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【内容】自動車修理工ダニーのプロポーズは成功した。相手は幼馴染みで雇い主の娘ベス。これで運命が大きく変わるはずだった。しかしお祝いに出かけたパブで、ダニーは殺人事件に巻き込まれる。被害者は一緒にいたベスの兄で親友のバーニー。ダニーは犯人として逮捕されてしまう―運命は変わった、全く違う方向に。読者を翻弄するストーリー展開と息を呑むサスペンス、作者会心の復讐劇。 【感想】アーチャーさんの本は、もう安心して読める本の代表ですね。今回のは、アーチャーさんが収監中の体験がたくさん生かされるそうですね。ほんとに多彩な人で、波乱万丈な人生を送られたのがあとがきにも触れてます。ジャンルで言うと、サーガと呼ばれる年代記もの。 主人公ダニーが見舞われた試練を乗り切るか、ラストまで見逃せません。彼を支える、恋人べスや友人たちがいるのが心強いです。もっとも、周囲の人に恵まれる分、切迫感はそれほど無く、敵の男たちがちょっとお粗末かとも感じました。以前ような、追い込まれるようなギリギリ感や、感動、迫力は薄れているかも?「ケインとアベル」と「百万ドルを取り返せ」をミックスしたようなお話でした。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」 「誇りと復讐」
2009年10月31日
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私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第4弾【内容】テーマは次々と起こり未解決なままに終わる子どもの行方不明事件。連れ去られた子どもたちは性的虐待を受けるか、快楽殺人のえじきとなり、連れ戻すことに成功したとしてもトラウマという生涯の傷を負う。けれど連れ去られる前の子どもたちの毎日がすでに地獄のようだったとしたら? 寝室から突然消えたアマンダ・マックリーディの捜索を依頼してきたアマンダの叔母ビアトリスが明かすアマンダの暮らしは、とても幸せとはいえなかった。母親のヘリーンは麻薬とアルコール中毒で定職もない。娘の失踪にも本気で心配するどころか、テレビの取材に娘の無事を訴える自らの演技に夢中になっている始末。 満ち足りた幼年期を送ったとはいえないパトリックは、この事件で傷つくのが怖い。しかし、これまで補佐役に徹していたアンジーがこの事件に異様な執着をみせることで2人の気分がすれ違ったまま依頼を受けることになる。 警察との良好な協力関係によって捜査は進み、アマンダ奪回のための映画ばりのハデなアクションシーンまで物語は一気にのぼりつめる。しかし中盤で、まるでエンストをおこした車のように物語は停滞する。これは単純な幼児誘拐事件ではないらしい。麻薬取引と取引の途中で盗まれた20万ドル、組織の仲間割れなどが絡んで事件の真相がいっこうに見えてこない。見えたと思ったら裏があり、その裏にはさらに裏がある。 複雑な展開が最後まで飽きさせない。これほどの長編を引っ張っておきながら、なんとも後味の悪いエンディングを用意するところなどは、レヘインの真骨頂といったところか。この答えでほんとうによかったのか。パトリックと共に迷い悩みながら、読者はひたすらに続編を待ち望むことになるだろう。(木村朗子) より【感想】ほんとに、ルヘインさんはひどい。後味わるいエンディングでした。釈然としない終わり方で、強くテーマを感じさせられました。日本国憲法にあるように、全ての子供には世話をされ、大事にされる権利がある筈なのに。(←そんなような言葉)この世の中にはひどい闇があるらしいですね。この本が、幼児虐待を扱っているようだと気付いた時、どんなラストを迎えるのか、知りたくない、読むのを止めようかと思いました。でも、結局読んじゃいましたね。子供は取り戻せるのか、一体何処にいるのか、生きているのか死んでいるのか。小さくても救いがあるならそれを感じたくて。舞台となる町では、子供の誘拐や虐待がちょこちょこあるようですね。前回読んだ『闇よ、我が手を取りたまえ』でも、ありました。異常者の犠牲になる子供の話は吐き気がします。それだけなら、猟奇小説でくくられてしまうでしょう。また、警察の組織に遵守しない警官のはなしも、ルヘインさんの手にかかると警察小説っぽくもなくなります。もちろん主人公は探偵ですから、そもそも警察の枠外の物語です。 題名の『愛しき者はすべて去りゆく』は、そのままの意味なら、誘拐されたり、虐待されたり、消えていく子供たちのことなのでしょう。そうした異常者の犯人たちは一掃されますが、肝心のパトリック達が関わる発端となった少女アマンダは依然として行方不明のままです。そして、その行方が分かった時に明らかになることに、またまた驚きました。読後に強く残るのは、闇に消えてしまう寸前の子供を救おうとしていた大人たちのことでした。悲惨な状況から子供を救おうとする人々のせっかくの思いが、踏みにじられた結末には、もっと違う解決法はなかったのかと、思えてなりません。人々の善が、無駄になってしまうのが無念です。子供の幸せを何より優先させる道はないものか、と。法律だけでは、人の幸せは守れないな、と。さらに、主人公のパトリックが、なりゆきというか、そこで果たした役割は、納得がいかず残念。せっかくアンジーと暮らすようになり、ふたりで自分たちの子供を持つ話までするようになったのに、事件の結末を迎えると。。