胸、貸してください

ゥチは、龍斗の家に行った。



朝7時。



夜通し泣いて、目は腫れてる。



もう、、、忘れる何て、、、考えたくない、、、



ちょっと押すのをためらったチャイム。



誰が出るんだろ、、、



「ふぁ~い?」



龍斗の兄さんだった。



「どうしたん?こんな、、、朝っぱらから、、、何かあったん?」



優しいなぁ、、、って、、、思った。



コレが、龍斗の言葉だったら、、、って、、、思ってしまった、、、



「誰?」



兄さんの後ろから顔を出したのは、、、龍斗、、、



俯くゥチを目の前に、、、「兄貴、、、俺の友達だから、、、」



って、、、前に一歩出て、、、兄さんを、、、家に上がらせた。



友達、、、どことなくよそめいた言葉、、、



「どうしたん?こんな朝から、、、」



ゥチは、、、俯いたまま、、、拳を、、、握りしめた。



「俺の部屋、、、行くか、、、?」



「ゥン・・・。」



部屋についた、ゥチは、、、正座して、、、話を始める心構えしとった、、



「どうしたん?」



こんな、、、朝っぱらから、、、ゥチ、、、何してるんだろ、、、



顔、、、あげると、、、泣いてたのが、、、バレるし、、、




「ゥチ、、、リセットなんか、、、したくなかった、、、」



「え?何?どういう事?」



ゥチは、、、震える声で、、、一生懸命、、、説明した、、、



「ゥチ、、、昨日、、、龍斗の事、、、頭から消そうとした、、、ヶど、、、無理だった、、、」



もぅ、、、聞き取れないぐらぃの声だったヵもしれなぃ。



ヶど、、、大好きな龍斗に、本当の事、伝えようと一生懸命だった、、、



「ゥチ、、、龍斗の事大好きだから、、、忘れる何て、、、リセットなんて、、、出来なぃょ、、、?
ゥチが、昨日、家に走って帰ったのは、、、恥ずかしかったから、、、それに、、、まだ、、、彼女って実感、、、なかったから、、、ごめんなさぃ、、、」



もぅ、、、我慢の限界で、、、



でも、、、一生懸命、、、伝えたよ、、、ゥチの気持、、、



「ごめんな、、、無理させて、、、俺も、、、昨日、、、後悔した、、、花梨の事、、、消す事何て、、、出来んかった、、、自分で言ったのに、、、無責任やけど、、、リセットとか、、、無理やった、、、」



「龍斗、、、?」



「何?」



何か、、、たった数分、、、話しただけなのに、、、すっごぃ疲れてた、、、



「ゥチが、、、入院してる時、言ってくれたよね?『いつでも俺の胸あいてるから』って、、、」



「おう、、、いつでも花梨の事、、、包める、、、」



「今、、、ゥチに、、、龍斗の胸、、、貸してください、、、」



眠いのと、、、ドキドキと、、、緊張、、、が重なってた、、、


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