つれづれなる徒然奇行

日々雑読 (2005.4~6)


当り外れ(本人の価値観ですが)によって、辛口批評があるかもしれませんが、大人な目で流し読みください。


6/29 『恐怖の報酬』日記~イギリス・アイルランド~(恩田陸)
初エッセイ(私が、なのだが、恩田さん自体も初めて出したのではないかと思われる。あ、「小説以外」が先かも)。面白い小説家のエッセイはやはり面白い。2時間で読めた。「つまらん」と思って飛ばした箇所も、ない。読書家であることは知っていたのですが、さすがにその本の知識はすごい。私もかなり読むが、どうも趣味が偏っているので感心しきりであった。
そして、知っていたがかなりの酒(ビール)好き。よくあれだけ飲めるものだ。飛行機への恐怖心を酒で昇華しようとしているけれども、成功していないところがなんともいえない。
とても、楽しく読ませてもらったうえ、ラストで理瀬の続編の案があることを知り、非常に嬉しい。再来年あたりでしょうか。待ってます。


6/27 彼等(長野まゆみ)
3冊目。凛一のおじ・千尋の異母兄千迅が登場。母方の従兄のラガーマン・暁方のとんでもない過去まで出てきて、この一族の節操のなさには恐れ入る。
相変わらず氷川は一体どうしたいのかわからんちん男であった。本当に、氷川のどこがいいんだろう、凛一は…。よっぽど氷川の(かつての)ガールフレンド達のほうがたくましくて格好いい。あと一冊で完結の本。氷川はどの位置で落ち着くのであろうか。


6/26 イタリア人はなぜクヨクヨしないの?(ルカ・ローリア)
この本を借りた理由が、巧く説明できない自分である。まあ、買わないだけの理性はあったということか。イタリア人とくくらずに読むほうがいいと思っった。日々を楽しく前向きに生きている人がいるんだよ、ホラ! というカンジの本。
名犬ラッシーの話では、犬好きなら誰もがホロリとすると思いました。
意外に面白かった本。


6/26 プーシキンと散歩
解説で知識を増やそう、第二弾。プーシキンの詩はいい。が、ちょっと解説というか感想が私の趣味ではなかったので、半分で断念。まあ、そういうときもあるサ、ということで。


6/24 プーシキンへの誘い(藻利佳彦)
実際に読む前に、解説でも読んで少し情報を増やしておこうと借りてみた。とても読みやすい詩を書いていることが分かり一安心。しかし、早世です。38歳ですか、しかも決闘! 生きていればもっとすばらしい作品を残したでしょうに・・・。
32歳で結婚して、たった6年で亡くなるわけですが、それには妻のナターリアの浮気による決闘が原因とされています(というか、間違いないでしょう)。うーむ・・・。


6/22 ミリオンダラー・ベイビー
主演 ヒラリー・スワンク 
監督・主演 クリント・イーストウッド
アカデミー賞好みの映画のような気がした。でも、「アメリカン・ビューティ」よりは好きだ。あれも失意的エンディングだったけど…。
ところで、私は自分の記憶力に嫌気がさした。覚えていないのだ。マギー(ヒラリー)のリング上でのあだ名を! アイルランド語だったことしか覚えていない。そして、フランキーとマギーがレモンパイを食べた店の名前を!! この二つを覚えているかいないかで、感想の書き方が全然違う。ちなみに、まだ見ていない方は、レモンパイを食べた店の名前をどうぞ、記憶してください。そして、私に教えて。「え、え、え??」というカンジだったのです。ああ、店の名前…。これが映画全体に関係するかしないかは、店の名前がわからないとなんともいえません。
ロサンゼルスのジムで経営者兼トレーナーをしているフランキーは、タイトルマッチ目前にして選手に逃げられた挙句、娘からも縁を切られ、意気消沈していた。そんな折、ジムにボクサーを目指す31歳の女性・マギーがやってくる。彼女のトレーナーを断ったフランキーだったが、マギーの真剣さに折れ、ついにトレーニングを引き受けることになる。
前半はテンポがいい。マギーがどんどん筋肉質になり、強くなっていくのがこっちにも分かる。試合もKOばかりで見ていて楽しい。そして、後半部分。「人の尊厳とは…」と考えてしまう。ヒール的チャンピオンの反則により、マギーの首は折れ全身麻痺の後遺症が残る。さらには、床ずれが悪化し足を切断し、マギーはフランキーに死を切望する。
フランキーはマギーを救いたい。が、生きていることは死んでいること。苦悩した末、フランキーの出した決断は…。
ラストくらいはネタバレを控えさせてもらいます。うん。いい映画でした。私は好きです。


