4作目となる物語です。ランサムサーガの、北のみずうみを舞台にしたものの中で、いくつかの特徴を持った作品です。そのひとつは、はじめてDきょうだいが登場したことです。これまでの物語は、ツバメたちとアマゾン海賊たちの物語、ジョンの視点が中心の物語でした。このジョンという子のは、ランサムの父親が望んだ「理想の息子」を表現した存在で、こどもにしては大人びた、できすぎ?ともいえる少年でした。4作目の「長い冬休み」で著者は、理想の少年ではなく、少年の頃のままの自分自身きたかった?ドロシアもデイックも(Dきょうだい)、熟練した船乗りでもなく、冒険を重ねた探検家でもありません。彼らはごく普通のこどもたち。しかし物語作りが好きな女の子、科学好きでいながら夢見がちな男の子として描かれています。この未経験な少女の視点というのは、前作にはなかったもので、ツバメたちやアマゾン海賊にとっては、しごく当然な(たとえば、ボートを漕ぐこと)彼女やディックにしてみればまったく初めての経験で、こうした物語の展開はごく一般的な読者と同じ視点なので、共感を覚えることでしょう。冬休み、ディクソン農場にやってきたカラムきょうだい。ドロシアはノートに自作の小説を書き溜めている夢多き女の子、弟のディックは学者タイプのめがねの男の子。二人は、湖でボートを漕ぐヤマネコ&アマゾンの子たちを見つけます。二人はボートを漕いだり、キャンプ経験はまったくなく、羨ましい気持ちで見るのでした。滞在しているディクソン農場は、ヤマネコ号の子供たちが牛乳を貰いに通っていた農場なので、噂ははすぐにおかみさんから聞くことになります。ドロシアとディックはキャンプ経験こそ無いけれど、想像力やごっこ遊びのアイデアはたっぷりもっていて、科学好きな弟のディックの火星への通信ごっこをきっかけに、ウォーカーきょうだいやブラケット姉妹と知り合います。氷に閉ざされたフリント船長の屋形船を難船フラム号に見立て、北極探検を計画する子供達ですが、ナンシィがおたふくかぜに。病気のために、短いはずの冬休みが延長されることになり。。。アーサー・ランサムと「ツバメ号シリーズ」ホームページ『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ◆◆アーサー・ランサム◆◆全集 ◆◆ 岩波文庫全集 全12巻 1.ツバメ号とアマゾン号 Swallows and Amazons 2.ツバメの谷 Swallowdale 3.ヤマネコ号の冒険 Peter Duck 4.長い冬休み Winter Holiday 5.オオバンクラブの無法者 Coot Club 6.ツバメ号の伝書バト Pigeon Post 7.海へ出るつもりじゃなかった We Didn't Mean to Go to Sea 8.ひみつの海 Secret Water 9.六人の探偵たち The Big Six 10.女海賊の島 Missee Lee 11.スカラブ号の夏休み The Picts and the Martyrs 12.シロクマ号となぞの鳥 Great Northern?
2007年06月28日
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『麦の穂をゆらす風』(2006) THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY 上映時間 126分 製作国 イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン ジャンル ドラマ/戦争 社会派ケン・ローチ監督が、激動の歴史に翻弄される2人の兄弟を軸に、独立戦争から内戦へといたる1920年代のアイルランド近代史を描いた悲劇の物語。2006年のカンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールに輝いた。主演は「バットマン ビギンズ」「プルートで朝食を」のキリアン・マーフィ。http://www.muginoho.jp/ オフィシャル・サイト カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞!1920年代のアイルランドを舞台にした、感動の人間ドラマ。 【STORY】1920年。長きにわたりイギリスの支配を受けてきたアイルランドでは、疲弊した人々の間に独立の気運が高まっていた。そんな中、南部の町コークでは、医師を志していた青年デミアンが、ついにその道を捨て、兄テディと共に武器を取り、アイルランド独立を目指す戦いに身を投じる決心をする。そして、イギリス軍との激しい戦いの末に、イギリスとアイルランド両国の間で講和条約が締結された。しかし、それは完全な独立からは程遠い内容だった。条約への評価を巡ってアイルランド人同士の間に賛成派と反対派の対立が生まれ、ついには内戦へと発展してしまう。そして、デミアンも兄テディと敵味方に分かれて戦うことになるのだった…。感想:ケン・ローチ監督の社会派作品はちゃんとみたことなかったです。