つれづれなる徒然奇行

私的厳選本 友谷蒼

若草一家でいこう! 若草一家でいこう
書籍名:若草一家で行こう!
著者名:友谷蒼
出版社:角川ビーンズ文庫

感想:
実は地球外生命体…エイリアンという秘密を持っている若草家4姉妹の三女ユリのお話。
漫画化もしており、その場合、4姉妹すべての恋愛エピソードが入っています。(漫画のほうはかなりのコメディです。幻冬社コミックスか角川あすかコミックス。
「エイリアンってばれたら解剖されちゃう!」ということでひっそりと暮らしている4姉妹(姿形…内臓すらも地球人そっくりですが、身体能力がすぐれています)。
長女はクールビューティな女医。次女は人嫌いな画家。三女はおっちょこちょいな高校生。四女は、おませな小学生。この姉妹、実は血がつながっていません。母星に住めなくなり、地球に流れ着いたときに身寄りのなかった四人が姉妹として生活しはじめたのです。
しかし、三女のユリがボロを出します。トラックに轢かれそうになっていた子供を助け、更にはその子供を助けようと飛び出した青年までもを小脇に抱えてポーン…と飛んでしまったのです。良い事をしたんですが…。マズイとおもってユリはそのまま走り去ってしまうのですが、この青年。ユリと同じ高校の有名人でした。
頭良し・顔良しの嵯峨君は「バラされたくなければオレと付き合え」嵯峨はユリを脅迫し、ユリはしぶしぶお付き合いを…。
「オレは人より頭が良くて、お前は人より運動神経がいいだけだ」と度量の広いところを見せてくれる嵯峨。ひょんなことで出会った地球人とエイリアンのハーフの男の子。
いろんなことから嵯峨を異性として意識しはじめるユリ。
ハートフルでホンワリとした柔らかいストーリーだったので、是非他の3人の姉妹のお話も読みたかったのですが、残念ながら小説はユリだけ。完結編として漫画を見ることを勧めたいです。


ほんわり度 ☆☆☆☆★
せつない度 ☆☆★★★
ドキドキ度 ☆☆★★★


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