パトリックの選択に、愛想をつかしたアンジーは出て行ってしまいます。法律は守った、でも、大事なものを無くしてしまったみたい。パトリックにとって、アンジーは心象風景のすべての善きことの象徴、という存在のはず。ということは、アンジーが去っていくのを指をくわえて見ているパトリックの気持ちは、まさに題名そのものというわけですね。事件では、男らしくクールなのに、結構カッコ悪い。ふたりの行く末がまた分からなくなりました。 【映画化】ベン・アフレックの監督デビュー作品として「Gone Baby Gone」映画化されている。【著作】デニス・ルヘインさん本『ミスティック・リバー』映画化 『シャッター・アイランド』映画化 『コーパスへの道』七編収録の短編集『運命の日』 <探偵パトリック&アンジー>シリーズ 『スコッチに涙を託して』 『闇よ、我が手を取りたまえ』 『穢れしものに祝福を』 『愛しき者はすべて去りゆく』 『雨に祈りを』
2009年10月26日
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このミステリーがすごい 2002年版 海外編 第2位 【内容】流感警報発令中。続出する病気欠勤にデントン署も壊滅状態。折悪しく、町には中傷の手紙がばらまかれ、連続老女切り裂き犯が暗躍を開始する。記録破りの死体の山が築かれるなか、流感ウィルスにも見放されたフロスト警部に打つ手はあるのか……? さすがの名物警部も、今回ばかりは青息吐息。『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』につづく、人気の英国警察小説シリーズ第3弾。解説=霞流一【感想】人気のフロストシリーズです。ずっと気になってなっていましたが、手に取るのははじめてです。警察小説であること、分厚いということで敬遠してました。この作品のように、複数の事件がほぼ同時に発生し、それを刑事が追いかけていく小説を「モジュラー型」と呼ぶそうです。こうした形式のさきがけは、ギデオン警視シリーズや、エド・マクベインの〈87分署〉シリーズなどに代表され、今日の警察小説で多く用いられているそうです。フロストシリーズはどれもこの形式のようです。本書は、様々な事件が錯綜しながら物語が進み、モジュラー型ミステリの典型になっており、ざっと数えて、1.少女失踪 →少女殺人事件に発展2.匿名の中傷手紙 →少女自殺事件に3. ヾ →放火、殺人事件に4. ヾ →老人自殺事件に5.老女連続殺人 →5~6人?の老女が犠牲にetc...というように、事件が錯綜し、なんだかんだで10人ほど亡くなっているんじゃないでしょうか。 とにかく事件がじゃんじゃん起きる。一体、犯人は単数なのか複数なのか、ちゃんと解決できるのか、ドタバタ劇で終わる喜劇なのか、最初は判断がつきませんでした。さて、主人公フロストですが、まあ、ホントにこ汚そうなおじさんですね。この人のようなヨレヨレのコートを着ている人というと、コロンボ刑事を彷彿します。あんな風にひとりの犯人をジワジワ追いつめるのとは対照的で、とにかくいっつも駈けずり回ってますね。 あっちの事件からこっちの事件へ、飛びまくり「なんてこった、そっちのことを忘れていたよ」を連発。読む側としては、次から次と発生する事件に、フロスト同様引きずりまわされますが、物語にちゃんとついていくことが出来るのが不思議です。ごちゃごちゃしてるようで、ちゃんと終結するのもすごいですが、フロストの魅力というのも大きいのでしょうね。いつも下品なジョークを飛ばし、周囲を辟易させるフロスト警部。陰惨な事件や状況も冗談で笑い飛ばすのかと思いきや、、。ちゃんと事件の犠牲者を悼む心があり、ジョークも自分で気持ちのバランスをとるためのもののようです。初めてフロストの、そうした場面を読んだ時、意外で、急に小説の世界が身近になりました。事件がドタバタ進むし、人の感情はおきざりになる作品かなぁと思っていたので。コンビを組まされた新米刑事部長は、出世欲からフロストの失脚ネタを見つけるようにという、署長の指示を承諾しますが、下ネタジョークを軽蔑しつつも、結局はフロストを容認して?しまう。少しは尊敬もするようになったのでしょうか。署内の警官達からの、信頼が厚いことも伺えます。この、だらしないようでいて、鋭い推理で事件を解決に導き、かつ、温かい人柄がふと垣間見える、フロストという人が、すごくではないですが気に入りました。だってイケメンでもないし。、奥さんの葬式以来、初めてお墓に来た時や、誰も待つ人のない部屋を思い浮かべるなど、おじさんの哀愁も漂いますが、メソメソしてないトコが良いですね。また同シリーズを読んでみようという気になってます。しばらくしたら。。英国ITVで1992年よりTVドラマ・シリーズ化第一弾『フロスト日和』第二弾『クリスマスのフロスト』第三弾『夜のフロスト』第四弾『フロスト気質』短編集『夜明けのフロスト』(『ジャーロ』収録作品のなかから7編を厳選した傑作クリスマス・アンソロジー)
2009年10月21日
