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【内容】祖国ポーランドを追われ、身一つで合衆国にたどり着いたアベル・ロスノフスキは、一代でホテル・チェーンを築き上げた。一人娘のフロレンティナは、上流社会に入ろうとする彼の期待をを担って成長した。理想的な家庭教師に恵まれて順調に父の跡を継ぐものと思われた彼女は、宿敵ケインの息子リチャードと恋に落ちてしまう。父たちは激怒し、二人は約束された財産を捨てて駆け落ちする。。【感想】『ケインとアベル』の続編です。子供世代の視点なので、親世代の物語と前半時間がかぶっています。『ケインとアベル』が父親たちの”闘争譚”なのに対し、続編は”ロミオとジュリエット”譚。けれども、親に許されない悲恋の話では終わりません。テーマは、初のアメリカの女性大統領が誕生するまで。アーチャーさんお得意の政治闘争が実に詳細に描かれます。アメリカの大統領選挙システムについてこの本を読むと大体の流れが分かります。実在した大統領やら著名人がじゃんじゃん出てきてるのも、アメリカの時代の移り変わりや雰囲気を感じさせますね。この本の書かれた頃は、1960~1990年頃。女性の大統領誕生には、まだちょっと実現には遠いようです。21世紀の現代、アメリカ初の黒人大統領 オバマ政権が誕生しました。その前段階の、民主党代表選挙「レーガン対オバマ」選は、日本でもかなりの加熱ぶりが伝わってました。フロレンティナがヒラリーさん(ヒラリー・レーガン)にちょいだぶる。。もちろん、ふたりの背景はまったく違うでしょうけれどね。アーチャーさんの得意技で見逃せないのが、登場人物の誰かが亡くなってから判明することや、残す言葉です。短編でもそれでだいぶ泣かされました。それを生きているうちに聞いていたら、、と主人公にとことん感情移入させるのです。 今回もいくつかの死がありましたが、一番印象深いのは、リチャードのいまわの言葉。「ジェシーに愛していると伝えてくれ」”ジェシー”というのは、学校を卒業していよいよ社会人として歩みだすとき、父の七光りのレールには乗らず、デパートの一店員からスタートした際に使った、リチャードと出会った時のフロレンティナの偽名です。 結婚後もリチャードは、二人だけの時には"ジェシー"と呼ぶことを好み、娘が、生前のリチャードが趣味に合わないポップスを聴いてうっとりしているのを不思議がります。歌詞は”ジェシー マイラブ”的な歌です。 ”いとしのエリー”みたいな歌なんでしょう。そうしたきめ細かいことの積み重ねで、感動させてくれるのですよね。その人の死が大きな損失であることを浮き彫りにします。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月29日
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【内容】1906年の同じ日に全く違う境遇で生まれた、名家ケイン一族の息子・ウィリアムとポーランドの猟師一家の息子・ヴワデク(後に猟師一家の主人・ロスノフスキ男爵家に引き取られる。渡米後、アベルと改名。)の二人の男の生涯を綴った作品。一族が経営する銀行で着実にキャリアアップを果たし頭取に登りつめるケインと対照的に、アベルは第一次世界大戦に運命を左右されながら過酷な状況を乗り越え、ニューヨークの「プラザ・ホテル」のウェイターからホテルチェーン「バロン・グループ」の創業オーナーにまで成り上がる。『ケインとアベル』は、アベルの娘フロレンティナがアメリカ初の女性大統領になるまでを描いた『ロスノフスキ家の娘』、フロレンティナが巻き込まれた大統領暗殺未遂事件を描いた『大統領に知らせますか?』の三部作の一作。いずれも壮大なサクセス・ストーリーである。【感想】アーチャーさんの最も代表的作品ですね。初めて読んだ時、いろんな意味で衝撃を受けました。久々に読んで感じたのが、いま読んでもまったく古くなくやっぱり名作だということです。主人公の憎しみ合う二人がメインという年代記もの傑作。アメリカン・ドリーム&サクセス・ストーリー作品の名手と呼ばれる由縁ですね。主人公のひとりアベルは、どん底人生からのスタートです。貧困や、無知、戦争や、弱者の立場、などなどが、どれほどの過酷さを人生にもたらすか、それを体現しているのが移民からホテル王にのし上がるアベルです。アーチャーさんの作品で、”アベル”的人物がしばしば登場するのがこうした苦労人で、年代記物語の最大の骨格でしょう。もうひとりの主人公のケインは、非の打ち所のない血筋と富に保証された上流人を体現してます。