『やさしくキスして』は人種間の恋愛で、やっぱり国や人種の壁がテーマでしたし。『SWEET SIXTEEN』は、思春期の少年の不良の道の崖っぷちぶり。『マイ・ネーム・イズ・ジョー』とか『リフ・ラフ』がローチ作品では、始めてみるにオススメのようなんですね。骨太で繊細、優しさ。始まりのイギリス兵の横柄ぶりはひどいけど、敵は敵、悪は悪、と分かりやすいうちは良かった。。ところが条約締結、喜んだのもつかの間、イギリスは北アイルランドだけ手放そうとせず、アイルランド人はこの条約を一応認めるべきと主張する者、断固として認めないという者とが、争うようになる辺から、以前より辛い状況があったのかと、気づく、。同じアイルランド人なのに。ついこないだまで、イギリス兵が行っていたような制圧行動を、一方が行い、一方はそれに抵抗する。同胞にムチ打つ。どっちも自分の国の為を思っての争いだけに、誰が悪いとも言えない。やっぱり、悪いのは当時のイギリスのやり方でしょう!なんで北アイルランドだけ独立を認めなかったんだ、英国の私利私欲のために、多くのアイルランド人がくるしんだんですね。あえて単純にそう言い切ってしまえば。同じことが世界中であったし、日本だってやってたわけで。支配する国、される国。愚かしい矛盾に満ちた人というもの。「何度も食事させてやったり、(イギリス兵から)かくまってやったのに!恩知らず!」泣き叫ぶおばちゃん。「僕らはなんと奇妙な国民だろう」つぶやくキリアン・マーフィ。こんな悲劇は、繰り返してはいけないし、過去の過ちはわすれてはならない、ということ。北アイルランド紛争の題材の映画は、アイルランド人の監督によることが多く、悲哀がすごく込められてます。ジム・シェリダン監督やニール・ジョーダン監督の作品はこれまで何作か見ました。「ボクサー」や「父の祈り」などは、観るにも力こぶが入るアイルランド映画。IRAの闘志が充ちていると言うか。『麦の穂~』は、もうちょっと肩の力を抜いて観れる感じ。『マイケル・コリンズ』で、リーアム・ニーソンが「俺は政治家じゃない、政治家はアンタだろう」と語ってた。自身は得意の破壊工作で、独立の道を切りひらくが、やがてはその政治家、味方とやっぱり袂を分かち命をおとしてしまう。キリアン・マーフィも、独立運動に参加などしたくなかった。医者として、生きたかったのでしょうに。 こうした独立運動は、政治家だけでなく、農民や医者やさまざまな人の血が流れてなされるのですね。。***昨年話題になった、『ホテル・ルワンダ』も、テリー・ジョージ監督は北アイルランドで生まれ育ち、カソリックとプロテスタントの殺しあいの板ばさみになって苦しんだ自分を主人公ポールに投影したそうですね。 ***【北アイルランド紛争をあつかった映画】数本◆マイケル・コリンズ : リアム・ニーソン主演るマイケル・コリンズ*の波乱の人生を描く ニール・ジョーダン監督* マイケル・コリンズ ; アイルランド独立の闘志で、アイルランド義勇軍(のちにIRA)の組織兼情報局長◆ブラディ・サンデー : 1972年デリーで起きた血の日曜日事件をドキュメンタリー・タッチに作り上げており、緊迫した空気が伝わってくる。*2002年ベネチア国際映画祭金熊賞受賞DVD特典「ブラディ・サンデー」 再び語られる歴史、アイバン・クーパー本人が語る1972年1月30日等のドキュメンタリーが含まれる。◆父の祈りを : 1974年にIRA爆弾テロ犯として投獄されたジェリー・コンロンの自伝を元に冤罪を晴らすための闘争を描く。ジム・シェリダン監督。◆ナッシング・パーソナル : 北アイルランド紛争の悲劇を暴力にとりつかれ支配されたロイヤリスト側に標準を当て描く。◆アンダーフィールド : ジェラルド・シーモアのベストセラー「テロリストの荒野」を完全映画化。元IRAテロリスト狙撃犯に免罪を引き替えに仲間を売らせようとする英国警察との葛藤を描く。◆ディボーシング・ジャック : 北アイルランドの政治的闇をコメディー(風刺)風に仕上げているが大変印象に残る作品。◆アイルランド・ライジング その他 : クライング・ゲーム (ニールジョーダン) プルートで朝食を (ニール・ジョーダン) ボクサー(ジム・シェリダン) 【ケン・ローチ監督】作品 明日へのチケット (2005) やさしくキスをして (2004) 11'09''01/セプテンバー11(イレブン) (2002) SWEET SIXTEEN (2002) ナビゲーター ある鉄道員の物語 (2001) ブレッド&ローズ (2000) マイ・ネーム・イズ・ジョー (1998) カルラの歌 (1996) 大地と自由 (1995) レディバード・レディバード (1994) レイニング・ストーンズ (1993) リフ・ラフ (1991) ブラック・アジェンダ/隠された真相 (1990) ケス (1969) 夜空に星のあるように (1968)
2007年06月17日

