つれづれなる徒然奇行

★日々雑読(2005.10~12)


こちらはホーイズラブの感想になります。意味の分からない方、苦手な方はバックで戻ってくださいね~。
誹謗中傷めいた文章は控えているつもりですが、不快感を覚えた方はご容赦ください。大人な気持ちで読み流してネ。
上のほうが新しい感想です。




12/30 愛のレーティングAAA(井村仁美)
(内容)アナリストシリーズ4(?)作目。高名なストラテジストの鷲崎と熱々恋人関係を満喫しているアナリストの五十嵐。そんな中、鷲崎が本を発表する。さらに鷲崎の部下鳥海も執筆していることをしり、自分との差にあせる。が、五十嵐の勤める会社にも同出版社から執筆依頼があり、五十嵐もその一人に選ばれた。編集者としてやってきた男は、異様に五十嵐に寄ってくるのだが、その真意は?
(感想)うーん。不本意な内容だ。本当ならば「鷲崎、今回も絶好調!!」とでも書きたかった。「ワッシーかっこいー!」とオリエンタルラジオ風に叫びたい。どういう風に格好いいか?といえば、「著作を餌に恋人を社長室に連れ込みセクハラ」したりとか「恋人の食べている姿を肴に酒を飲み、さらに酌をされて上機嫌」だったりとか「37才ますますお盛ん」だったりとか。「仕事してんのかよ、オッサン。という雰囲気で『伝説』の男」だったりする鷲崎・・・あーシビレル。ビリビリするよ、ワッシー。
あまりのワッシーのカッチョ良さ(格好良さ、ではない)に、シリーズ既刊を古本屋で500円で買ってしまったよ(4冊合計金額)。ワッシーはどんどんシビレル男になっていくなぁ。こんな37才がいると、将来に希望が持てます。
そ・し・て。「やっておしまい・完結!」かと思っていたら上巻で続くだったことにオドロキである。ま、そーいや五十嵐とか鳥海の本出来上がっていないし、森夫(編集)の節操のなさの行く先も分かってないしね。
上巻でちょびっと出てきたジェフリーがなにより気になる私です。彼が出ると鷲崎がより取り乱すのでとても楽しい。下巻では登場してくれるとうれしいなぁ~。
というわけで2005年ラストは鷲崎が飾ったのでした(めでたい??)


12/18 ダイヤモンドに口付けを2(あさぎり夕)
(内容)愛する陣野と新婚生活を満喫(?)するミオ。忙しい陣野もようやく休みがとれることとなり、ヨーロッパに旅立つ。そして小国で出会った麗しい王子は、過去陣野と「身体のおつきあい」があったようなのだが・・・。
(感想)表紙を見たとき・・・「ああ、結婚式か」とため息がでました。
今年、ゲイ婚の本を読んだのって何冊かなぁ・・・と思い出してみる。妹(姉)の身代わりを含むと片手では足りないような・・・。多いのか少ないのか。
それにしても・・・ああそれにしても(涙)。顔と性格が合わない男・陣野。相変わらず陣野を見るたびに匡さん(属性・一匹狼)を思い出してしまうので、コスプレエッチや妄想エッチを楽しむ彼を見るたびになんとなくホロリとくる私であった。


12/15 恋愛方程式の解法(ふゆの仁子)
(内容)経済学部長を父に持つ拓巳は、成績はいいが出席率の悪い学生。教授が急遽休職し、代理できた講師は、クラブで出会い、夜を共にしたDJだった! 「このままでは単位をあげられない」という彼・小田島と「留年するなら大学費用を全部返せ」という父。さらに小田島は「1単位・1セックス」という条件を突きつけてきた!
(感想)ヤマダサクラコの絵に惹かれたの・・・。格好いいなぁ、小田島。超タイプ。年齢も超理想。職業もイイカンジ(いっそ海外単身赴任とかしてもらえたら、なお理想)。ただその条件はどうかとおもうのよ、小田島サンよ。
巧巳もなんというか「やるせなさ」は分かる。お父さん、言葉足りなすぎ。「ほめて育てる」という教育方針もあるのだから・・・。と思ってしまった。