こんな恵まれたスタートを切る人に、アベルほどの困難はそもそも無縁でしょうが、。要するにアベルとの出会いそのものが、ケインの人生の陰りということ。ケインのあしながおじさん的な面が報われないのが、最大の不幸でしょう。ところで、主人公二人が、出産を機に母を失なうという共通点に着目しました。むかしは、かなりの確率で女性は、出産時に亡くなったのだろうと察せられます。アベルの母の亡くなり方は、自分の身に置き換えると、想像しただけでゾッとします。現代は、少なくとも清潔な病院の出産台で、病院のスタッフに助けられて産むことができ、苦痛は伴いますが、少なくとも安心して、おおむね祝福の中で、思いっきり力むことが出来ます。でも、アベルの母は野外でひとりぼっち。メイドだったのか、ジプシーだったのか、。とにかくこの時代、私生児を生むことは大罪だったことでしょうし、社会的にも経済的にも絶望的状況下の妊娠出産だったことが察せられます。はるか昔に見た『野麦峠』で、ものすごく若い頃の大竹しのぶさんが、雇い主の息子の子を、野ッぱらでひとりぼっちで産むというラストに、ショックを受けたことを思い出しました。一方、ケインの母は、重度の?妊娠中毒症になる体質のようです。本当はケイン以後の子は望めない筈だったのに、夫の死後、ケインが寄宿学校に入学すると、寂しさから再婚し身籠り、死産して亡くなってしまいます。財産家の女性もまた、場合によっては不幸なことになる。ケインは、母を守れなかったことで自分の無力さにかなり辛い思いをしたことでしょう。野外での孤独な出産死も悲惨ですし、バラの花に埋め尽くされた病室でも、手を尽くしようがないこともあったようです。二人の全く異なるタイプの主人公。二人の幸福と不幸の度合いは、とんとんの互角だったでしょうか。どちらも子供が去ったことの痛手は深かったようです。そもそも、何故、自分は走り続けてきたのだろう。年をとり、人生の終末が見えたとき、自分の人生を振り返った時、死が迎えに来る時。「いい人生だった」と思いながら旅立つことができたでしょうか。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月27日

【内容】ロンドンの下町で貧しい野菜売りの家に生れたチャーリー・トランパーは、祖父から譲られた手押車を唯一の資本に商売を始めた。彼の夢は、高級商店街チェルシー・テラスの全店輔を買収することだった。第一次大戦が勃発し、出征したチャーリーは、生涯の敵ガイ・トレンザム大尉と出会う。やがて彼は、幼な馴染で共同経営者となったベッキーと、長く遠い苦難の道を歩み始めた…。 【感想】何回も読み返す大好きな本のひとつ。ジェフリー・アーチャーの本では、個人的第1位の本。もう、表紙の紙も無くなってボロボロです。これを読むたび、実際わたしは各所で泣きました。『ケインとアベル』がアメリカ版ならこちらはイギリス版。ともに、主人公が極貧から身を起こして、ホテル業界の頂点を目指すおはなしと、百貨店業界の頂点へのし上がっていくおはなし。『メディア買収の野望』は新聞業界。単純なはなしではありますが、なんといってもアーチャーの面白く「物語る才能」でときに笑い、ときに泣き、ときに怒りながら、結末へといざなってくれます。アーチャーは、チャールス・ディケンズやアレクサンダー・デュマといった大衆に人気の作家たちが活躍した19世紀の意識で小説を書いている。彼がもっとも敬愛した作家はディケンズ。何人もの人物の視点で同じ時間軸の出来事を追っていくストーリィ展開。読者は、同じ事柄について、対立する両者の言い分を読むかたち。チャーリーやベッキー陣営にとっての、ガイ・トレンザム大尉の行動は良識にはずれた恥ずべき行為なのに、彼や彼の母親にとっては、全て、チャーリーとベッキーが悪いという解釈になる。おそるべき、ミセス・トレンザム。昔はこんな人最低、ありえないと思いました。今ももちろんそうですが、でも、実はこういう思考の人って世の中には、どこにでも意外と多くいる気がします。なんといっても、母親は息子の最大の味方ですから。。盲目というか。こういうイギリスのような、王室貴族の国ならではの、”スノッブ”(貴族意識による蔑視指向)という言葉も始めて知りました。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月25日