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アーチャー卿、作家魂あふれる待望の短編12本! 塀の中で聞いたホントの話から生まれた短編集。【内容】決して飲んではいけないペットボトルの水を妻に飲ませた男の運命――「この水は飲めません」。巧妙に儲けを隠す人気イタリアン・レストラン主――「マエストロ」。豊かに肉付けされたキャラクターと緻密な構成、そして待ち受ける意外な結末――読者をとことん楽しませる12編。多くは、著者が実際に服役者から聞いた話が元になっている。転んでもタダでは起きない、作家魂あふれる待望の短編集。【前書き】 五つの刑務所を転々としながら、二年間にわたって収監されていた間に、わたしは獄中日記の日々に含めるにはふさわしくないいくつかの物語を耳にした。目次ページではそれらの短編に*印がついている。 その九篇はすべておもしろおかしく肉付けされているが、どれも事実に基づいている。うち一篇をのぞいて、当事者の囚人たちは実名を出さないようわたしに注文をつけた。 本書に収録された他の三つの短編もまた事実に基づくものだが、着想を得たのは出獄後で、物語の舞台もアテネー「あるギリシア悲劇」、ロンドンー「ソロモンの知恵」、大好きなローマー「あばたもエクボ」と、それぞれに異なる。【目次】「自分の郵便局から盗んだ男」クリスとスーのハスキング夫妻の裁判。グレイ判事は被告のふたりは犯罪者ではないと考えていた。判事は昼食時に妻に事件の経緯を語る。「四通のパスポートが問題なのだよ」「マエストロ」フーラムの人気イタリア・レストランの経営者マリオが収監されたわけ。「この水はのめません」ロシアの水道水は飲んではいけない。「もう十月」十月になると、きまって刑務所にやってくる男のおはなし。「ザ・レッド・キング」家宝のチェスセットを、一駒残らず買い戻した方が、遺産相続権を得るという兄弟。「ソロモンの知恵」親友の妻となった女性は三度の離婚暦のある、とびきりの金髪美人。美人を妻にした時の典型展開だが、オチにユーモア。「この意味、分かるだろ」トラック運転手のダグが、大金を稼ぐ方法。「慈善は家庭に始まる」六年後に定年を迎える会計士のヘンリー・プレストンは、友人からも顧客からも信頼厚い堅実な人物だったが、アンジェラと出会ってからすべてが変わった。「アリバイ」囚人間には、ひとつの規則がある。それは「仲間が刑務所に入っている間にその女と寝るなってことだ」「あるギリシア悲劇」イオルゴスの娘の結婚式で起きた事件とは。「警察長官」昔、三回刑務所に送り込んだ男が、職を求めてやってきた。「あばたもエクボ」引退した人気サッカー選手が結婚した女性とは。【感想】長編のような、主人公の人生をじっくり描く形式とは違い、コンパクトに登場人物のドラマがありました。全部、実話に基づくということですね。アーチャーさんの今後のお話作成に、また広がりが出来たのではないでしょうか、と、楽しみです。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年10月17日
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【内容】架空の石油開発への投資話に騙された被害者4人(スティーブン、ジェームズ、ジャン、ロビン)がチームを組み、首謀者メトカーフから「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」相手に気づかれることなく金を取り戻そうとする。ハーベイ・メトカーフ : ポーランド移民 ホテルボーイから大富豪にのし上がった。 スティーブン :オックスフォード大学の天才数学教授 第三の作戦の担当者ジェームズ :イギリス貴族 頭脳はそれほどでもない 演技力抜群 第四?の担当者ジャン :画廊経営者 第一の作戦の担当者エイドリアン :ハーレイストリートの人気医師 第二の作戦の担当者【感想】アーチャーさんのデビュー作。ワクワクするようなコンゲームの楽しさを教えてくれた本です。今読み返してみると、イギリスといえば、、的な場所や職業ばかり登場していることに気付きます。というか、アーチャーさんお得意の上流指向漂う世界感がギュッと圧縮しているのですね。オックスフォード大学、イギリス貴族、ハーレイストリート、絵画、競馬場、カジノ、。企業買収ドラマや叩き上げの人物はハーレイ・メカトーフが体現してます。四人の作戦が、面白いです。四人がそれぞれ得意の分野を生かした作戦を練り、担当以外の3名は作戦に参加して助けるという形式です。ただ、いかに変装しているとはいえ、4回(ジェイムズの件も作戦に含むとして)も、顔を合わして、メトカーフが全然気付かずなのが信じられないという突っ込みを入れたくなります。エイドリアン医師などは自分の担当した作戦で、1週間?ほど毎日診察して言葉を交わすのに、他作戦でも、競馬場で近々と話をしています。 メトカーフ自身が詐欺師まがいなことでのし上がった人物なのに。騙される側になると、コロッと騙されてしまうものなのか、といえなくないです。意外と無邪気なターゲットになっちゃってるんですよね。ジェフリー・アーチャー 本感想ジェフリー・アーチャー「チェルシー・テラスへの道」 「百万ドルを取り返せ」 「めざせダウニング街10番地」 「十二本の毒矢」 「ロシア皇帝の密約」 「ケインとアベル」 「大統領に知らせますか?」 「ロスノフスキ家の娘」 「十二の意外な結末」 「十二枚のだまし絵」 「メディア買収の野望」 「十一番目の戒律」 「十四の嘘と真実」 「運命の息子」 「ゴッホは欺く」 「プリズン・ストーリーズ」
2009年10月17日
