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天の道を往き、総てを司る
第14話 機動戦艦ナデシコ
途中、国連軍とのいざこざもあった物の何だかんだで無事に地球を離れ、火星への航路を順調に進んでいた。
そんな中、リーアは食堂に呼び出されていた。
「君を呼んだのは他でもない。この子の処遇についてだ」
ゴート・ホーリーがそう言いながら向ける目線の先には、後ろ側に手を回され、手錠で拘束され椅子に座らされたルミナがいた。
格納庫での一戦の後、医務室で治療を受けた後すぐに独房で監禁されていたらしい。
「ナデシコとしても、いつまでも独房に放り込んでおくわけにはいかないのでな……」
「そこで、彼女が希望するなら地球に帰る多米の足を用意すると……これから立ち寄る予定の宇宙ステーションでネルガルのシャトルが出る筈ですから」
プロスペクターが続ける。
「で、彼女に希望を聞いたのですが……アナタに任せるの一点張りでして」
「……私?」
「はい」
そう言いながらルミナを見る。
ルミナは真っ直ぐにリーアを見つめながら、静かに呟く。
「私はリーアに負けたんだから、リーアに任せる。敗者は勝者に従うだけ」
「だ、そうでして……」
「はぁ……」
そう言われてもと思いながらリーアはルミナを見やる。
ルミナは好きにしてと言わんばかりに、リーアを見ながら、落ち着いた様子を見せている。
リーアは少し考えたが、やがてルミナの顔を真っ直ぐ正面から見つめ、言う。
「……私と、一緒にいる?」
「えっ……?」
「じゃぁ、そのまま一緒にいる事になったんですか?」
ナデシコブリッジ。
艦長である女性、ミスマル・ユリカにプロスペクターは事の報告を行っていた。
「はい……とりあえず、リーアさんが責任を持つという形で一部ブロックを覗いて自由行動を許可しましたが」
「はぁ……まぁ、仲間が増える事は良いことですよ、うん」
「いえ、まだ仲間になるわけでは……」
ユリカの発想に思わず突っ込む。
国連の戦術大学に置いてシュミレーション全戦全勝の逸材であり、これまでの戦闘でも見事な指揮をやってみせた優秀な艦長なのだが、この天然っぷりはどうにかならないものか。
最も、ナデシコクルーを集める際に「人格は二の次でいいので優秀な能力を持つ人間」をあちこちからかき集めた結果なのだが。
「艦にいる以上、遊ばせて置くわけにもいかないが……どうする?」
「彼女も話を聞く限り、機動兵器のパイロットをやっていたそうなので出来ればパイロットをやって欲しいと考えてますが……」
「でも、空いてる機体無いですよね」
現在ナデシコの搭載機はリーアのマルスと赤緒のモリビト二号、そして元々積んでいたネルガル性の人型兵器、エステバリスが5機。
無論、エステバリスにもパイロットはいるので遊ばせている機体は存在しない。
「これからよる予定のステーションにて我が社が開発した新型兵器を受け取る予定なので、それのパイロットをやってもらおうかと考えています」
「新型? エステバリスのか?」
軍服姿の老人、フクベの質問にプロスペクターは首を横に振る。
「いいえ、完全な新型です。ネルガルにしても芝村重工の士魂や栄光には負けられませんので」
「へぇ……でも、ホントはパイロットどうするつもりだったんですか?」
今はルミナが空いているから良い物の、本来は予定にない乗員。
その機体を受け取った際、パイロットはどうするつもりだったのかという疑問が残る。
「その時はエステパイロットの方々から一人乗り換えてもらうつもりでした。操縦はエステバリスと殆ど変わりませんから」
「成る程……まぁ、ルミナって子がやるっていえば良いんじゃないでしょうか?」
「確かに、戦力が増えるのはありがたいが……」
艦長であるユリカは了承し、ゴートもそれに同意する形で頷く。
「では、彼女にも話を通しておきます」
許可を取って一安心したかのように一息つき、プロスペクターはブリッジを後にする。
「そうだ……私も新人さんに挨拶した方がいいですよね。というわけで行ってきまぁーす!」
そうして、ユリカもブリッジを後にする。
ブリッジに残ったゴートは表情を変えずにブリッジにいるオペレーターのルリに声を掛ける。
「宇宙ステーションまでの到着予定時間は?」
「あと2時間ぐらいですね。周辺に敵影もいませんし……暫くは私一人で平気です」
「そうか……なら、頼むぞ」
「はい」
ゴートがブリッジを後にするドアの開閉音を背中越しに聞きながら、ルリはモニターに映しだされたゲームをプレイし続ける。