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【内容】9・11テロ前夜、英貴族ウェントワース家の女主人ヴィクトリアは、破産寸前の家計に悩んでいた。双子の妹アラベラに手紙を書いているところに賊が侵入し、首を切られて命を落す。犯人は左耳も切断し、著名な美術品蒐集家フェンストンに送った。一方崩落したビルから生還したフェンストンの美術コンサルタント、アンナは、付きまとう男の影に怯えていた。ゴッホの自画像を巡る会心作。【解説】よりジェフリー・アーチャーの作品群は、おおむね二人の主人公の対立する主人公達をめぐる年代気風の、作者自身がサーガと呼んでいるタイプの長編(『ケインとアベル』『チェルシーテラスへの道』など)、冒険小説・ミステリー・をミックスしたようなタイプ(『大統領に知らせますか』『ロシア皇帝の密約』)、それに短編集の三つから成り立っている。彼は処女作以来このローテーションを几帳面に守って、新作を発表し続けている。『ゴッホは欺く』は、2番めのタイプに属する作品で、同系統としては『十一番目の戒律』に続いて2005年に刊行された。そもそもこの作品は、2001年9月11日のハイジャックされた飛行機が世界貿易センターに突入された自爆テロ事件の直後、行方不明・推定死亡者多数という発表に触発されて構想されたと、作者はあるインタビューの中で語っている。世界中の誰もが知っているこのシチュエーションに、若い頃からの絵画コレクターである作者自身の豊富な美術業界の情報を盛り込んで、一気呵成に書き上げたのがこのゴッホは欺くである。【感想】冒険・ミステリ・サスペンスってことで、サラ~リと楽しめました。ゴッホの絵をめぐって、ヒロインが、崩壊したルーマニア:旧東欧州の驚異のなごりに、晒されます。スパイものとか、殺し屋が登場するのが好みの方向きですね。アーチャーさん自身が、絵画や美術の趣味の造形深いそう。そういえば、『チェルシー・テラスへの道』でも、ゴッホの”ジャガイモを食べる人”という絵が出てくる。このミステリ・サスペンス系統では『ロシア皇帝の密約』がおもしろくて夢中になった覚えがあります。最近、手持ちのアーチャーさん本を読み返したくなってるので読んだらまた感想のアップするでしょうが、すでに買えなくってる本も何冊かあるので、一応持ってて良かった。そういえば、、こうした追跡劇で、最近読んだ『チャイルド44』でも使われていたのが、走行車体の下にしがみつくという手法。アクションでは常套手段なのかしら。体力自慢の人だけができる方法ですね。『チャイルド44』の話題の続編も刊行されたようですね。ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月22日

【内容】チェコスロバキアの貧しいユダヤ人の家に生れたルブジは、ナチ収容所から脱走し、英国に密航する。名をアームストロングと改め、生来の語学の才と商才を武器に、ほとんど詐欺的手段で新聞事業を興す。少し遅れてオーストラリアに生れたタウンゼンドは、オクスフォード大を卒業し、父親から新聞社を受け継ぐ。大衆受けを狙った強引な編集方針が成功し、ついに全国紙を所有する。 【著者ノート】より1789年五月、ルイ16世はヴェルサイユ宮に「三部会」を召集した。三部会の第一身分を構成するのは、三百名の貴族だった。第二身分を構成するのは、三百名の聖職者だった。第三身分を構成するのは、六百名の平民だった。それから数年後。フランス革命のあとで、エドマンド・バークはイギリス下院の新聞記者席を見上げて、「あそこに第四身分が座っている。かれらは議員全体よりも重要な存在である」と述べた。『メディア買収の野望』の原題は『THE FOURTH ESTATE』 第四の身分である。【感想】メディア界における二人の有名人物がモデル。リチャード・アームストロングは、メディアの世界を支配すべく企業買収を重ねた末に財政破綻し、謎の死を遂げたロバート・マクスウェルがモデルです。もう一人の主人公 キース・タウンゼントは、1996年にソフトバンクの孫正義と共にテレビ朝日の買収を試みて失敗したオーストラリアのメディア王ルパート・マードックがモデルだそうです。アームストロングも、タウンゼントも、二人とも、社交界ではいまひとつ容認されない存在です。アームストロングはユダヤ人(移民)であること、タウンゼントはオーストラリア人(植民地出身)であることから、上流層にどうも蔑まされてます。二人とも一匹狼タイプで世間のことはあまり気にしませんが。昔は、オーストラリアはイギリスからの罪人が流される国、植民地だったことから、大英帝国の誇りにこだわる人に、一段下に見られていたよう。歴史を感じますね。