12/15 エゴイスティックな愛に抱かれて(葉月宮子)
(内容)敏腕IT社長の海棠と秘書の生嶋。ワインを理由にパワハラされたりする生嶋は、実は密かに海棠を愛しているのだが、遊びで付き合えるほどコンサバではない。そんな時、海棠の身代わりとして大学時代に付き合っていた男が、ライバル会社の秘書となって生嶋の前に現れた。その日、機嫌の悪くなった海棠に無理やり抱かれてしまった生嶋だが?
(感想)読んでいる(見ている)とバレバレなのだけど、当事者はわかんないもんなのかね? と思うパターン。双方相手にメロメロ(死語)です。パワーハラスメントの定義が良くわからないのだけど(調べたくもない)、もう思いっきり「嫌よ嫌よも好きのうち」である。
でも私、「過去の男に嫉妬する攻め」とか「遊ばれているのに逃げられない受け」とか好きなんで楽しめました。しかし、海棠がIT会社の社長はいいのだけど、「Jリーグを買い取ってオーナーになった」という設定には苦笑。野球界よりはスムーズに行きそうだけどね。


12/15 スキャンダラスな君の夜(河野葵)
(内容)女性関係のスキャンダルの多い鷹原耀のマネージャーになった篤史。それは、彼の上司の命令でだった。理由もわからず耀のマネージャーとなった篤史だが、しだいに彼に魅せられていく。そんな篤史に櫂は「オンナ遊びをやめてほしいなら、あんたが相手してよ」と言い寄るが?
(感想)初めて読む作家さんだとおもう。冒険冒険(些細ではあるが)。「君の夜」じゃなく「夜の君」だと思っていた。そんなインランなのかしら、篤史は?などと思って最後まで読んだ。テヘ☆ 篤史が忠誠を誓っている上司なのだが・・・。基本的に篤史は人を見る目がないのかしら。まあでも櫂は結構慎重派みたいなので、凹凸噛み合ったコンビ(恋人か)になるかも。


12/10 身代わりの恋人(火崎勇)
(内容)派遣社員の赤羽東砂は派遣先の会社で岩波という男の第二秘書になるが、早々に「愛人にならないか」と口説かれる。憤慨する赤羽だったが、有能な岩波に尊敬の念を抱くようになる。派遣期限が近づく中、自分と一文字違いの岩波の元恋人に会ってしまい、自分の気持ちが恋愛感情であったことに気づいてしまった。
(感想)火崎さんの本はオチが分かるのだけど、タイプの人が多いので読んでしまう。赤羽なんて超タイプ。社長とか部長よりも、その人たちのフォローをする冷静なタイプが読んでいてすきなんだよなぁ。感情を秘めたタイプとか。
それにしてもあいかわらずあとがきで美味しい後日談を披露してくださる・・・。読みたいよ、そっちのほうが!!


12/2 夢はきれいにしどけなく(崎谷はるひ)
(内容)志澤と恋人同士になったものの、それらしい雰囲気にはまったくならずに不安な藍。一方志澤は藍の父に執着するあまり藍にも接触をはかる福田を警戒していた。
(感想)「白鷺シリーズ」というらしい。その二作目。志澤は殺伐とした仕事環境の中、神経性胃炎にも胃潰瘍にも胃痙攣にもならずに冷血・冷静にがんばっている。そんな彼の弱点・藍もおフネさん(サザエさんの母)のような生活から、やっと足を踏み出して学生生活を送ろうとしている。藍は「おこもり」が普通なので志澤が独占欲働かせて軟禁しても何の問題もなく一生を終えそうだが・・・。


12/2 情欲と視線のベクトル(きたざわ尋子)
(内容)高城と恋人同士になった享。そろそろ父が正式に認知をする動きが出ているが、「大財閥の御曹司」になってしまったら高城が離れてしまうのではないか?と不安を抱く。その一方、母親の親戚がお金目的で享に近づいた。
(感想)高城は己の掟があり、それが常人と違うので享の不安は的外れなのです。しかし、相変わらず慇懃無礼な男、高城・・・。恋人にはだだ甘かと言えば、やっぱりひねくれている男で、主人公を張るよりはやっぱり脇役のほうがいいのではないかと思った。養子・次男がホモ化してしまったので、長男くらいは少なくともバイでいてもらいたいけれど、お約束として彼だけ逃れるわけにはいかないのでしょうか。


12/2 朝比奈弁護士の昼下がりの情事(ふゆの仁子)
(内容)留学前の最後の大仕事に取り掛かった朝比奈。が、想定外の出来事でクライアントであるエドワードを怒らせてしまい、仕事に黒星を飾る危機が訪れる。食い下がる朝比奈にエドワードは「昼下がりの情事」を求めてくるが?
(感想)こういうタイトルはどうしても手に取ってしまう。で、勝敗は?というと・・・微妙だ。なんか読んだ覚えのあるオチが残念無念。せっかくエドワードなのに(意味不明)。