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007) PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END 上映時間 170分 製作国 アメリカ ジャンル アドベンチャー/アクション/コメディ 監督: ゴア・ヴァービンスキー 製作: ジェリー・ブラッカイマー 出演: ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ エリザベス・スワン ジェフリー・ラッシュ ジョナサン・プライス ビル・ナイ チョウ・ユンファ キャプテン・サオ・フェン ステラン・スカルスガルド ジャック・ダヴェンポート トム・ホランダー ナオミ・ハリス デヴィッド・スコフィールド ケヴィン・R・マクナリー リー・アレンバーグ マッケンジー・クルック デヴィッド・ベイリー キース・リチャーズジョニーデップ、オーランド・ブルーム主演で贈る大ヒットシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシリーズ第3作。前2作と同様にジェリー・ブラッカイマーがプロデューサー、監督をゴア・ヴァービンスキーが務める。<パイレーツ・オブ・カリビアン>シリーズの三作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』(2003) 第1弾 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』 (2006) 第2弾 【STORY】海賊の時代の終焉の時が、突然訪れた。幽霊船フライング・ダッチマン号の“深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズが、東インド会社のベケット卿に心臓を奪われ、軍門に下ったのだ。世界制覇をもくろむベケット卿は恐るべき力を手にし、海賊たちを次々と撃破。いまや絶滅寸前の海賊たちが生き残る望みは、ただひとつ。世界各地の海を治める“伝説の海賊”9人を召集し、生死をかけた全面対決を挑むほかはなかった。ウィル(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、9人を召集すべく危険な冒険へと乗り出す。しかし、9人目の男 あの男が――。パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち(1枚組)◆20%OFF!・「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』プレビューDisc付きパック ・『パイレーツ・オブ・カリビアン』 1&2セット感想:2回も観てしまって、なんですが、いやー長かったし、話は相変わらずゴチャゴチャしていて、。不評?も聞きますが、三部作の中では、2と甲乙付けがたい。。<<遊び心>>満載の 面白さでした~(爆)今週、まだランキング1位のようですね。いーんです、あの、大海原に浮かぶ帆船を見る気持ちのよさ冒険が始まる予感に満ちた?テーマソングそして、おなか一杯な出演シーン盛りだくさんの♪♪ジョニー♪♪これだけ、出演者が大勢ですがどの人物も、もはや馴染み深くて、キャスト紹介から誰一人削除する気になれません、(笑)このシリーズも、すっかり自分には、なくてはならないシリーズになってしまいました。(←そこまで言う?)次回作の、噂も強力ですね。希望としては・ジョニーの過去をもっと知りたい・次世代のストーリーはご勘弁あくまで、ジョニー主体、ジャック・スパロウのお話であって欲しいです~。とはいえ、『インディ・ジョーンズ』シリーズのように、リバー・フェイニックスのような若手のカリスマ俳優が回想シーンとして、演じたらおもしろいかな?でも、ジョニーの若かりし頃を演じるのは、無理でしょうね。。無理でしょう?無理ですよね。。そんな、若手います?ダース・ベイダーのように、最初から顔が見えなければ、誰がやってもいいんでしょうが~(笑)
2007年06月16日

『プレステージ』(2006) THE PRESTIGE 上映時間 130分 製作国 アメリカ ジャンル ミステリー/ファンタジー/サスペンス 監督: クリストファー・ノーラン 原作: クリストファー・プリースト 『奇術師』(早川書房刊) 出演: ヒュー・ジャックマン ロバート・アンジャー クリスチャン・ベイル アルフレッド・ボーデン マイケル・ケイン カッター スカーレット・ヨハンソン オリヴィア 世界幻想文学大賞を受賞を受賞したクリストファー・プリーストの傑作『奇術師』原作、『メメント』のクリストファー・ノーラン監督最新作。“イリュージョン”に人生を賭け、互いの腕を尊敬しあっていたふたりのマジシャンが、ある事故から憎しみあっていく。やがて、想像を超えたイリュージョンが幕をあける……。ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソンをはじめとする豪華キャストの共演も話題の1本だ。もっとも恐ろしいイリュージョンとは?『奇術師』原作感想【STORY】マジシャンのボーデンとアンジャーはその腕を競い合うライバル。しかし、ある事件がキッケケでふたりは不仲に。