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【内容】夢の家でギルバートとの幸福な新婚生活をおくるアン。この幸せな家庭も愛児の死によって、暗くつらい日々となるが、アンらしく生きる姿を描く。【感想】アンとギルバートは、とうとう結婚!二人は新生活をスタートするべく、アヴォンリーの村をあとにします。それまで、アヴォンリーの魅力が核でした。たとえ離れた所に住んでいてもアンの背景には常にアヴォンリーが感じられました。アンが初めて自分の居場所を確立できた場所です。それは、アンと共に読者もまた、出発するかのようです。ギルバートがみつけた二人の新居は、アヴォンリーから60マイル離れたフォア・ウィンズにあるグレン・セント・メアリ村の、海が見渡せる美しい家です。アンは、新しい村で友を得、妻として、大人の女性として、自分の暮しをしっかりと根付かせていきます。特に親友として勝ち取ることになる、レスリーという美しい女性の幸せの動向がお話を引っ張って行きますね。また、灯台の老船長、隣人コーネリア嬢は、本当に心ひかれる人物です。赤毛のアンシリーズ〈4〉 (ポプラポケット文庫) (単行本)○目次1 グリン・ゲイブルスの屋根部屋で2 夢の家 3 夢にかこまれた国 4 グリン・ゲイブルスの花嫁 5 新しいわが家へ 6 ジム船長 7 先生の花嫁 8 ミス=コーネリアのおとずれ 9 フォア・ウィンズ燈台 10 レスリー=ムア 11 レスリーの身の上 12 レスリーの訪問 13 港のクリスマス 14 燈台の大晦日 15 フォア・ウィンズ港の冬 16 あかつきとたそがれ 17 ジム船長のロマンス 18 レスリーの告白 19 ミス=コーネリアの腕まえ 20 オーエン=フォードきたる 21 ジム船長の生活手帳 22 オーエンの活躍 23 オーエンの告白 24 砂浜の夜 25 世間話 26 医師ギルバート27 レスリーの決意 28 解放 29 ミス=コーネリアの意見 30 レスリー帰る 31 夢の船港へ着く 32 港の町の政治 33 よみがえる愛情 34 思いがけないニュース 35 赤いばら 36 ジム船長の出発 37 夢の家との別れ
2009年10月12日
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【内容】念願がかなって大学生になったアン。希望にもえて学校生活を続けるアンが、ギルバートとの真実の愛にめざめていく姿を描く。【感想】アンたちアヴォンリー出身の青年たちは、大学生となります。勉学や社交の日々が描かれており、アンはモテモテです。それは軽々しい意味ではなく、アンという人がいかに人を魅了する人柄かが伝わってくるということです。ギルバートはとうとうアンに告白しますが、アンがどうしても自分の理想の男性像というのにこだわってしまうし、本当の意味でのパートナーがなんたるか、をまだ知らず、友人や自分の恋愛経験を経てやがて真実の愛に気付くまで、古風なロマンチックさがありますね。赤毛のアンシリーズ・アンの愛情〈3〉 (ポプラポケット文庫) (単行本) ○もくじ1.変わりめ 2.秋の花かざり 3.出発 4.新しい友ファイル 5.ふるさとからのたより 6.公園で 7.ふるさとへ帰る 8.ふゆかいなこと、うれしいこと 9.パティの家 10.うつり変わり 11.デイビーの悪のさかずき 12.去りゆく友 13.パティの家の住人 14.ミス=ジョセフィンの遺言 15.ギルバート口をひらく 16.きのうのばら 17.アン、グリン・ゲイブルスへ帰る 18.ジョナス登場 19.美しの王子登場 20.クリスチン登場 21.うちあけ話22.六月のたそがれ23.ダイアナの結婚式 24.レドモンドのさいごの年 25.ガードナー夫人とその娘たち 26.学士たち 27.いつわりの愛情 28.結婚式さまざま 29.「黙示録」 30.真実の愛
2009年10月12日
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私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第2弾【内容】出版社紹介文より男女2人組の探偵シリーズものというと、お気楽な喜劇タッチの作品を想像してしまうが、実は重い、深い。暴力と憎しみ、そして狂気の物語。そのすべては主人公パトリックの腹に刻印されたヤケドの跡に象徴されている。消防士として町のヒーローだった父に虐待され、アイロンを押しつけられた跡である。パトリックと父親との関係は前作に続いて重要な物語のモチーフとなる。 精神科医ディアンドラのもとに脅迫状が届いた。どうやら巨大マフィアが絡んでいるらしい。気の進まない仕事になりそうだ。そこへ手足を十字に磔にされた惨殺死体が発見され、事件は意外な方向へ。マフィアよりもむしろ恐ろしい、平凡な暮らしを続ける人々の過去と心の闇へと転がっていく。次々と発見される磔刑の死体。異常殺人は、儀式のように繰り返されていく。それはちょうど20年前にアレック・ハーディマンが起こした事件と同じだった。そんななかで、獄中のアレックがパトリックとの面会を指名してくる。狂気にとりつかれたアレックの造型はさしずめ『羊たちの沈黙』のレクター博士といったところ。なぜアレックはパトリックを知っているのか。獄中にいるのに、なぜ同じ殺人がくり返されるのか。 全編をとおして緊張度が高く、見えない犯人からの脅迫が続くことで、読者も共に追い込まれていくような感覚。低賃金労働者の集まる地域が抱え込んできた積年の暴力と憎しみが、20年を超えて噴出する。1作目をはるかにしのぐ良質の作品。(木村朗子 ) 【感想】『運命の日』以来、俄然興味がわいてる作家さんです。