6/22 銀の手のバルドス-ウズガバルドの末裔-(たけうちりうと)
読むまでに時間が掛かるのですが(なぜだろう)読み始めるとスイスイと読んでしまう本。面白いのです。なのに、手にとるのに何故時間がかかるのか…。
前作ではそんなキャラだとは気づかなかったのですが、バルが完全なる「ヒモ」と化していました。カノンの稼ぎで食いつないでいます(そしてカノンの稼ぎもすずめの涙・・・)。しかし、本人それに対してなんとも思っていないようです。楽師はやはり凡人とはちがうのだな、と思ってみたり。
世界観がまた広がったと筆者があとがきで書いてあるので、次回作がたのしみな作品。


6/22 夢の中の魚(五條瑛)
供(プラチナビーズ等に出演)が主人公だった。手当たり次第借りているので、シリーズの区分けが出来ていないのです。多分「鉱物シリーズ」なんじゃないでしょうか。葉山隆が出てきたところで、一気に読むスピードが上がる。ぶっきらぼうなハンサムは大好きだ。日韓漁業協定や国外向け骨髄輸出など色々あったけど、メインは供の人脈作りだったような気がする。人情にあふれているようで、人を突き放した感じもする供はまだちょっとミステリアスだ。とても同族意識は高そうだけど…。


6/21 おうちでごはん1(スズキユカ)
もういっぱしのファンかもしれない(雑誌はチェックしていないが)。緻密な絵、魅力的なキャラクター。ぶつ切り的な終わり方。不味そうな料理を描く漫画家とファンタジー生命体にしか見えない動物を描く漫画家は白けるが、スズキユカはそんなことはない。ああ、今煮込みハンバーグが食べたい!
男子学生二人(主人公格)もいいが、亀グッズを意味無く集めている私だから、亀マニア・瓜沢さんには、ときめくものを感じる。寡黙で眼鏡でスーツという対私の「三種の神器」を装着しているせいかもしれないけど。
男女どのキャラも嫌味が無く、気負わず読めるショートストーリー。クッキングパパのようにレシピが載っているわけではない。が、料理をしたい、ごはんが食べたいと思わせる漫画でした。好きだなぁ。


6/15 ザ・インタープリター
主演 ニコール・キッドマン シルヴィア
   ショーン・ペン ケラー
国連通訳シルヴィアが偶然知ってしまったアフリカ・マトボ共和国大統領の暗殺計画。通報した彼女はシークレットサービスであるケラーらに警護されつつも、虚言でないか疑われてしまう。ケラーが調べるにつれ、明るみに出てくるシルヴィアの過去。そして彼女の不信な行動…。
イヤホンから流れる声は不鮮明で、シルヴィアが本当に暗殺計画を聞いたのかが観賞する側にも分からない。疑っていても仕方ないので、「本当に聞いた」というのを前提に映画を観ました。しかし、ケラーが調べるにつれ、シルヴィアの複雑さが明るみに出てきて、なにがなんだか。登場人物も多く何がなんだか。「黄色人種は見分けがつかない」とどっかの誰かが言っていましたが、黄色人種限定でなく、私ワカリマセン。仕事明けで脳がくたびれていたからだと言い訳をしたいです。
あとは、国連本部。広いですね、きれいですね! シルヴィアもエリート!というカンジがしました。バイリンガルくらいじゃ勤めることは出来ないでしょうね。5ヶ国語くらい?と思いました。
とにかく、ちょっと難しい映画。もう少し前半を頭に入れながら見て、謎解きをカンペキにしたかった。