こうした出身国や人種、身分による微妙な差別意識が、イギリスやらアメリカやらではあったのだなぁ、という勉強にもなる本でした。一方で、情報戦争というか、相手の弱みを握って一発逆転劇、小競り合いが多々。携帯電話パソコンも発達してない時代ならではの、味わいがあります。それにしても、このふたりは、似た者同士です。新聞王をめざしているうちに出会うことになるふたり。相手を出し抜こうと様々な手を使います。アームストロングは、掌中の珠とも言うべき秘書を、愛人に目にくらんで手離したのは、ものすごい痛手だったと思いますね。一方のタウンゼントは、自社の部下だった理解度抜群の女性を妻に出来てラッキーでした。この差は、若い頃の女性との付き合いで痛い目にあったことがあるかないか、の差かな~と思いましたね。なにしろタウンゼンは、学生時代は、ずいぶんチャランポランな小ズルイ青年に見えましたから。アームストロングは、逆に、ユダヤ人ということでの迫害を潜り抜け、軍隊を経験し、真面目な青年でスタートしたのに、徐々に人を騙したり、約束を守らないというやり方に毒されちゃいましたね。『運命の息子』の主人公達と真逆な、そのライヴァルタイプで、なんでもあり系。報道の真実とか、特ダネに燃える記者魂というのは、彼らは持ち合わせてません。あくまでも新聞業界のキングになることが彼らの”野望”。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月22日
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【内容】「あれ」が獄を破った。戦いが始まる。邪悪は、何と巧みに人の心に付けいるのだろうか。宮部みゆきが放つ、戦慄の最新刊。「ひとつ踏み誤れば、あなたもに囚われ、呑み込まれてしまうことでしょう。は強大です。比類なき力を擁する完全な物語でございます」森崎友理子は小学五年生。ある日、中学二年生の兄・大樹がクラスメートを殺傷し、姿を消すという衝撃的な事件が起きた。事件から十日ほど経った時、友理子は兄の部屋で不思議な声を聞く。「君のお兄さんは“英雄”に魅入られてしまったのだ」本棚の奥の見慣れぬ書物が、友理子にささやいているのだった。書物に導かれ、兄を救い出す旅へ出る友理子。すべての物語が生まれ、回帰してゆくと呼ばれる場所で、友理子は、世界の根源というべき、おそるべき光景を目にする。『ブレイブストーリー』から6年、宮部みゆきのファンタジー最新作。 【感想】兄が学校でクラスメイトを殺傷し、行方不明になります。主人公の少女は、兄が本に魅入られたために恐ろしいことをしたのだと知り、兄を救うため本の世界へ旅立ちます。『英雄の書』も『ブレイブ・ストーリー』も設定が似ています。毎日ニュースで飛び交っているような事件が、主人公の子どもに容赦なく襲いかかり、それまでの生活が一変します。主人公は家族を守るために、つらい冒険の旅へ出、そして、ちょっぴり大人になって現代社会に戻り、家族とともに再生の道を歩んで行くのです。(ちなみに、『ブレイブ・ストーリー』のあらすじは・・・、父親が長年不倫をしていた女性との間に子どもを作り、主人公と母親を捨ててしまいます。ショックを受けた母親は、主人公と無理心中するのでした。父親と家庭を取り戻そうと、主人公は「ゴールすれば、何でも願いがかなう旅」に出ます。)宮部さんのファンタジー。読み応えがあったのは、前半、ファンタジー世界に飛び込むまでと、解決部分でした。ファンタジー世界での冒険そのものは、現実感がなく軽い。『ブレイブ・ストーリー』もそうだけど、やっぱりいまひとつという感じでした。
2009年09月20日

【内容】 富裕な実業家ダヴェンポート夫妻に、念願の男子が生まれた。同じ日、平凡な保険セールスマン、カートライト家にも、双子の男の子が誕生した。そしてその夜悲劇が起きる…。献身的な看護婦の姿を借りた運命の神は、兄弟の間を引き裂いた。かけ離れた環境で育つことになった二人は、やがてそれぞれの夢を追い始める。数奇な生涯を辿る二人に、再会の時はいつ訪れるのか…。 【感想】何年ぶりかで読みました。アーチャーさんの、未読の長編。海外翻訳小説を読む楽しみを知った頃にはまった、ジェフリー・アーチャー。・処女作『百万ドルをとり返せ!』 コンゲーム小説のおもしろさ・『ケインとアベル』『チェルシー・テラスへの道』『メディア買収の野望』 サーガと呼ばれる年代記もの・『ロシア皇帝の密約』『大統領に知らせますか』『ロマノフスキ家の娘』 冒険・ミステリ・サスペンスもの・『十二枚のだまし絵』『十二本の毒矢』 痛快なオチや、感動でゆさぶられるオチの短編小説どれも自由自在なアイデアで、小説の楽しみ方を学びました。