12/1 ショコラティエの恋愛条件(水上ルイ)
(内容)大学生の浅野葉平は、超有名ショコラティエ一宮雅人の経営するカフェで彼のチョコレートを食べて以来、その味が忘れられない。一方一宮も美しい青年・葉平が忘れられず社員が教えてくれた彼のバイト先を訪れる。「私はゲイだが、それでもよければ部屋を訪ねておいで。チョコレートを食べさせてあげよう」と言う雅人に葉平は?
(感想)自ら食べられに行く葉平。想像してください。あなたは美青年です。ペントハウスに住むハンサムな男に「お菓子食べさせてあげるから、遊びにおいで。ただし、私はゲイだから覚悟しておくんだよ?」と言われます。行く?行きますか?? 食われていいなら、行きますよね? よーするに深層心理でオッケーしていたってことです! なんだか絶対間違いなく、続編が出ると思う。バリスト優羽と一宮・弟で。


12/1 愛欲トラップ(藤崎都)
(内容)兄の秘書に振られ、「色気が付いたら振り向いてくれるかも」と遊び人で有名な幼馴染・尚之に抱いてもらう彬だが・・・。
(感想)内容はナイヨーってカンジ。黒川の弟なんだが、黒川とはまったく似ていない美少年だ。黒川の弟ならモミアゲが欲しいな。でも受けで美少年にモミアゲはいらないよな・・・と苦悩するワタシ。しかし、高校生モノは苦手なんだよ。タイトルじゃ高校生モノってわかんなくてねぇ・・・。続編があるなら秘書の番だと思うので、今度はアダルトでヨロシク。でも結局秘書は彬が好きだったらしいので、相手が未成年かもしれない・・・。


11/28 永遠では長すぎる(ふゆの仁子)
(内容)宗平は刑事である吉永から依頼され、未解決事件のプロファイルを行う。それは、かつて義弟である孝太が体験した痛ましい事件とそっくりなものであった・・・。
(感想)イタいお話だ。同じ世界軸の作品が出るということだったので、ずっと保管していたのですが、出たんだかお蔵入りしたんだか分からず、「処分する前に読むか」と読み直してみた。・・・ああ・・・。読むと面白いっつうか、処分するのを躊躇するんだよね。一番タチの悪いタイプの本です。
孝太の世界には宗平しかおらず、宗平は自分のもつすべての「家族愛」を孝太に向け、それとは別の「恋愛」を恋人である吉永に向けた。それによって孝太と吉永は比重は違えど傷ついた。孝太のほうは破滅してしまったわけですが・・・。痛ましすぎるよ、このラスト。
だけどこんな話も結構好きなんだよね、私。


11/26 真昼の月2(いおかいつき)
(内容)刑事をやめ大阪にやってきた秀一は、紆余曲折の上、桐山組の若頭・辰巳の愛人ということになってしまった。「退屈でなければいい」という秀一の日常に辰巳関係のトラブルが舞い込み、秀一は進んでトラブルに飛び込んだ。
(感想)内容書くのむずかしい・・・。愛人というが、おそらく、否、絶対秀一は辰巳から「お手当て」とかはもらっていないと思う。そこそこ心につながりのある恋人・・・でもないしセフレでもない。微妙な間柄の二人である。
それにしても秀一がモテてモテて、ウハウハだ☆(秀一はこんな下品なことはいいません。あくまでストイック。ウハウハなのは読んでいる私) クラブに行けばすぐさま美女が群がり、ノーマルな男を情事後の物憂げな雰囲気でコマし、「見た目より内面」という紳士真っ青の態度でニューハーフもメロメロだ。ハッキリ申し上げて、「献上品」で生きていけそう。でも生きないところが秀一の魅力だ。