6/15 風がページをめくるとき(出久根達郎)
読書エッセイシリーズなのだそうだ。その4冊目にして最後。残念な話。もっと読みたかった。が、2冊目の「粋で野暮天」をまだ読んでいないので、探してみよう。「朝茶と一冊」「書棚の隅っこ」は読んでいる・・・はず。「朝茶~」は途中で返却したかもしれない。どうだったかな?
今回も様様な本が取り上げられたが、残念ながら読んだ本は数冊。「五体不満足」と夏目漱石の数冊だけでした。本には読みごろがあると思う。時々「あの時読んでいれば」という本を数年後に読んだりする。そんな思いをしたくないなら、かたっぱしから読むか、全く読まないか、だと思う。読書を止められない私は、かたっぱしから読むしかない。


6/8 θは遊んでくれたよ(森博嗣)
Gシリーズ2作目。「G」って何の略なんだろう。クラゲのGEのG?(違うと思う)
まだこのシリーズをどう読めばいいか手探り状態なのです。海月が探偵役みたいだけど、影の探偵は犀川なんでしょうか、やはり。萌絵との間も微妙な先生である。まだ未婚のようだけど。さて、今回は保呂草さんがちょっとだけ出てきた。私は紅子と一緒のときの保呂草さんは好きだと断言できるけど、他の保呂草さんに対しては好き嫌いをまだ断言できない。今シリーズでは50才代ですが、どんななんでしょう、保呂草さんは。
謎解きはともかく、発端とキャラクターは魅力のシリーズ。


6/5 碧空(長野まゆみ)
二作目。特に山場は…ないような気がする。起承転結の「承」といったところでしょうか。次巻で凛一が大学生になるので、少しは氷川との距離が縮まるのかも。それにしてもあいかわらず「ぢゃ」に過剰反応してしまう私だった。
生けた花をモノクロで写真に取っている凛一をちょっと、格好いいとおもってしまった。


6/2 空中ブランコ(奥田英朗)
これも45分くらいで読めた。読み始めると速いのだ。・・・読み始めまでが遅いのだけど。というわけで、妹から借りた本2冊目。伊良部は運動オンチなんだかなんなんだか、相変わらずミステリアス。しかしミステリアスという魅惑的な単語が全然似合わない医者だな~。患者は毒をもって毒を制すという方法で、しかも自力で治っているような気がする。


6/1 プラチナ・ビーズ(五條瑛)
アー満足!! 鉱物シリーズ1作目であり、デビュー作。ちなみに、2作目「スリー・アゲーツ」を先に読んでしまっていたため、葉山の弟に対する苦悩はネタバレでした。
そして、冒頭と中盤部分に出てきて、最後に登場した「フェロモン男」!! 読みながら「まさかね・・・」と思っていたら、サーシャでしたか! ということは、その少年は・・・すみれ??(※「断鎖」他参照)
↓の作品と比べると5倍の時間がかかった本作。タイトルの意味を知ったとき、サーシャったら、格好いい!と思いました。 ちなみに、サブタイトルを私がつけるなら、センス悪く「コメ」ですね。微妙に北朝鮮に詳しくなれる本。


6/1 イン・ザ・プール(奥田英朗)
直木賞受賞作家の作品で映画化したからとても有名な作品。ちなみに、私はこの手の本を中々読まない(受賞前なら偶然読んでいることもある 例・京極夏彦)。なのに、何故これは読んだか? といわれれば、妹が(むりやり)貸してくれたからだ。しかも1年くらい放置して「そろそろ返して」といわれたので慌てて読んだ。実は「読んだ」とウソをついていたのだ。かなりヒドイ。で、読み始めてみれば、文章も読みやすく、字も大きく、行間隔も広く、45分で読めた。ハードカバーの本としては、通称「セカチュー」くらいの完読速度だった。続編「空中ブランコ」も借りているのですが、これも45分くらいで読めるでしょう。
で、内容ですが。伊良部がいいですね。阿部さんや松尾さんのような個性的ハンサムではないのですが(ビジュアルでは阿部・松尾の両俳優でいいとおもう)、いいです。
マザコンでコスプレマニアでヤブっぽいのですが、最後だけは「実は名医?」という疑問がつきます。正確には「迷医」なのかもしれないけど。
ここは読まないと思いますが、妹よ、かりっぱなしでスマン! あとの3冊も今週には(多分)読むから!


