1位
「解夏」さだまさし
とてもきれいな日本語で、情景と共に心の中にすっと入ってきます。短編であることを忘れるほど一作一作が濃厚です。短編集で泣いてしまったのはこの作品がはじめて。
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「いま、会いにゆきます」市川拓司
亡くなった妻が、6週間だけ夫と子供の元へ戻ってくる奇跡の物語。子供の健気さに涙です。一番大切な人に会いたくなるという帯の言葉。わたしは、子供の寝顔を見にいきました。
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「たったひとつのたからもの」
加藤浩美
思い障害をもって生まれた秋雪くんとの6年をお母さんの浩美さんが写真と共につづったもの。愛情たっぷりの育児の記録です。何気ない写真にも愛がたくさんつまっていて、涙してしまいました。
「流星ワゴン」重松清
主人公の前に現れた橋本さん親子。ワゴンにのって、たいせつなところへ向かいます。過去を変えることはできないけれど、あやまちに気づくことで未来は変えることができる。そんな強さをもらえた1冊。橋本さん親子にほろりです。
5位
「クライマーズハイ」横山秀夫
日航機墜落事故を追う新聞社の内情が事細かにかかれ、ドキュメンタリーのような様相をしつつ、もう一つの根底に、親子関係の修復というテーマが横たわっている。読み終えて達成感のある小説でした。
6位
「わかった運がよくなるコツ」
浅見帆帆子
小説ではないけれど、目から鱗の1冊。精神レベルをらせんにたとえて、精神レベルをあげていけば、運が良くなっていくというもの。悩んだ時に読み返したい1冊。
7位
「空中ブランコ」奥田英朗
精神科医伊良部のはちゃめちゃぶりに、にやにやしながら読み進めました。病んでる現代。精神科医伊良部も注射フェチだったりして。どれが普通で何が正常?そんなところが面白いです。
「ふたたびの恋」野沢尚
表題の「ふたたびの恋」ではなく、「さよならを言う恋」が良かったです。息子を事故でなくし、それがもとですれ違い離婚した夫婦。それぞれの子供への思い。そして、想いとの訣別。子供のからむ話は、涙腺ゆるみっぱなしです。
「ガダラの豚」中島らも
超娯楽小説。2巻が一番面白かったです。これまでにであったことのなかった小説。ぐいぐいと物語にひきづりこまれていきます。ただ、暴力描写の多い3巻はちょっと・・・。
「キッパリ!」上大岡トメ
生活をかえるちいさなことが、楽しいイラストと共に紹介されています。
何か変えられそうなそんな予感。
いくつかは実践しましたよ。
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