イギリスやアメリカのユーモアとウィットに富んだ会話や社交など、日本との文化の違いも随分と知ることができたものです。大学のマスコミ研究会の講義では、“読むべき本”と称されるとか。生き馬の目を抜くような騙し合いの世界、選挙運動や企業買収、マネーゲーム、、この辺はアーチャーさんの十八番ですね。イギリス社会で、もともと良い家柄の人や、逆に立身出世する人が、どういう人生コースを辿るのかっていうのも勉強になりました。 ラスト。結局、コイン・トスはどうなったのか。「表!」と叫んだのは双子のどちらだったのか?ヒントは上巻の68ぺージや下巻の34ページにあるようですから、コインについてのくだりをいそいでパラパラ探してみるのも一興ですね。双子がテーマのお話は、これまでも何冊か出会ってきました。数奇な運命で翻弄され、ドラマが生まれやすいのでしょうね。このアーチャーの『運命の息子』でも、別々の環境で育てられた二人が、だいたい同じような時期に、運命の転機や、出会い、試練が訪れているのがおもしろいなあと思いました。ただこの二人は二卵性ですけど、二卵性でもまったく同じDNAを持つんですね。まちうける運命のようなものは似てくるものなのでしょうか、不思議でひきこまれます。双子として生まれたふたりの男の子が、別々の家庭で育てられ、やがてライバルとして出会う。彼らがしばしば互いの存在を認識し、評価しつつも、ついに直接顔を合わすまでが、たいへん楽しみでした。ふたりの人生が交互に描かれるので、名前や場所をしょっちゅう確認しながら読み進まねばならないのが厄介でしたが、それだけに二人がほとんど一人に感じられるという効果も。知らず知らずに初恋の人や親友が似たタイプだったり、二人を常にじゃまだてするダークなライヴァルが同じ、というのもおなじ運命の星をもった者同士ということか。宮部さんの『英雄の書』読みの途中でしたが、古本屋で¥105でゴッソリ出ていたので買っちゃいました、アーチャー本。ひさびさでしたが一気読み。『ゴッホは欺く』もうれしいことに¥105。でも、アーチャーさんは最近はやらないのか。ミステリー分野とか、何かの売り文句がないとなかなか手が出ないものか。でも、読み返してみても、全然面白さは変わらないです。新しい作家さんもいいけれど、これからも新作に注目したいです。獄中日記とか、機会があったら読みたいですね。日本も、とうとうイギリスやアメリカのような二大政党の国になったんでしょうか。民主党党首:鳩山由起夫総理大臣に対して、もし、自民党党首に弟の邦夫氏が就任したら、、まさにアーチャーさんの世界!、、双子ではないですけどね。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年09月20日
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このミステリがすごい2010年版 国内編 第8位【このミステリーがすごい より】暴風雪のさなか ペンションに集まったのは さまざまな事件の関係者だった。暴風雪により陸の孤島となる寸前の田舎町志茂別。駐在の川久保部長が河原で雪に埋もれた死体を発見したころ、帯広で暴力団組長宅を襲った強盗が、志茂別に逃げ込もうとしていた。同時に町の中でもさまざまな出来事が起きていた。会社の金を持ち逃げしようとする中年男、義父の性的暴力から逃れようと家出する少女、不倫相手との関係を清算しようとする人妻、。暴風雪に導かれ、すべての関係者が町外れのペンションに集結する。各人各様の事情をカットバックで描きながら、公然と悪に立ち向かう川久保の活躍が描かれている。優れた群像劇であるとともに、ウエスタンの保安官小説を髣髴させる傑作サスペンスである。【感想】佐々木さんの本には、得手不得手があります。これまで読んだ本はそれほど多くありません。・『警官の血』 初めて読んだ佐々木さんの本で、警察小説苦手を払拭、大感激してファンとなる。・『制服捜査』 群像劇が好きだので、その好みにぴったり。・『うたう警官』 警察内組織の複雑さと人間ドラマ。男くさく骨太だけど、女性でも何とか。 警察小説以前の、『エトロフ~』や『ストックフォルム~』は、ケン・フォレットを彷彿させる冒険小説。この辺は、気になりながらも手が出てません。冒険小説も、クライブ・カッスラーの<ダーク・ピット>シリーズには夢中になりましたが、フリーマントルやラドラム等は、クールすぎで、どこか肌に合わなくて、作家さんによって得手不得手が分かれます。スパイものって、あんまり興味がもてないせいかも。