5/28 迷宮百年の睡魔(スズキユカ 森博嗣原作)
続刊が漫画化連載しているとは知らなくて、本屋で見つけて飛びつきました。原作に対する愛情と読み込み度が判る、職人芸ともいえる漫画だと思う。漫画一冊でこんなに時間をかけるのはスズキユカくらいです。
新キャラ・メグツシュカが華奢で可憐で美少女系であるにもかかわらず、大迫力で、グレートマザーはやはりこのくらいでないと! と大満足。是非何度も読み直して内容を理解して欲しい漫画。


5/25 殺人鬼の放課後(アンソロジー)
同人誌とかではなく、角川文庫から出ている文庫です(何故言い訳をするのか・・・)。
全てはヨハンのために。恩田陸の短編が載っていたから借りたのです。「麦の海に沈む果実」に出てきた、外人で天使顔で音楽の才能があって、なのにとんでもない背景を持つヨハンです。私は彼と彼のパートナーのセットの話がとても読みたい。
今回、ヨハンは親戚(叔父?)に狙われていたわけですが、ニッコリ笑ってすごいことをしてくれました。指輪に毒針って久しぶりに読んだ小道具です。55ページなのが不満でしたが、ヨハンが読めて幸せでした。


5/21 白昼堂々(長野まゆみ)
文庫記念でハードカバーを図書館で借りてみました。以前読んだ著作で、「じゃ」を「ぢゃ」と表記しているのがたまらなく気になっていて、二冊目を借りる気分ではなくなっていたのです…が。この作者は「ぢゃ」がデフォルトなんですね。
あいかわらず、「そんなんぢゃない」という文章に違和感を覚えつつも読む。
同性愛がテーマになっていることは知っていたのですが、追加で近親愛なのでは…。と凛一を取り囲む人々にギワクの目を向けつつ読了。これは四冊完結なのですが、一巻はまるまる「起」というカンジでした。氷川の凛一へのキスひとつでみんな右往左往しています。ちなみに、氷川はノーマルでゲイなのは凛一。氷川は凛一の従姉と間違えてキスしたんです。この凛一、中3にしてすでに叔父と関係済みのような匂いがしました。で、叔父といえば、亡くなった兄(凛一の父)に近親愛を抱いている…?
しょっちゅう病気になっている凛一が最終巻では死にそうな気もしますが、とにかく話が始まっているんだかいないんだかな所で一冊が終了しているため、続刊「紺碧」を借りねばなりません。


5/14 冬に来た依頼人(五條瑛)
!! なんとうことでしょう。本日、今日、夕方19時前に! 私は彼ではなく彼女だということを知ったのです。なんだか妙に男同士の友情が行きすぎているよな・・・とは思っていたのですよ。女性だったからなのね。あ~すっきり。
しかし、防衛庁の北関係の情報収集担当を経てフリージャーナリストっていう経歴は男らしすぎます・・・。
今回、主人公は探偵であり一人称でかかれている。過去結婚まで考えた女が「夫を探して欲しい」と訪れるところから始まり、夫はバーの女性と駆け落ちしていることが判明。それでも「夫を愛している」と言い張る女には、かつてのクールな姿は全く無かった・・・。
ストーリーも男らしすぎて全然わかんなかったよ☆ 完全に騙されちゃいましたね~。


5/13 書棚の隅っこ(出久根達郎)
様様な大著の解説及び感想の詰まったエッセイ。さらに当時の社会も分かるという大変興味深い本。
残念ながら、紹介されている本の一冊たりとも読んでいない。ただ、以前好んで読んでいた田辺聖子さんが絶賛されていたことは、(自分の)見る目があったのだな、とうれしい。
いろんな作家のいろんなジャンルの本が読みたいけれど、どれを読んでいいか分からない。というときは、指針の一つになるかもしれません。著者は普通の小説も書いているとのことなので、今度はそれを読んでみようかと思いました。