メインコンピューター、オモイカネにより高度にオート化されたナデシコは非戦闘時は最低一人のブリッジクルーが詰めているだけで運用可能だ。
それは当番制になっており、今はルリの番。そして暇で仕方がない為にこうしてオモイカネ相手のゲームに興じている。
「あ、負けちゃった」
ナデシコ格納庫、メンテナンスベットに固定されたマルスを見上げながらメカニック班主任のウリバタケは頭を抱えていた。
マルス自体、整備を行うには全く問題ないのだが中身がブラックボックスだらけであり、メカニックとしては弄くり倒したくて仕方がないが、迂闊にやると元に戻せない。
そのもどかしさに頭を抱えていた。
「クッソォ……この弄くり倒したくても弄くり倒せないもどかしさっ! イライラするぜ!」
搭載しているエステバリス5機とモリビト二号の整備は終了し、マルスもすでに整備を終えた。
しかし、このもどかしさをはらす方法は思い浮かばない。
弄くれる範囲での改良は施していたりはするが、本格的に弄くれたわけでも無く、逆に苛々が募る。
「はぁ……しゃーない。テキトーに図面でも引いてうさをはらすか……」
下手に弄くって使えなくしましたでは、メカニックの恥。
ウリバタケはマルスを弄くり倒したい欲求を抑え、趣味全開のロボの設計でもしてみようと自室へと戻っていった。
「……」
居住区に宛われたリーアの部屋。
電気を消した薄暗い室内で、ルミナは壁を背に座っていた。
視線の先にはベットの上で静かに寝息を立てているリーアがいる。
「……」
食堂で、自分をどうするかはリーアに任せると確かに言った。
そして、リーアの答えは「私と一緒にいよう」と言う物だった。
仮にも敵対していた、殺そうとしていた相手と一緒にいたいなどとどういうつもりなのか理解できない。
(どういうつもり……なんだろ)
理由を問う前にリーアは眠りについてしまった。
ルミナは静かにリーアの側へと近づく。
「ん……」
ベットの上で寝返りをうち、寝顔がルミナの方へと向けられる。
安心しきっている穏やかな寝顔で、今襲いかかれば確実に倒せる程に隙だらけだ。
余りにも呑気なその寝顔に、ルミナはため息をつく。
「何考えてるんだろ……リーアって……」
なんとなくリーアの頬を指で突っつく。
「ん……むにゃ……」
頬を突っつく度に、小声で反応を示す。
頬も柔らかく、心地よく突っつける。
(……ちょっと面白いかも)
妙にツボにはまってしまったルミナは、そのまま指先でリーアの頬を突っつき続けた。
「艦長、そろそろステーションに到着します」
ルリが無機質な口調で報告する。
補給物資を受け取る予定の宇宙ステーションがすでに目視できるまでに近づいていた。
「わかった。メグミちゃん、ステーションに連絡を」
「もうやってます。けど……」
オペレーターのメグミは通信用のインカムを耳に押し当てながら言葉を濁す。
「どうかしたのか?」
「通信が返ってこないんです。確かに繋がってるのに……」
「何?」
その報告にゴートは表情を険しくし、フクベも僅かに目を見開く。
「何かあったか……艦長」
「解ってます。パイロットの皆さんに招集かけてください」
「わかりました!」
「ルリちゃん、いつでも武器は撃てるようにしておいて」
「はい」
テキパキと指示を出していくユリカ。
その顔は普段の彼女が見せる気楽な表情は無く、戦闘指揮官としての表情に変わっていた。
緊急招集がかけられ、ナデシコに乗艦しているパイロットは格納庫のそれぞれの搭乗機のコクピットで待機をしていた。
ナデシコを建造したネルガル開発の人型兵器、エステバリス5機とモリビト二号、マルスが現在の艦載機だ。
『というわけで……皆さんには宇宙ステーションに向かって調査をおこなってもらいます』
『ステーション内部はエネルギー供給範囲外である為、テンカワ機、スバル機にバッテリーを搭載しステーション内部へと向かわせる』
モニターに映されたユリカとフクベの指示通りに薄紫と赤のエステバリスに予備バッテリーが搭載される。
エステバリスは母艦であるナデシコからの重力波ビームによるエネルギー供給により動力を得ている為、その供給ラインを越えての行動には大きく制限がともなう。
故に予めエネルギーを充填したバッテリーを搭載しなければ、供給範囲外でろくに動くこともままならない。
『なお、マルスにもステーションへと向かってもらいますが……いいですか?』
「……いいけど。別に」
物凄く不機嫌そうな表情でリーアが答える。