その後、アンジャーが溺死。容疑者として逮捕されたボーデンは、それがアンジャーが仕掛けたイリュージョンだと気付く。感想:X-メンVSバットマン 『イリュージョン対決』 ちょっと、時系列が分かりにくい作りになっていた感じ。原作通り、前半・後半の作りでもよかったんじゃん?原作は、アンジャーとボーデンの手記で、前半・後半に分かれており、一人称スタイルの語りになっていました。前半部で一方の視点からの、ライヴァルの成長ぶりや互いの攻防、相手の謎への興味が膨れ上がり、後半部を読んで、裏事情がわかり、なるほど~っと唸らせる作りだった記憶です。最大の見どころは<奇術「瞬間移動」の秘密> これは、原作のワクワクが映像になったらどうなんだろう~っと一番の楽しみでありました。ノーラン監督は、マジック・ショーを見る観客になったつもりの、見せ方にしたんですね~。なるほどなるほど。。舞台裏のネタもしっかり見せてくれて、頭脳プレーでもあり、見せ方の器用さや不器用さなんかでも、差が出るんだな~、というので面白かったです。もちろん、それぞれのマジックへの執念、ネタは原作にオオムネ沿ってたようです。妻の葛藤や、娘の存在は映画用の脚色かな?***しかし、ボーデンの妻への愛情には、があったのに、娘への愛情には差は無かったのかしらん。。でも、同じファロンなのに、何故、救護院に入れて手離そうとしたり、また取り戻して喜んだりしていたの?ちょっと、分かりませんよ~。←見た人だけにわかる独り言。*** 『メメント』も、新手法で衝撃的ではあったけどわかりにくかった。今作も、冒頭のマジックショーの死亡事故から一変、二人の若い頃の話に移行するあたり、分かりづらかったかな-。若い頃といえば、映画では、主演二人、駆け出しの頃は同じ師につき二人は友人?でもあったよう。一緒にマジックショーを見に行ったり。原作では、まるで接点のない二人がその才能に徐々に存在を知っていく流れでしたが。映画ではふたりの因縁をタイトに表現する為に、最初から知り合いにしていたのでしょう。しかし、かえって、2人の復讐のやりっこの原点が見えにくいものになってしまったような。舞台の邪魔をし合うだけの、子供のケンカのよう。ボーデン(クリスチャン・ベイル)のマジックのセンスに、アンシャー(ヒュー・ジャックマン)は嫉妬し、凌駕され、世間の評判や、自分のコンプレックスや、<<自分にない相手の才能>>こそが、あれだけの因縁を生んだということが、映画のほうでは、わかりづらいかな。ボーデンの、ほとんど人生そのものがマジック、という芸に身を捧げている姿勢、その職人芸は、まさに、クリスチャン・ベイルそのものでは。『アメリカン・サイコ』に『リベリオン』に『マシニスト』に、、役への執念がいつもすごいから~。尊敬しちゃいます。アンジャーを演じたヒュー・ジャックマンのカリスマ性は言わずもがな。彼そのものの華やかさでしたよね。『X-MAN』のウルバリンを露ほども感じませんでした。ちゃんと別人だったと思いました。『X-MAN』のスピン・オフ作品、楽しみです~。原作読後、映画化配役を聞いた時は、イメージが逆ジャン?と思いましたが、そこら辺は、気にならなく見れました。スカーレット・ヨハンソン、あんまりいいトコ無しだったかな。舞台衣装着た姿はさすがに楽しめましたが♪あの、マジックの助手を務める女性というのも、実はお飾りではなくて、結構技術がいるそうですが、(狭いところに身を潜めたり、水の中で縄抜けしたりネ。。)映画ではボーデンの妻の苦悩が、女性陣の演技ではメインに見えました。ヨハンソンは、でも、ボーデンとアンジャーの二人を行き来する重要な役どころでした。そこらへんは、妖艶な彼女に合ってましたネ。この時代に、マジックのネタの基本というか、ネタはほとんど確立したというから、すごいね。あの、中国人のマジシャン、足が悪いことを装うことでのショーのネタ、原作でもありましたが映画にも、ちゃんと盛り込まれてました。マジックって見た目と違って、壮絶なんだというのが、原作を読むと痛感しました。。やっぱり、原作に軍配。映画はチト健闘たらずかな。 おわび:随分、長く日記をさぼってしまっておりました。ご訪問、トラバいただいた皆様申し訳ありませんでした。ゴタゴタしておりましてパソコンに向かう余裕があまりありません。また音信普通になるやもしれませんが、、細々続けたいと思っており、休止にはしないでいこうと思っております。。よろしくお願いします、というのも、心グルシイので、思い出したら来てやってくださいませ。(汗汗。。) 映画は、他に『パイレーツ・オブ・カリビアン 3』←二回観ました♪『麦の穂を揺らす風』 ← ケン・ローチ監督&キリアン・マーフィ素晴らしい♪マイケル・コリンズの時代のアイルランドに息を詰めて見ました。「僕らはなんと奇妙な国民だろう」というマーフィのセリフが忘れられない。『ルイーズに訪れた恋は』← ローラ・リニーのお色気に、ドキドキ♪鑑賞しておりますが、感想はまたのちほど。。
2007年06月15日
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