今回読んだのは、デビュー作『スコッチに涙して』の続編<探偵パトリック&アンジー>シリーズ の第2作目です。物語は、殺人やら脅迫やら血みどろな様相ですが、ルヘインさんは、男女間の機微を描くのがとてもうまいですね。『運命の日』と『シャッター・アイランド』は濃厚で複雑~な雰囲気がありました。本編でも、パトリックとアンジーとフィルという三角関係があり、どう展開するのか?苦手だと思っておりましたハードボイルドも、気になる作家さんを追ううちに読んでいることも増えました。本書はエルロイさんの『ブラック・ダリア』より読みやすかったかな。重いのに、読まされてしまうのは、、雰囲気が良いからかな。”酔わせる筆致”なのだそうです。翻訳も大変ですね。ただ、このパトリックとアンジーの関係はじれったい。プラトニックと言っても、思春期でのはじめての相手はお互いだった。その後、パトリックの方が他の女性にいってしまったことが、アンジーにはトラウマになってしまって、パトリックの方も、アンジーが真実の相手と気付いた時には、アンジーにはフィルがいた、、というようにタイミングがまことに合わないカップルのよう。どちらかがどこかで強引に踏み出さないとず~っとこのままでいくようですね。また傷つくのが怖いとか、葛藤があるみたいで、幼馴染というのもやっかいですね。ルヘインさんのデビューで、レイモンド・チャンドラー→ローレンス・ブロック→デニス・ルヘインという系譜の跡取りが現われたことに、ファンは喜び湧いたんだとか。時代の空気を反映して90年代に台頭した、ジェイムズ・エルロイといったノワール・タッチのハードヴォイルド。こちらの特長は、感傷を交えないクールな筆致での血と暴力と狂気を描写。対するルヘインさんが、「チャンドラーの直系」と言われるのは、現代的テーマを”酔わせる文体”とサスペンスフルなプロットでコーディネイトした、極上のハードボイルドであるから、だそうです。(解説より抜粋)【著作】デニス・ルヘインさん本『ミスティック・リバー』映画化 『シャッター・アイランド』映画化 『コーパスへの道』七編収録の短編集『運命の日』 <探偵パトリック&アンジー>シリーズ 『スコッチに涙を託して』 『闇よ、我が手を取りたまえ』 『穢れしものに祝福を』 『愛しき者はすべて去りゆく』 『雨に祈りを』
2009年10月12日
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【内容】理想にもえる小学校の先生アン。いたずらな少年たちに手をやいたり、変わりものの隣人たちとの交際など、アンの青春の日々の姿を描く。【感想】前巻『赤毛のアン』のラストでは、クイーン高校に進学したアン達がアボンリーに帰ってきて、村の小学校の教師になる、そして宿敵ギルバートとの和解で締くくりでした。アン達アボンリーの青年達は、村の改善というテーマの青年会を発足し、愛する村の為にいろいろ苦心しますが、時に珍妙な事態に見舞われます。そうした中で、モンゴメリの人間観察が楽しめますね。アン自身は教師として挫折することも経験しつつ子供をとってもかわいがる姿が素敵です。特にアンが心を惹かれるのが、ポールです。ポールはアンの「同類」で、さらに詩人の才能もきらめかせます。アメリカから祖母と暮らすためにやってきた子で、お母さんを亡くしてお父さんは遠くで、子供のいたいけな魅力にあふれていますね。そんなポールに焼き餅を焼くのが、マリラとアンにひきとられた双子のかたわれデイヴィーで、この腕白振りにはアン同様に、おかしくも、もう勘弁して、といいたくなります。そして、ひっそり暮らすミス・ラヴェンダーのロマンスがクライマックスでした。アヴォンリーのとても美しい村が目に浮かぶようですが、一方で村の共同体としての様子は、とても隣人関係が密接で、現代の感覚からすると、ちょっとうっとおしい気もします。リンド夫人などはその最たる象徴です。が、そうした人の長所も短所も、人物の魅力で、生きて話しているような実体感を感じさせるのが凄いなあと感じ入ります。そういう人間観察に秀で、時にシリアスに、時にユーモアたっぷりなドラマが展開するのが最大の魅力ですね。赤毛のアンシリーズ・アンの青春〈2〉 (ポプラポケット文庫) (単行本)○目次1 おこりっぽい隣人 2 あとのまつり 3 ハリソン氏の家 4 さまざまな意見 5 新米の先生 6 人さまざま 7 ふた子の運命 8 マリラふた子を引きとる 9 色の問題 10 子どもたちの手紙 11 ヨナの日 12 神のたすけ 13 暑中休暇 14 幸福な日々 15 ミス=ラベンダー 16 お茶のひととき 17 ミス=ラベンダーのロマンス 18 予言者エイブおじさん 19 静かな町のある事件 20 道を曲がったところ 21 石の家の午後 22 魔法の城へ王子きたる 23 うつり変わり 24 石の家の結婚式
2009年10月08日
