今年のベスト10

2004年印象に残った10冊の本

1位

「解夏」さだまさし

とてもきれいな日本語で、情景と共に心の中にすっと入ってきます。短編であることを忘れるほど一作一作が濃厚です。短編集で泣いてしまったのはこの作品がはじめて。

解夏 ( 著者: さだまさし | 出版社: 幻冬舎 )

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2位

「いま、会いにゆきます」市川拓司

亡くなった妻が、6週間だけ夫と子供の元へ戻ってくる奇跡の物語。子供の健気さに涙です。一番大切な人に会いたくなるという帯の言葉。わたしは、子供の寝顔を見にいきました。

いま、会いにゆきます

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3位

「たったひとつのたからもの」
加藤浩美

思い障害をもって生まれた秋雪くんとの6年をお母さんの浩美さんが写真と共につづったもの。愛情たっぷりの育児の記録です。何気ない写真にも愛がたくさんつまっていて、涙してしまいました。

たったひとつのたからもの 息子・秋雪との六年
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4位

「流星ワゴン」重松清

主人公の前に現れた橋本さん親子。ワゴンにのって、たいせつなところへ向かいます。過去を変えることはできないけれど、あやまちに気づくことで未来は変えることができる。そんな強さをもらえた1冊。橋本さん親子にほろりです。

流星ワゴン ( 著者: 重松清 | 出版社: 講談社 )
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5位

「クライマーズハイ」横山秀夫

日航機墜落事故を追う新聞社の内情が事細かにかかれ、ドキュメンタリーのような様相をしつつ、もう一つの根底に、親子関係の修復というテーマが横たわっている。読み終えて達成感のある小説でした。

クライマーズ・ハイ( 著者: 横山秀夫 | 出版社: 文藝春秋 )
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6位

「わかった運がよくなるコツ」
浅見帆帆子

小説ではないけれど、目から鱗の1冊。精神レベルをらせんにたとえて、精神レベルをあげていけば、運が良くなっていくというもの。悩んだ時に読み返したい1冊。

【楽天ブックス】わかった!運がよくなるコツ
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7位

「空中ブランコ」奥田英朗

精神科医伊良部のはちゃめちゃぶりに、にやにやしながら読み進めました。病んでる現代。精神科医伊良部も注射フェチだったりして。どれが普通で何が正常?そんなところが面白いです。

空中ブランコ ( 著者: 奥田英朗 | 出版社: 文藝春秋 )
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8位

「ふたたびの恋」野沢尚

表題の「ふたたびの恋」ではなく、「さよならを言う恋」が良かったです。息子を事故でなくし、それがもとですれ違い離婚した夫婦。それぞれの子供への思い。そして、想いとの訣別。子供のからむ話は、涙腺ゆるみっぱなしです。

ふたたびの恋 ( 著者: 野沢尚 | 出版社: 文藝春秋 )
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9位

「ガダラの豚」中島らも

超娯楽小説。2巻が一番面白かったです。これまでにであったことのなかった小説。ぐいぐいと物語にひきづりこまれていきます。ただ、暴力描写の多い3巻はちょっと・・・。

【楽天ブックス】ガダラの豚(2)
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10位

「キッパリ!」上大岡トメ

生活をかえるちいさなことが、楽しいイラストと共に紹介されています。
何か変えられそうなそんな予感。
いくつかは実践しましたよ。

キッパリ! たった5分間で自分を変える方法 ( 著者: 上大岡トメ | 出版社: 幻冬舎 )


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