気持ちよく眠っていた所で緊急招集、非戦闘員達の多大な犠牲の末に無理矢理起こされた彼女の苛々は臨界点に達しようとしている。
おまけに起こされた後、赤緒と彼女に言われて手伝わされたルミナにより専用に作ってくれたというパイロットスーツにも着替えさせられた。
エステバリスパイロットの物と似たようなデザインだが胸と手足にプロテクターが取り付けられている体にフィットした黒一色のスーツだ。
ウリバタケ曰く「プロテクターにセンサーを内蔵して、マルスのセンサーと連動するようにしたから今までより早く機体が反応するようになった」との事。
ヘルメットも用意されたが、被ると邪魔に感じた為、コクピットに取り付けられたフックに引っかけている。
『あと……ルミナちゃんも一緒に行ってくれると言うので、マルスの方でお願いします』
「……ん」
後ろでリーアと同じデザインをした紫色のスーツに身を包んだルミナが立っている。
彼女も生身での探索ぐらいなら手伝うと言う事で、マルスに相乗りしている。
『残りのエステバリス3機とモリビトはナデシコの防衛を……では、出撃しちゃってください!』
ナデシコのカタパルトから、紫と赤のエステバリス2機が出撃。
それに続いてマルスも艦底部のハッチから出撃し、エステバリス2機の後に付く。
「テンカワ、リーアとオマケ、しっかり着いてこいよ」
「わかってるよ」
「……ん」
「……私、オマケ……?」
赤いエステバリスのパイロット、スバル・リョーコにオマケ扱いされ僅かにルミナが眉を吊り上げる。
そんな事など知るはずもなく、リョーコは言葉を続ける。
「正面のゲートから中に入る。んでもって必要なら機体を降りて中を調べるぞ……中に入ったら、エネルギー供給されねぇから気ぃつけろよ、テンカワ」
「わかってるよ」
薄紫のエステバリスのパイロット、テンカワ・アキトはややぶっきらぼうに答える。
そうして、ステーションの開け放たれたままのゲートから中のドックへと入る。
戦艦の一隻や二隻は余裕で格納できるほどのスペースで設備もそれなりに整っている。
「周囲に生体反応無し……? 誰もいないのか?」
「んな筈ねぇだろ……もっと奥まで行かないとどうしようもないか」
出撃前に渡されたステーション内部の構造データをモニターに表示。
ドックの奥には補給物資などを補完する倉庫があり、ドック脇のブロックからステーション内部の施設へと出入り出来るようになっている。
「俺とテンカワで奥を調べる。お前らは先にステーションの中調べてくれ」
「……わかった」
スバルに言われるがまま、リーアはマルスをドック脇のブロックへと向かわせ二機のエステバリスはドックの奥にある倉庫へと向かう。
リーアはマルスを着地させ、内部へ向かう為のブロック出入り口であるエアロックを開ける。
ブロックへとマルスが入った事をセンサーが確認し、エアロックをオートで閉じる。
適当な所にマルスを跪かせ、酸素がある事を確認してからコクピットハッチを開き、二人は機体を降りる。
「中の設備は生きてるんだ……ところで、ヘルメットは?」
「いらない……邪魔だし」
律儀にヘルメットを被ってきたルミナとは対照的に邪魔だからとリーアはヘルメットをコクピットに置いてきている。
そのまま手近なドアへとスタスタ歩いていくリーアを眺めつつ、ルミナもやっぱいらないかとヘルメットをマルスのコクピットへ投げ入れ後を追う。
ドアの奥に繋がる通路は電気が落とされ、視界も殆ど無い状態となっており、ルミナが懐中電灯を片手にリーアの横を歩く。
「……誰もいないのかな?」
「少なくとも……この近くには誰もいない」
ルミナは手のプロテクターにはめ込む形で取り付けた腕の機械を見やる。
いつでも此処から鎖を伸ばせる。そして、今はリーアと二人だけだ。
(……やめとこ)
今なら、思う存分リーアと戦えると思ったがイマイチ気分も乗らないので止めておく。
第一、負けたのにしつこく勝負を挑むのも往生際が悪い。
「そういえば……リーア」
「何?」
「何で、私に一緒にいろなんて言ったの?」
リーアに自分の事をどうするか任せるとは言ったが、一緒にいようと言われるとは思わなかった。
別に嫌ではないが、何故そう言ったのか理由ぐらいは知りたい。
「えっと……だって……」
リーアが理由を口にしようとした直後、周辺から気配を感じる。
「……リーア」
「うん……」
手近なドアを蹴破り、狭い通路からそれなりに広い備品倉庫へと飛び込む。
ダンボール箱やコンテナが無造作に積まれ、視界はよいと言い難いがそれでも狭い通路より遙かに広い。