5/5 それでもあなたに恋をする~エネアドの3つの枝~(樹川さとみ)
少女小説的タイトルであり、内容もそれです。男性が読んだら頭にお星様がきらめくかもしれません。表紙も可愛いしね。しかし、さすがライトファンタジーの代表作家だけあって、設定・ストーリーはとてもいい。
小さい頃アコガレの王子様から「ブス・デブ」と言われ、執念で美しく成長した少女は、王子様を惚れされて思い切り振るつもりだったのだが、王子様は戦争を経験し、人が変わったように温和で紳士になってしまっていた。
過去の非礼をわびる初恋の人に、今までの執念をどうしたらよいかわからず戸惑う少女。戦争で兄を失った彼女は国の主要な港町の領主のあととり。王に気に入られた彼女は、「彼女に気に入られればどんな男でも彼女の夫に成り得る」といわれ、にわかに周囲が騒がしくなる。
ところで、王子様と書いてありますが、貴族様です。温和で紳士になったものの、少年の頃の心(どんな心だか・・・)をまだ持つ彼がお気に入り。


5/5 僕と先輩のマジカル・ライフ(はやみねかおる)
とてもサクサク読めるミステリ。表紙をみて、「先輩」とは画面いっぱいに威張っているこの女だな、と思ったのですが、違いました。裏表紙の方ですね。表紙のいばりんぼさんは、「ぼく」の彼女?のような春奈さんでした。
ところで、表紙で「ぼく」である快人が「メガネ・黒髪・細身」であったため、「格好いい・・・」と思っていたのですが、ガチガチコチコチのガリ勉マジメ君7.3分けで書かれていたので、悲しかったです。でも表紙の彼はとても好みだ。
ところで、タイトルですが、「マジカル」なのは先輩ではなく春奈さんでした。王道ミステリを好む方には勧めませんが、初心者・ライト級を好む方にはオススメかと。


5/4 コンスタンティン
主演 キアヌ・リーブス レイチェル・ワイズ
ヘビースモーカーで肺がん患者のジョン・コンスタンティン。彼は先天的に人間でないものが見え、そのことで15歳のときに自殺未遂を起こしてしまう。そのため、彼の死後の場所は地獄と決まっており、彼は天国行きの切符を手に入れるため、人間世界に入り込んだ悪魔を地獄へ送り返す仕事をしている。そんな折、女刑事の双子の姉妹が精神病棟の屋上から飛び降りて自殺をした。「自殺ではない」と言い張る姉がジョンの前に現れ、しぶしぶ協力していくうちに、サタンの息子が新王国を人間世界に築こうとしていることに気付いた・・・。
地獄の兵士たちが「ゾンビ」ってカンジでとてもデロデロしていました。虫の大群が悪魔を形作っていたりして、そんなところが苦手な方がいるかも。私もちょっと警戒しながら見ていたのですが、このくらいは「ヘ」でもありませんでした(下品)。
そしてイチオシはサタンです。なんだか軽いよ、サタン・・・。服のセンスもサタンっていうよりマフィアみたいでした。そんなところがとても気に入りました。



5/3 シャル・ウィ・ダンス?
主演 リチャード・ギア ジェニファー・ロペス
かの有名な日本の映画のハリウッド版。実は私は邦画が苦手でして、たぶん十本くらいしか見ていないとおもうのです(自分の住む土地でのフィクションは斜めに見がちなヒネクレモノだから。でもアニメは別)。よってこの有名な映画の原作(?)も見ていないのです。斜めには見たのですが、細かいところが・・・。
だからハリウッド版だけの素直な感想を・・・。
ジョン・クラークは単調な生活に疑問を感じる弁護士。彼は帰宅途中の電車の中でダンススタジオを見つけ、窓から外を眺める美しいポリーナが気になって仕方ない。とうとう彼は途中下車をしてダンススタジオに入会してしまう。はじめはポリーナを見るためだけに来ていたジョンだったが、ダンスの魅力に取り付かれ、とうとう試合にまで出ることに・・・。一方、いきなり花の香りをつけて自宅に戻り始めた夫に妻は疑惑を・・・。という内容。
ジョンはとくにポリーナと浮気をしたいとか思っているわけではない。彼は家庭人で練習中も指輪をはめている。幸せな生活のはずなのに、物足りなさを感じている自分を恥じている。多分、邦画ではこんな設定ではないはず。日本人の感性ではないから。メキメキ上達するジョンをみていると自分もちょっと踊りたくなるかもしれない。