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【内容】(ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく―。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。 【感想】赤毛のアンはアニメも放送がありました。知らない人はいないし、『あしながおじさん』『小公女』『大草原の小さな家』『風とともに去りぬ』などなどのように、少女文学の最高傑作、人気の児童文学ですね。アンに出会った頃、アンのような魅力のある人に心底なりたいと思いました。物語を楽しむだけではなく、周囲を魅了する不思議な才能にみんな憧れたんじゃないでしょうか。こうして、読書日記に愛読書なんだからまとめようとしたところ、いろいろな出版社から出ているのでびっくり。2008年がモンゴメリ生誕100年ということで記念出版があったようですね。題名も変わってる巻もあるので、少々とまどいます。昔から馴染んでいる新潮社の巻はなじんでいて安心感があります。ポプラ社の巻は表紙のイラストが内田新哉さん。まさにアンの世界!素敵です。赤毛のアンシリーズ・赤毛のアン〈1〉 (ポプラポケット文庫) (単行本) ○目次1 レイチェル=リンド夫人のおどろき 2 マシュウ=クスバートのおどろき 3 マリラ=クスバートのおどろき 4 グリン・ゲイブルスの朝 5 アンの身の上 6 マリラの決心 7 アンの教育 8 レイチェル=リンド夫人あきれかえる 9 アンのおわび 10 アン日曜学校へゆく11 おごそかな誓い12 教室異変 13 ティー・パーティの悲劇 14 新しい刺激15 アンの看護婦 16 音楽界と災難と告白 17 香料ちがい 18 アンの名誉をかけた事件 19 音楽会 20 マシュウとふくらんだ袖 21 虚栄のはて 22 たゆとう小舟の白ゆり姫 23 忘れられないひとこま 24 クイーン学院の受験 25 ふたつの流れのあうところ 26 合格者発表 27 ホテルの音楽会 28 クイーンの女学生 29 クイーン学院の冬 30 栄光と夢 31 死のおとずれ 32 道の曲がり角
2009年10月07日

商品の説明ローラ一家は、インディアン居留地の小さな家を去り、長い旅のすえに、ミネソタのプラム川のほとりに移った。広大な肥えた大地で、小麦の収穫に目を輝かす父さん、学校へ通いはじめたメアリーとローラ。順調にすべりだした生活は、ある日とつぜん、いなごの大群に……。インガルス一家の物語第三作。こども図書館ドットコムおやすみ前の読書タイム、続行中です。この巻を読んだのは昨年、秋頃でしょうか。ローラ達の新生活に息子くんもワクワク。先に『農場の少年』を読んですっかりシリーズのファンになりました。三冊目、ローラ一家はインディアン居留地の家を出て、ミネソタ州プラム・クリークの土手の家に移り住みます。その家は材木ではなく土の家。土手の横穴に住むことになるのでびっくりです。ローラは7さい。町に近いのでメアリーとふたり、初めて町の小学校へ通います。友達もできローラの世界が広がって行きます。日照り、蝗の大群、猛吹雪。。様々な困難が起こりますが、一家の絆は強く力を合わせて苦難を乗り越えていきます。・蝗の大群来襲一家は小麦の大収穫を前に、土手の横穴の家から新しい製材した材木の家に移ります。新しい家、新しい料理用ストーブ、友達を招いてのパーティ、順調に思えていた日々でしたが。。ひどい日照りの日々がつづくある日、嵐の前のような不気味な空の陰り、やがて次々と大量の蝗(いなご)が降っててくるのです!!虫が苦手な人には恐怖のはじまりです。地面はびっしりうごめく蝗。それは一定の方向へと大移動していきます。ローラの家は蝗の通りみちのよう。いそいで窓を閉め侵入を避けますが、家は屋根も壁もびっしりと蝗に埋め尽くされます。蝗の大群の大移動は何日も続き、そのザワザワガサガサした音で一家は神経をすり減らしヘトヘトになります。あの辛抱強い母さんさえもゲッソリとして弱音を吐くのですから相当です。しかも、この蝗たちは収穫前の小麦を次々と食いちぎり、小麦がどんどん倒れていく。とうさんは火をおこして燻そうとしたり、蝗をたたいたりと必死に格闘しますが、とうとう頭を抱え込んでしまいます。小麦の収穫は絶望となります。しかも家を建てた代金がまだで、冬の準備もしなくてななりません。そして父さんは、蝗に襲われていない東部の土地へ出稼ぎに行くことを決心します。父さんが旅立ってから、ローラはボロボロのパックリとつま先の開いたブーツを履いた父さんがせっせとあるく姿を思い浮かべて辛い気持ちになります。父さんの留守を皆は一日千秋の思いで待ち、ようやく届いた父さんの手紙。「父さんはご無事よ」という母さんの様子にはもらい泣きに泣いてしまいました。・猛吹雪やっと帰ってきた父さんがクリスマス真近に、吹雪の中迷子になり3日間も帰ってこなくなります!そしてまた、残された皆は「きっと父さんはお帰りになるわよ」と信じます。ほんとに、この巻は波乱万丈でね。成長してきたローラもいろいろ心配します。息子くんが一番印象に残ったのは、上記のような苦難もそうですが、あの強烈なキャラクターのローラの友達ネリー。「あいつ超ムカつく」だそうで。(爆)とにかく、この巻では一家の強さ温かさ絆をこれでもかと堪能できます。赤ちゃんぽかったローラが精神的に成長してゆく様子が読んでいてとても面白いです。福音館ローラのものがたりと 初めて出会った本。小学生中学年の頃に夢中になりました。最近では、ローラのかあさん"キャロライン"の少女時代の物語、ローラの娘ローズの物語も刊行しています。【インガルス一家の物語 全5冊】★ローラシリーズ《前半》・『大きな森の小さな家』インガルス一家の物語1・『大草原の小さな家』インガルス一家の物語2・『プラム・クリークの土手で』インガルス一家の物語3・『シルバー・レイクの岸辺で』インガルス一家の物語4・『農場の少年』インガルス一家の物語5 「今から100年以上前,北アメリカがまだ開けていなかったころ,大森林や大草原でのきびしい開拓生活のなかで成長していった少女ローラとその家族の物語。大自然の脅威に立ちむかい丸太小屋づくり,井戸掘りと一歩一歩生活を切りひらいていく一家の,たくましく優しい姿が,ローラの目を通して克明に描かれます。 【クワイナー一家の物語 全4冊】★ローラの母 キャロラインシリーズ・『ブルックフィールドの小さな家クワイナー一家の物語1』・『十字路の小さな町クワイナー一家の物語2』・『森の小さな開拓地クワイナー一家の物語3』・『コンコード・ヒルの上でクワイナー一家の物語4』 「大草原の小さな家」の著者ローラの母さん,キャロラインの少女時代を描くシリーズ。厳しい暮らしの中でも希望を失わない一家が,さまざまな人との出会いの中で困難を乗り越えていきます。