倉庫の中央まで走り抜けた所で壁や天井を突き破り、無数の異形が出現する。
「獲物だ、獲物だぁ!」
「まだ人間がいやがったかぁ!?」
異形の姿は人型ではあるが見た目からして機械的なロボットを思わせる。
白、赤、青のトリコロールカラーの者や全身が緑一色の者など、同じタイプの機体が多数。
2~3m程度の大きさで、両腕にはクローやガトリング砲など戦闘用の兵器が装備されている。
「軽く数えて30機……リーア、半分任せてもいい?」
「うん」
背中合わせに言葉を交わし、二人は自分達を取り囲むロボット群相手に身構えた。
ドックの奥へと向かっていたアキトとリョーコのエステバリスにも、無数のロボット群が襲いかかっていた。
エステバリスの半分ほどの大きさしか無い上に、対して強くはないが数が多くちょこまかと動き回り二人を翻弄している。
「な、何なんだよコイツ等!? 木星トカゲじゃないみたいだし……」
「俺に聞くな!」
ラピッドライフルでロボット群を牽制し、接近してきた相手をイミディエットナイフで迎撃する……を繰り返し致命傷は受けていないが数に押され次第にドックの更に奥へと追いつめられている。
「バッテリー残量も残り少ねぇ……テンカワ、強行突破でナデシコまで戻るぞ!」
「突っ切るのか!? でも、リーア達置いたままじゃ」
「あいつ等なら心配いらねぇだろ! グダグダ言ってっと、俺達がヤバイんだ! タイミング会わせて一気に突っ込むぞ!」
「クッソッ……わかったよ!」
二機のエステバリスの周囲に防御フィールドであるディストーションフィールドが展開される。
背中のスラスターとディストーションフィールドに残りエネルギーを集中させる。
「チャンスは一度っきり。一気にナデシコのエネルギーフィールド供給エリアまで行くぞ!」
「わ、わかった!」
二機の正面からロボット群が襲いかかる。
同時に、二人はエステバリスのスラスターを最大出力で噴かし加速。
ディストーションフィールドを用いた体当たりで正面の敵を粉砕しつつ、ドックを一気に突き抜ける。
そのナデシコ周辺でも、ステーション内部から突如として出現したロボット群が展開し戦闘となっていた。
出撃していた3機のエステバリスとモリビト2号が迎撃に出るが数が多く、ナデシコも数の多さに翻弄される。
「敵接近、あっちこっちからウジャウジャ来ます」
「ミサイルで牽制してください! その間にグラヴィティブラスト発射準備、ヤマダさんには前に出過ぎないように言ってください!」
ブリッジでユリカが半ば怒鳴り声に近い形で指示を出す。
すでに十数機は撃墜したが、数が多く減った後からうじゃうじゃと出現し続けるのだ。
「木星トカゲのメカでは無い……一体コイツ等は……むぅっ!?」
フクベが深く被った帽子の奥の目でブリッジ外の戦場を眺め、呟く矢先に艦に衝撃が走る。
「直撃か!? ダメージは!?」
「ディストーションフィールドを突き破って第一装甲版が斬られました」
「斬られた!? 艦に取り付いた敵機がいるのか!?」
ゴートの言うとおり、ナデシコの後部。装甲の上に敵が立っていた。
紫色の甲冑のような装甲の二本の刀を構えた剣士を思わせる風格のロボ。
「ふん、図体がデカイだけで他愛もない」
剣士ロボはつまらなそうに呟き、ナデシコのブリッジを見上げる。
おそらくあそこが心臓部か何かだろうと思いながら、仕掛ける事はせずその周囲で戦闘しているエステバリスやモリビトへと視線を向ける。
「地球人とやらの力、どれほどか見せて貰おう」
ナデシコの装甲を蹴り、剣士ロボは跳ぶ。
狙うは青い装甲のエステバリス。
「あん? なんだ?」
青いエステバリスのパイロット、ダイゴウジ・ガイはレーダーに捉えられた接近する敵機反応へと機体を向ける。
その先には刀を構えた紫色の剣士ロボがいる。
「面白れぇ! この、ダイゴウジ・ガイ様と勝負しようってか!」
槍型武装、フィールドランサーを構え剣士ロボへと突撃する。
「くらえ必殺! ゲェェェキガンッ、ラ」
ガイが叫びと共にフィールドランサーを突き出すよりも遙かに早く、勝負は終わった。
剣士ロボがガイのエステバリスの脇をすり抜ける。その一瞬の間にガイ機の両手足は切り落とされた。
「なっ……にぃぃぃぃ!?」
「つまらん……弱すぎる」
そのままナデシコへと飛んでゆくガイ機をつまらなそうに見やり、嘆くかのように呟く。
この程度では配下の雑兵、キャスモドンやザリオス、ファルゴスで事足りてしまう。
