螺旋の旋律 ~SPIRAL~

螺旋の旋律 ~SPIRAL~

~Case:1~

邂逅


着替えて軽く朝食をとり、眞那は家を出た。

「う~ん・・・暇だな・・・」
ぶつぶつ言いながら歩いていると、路上に何かがあるのに気づいた。
よく見ると、誰かが倒れているようだ。
「誰だろ?大丈夫かな? ・・・え!?」
眞那は驚いて後ずさった。
「もしかして・・・」
夢に現れた、あの少女によく似た、空色の髪の、白いワンピースの少女。

「ねぇ、大丈夫?」
おそるおそる声をかけると、少女は苦しそうに起きあがった。
そして少女は苦しそうに目を開けた。金色の瞳が、そこにあった。
「あなた、一体誰・・・!?」
眞那が聞くと、少女は、
「・・・・・」
口を開くが、声は出ない。少女自身も驚いているようだ。
「声が出ないの?」
と眞那が訊ねると、少女はとまどいながらもうなずいた。
そして、少女は自分の首に着けた奇妙な首飾りに手をやって、「何だろう?」とでも言うかのように首を傾げた。
「あなたのじゃないの?」と言いながら、眞那もその首飾りに興味深げに手を触れた。
すると、首飾りは突然砕け散った。
『あ・・・』少女と眞那は同時に言った。
「ご、ゴメン。壊すつもりはなかったの。」と眞那が言うと、その少女は、
「あ・・・声が出る・・・ありがとうございます。!」と言いながら、嬉しそうに眞那の手を握った。
「え?」眞那が唖然としていると、少女はその破片を見ながら、
「ここまで逃げてくる途中でこれを着けられて、声が出せなくなっていたんです。ありがとうございます!」
と言った。
「あなた、一体・・・」眞那がもう一度訊ねると、少女は、
「すいません。申し遅れました。私は・・・」
そしてその少女は名前を名乗った。



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