2009年10月06日

商品の説明ローラの一家は、思うような小麦の収穫がないまま、プラム・クリ-クを離れる決心をしました。妹の誕生、姉の失明、愛犬の死。ローラは、もうすぐ13歳。西へ西へとのびる鉄道工事の会計係をしながら、父さんは農地を探します。ローラの一家はサウス・ダコタ州へ移り、工夫たちの去っただれもいないシルバー・レイクでひと冬をすごします。いそがしいかあさんの片腕として一家をささえていくローラ。一歩大人に近づいた、多感な少女の目を通して描いた『大草原の小さな家』の第四作。 小学校中級以上。 おやすみ前の読書タイム続行中、いよいよローラシリーズ《前半》終了です。福音館書店ではローラの少女時代を単行本五冊でシリーズ化してます。ガース・ウィリアムズの柔らかい挿絵が素敵です。ウチの小5の息子くんは10歳。この巻のローラは13歳。だいたいウチのお兄と同じくらいということでイメージできるようです。中学生の年齢ですから、ローラもずいぶん大人になってきました。四冊目は、冒頭、疲れきった一家の様子が痛々しいです。 第2章「大人への一歩」とあるとおり、13歳のローラは、『大きな森の家』や『大草原の小さな家』の頃から格段に大人になり、もう自分も一家の支えにならなければいけないことに気付いていきます。「ローラはそのとき、もう自分が小さなおんなのこではないということに気がついた。いま、ローラはひとりぼっちだった。自分のことは自分でしなければならない。そうしなければいけないときがきたら、自分のことは自分でする。それが大人というものだ。ローラはまだとても大きいとはいえないけれど、もうじき13歳になるし、たよれる人はもうここには誰もいない。父さんもジャックもいなくなってしまったし、母さんは、メアリーや妹たちの世話をしたり、なんとかしてみんなを汽車にのせて、ぶじに西部に連れて行くのに助けがいるのだ。~第二章より~」「ジャック死んじゃうのかぁ~、がっかりだね。」息子くんはジャックがお気に入りでした。『大草原の小さな家』でも、ジャックが川に流された時には、心配そうでした。小さい頃からいつもローラに寄り添っていた一家の愛犬ジャックが亡くなるシーンは胸がつまります。ローラはこれまで「どうしようね、ジャック」と話しかける事で、いろんなことを乗り越えてきていたのに、そのジャックのいた場所はポッカリと空いてしまった。大人にならなければいけない時を痛感した瞬間が、一家の新たな旅立ちです。「メアリー、目が見えなくなっちゃうの!?」おてんばなローラと違い、いつも優等生なメアリーには、そんなに親近感がなかったようですが、目が見えなくなるというのは自分の想像の範疇を超えるようです。目が見えないってどんな感じなんだろうと。。メアリーは、失明し、ローラがうらやんだ綺麗な髪は、熱が高かったために短く刈られてしまいました。けれどじっと辛抱強く、日に日に視力が落ちていった日々も弱音をはかなかった。なんと強いひとでしょうね。勉強が大好きで母さんのように先生になることが夢だったのに、一言も愚痴を言わなかった。これまでどおりローラと勉強し、妹の子守をし、家のことも出来ることをする。「ローラ、おまえはメアリーの目になってあげなくてはいけないよ。」とうさんがローラに言います。そして、メアリーがなれなくなった先生にローラがなるよう両親が希望していることに愕然とします。勉強なんて大嫌い、先生になんかなりたくない。でも、ならなくてはならないなら、精一杯がんばるしかない。勉強嫌いな息子くんはローラの気持ちには共感を覚えるようです。 『農場の少年』でアルマンゾの大ファンになった息子くんは、最後に少しだけ登場するローラの将来の夫アルマンゾに、「お!やっと来た!」でもちょっぴりなので「これだけ~?」と少々ご不満のようでした。 アルマンゾとローラのその後が気になるようです。次は『大草原の小さな町』。ローラシリーズ《後半》です。 福音館ローラのものがたりと 初めて出会った本。小学生中学年の頃に夢中になりました。最近では、ローラのかあさん"キャロライン"の少女時代の物語、ローラの娘ローズの物語も刊行しています。【インガルス一家の物語 全5冊】★ローラシリーズ《前半》・『大きな森の小さな家』インガルス一家の物語1・『大草原の小さな家』インガルス一家の物語2・『プラム・クリークの土手で』インガルス一家の物語3・『シルバー・レイクの岸辺で』インガルス一家の物語4・『農場の少年』インガルス一家の物語5 「今から100年以上前,北アメリカがまだ開けていなかったころ,大森林や大草原でのきびしい開拓生活のなかで成長していった少女ローラとその家族の物語。大自然の脅威に立ちむかい丸太小屋づくり,井戸掘りと一歩一歩生活を切りひらいていく一家の,たくましく優しい姿が,ローラの目を通して克明に描かれます。 【クワイナー一家の物語 全4冊】★ローラの母 キャロラインシリーズ・『ブルックフィールドの小さな家クワイナー一家の物語1』・『十字路の小さな町クワイナー一家の物語2』・『森の小さな開拓地クワイナー一家の物語3』・『コンコード・ヒルの上でクワイナー一家の物語4』 「大草原の小さな家」の著者ローラの母さん,キャロラインの少女時代を描くシリーズ。厳しい暮らしの中でも希望を失わない一家が,さまざまな人との出会いの中で困難を乗り越えていきます。