カッスラーは海洋冒険という特色が良かった。佐々木さんの警察小説は、北海道警察が舞台。『暴雪圏』は『制服捜査』続編。このままシリーズになるといいですね。川久保篤巡査部長、独身のようだけど、そのうちに嫁を貰う巻など読みたいと、おばさん読者フャンは楽しみです。本の内容は、バッチグーでした。群像劇で、締めもスキッと。人間ドラマは、適度に感情カットされて淡白なのが心地よかった。事件は解決しても、表面に現われない人々の生活やドラマは続いていくのだねという、余韻。現実って、なにもかもが大団円で終わるなんてことはない。ひとつのことが終われば、又、次のことが待っている。誰もが自分のやれることをやるだけ。そこで丁と出るか半と出るか。川久保篤巡査部長、また管轄内への目配りの日々が続く、ですね。【著者】佐々木譲/著 ササキ・ジョウ1950年北海道生まれ。自動車メーカー勤務を経て、1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。1990年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞する。歴史小説も手がけ、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。ほかに、『ベルリン飛行指令』『天下城』『制服捜査』『警官の血』『笑う警官』など著書多数。
2009年09月14日
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このミステリーがすごい 1999年版 国内編 第6位【内容】五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。愛した女は誰だったのか。時を遡る執拗な調査は、やがて二十年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀と、政財界をも巻き込んで蠢く裏社会の不気味な構図に行き当たる。謎とサスペンスの中に孤独で真摯な愛の行方を描き切った第52回日本推理作家協会賞受賞の傑作。【感想】 彼女は本当は誰なのか?謎の女がテーマというと、真っ先に思い浮かぶのが、宮部みゆきさんの『火車』です。戸籍こそ変えませんが、自分の本性を絶対見せないという意味では、東野圭吾さんの『白夜行』も同じ迫力がありました。現代で、戸籍を偽り全くの別人になることは可能なのでしょうか。、滅多に出来ることではないでしょうが、この『幻の女』と『火車』の彼女たちは、何らかの事情を抱え、どういう方法でか別人として生きることを選択しました。『幻の女』は、ちょっとおセンチでした。女性の描き方が優しいというか、ぬるい。 主人公は、彼女の過去を追いながら、”自分探し”も一緒にしてました。彼女を愛しているから信じたいのだ、というスタンスで、そんな一途な思いにほだされた協力者も現われる。やがて明らかになる悪者を他にみつけてひと安心。とはいえ裏の事情はなかなか複雑で暴力団や土地買収、財界や行政の大きな闇の力に飲み込まれた、彼女は哀れな犠牲者という締めで、思い出は汚されずに済み、めでたしめでたし。ドンデン返しもあり最後までおもしろいですが、主人公がハードボイルをちょっと気取ってるようなアンバランス感は否めない。ちなみに、『火車』の彼女の人物像は、読後感はもっと容赦がなく鮮烈でした。著者の女性ならではの視点、というのもあるでしょう。彼女を愛している筈の男性が、彼女をあさましいと見えてしまう瞬間や、その自分を見る彼の視線に愕然とする彼女。情け容赦なく、彼女を暴いてます。また、『白夜行』の雪乃という女性は、素性こそ変えませんが、『火車』の彼女と同等の鉄の意志を持つ。絶対に幸せになる、日のあたる道を生きるのだ、という。このどんなことをしてでも這い上がるのだという強い思いが、物語に凄みと深みをもたらしてます。ダークな謎の女たちの本、他にも印象に残る本がありますが、題名がどうしても思い出せず、残念な一冊があります。宮尾登美子さんだったと思うのですが、調べてもわかりません。いくつもの顔を持つ、知れば知るほど、彼女の本意が見えないというようなおはなし。いつか思い出せるとよいです。もう一度読み返してみたいものです。著者の本 感想『影の彼方』 1990年 第7回織田作之助賞佳作入選『ハミングで二番まで』 1991年 第13回小説推理新人賞『時よ夜の海に瞑れ』 1992年 『幻の女』 1999年 第52回日本推理作家協会賞『贄の夜会』 2007年 『このミステリーがすごい!』ランキングの7位