「このグローバインを楽しませる戦士はおらんのか、地球人!」
剣士ロボ、グローバインは吠えながら戦場のど真ん中へと突撃する。
「「はあああああっ!」」
ステーション内部で、リーアとルミナはキャスモドン、ザリオス、ファルゴスの群相手に大立ち回りを演じていた。
体格差は倍近くあるが、人外といっても差し支えのない真多能力を持つ二人にとって対した問題ではない。
向かってくる相手を片っ端から薙ぎ倒してゆく。
「なんだコイツ等!? 滅茶苦茶つえぇ!?」
「地球人がこんなに強いなんて聞いてねぇ……ごふっ!?」
キャスモドンの頭部を踏み台にリーアが跳び上がり、空中で回転。
勢いを付けての踵落としでザリオスの頭部を強打し、床へと叩き付ける。
続けて手近なファルゴスの下顎を蹴り上げ、腹部へと拳を叩き込み背後のコンテナへと叩き付ける。
「コマンダーランキングどころじゃねぇ!? 逃げ……っ!?」
恐れをなし、逃げようとしたキャスモドンの全身に鎖が絡みつく。
直後、キャスモドンの体は宙へと持ち上げられ床に脳天から叩きつけられる。
ルミナはキャスモドンに絡みつけた鎖を戻し、鞭のように振るい周囲の敵を打ちのめす。
(……こういうのも、なんか楽しいな)
今まで付け狙っていたリーアと背中を預けて戦うのも、これはこれで楽しめる。
リーアへ後ろから飛びかかろうとしていたファルゴスを鎖で絡め、別のファルゴスへと叩き付ける。
鎖を巻き戻し、ある程度の長さに調節して両手に握る。
リーアもバックステップで敵との間合いを取り、ルミナと背中合わせになり身構える。
「残りは多くても8……対した事ないね。この分だと、ナデシコも襲われてると思う」
「……けど、ルミナ」
「うん……なんかいる……っ!」
不意に突き付けられた殺気に反応し、二人は咄嗟に飛び退く。
直後、二人が立っていた場所が爆発し、吹き飛ぶ。
「なんだい……こんな小娘共に手こずってるのか、全く……呆れて物も言えないね」
聞こえてきた声に反応し、顔をあげる。
高く積み上げられたコンテナの上に黄色のアーマーに身を包んだ紫の肌と髪の女性が立っていた。
その手には鞭が握られ、鋭い目つきで二人を睨み付けている。
「随分と派手にやってくれたようだね、このディオンドラ様を怒らせたらどうなるかたっぷりと教えてやるよ!」
コンテナを蹴り、ディオンドラが二人目掛け降下する。
ステーションを強引に突破したアキトとリョーコが見た物は無数の敵に襲われているナデシコだった。
内部にいた敵と同じタイプの物が数えるのも軽くても20機はいる。そして、その中で圧倒的な強さを誇る敵機が一機、エステバリスとモリビトを手玉に取っている。
「やっぱこっちにもいやがったか。アキト!」
「わかってるよ!」
最大速度でナデシコの重力波エネルギー供給エリアへと戻り、そのままラピッドライフルで周囲に展開しているキャスモドン等を撃ち落としていく。
それに気付いた他のキャスモドンやファルゴスがこちらへ向かってくるがそれをディストーションフィールドを纏った体当たりで返り討ちにしていく。
「皆、無事か!?」
「辛うじてね」
見るとエステバリスの装甲はあちこち傷んでおり、モリビトも全身にダメージを負っている。
敵として対峙しているのはグローバインただ一機のみで他の敵はナデシコへ攻撃を集中させている。
「ナデシコの防衛にまわろうにも、あの紫の奴がしつこくてね」
紫の奴、グローバインは両手の刀を構えじっとこちらを睨み付けている。
たった一機でエステバリス2機とモリビトを相手に圧倒しているのだから、その実力は凄まじい物がある。
「そういえば……ガイは?」
「ヤマダさんならとっくにやられてナデシコに引っ込んだよ」
グローバインに真っ先に向かっていき、一瞬で返り討ちにあったという。
生きてはいるようだが機体の両手足を切り落とされ戦闘不能状態にされたそうだ。
「ここは俺とリョーコちゃんでなんとか押さえるから、皆はナデシコに!」
「わかりました……気を付けてください!」
アキトの言葉に従い、モリビトとエステバリス2機がナデシコへと向かう。
「逃がさん!」
当然グローバインがそれを見逃すはずもなく、3機の前へと回り込もうとするがアキトとリョーコのエステバリスがラピッドライフルを放ち足を止める。
「ぬうっ!?」
「お前の相手はこっちだってんだよ!」
リョーコのエステバリスが左腕でナイフを抜き、グローバインへとラピッドライフルを撃ちながら接近。
グローバインは舌打ちしつつ、銃弾を避け突き出されたナイフを刀で受け止め返す刃でリョーコ機の左手首を切り落とす。