2009年10月06日
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【内容】境遇を越えて友情を育んできた、ショーン、ジミー、デイヴ。だが、十一歳のある日、デイヴが警官らしき男たちにさらわれた時、少年時代は終わりをつげた。四日後、デイヴは戻ってきたが、何をされたのかは誰の目にも明らかだった。それから二十五年後、ジミーの十九歳の娘が惨殺された。事件を担当するのは刑事となったショーン。そして捜査線上にはデイヴの名が…少年時代を懐かしむすべての大人たちに捧げる感動のミステリ。 【感動】「スタンド・バイ・ミー」をもっと残酷にしたようなお話でした。少年時代の親友たち。大人になってからの再会が無残。ひとりは被害者。ひとりは警官。ひとりは容疑者。それぞれの性格や生い立ち、育った環境など丁寧に描かれてます。映画のほうを先に観ているのですが、三人の男たちの競演は緊迫あるものでした。でも、映画ではちょっといろいろ分かりづらかったです。特に終わりのほうのどんでんがえし。もうひとつ死体が出てきて、また殺人が起こって、なんで、のんきにパレードで皆出てくるのだ?釈然としないし混乱したまま放り出された感がありました。彼らの内面や、妻たちの心情、夫婦関係、よく分からなかったところが補えました。【著作】デニス・ルヘインさん本『ミスティック・リバー』映画化 『シャッター・アイランド』映画化 『コーパスへの道』七編収録の短編集『運命の日』 <探偵パトリック&アンジー>シリーズ 『スコッチに涙を託して』 『闇よ、我が手を取りたまえ』 『穢れしものに祝福を』 『愛しき者はすべて去りゆく』 『雨に祈りを』
2009年10月05日
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【内容】穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに―。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。 【感想】殺人などの血なまぐさい事件はない。日常生活内での、ちょっとした謎の解決。米澤穂信さんの<古典部>シリーズみたいですね。弱小吹奏楽部が、夢の大舞台に立てる日がくるのでしょうか。一年度のおはなしだったので、いずれ続編が出るかも?初野さん本は『水の時計』に続いて二作目。また違った雰囲気で読みやすかったです。 初野晴さん本 感想
2009年10月05日
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【内容】予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。 【感想】読後の感想としては二点。・昭和史について。その頃の国の事情についてあまり知らないことに気付かされました。戦前・戦中は軍国主義だった、日本は戦争に負けた、原爆落とされた、アメリカに占領された、民主主義国家になった、経済高度成長した、、。大きな流れの昭和史で知ってることはこんな感じです。もちろん、『蒲生邸事件』を読んですべて分かるわけではありません。これから、日本が軍国主義になり戦争へ突き進んでいく時代の前夜を切り取ったお話。この時代の人たちのぬくもりを感じることで主人公が何かを学んだように、読む者も時代を身近に感じました。・タイムトラベルについてはっきりしてるのは、例えば映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような、楽しいエンターテイメント的タイムトラベルの扱い方ではないことです。宮部さんの説は、タイムトラベルというと思い浮かべるストーリー展開とは違いますね。これまでは、例えば太古の地球のどこかに降り立ち、そこで小石をこつんと蹴る、すると元の時代に戻ったら人類は人類として進化してなかった、、のような、小さな変化が後に全く違う歴史を生むことになるという説が多かったです。でも、宮部さんの説は、「歴史の細部は変えられても、歴史そのものは変えられない。。」歴史というのは、人間が積み上げていくものだから、個々の出来事に多少の変更があっても、それは歴史全体にはたいした影響のないものらしい。もしタイムトラベラーが、東条英機という人を殺したとしても、代わりの東條英機が現われ日本を戦争へと導く。、日航ジャンボ123便尾巣高山墜落を留めても、別のジャンボが別の場所に落ちて別の人が亡くなる、。多くのパラドックスを生むけれど、歴史の大きな流れは変わらない。というものでした。興味深いです。■時間旅行テーマの物語や映画『ある日どこかで』『トムは真夜中の庭で』『ドュームズデイ・ブック』『バタフライ・エフェクト』『時の旅人』『 スライディング・ドア』■ 宮部さん本 感想
2009年10月02日
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