2009年09月10日
そろそろ秋の涼しさが何度か、感じられる日となりました。いつの間に暑さが去ったのか、ずっと病院にいたので退院したら随分と涼しいと感じます。この夏は、いつものように田舎に帰省したり、長男の受験する高校の説明会、次男のバスケットチームのお手伝いなど、なにかとせわしい日が続きました。そんな夏の終わり、子供たちがインフルエンザ新型に次々かかり、通院していました。リベンザ処方に加え、点滴と注射が良かったようです。インフルエンザの為に、こどもたちも予定が大分狂わされました。でも、それ以上に、私の入院がびっくり事件だったことでしょう。インフルの子供に付き添って歩きながら、ふらふらで支えてもらう有様の自分。インフルの子より自分の方がよっぽど病人みたいです。多分貧血が悪化してるんだろうな~、夏休みが終わったら病院に行こう、と思ってはいたのですが、もう待ってられないかもと思い、近所の病院に行ったところ、重度の貧血でした。平均の4分の1の血液量、大量出血して重体の人と同等の状態、いつ倒れて意識不明になってもおかしくない、、心臓停止や臓器への傷害が懸念、、などなど、緊急に救急車で大学病院に搬送されて、即入院となってしまいました。「いえいえ、帰ります。」「家で子供が待ってますから!」「子供はインフルエンザなんです!!」「新型インフルエンザなんです!!!」何を言っても、無駄というのはこういうことでした。ま~、でも相当体調はおかしかったです。・横たわっている時以外は、つねに動悸が止まない。・歩く時の一歩一歩が辛い。・めまい、ふらつき、目がチカチカ。・動作がのろく、力が入らない。・自分以外の人にいわせると、顔色が壁のよう、唇が肌のような色。入院一日目にパック4つ、二日目に2つ、の輸血で生き返りました。その後は、ずっと点滴と心電機をつけていたのが、うざかった。結局8/27から9/3まで一週間の入院となり、新学期には間に合わずで家族には申し訳なかったです。これから、治療方針を相談して通院し、手術を何時にするかをきめないといけません。できればッ、息子君の受験を済ましてから、と希望しているのですが、さっさと手術の日を予約してしまえと実母。これから、手術までは、真面目に通院してもう家族に迷惑をかけないようにしようと、決心したこの頃です~。
2009年09月04日
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【内容】凍てついた早朝の高校校庭で、警備員の桜木が女子生徒の全裸死体を発見した。元警官という経験を買われた桜木が真相を追うや、教師の学内不倫や用地売却を巡る理事会の軋轢などが浮上。死んだ女生徒がかつて経験した悲惨な事件による精神の傷は、今回の凶事に関わるのか?元警官と現職刑事の攻防と友情、さらに繊細な筆致で心の深淵を抉る異色の警察小説。 【感想】女子高生殺人事件から、私立高等学校の内情が明らかになっていくのが面白かったです。元警官の警備員の、自分探し?的展開もからめてました。親子関係や、家庭問題など、現代人の寂しさも浮かび上がり、これまで読んだ香納さんの本では二番目に気に入りました。一位は『贄の夜会』です。『贄の夜会』では、あの青少年による凄惨な殺人事件、”サカキバラ事件”が、物語のひとつの軸を担ってました。香納さんは、ちょいちょい、実際にあった事件をちょこちょこ盛り込むが上手で、こんな事件がそういえばあったな、、と思わせるのも、はなしに引き込む手腕のひとつですね。著者の本 感想【つぶやき】入院中、『シャッターアイランド』『幻の女』『血の冠』『冬の砦』を持ち込み読みふけりました。どれもまあまあでした。全部男くさい本で、さすがに参りましたが、読書が趣味で良かったとシミジミ感じた入院生活でした。個室に入れられ、院内の出歩きも見舞いも禁止、(家族にインフルエンザがいた為に隔離された)TVも見ず(節約)だったので、本と携帯メールとラジオに救われました。そろそろ退院という入院1週間くらいに、最後の日だけTVを自分に許した所、世間は民主党の圧勝にお祭り騒ぎ。世の中は一週間で、目まぐるしく変わっているのだね、。
2009年09月03日