「何!? うあああ!」
そのまま頭部を蹴られ、吹き飛ばされる。
アキト機がすかさず救助に回り、リョーコ機を受け止める。
「大丈夫か!?」
「あぁ……こいつ、結構強いぞ」
グローバインはアキト機とリョーコ機を睨み付け、刀を向ける。
「俺に自ら挑んできた事は褒めてやるが……どこまで持つかな?」
二本の刀を構え、グローバインはアキト機とリョーコ機目掛け突撃する。
ステーション内部ではディオンドラとリーア、ルミナの攻防というには一方的な戦闘が続いていた。
2対1というハンデなど初めから無いかのようにディオンドラは鞭と何処からか出現させた剣を巧みに用いて二人を圧倒する。
「そぉら!」
「っ!」
ディオンドラの剣が振るわれ、リーアは咄嗟に姿勢を低くする事で回避。
そのまま足払いをかけようとするがディオンドラはジャンプでかわし、リーアの腹部目掛け足を突き出し急降下。
ほんの一瞬での行動に回避が間に合わずリーアの腹部へディオンドラの足がめり込む。
「がぁっ!」
バキャッ……と骨が砕ける耳障りな音が聞こえる。
ディオンドラはそのまま足に力を込め、骨を砕いたリーアの腹を更に踏みつける。
「うぁ……あっ!」
「生身の人間ってのは脆いもんだねぇ……ん?」
背後に回り込んでいたルミナが鎖を伸ばし、ディオンドラの首を締め上げようと振るうが逆に振り上げられた剣により鎖を斬り捨てられる。
「な……っ!?」
「その程度で私に勝てるなんて思うんじゃないよ!」
もう一方の手に握られた鞭が振るわれる。
ルミナはもう一本の鎖で叩き落とそうとするが、ディオンドラの剣が妖しい光を纏った直後、その光を切っ先から放ちルミナの胸を撃つ。
「あがっ!」
貫かれる事はなかったが、胸に強い衝撃を受け一瞬視界が闇に閉ざされる。
直後、電磁鞭がルミナの体を打ち据えた。
「うああああああ!」
鞭の打撃と鞭全体に流されている電流がルミナの体を襲う。
そのまま背後のコンテナに叩き付けられた所に何度も鞭が振るわれる。
「うあ! あぁ! ぐあぁっ!」
「ル……ミナ……あがぁっ!」
ディオンドラの足が更にリーアの腹部へとめり込んでいく。
「他人の心配するとは余裕だねぇ……」
鞭を投げ捨て、ディオンドラはリーアの首を掴み持ち上げる。
片腕で持ち上げられ首を締め上げられる。
「あ……あぁ……っ」
「ふんっ」
そのまま投げ捨てられ、ルミナが倒れているコンテナの側に倒れる。
ルミナは身につけていたスーツが鞭と電流により所々が破けた状態で、苦痛に顔を歪めている。
「うぁっ……」
「リーア……っ」
リーアに肩を貸し、コンテナにもたれ掛かりながらなんとかルミナは立ち上がる。
そして、狙いすましたようにディオンドラの鞭が振るわれ二人の体に巻き付く。
「しまっ……」
密着した状態で鞭に体を縛り上げられる。
そして、鞭に流れる電流は二人へと同時に流される。
「「うああああああああああああっ!」」
「あんな雑魚でも貴重な部下だからね。何人も駄目にしてくれたんだ……簡単には死なせないよ小娘共!」
完全に縛り上げた二人に電流を流しながら、ディオンドラが叫ぶ。
「うぐあ……ああああっ」
「っ……あぁっ!」
悲鳴をあげ、苦悶に表情を歪める二人。
ゆっくりと意識が堕ちていき、全身の感覚が消えていく。
その時、何かが二人とディオンドラの間をすり抜け鞭を音もなく斬り捨てた。
「なっ……何ぃ!?」
「うあっ……」
解放され、力無くその場に崩れ落ちるルミナ。
リーアはルミナに倒れ込む形で崩れ落ち、彼女の体に支えられる。
「な……何が起こったんだい!?」
鞭を斬り捨てられ、困惑するディオンドラ。
そんな彼女を嘲笑うかのように、高笑いが倉庫に木霊する。
「フフフフ……ハハハハハハハハッ!」
「っ!?」
「森の声を聞け、風の声を聞け、貴様等の悪しき心をあざ笑っているぞ。人それを「魍魎」という」
声の主は倉庫の片隅、山積みにされたコンテナの上に腕を組み立っていた男。
ディオンドラは怒りの形相でその男を睨み付ける。
「キサマは……何者だ!?」
「お前達に名乗る名前は無い!」
男の口元がフェイスマスクで覆われ、コンテナを蹴り、ルミナとリーアの前に降り立つ。
「ロム・ストール!? キサマ、こんな所にまで私達を追ってきたっていうのかい!?」
「お前達ギャンドラーの悪事がある所、俺は必ず現れる! ディオンドラ、キサマの悪事ここまでだ!」
(ロム・ストールが此処にいるって事は外にも他の連中が……ええい!)