5/2 彩雲国物語~朱にまじわれば紅~(雪乃紗衣)
番外編でありました。ということは、一冊刊行予定が増える・・・と考えていいのでしょうか? と、そのくらい好きな作品。相変わらず秀麗ちゃんはカンペキだった。彼女に夢中な男は増える一方。それは当然でしょう。老若男女・彼女に掛かっちゃ牙を抜かれるのである。なのに、なんであんな男に・・・(前回の感想)。で、今回、絶世の美女が一人出てきた。秀麗ちゃんのご母堂であらせられるようですが(秀麗ちゃんを産んだ方であるからして、最上級の敬語は当たり前だ)、出自は不明。やんごとなきご出身の方のようですが・・・。王家かな?? 今回も大満足の一冊でした。


5/1 スペシャリストの誇り~クラッシュ・ブレイズ~(茅田砂胡)
バイオ・ハザードと平行して読んでいたので、あまりに猟奇な殺人事件に内容を勘違いしていた。私は巨人夫婦が大好きなので、今回ちょっと不満であったが・・・。面白かった。このひとのは漫画みたいにして読めるので、いいよね。


4/30 バイオ・ハザード3~死者の街~(S.D.ペリー)
ゲームの2の完全ノベライズ版だという。ゲームをしていないので知らなかった。エイダは死ぬな・・・とあたりをつけて読む。レオンは主人公だが、こういう正義感にあふれた男はやっぱり死にそうだな、と思った。クレアは1.2に出てきたクリスの妹である。死んでほしくはないが・・・。
この私の予想と希望の正解率は80%くらいだろうか。 クレアの美しいおみ足についた傷がとても微妙。4は4月らしいのだけど、今日行ったら発売まだだったよ?


4/29 パズル自由自在~千葉千波君の事件簿~(高田崇史)
なぜ、千波くんは理不尽な目に遭っているのに、ピィくんやチョコちゃんに近寄るのだろう・・・。今回なんか、チョコちゃんに唇を奪われてしまった・・・(噛み付かれたともいう。合掌)。そして、このお話の後、ピィくんは大学に合格したんだろうか・・・しないような気がする。続巻が出たらはっきりするのだろうけど。今回、一つだけクイズがわかった。とても嬉しい。


4/23 ユージニア(恩田陸)
冒頭の詩がとても印象的でステキなのだった。全体的にロマンチックなんだが、、踏み潰す虫たちの血も全てあなたのもの・・・とかいうくだりが不吉でステキなのだ(どういう感性だ)。一人称で視点が変わるという「Q&A」と似た話の進め方なのだけど、この本のほうが私には読みやすかった。20年以上前におこった薬物混入大量殺人事件の犯人は本当に自殺した青年だったのか?というのを追うお話。判断は読者にゆだねられる。


4/16 犬大将ビッケ(出久根達郎)
この人の本も三冊目であるからして、もうある意味好きなのかもしれない(文章が)。母のボケ防止のためにかった小型犬パピヨンのビッケ。しかし、このビッケ、母以上に手間がかかる…というお話。老人介護の日常もかかれているけれど、重々しくない文章で、未経験者の私も「なるほど」といったカンジでビビるほどもなく読み進める。しかし…ビッケとの別れのシーンは愛犬家である私にはけっこう痛い。すいすいと読めて、暇つぶしにはオススメの一冊。


4/14 黒を纏う紫(五條瑛)
あー、面白かった。今回「すごいタイプ」という人は出てきませんでしたが、それでも面白かった。特殊な製品(コバルトとか放射能漏れの高いもの)を運ぶドライバー鶴見、鶴見の飲み友達(?)のマキ、女という女をたぶらかすクウに、不能の男に囲われるイブ、不法カジノ、移民…。一人称が交錯しあって、それぞれの目的地が最後は一つになる。魅力的なキャラが多かったので、別の本で出ていてもおかしくないな~。


4/4 天体観測(秦建日子)
BUMP OF CHIKEN好きが高じて借りた本。しかし、曲のようには私の琴線に触れなかった。ドラマ(映画か?)の小説化らしいです。学生時代に夜空に向かって将来の夢を叫んでいた男女が、夢に敗れたり失望したりしながら大人になっていくお話。


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