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【内容】警察OBの越沼が殺された。頭蓋骨が切断され、脳味噌に王冠のように釘を植えつけられて。それはかつて「キング」と呼ばれる殺人者が繰り返した、二十六年前の忌まわしい迷宮入り事件の手口と同じだった―。弘前中央署会計課係長の小松一郎は、幻馴染みの警視庁警視正・風間によって、捜査の最前線に立たされる。少年時代二人はキングの被害者だったのだ。地元有力者を密かに容疑者と目する風間たち。だが、その追跡も空しく、猟奇殺人はさらに続く。そして、解決の鍵となる捜査資料が紛失した。署内に事件と関わりのある者がいるのか?北の街を舞台に心の疵と正義の裏に澱む汚濁を描く、警察小説の傑作誕生。 【感想】 少年時代の親友が大人になって再会、殺人犯人を追うことになる。この辺に惹かれて読みました。一方は警視庁から来たエリート刑事、一方は岩手弁丸出しの田舎警察官、しかも刑事でも警官ですらない内勤。終始、地元の人間たちは方言で会話したり、主人公の家庭やとりまく軋轢などおもしろく読めました。久しぶりに会ったのに、距離を感じるかつての親友との間の取り方や、心理的なドラマはとても読み応えがありました。それなのに、どうしてそんな結末なのか、。。。2008年に書かれた本と思えないオチに愕然。著者は、結末の頃、病気になって誰か他の人がオチをつけたのか?でも、、ハードボイルド調がチョコチョコとアンバランスに配備されたり、結末で尻つぼみになるのが、香納さんの癖というか作風なのかもしれないと、この頃思うようになりました。警察小説がブームな中、人間ドラマの部分が秀逸ながら、仕掛けがお粗末で目が点になった一冊著者の本 感想
2009年09月03日
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【内容】精神を病んだ犯罪者のための病院で女性患者が謎のメッセージを残し、姿を消した。鍵がかかった病室からどのようなトリックを使って脱け出したのか?そしてその病室には「ローオブフォー」(4の法則)なる暗号がのこされていた。連邦保安官テディは病院に赴くがある事に気をとられ、捜査ミスをおかす。妻を殺した男がここに収容されていたのだ。ボストン沖の孤島に建つ病院で惨劇が始まる。挑発的仕掛けのサスペンス。 【感想】冒険小説、スパイ小説、推理小説を想像して読むと裏切られる。いわゆる叙述トリック。古くはアガサ・クリスティもこんな手法で、アッと言わせてましたね。最近は、映画でもこういうの多いですね。作品名はネタバレになるから書かない方がいいでしょうが。。(ネタバレ↓)●虚構と現実がテーマの作品アレハンドロ・アメナバール監督の『オープンズ・ユア・アイズ』、『アザーズ』が顕著。シャマラン監督の出世作『シックス・センス』、ジョニー・デップ主演の『シークレット・ウィンドウ』アレックス・プロヤス監督『ダーク・シティ』、、。虚構と現実のテーマのオチは、いろいろで、夢オチ、SFオチ、心霊オチ、といろいろです。本作のオチは、、。仕掛けはともかく、ルヘインを読むのは2作目ですが、やっぱりとっても読ませてくれました。もっとも胸に迫る文章は、特に、彼が彼女のことを思い出すところ。男女の切ない想いは、天下一品ですね。時代は、第二次戦争中、戦後。ちょうど今、日本は昭和ブーム到来、『ALLWAYS 三丁目の夕日』が、なんとも心の琴線に触れるみたいに。親の世代、幼児時代頃の自分の原風景。片肘を立て、手の甲にアゴを乗せながらタバコを燻らせ、帰ってくる彼を微笑みながら見ている彼女。頭上には、通りにわたした綱にはためく洗濯物。夕暮れ。アメリカ人の心の琴線に触れた気になりました。この原作が、レオナルド・デカプリオ主演で、この秋映画公開。スコセッシ監督は、デカプリオを気に入ってるんですね。「ディパーテッド」「アビエイター」に続き、3回目の起用ですね。【映画化のはなし】「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン原作の同名小説をマーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ主演で映画化。1954年、失踪した女性患者の謎を探るためにボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた米連邦保安官テディ・ダニエルズ(ディカプリオ)に次々と不可解な出来事が起こる。【映画化】『ミスティック・リバー』 クリント・イーストウッド監督『愛しき者はすべて去りゆく』 べン・アフレック監督(日本未公開)『シャッター・アイランド』 マーテイン・スコティッシ監督(現在撮影中)『運命の日』 サム・ライミ監督により映画化決定。
2009年09月03日
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