目の前の男、ロム・ストールの存在を忌々しく思い舌打ちする。
彼女の心配通り、外には彼の仲間が現れていた。
グローバインの剣術の前に圧倒されるアキトとリョーコを救ったのは赤い戦闘機だった。
戦闘機は一瞬で人型へ変形し、刀を引き抜いてグローバインの斬撃を受け止めたのだ。
「むぅっ!?」
「はぁっ!」
ジェット機ロボは気合いと共に刀を振り、グローバインを押しのける。
間合いを取り、構えを取るグローバインへ油断無く身構えながら背後にいる二機のエステバリスへ声をかける。
「大丈夫か?」
「えっ……あ、ああ。大丈夫……だけど」
「そうか。コイツは俺に任せて君達は早く逃げるんだ」
そう言って正面のグローバインへ意識を集中させる。
グローバインはジェット機ロボを睨みながら、刀を構える。
「俺の一撃を受け止め、弾き返すとは……キサマ、名は?」
「ブルージェット」
「我が名はグローバイン。久しぶりに楽しめそうな強者に会えたわ!」
ブルージェットとグローバイン。
二人の剣豪が同時に動き、刀をぶつけ合う。
ナデシコに群がっていたファルゴス、キャスモドン等の前にも3機のロボットが出現していた。
「やいやいギャンドラー! このロッド・ドリル様が来たからには好きなようにはさせねぇぜ!」
ドリル状の頭部を持つロッド・ドリルが高らかに叫び、手近なキャスモドンへと殴りかかる。
残り2体はナデシコの側まで寄り、周囲に展開しているエステバリスとモリビトへ声を掛ける。
「皆さん、大丈夫ですか?」
「えっ……えっと、貴女達は?」
「名乗る程の者ではありません。私達がギャンドラーを引き受けますから、皆さんは逃げてください」
真空の宇宙空間だと言うのに、生身の人の顔を露出させている少女が言う。
「えっ……でも、あのステーションにはまだ」
「兄が皆さんのお仲間を助けに行っていますから大丈夫ですよ」
そう言う少女の顔は、何故か自信に満ちあふれていた。
「とああああああ!」
ロムの気合いと共に打たれた手刀がディオンドラの手から鞭を叩き落とす。
舌打ちし、バックステップでロムとの間合いを取るディオンドラ。
「逃がすか!」
すかさず間合いを詰め、ディオンドラの腹部へと拳を叩き込む。
「ぐぅっ!」
そのまま壁に叩き付けられ、ディオンドラは大きくダメージを受ける。
周囲に控えさせているファルゴスやキャスモドンではロムの相手にもならない事は良く知っている。
せいぜい逃げるための時間稼ぎ……いや、それもさっきまで自分がいたぶっていた二人の少女によって減らされた数ではキツい。
「チッ……ここは引き上げるしかないみたいだね」
「逃がさんぞ、ディオンドラ!」
「ロム・ストール! 今日はここまでにしといてやるよ!」
剣からビームを放ち、ロムの足下を吹き飛ばす。
爆発で動きを止められたロムの隙をつき、ディオンドラと配下のキャスモドン等は撤退する。
「次にあった時はこうはいかないよ、なんたってこっちには破壊大帝だってついてるんだからね!」
「何!?」
「小娘共! アンタ達もいずれちゃんと嬲ってやるから首を洗って待ってな!」
捨て台詞を残し、ディオンドラは撤退し気配が消える。
それを確認した後、ロムは後ろで倒れているリーアとルミナへ駆け寄る。
「君達、大丈夫か?」
「お前……は……?」
弱ったリーアを庇うようにしながら、ルミナがロムを正面から睨む。
ロムは優しげな笑みを浮かべ言う。
「名乗るほどの者じゃない。もう一人の子は相当酷くやられているようだが……君達の仲間の所まで運ぼうか?」
「大丈夫……私一人で……十分よ」
半ば敵意に似た感情を込めながら、ルミナはリーアを俗に言うお姫様抱っこの形に抱き上げる。
「君も相当やられているんじゃないか? 無茶はしないほうが……」
リーアに触れようとしたロムの手を乱暴に払いのけ、ルミナは言う。
「触るな……一人で十分よ……」
ロムの申し出を断り、ルミナはリーアを抱きかかえ倉庫を後にする。
心配そうな表情でそれを見送るロム……無理にでもついていった方が良かったかもしれないが、ああも断られては仕方がない。
すぐに頭を切り換え、去り際にディオンドラが言い残した言葉を思い出す。
「ディオンドラ……破壊大帝とか言っていたな……まさかっ、デストロンと手を組んだのか……?」
考えつく最悪の展開が頭をよぎった。
ディオンドラの捨て台詞にあった破壊大帝という単語から連想できる物はこれしかない。
しかし、ロムの知る限りでは破壊大帝を名乗る男はディオンドラなどと組むような奴ではない。
「……どっちにしろ、判断材料が少ないか」
今考えても仕方がない。
ロムはそのまま天井の穴へと飛び、外で戦っている仲間の元へと急いだ。
外の戦いも、謎の乱入者の登場により終結を向かえていた。
ナデシコを包囲していたキャスモドン等は粉砕され、残りはブルー・ジェットと睨み合っているグローバインのみだ。
「グローバイン、部下は全員倒れたぞ。まだやる気か?」
「……今戦っても、俺の負けか」
グローバインは刀を収め、ブルー・ジェットを睨み付ける。
「ブルー・ジェット……いずれ、一対一で決着をつけよう」
「望むところだ」
言葉を交わし、グローバインは背を向けて宇宙の闇の中へと飛び去っていく。
ブルー・ジェットは刀を収め構えを解く。
「追わなくていいの?」
「あぁ、奴とはいずれまた戦う事になるだろう」
少女の言葉に答え、ジェットはナデシコの方を見る。
「あ……あの、貴方達は……?」
一番近くにいた赤緒が声をかけるが、ジェットは右手でそれを遮る。
「名乗る程の者じゃない。じゃ、俺達は行くぜ」
「えっ? ちょっと!?」
「また会おうぜ地球人の皆! ジェェット!」
かけ声と共にジェット機へと変形し、ブルー・ジェットは星の海へと飛び去る。
「あぁ!? 待ちなさいよジェット!」
他の3名も、ジェットの後を追うように飛飛び去り……残されたのはナデシコとモリビト、エステバリスだけだった。
暫く呆然と彼らが飛び去った方向を見やっていたが、ハッと我に帰ったユリカが指示を出す。
「そうだ、ステーション! リーアちゃんとルミナちゃんのお迎えです!」
ステーション内部、マルスを置いていたブロックまで戻った所でルミナは思わず膝を付いた。
「うっ……」
苦悶の表情を浮かべ、僅かにあがった息を整える。
ディオンドラとの戦闘で受けたダメージがいまだに響いている……少し休まなければ動くことも出来ない。
リーアを抱きかかえたままその場にしゃがみこむ。
丁度マルスを置いていた場所だ……ナデシコの方で拾ってくれるだろう。
「……ふぅ」
一息入れ、なんとなく腕の中で眠っているリーアの顔を見る。
痛みを堪えるかのような表情で、少し荒めに息をはいている。
意識は半ば朦朧としているのか、目は半開きでぼんやりと定まらない視線が彷徨っている。
「……ぁ」
ここまで弱り切った無防備なリーアを見るのは初めてだ。
何度かの戦いで痛め付け、弱らせた事はあるがここまでは無い。
ほんの少しだけ力を込めれば堕ちそうな、危うい状態のリーアが目の前にいる。
「……リーア」
ルミナはリーアをそっと抱きしめていた。
弱り切り、無防備なリーア……そんな彼女を目にした瞬間、心の中の何かがあふれ出るような感覚を覚える。
今ならリーアを独占できるのだと、あの生意気な赤い髪のリーアもどきに邪魔される事も無く。
少なくとも、ナデシコにいる間は……。
(私だけの……)
心の底からの笑みを浮かべる。
リーアの耳元でそっと、呟く。
「私……リーアと一緒にいるよ……」
リーアの側にいられる最高の環境。
一度敗北した身で未練がましく、情けない、しつこい……自分でもそう思うが仕方がない。
まだまだ、自分はリーアと戦いたいと言う感情に気付いてしまった。
彼女を独占したいのだ、自分の手で嬲り弱らせ……殺したくてたまらない。
「もう、他の誰にも……渡さないから……」
静かに、リーアに対する愛憎混ざり合った感情を込め……小さく呟いた。
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