11/26 愛にふれさせてくれ(夜光花)
(内容)角膜移植のためアメリカにわたった裕也は、老人から封筒を受け取り、老人はその後事故死する。裕也と恋人同士になった今でも不安に襲われる竜治は、ヤクザに「仲間にならないか」と話を持ちかけられる。裕也を失わないためにそれを拒絶するが、逆に裕也に危機が及んでしまい・・・?
(感想)1作目の爆弾事件も十分爆弾だったけれど(?)、今回爆弾が出ていないのに爆弾作品だ。竜治は「裕也を失ったら爆弾かかえて不特定多数と無理心中しそう」な男だと思ったが、今回本当に「裕也を守るためなら、不特定多数の人物を殺しそう」な男であった。裕也が竜治のストッパーであり最後にして唯一の良心である。竜司が思いとどまったのも「助かってもお前がそんなことをしたら自分から死ぬ」と裕也が言ったからだ。うわー、裕也、竜治より1秒でいいから長生きしてくれよ?
それにしてもラストで「裕也に手を出さない代わりに、どの指でも詰めていい」とドスをヤクザに差し出す竜治にはまいった。こういうのを「愛されすぎて怖い」というのだろう。そんな男との同居をオッケーする裕也・・・大物だ。そして、オッケーをもらった瞬間、ドスで突かれた傷(回転付)の痛みも忘れちゃう竜治・・・。その傷じゃ、その日のうちに帰れないと思うけど、医者殴っても帰るんだろうな、竜治は。
この作品が大好きなので、また続編が出てくれないだろうか・・・と思っている。ほらー、父親のことに決着付いてないし? ぜひ出してくだされ!!


11/21 ダイヤモンドに口付けを(あさぎり夕)
(内容)何でも屋に勤める三森は、一流宝石商・陣野の逃げた花嫁の変わりに十億円のウエディングドレスを着て挙式するハメに。しかもその後ドレスのまま組み敷かれ「花嫁」「新妻」であることを強要されてしまう。
(感想)あさぎり作品(BLジャンル)はどれもこれもH満載なのだけど、これは作家自身が「一番すごい」と言っている。・・・え? 「僕たち」シリーズとか「親猫」シリーズはどうなの!?と思ってしまった。
そして挿絵が佐々さんだ。佐々さんのカラーを作者は絶賛している。もう20年以上漫画家をしている作家にほめてもらえて佐々さんも感無量だろう。たしかに佐々さんの肌色はとてもキレイだ。そんな佐々さん・・・あたしのイメージは匡さんだ(きたざわ尋子・甘い罪のカケラの保険Gメン)。「ああ匡さん・・・こんなエロくなっちゃって、おいたわしや」と陣野を見て嘆くオレ(別人です)。


11/20 天使は傲慢に支配する(水上ルイ)
(内容)兄に呪いをかけられた悪魔の末っ子王子アシュトは手がかりを探すために人間界に。しかし世間知らずのアシュトは大怪我を追いそうになったところを、天敵である天使のバルトロメオに救われる。
(感想)ルイ様が天使と悪魔モノを・・・。以前の吸血鬼モノにもビックリしたけど・・・。あ、でも攻めの天使はイタリア系の名前なんすね。しかし、初めて名前を見た(読んだ)瞬間アルファロメオ(高級外車)だとおもっちゃった☆ そしてこの初・天使、めずらしく「両想い」前にいただいちゃってますね。ルイ様らしくないですね。
ルイ様的「天使と悪魔」に苦笑しつつスピード読了。もっとバルトロメオがキザでも良かったんだけど、次回・・・たぶんルシフェルの恋人に期待する。


11/20 黒男爵の花嫁(夢乃咲実)
(内容)アパートの配水管老化で部屋が水びだしになってしまったため、真沙也はデジャヴを感じた古い豪奢な洋館の隅っこで野宿をしようとした。すると洋館を買い取った「黒男爵」の異名を持つ当麻が現れ「この屋敷のものはすべて私が買い取った。当然お前も私のものだ」と強引に同居させられてしまう。
(感想)この作家の貴族シリーズはなんとうか、ちょっとせつなくて大好きだ。とんでもシリーズの勝敗が5割、貴族シリーズは多分10割(一度読んで駄目だと思わなかった確率)。しかし貴族シリーズもいわゆるとんでも系。男同士で「奥方」もクソもなかろう。それに実は真沙也は大財閥のご令息だったんだが、そんな彼に親族たちは「いままで何の贅沢もさせてもらっていなかったんだから、いろいろおねだりしなさい」と鷹揚だ。これは『本当に恵まれた人間だから言える気前のよさ』らしい。ほ~。


11/14 オマケの王子様(高月まつり)
(内容)日本の大学生・理央は、父親が外国で交通事故でなくなり父親の国へと行く。なんと父はヨーロッパの小国の国王だったのだ! 王位継承権は姉の真理なのだが「王子には良い過去がない」と国の人々の理央に対する態度はシビア。そんな彼に教育係としてつけられたのは、彼こそが王子なのでは?と思うようなプラチナブロンドの美形・ルシエル。サドなルシエルの教育に姉の為、母の為と耐える理央だったが・・・。
(感想)うーわー。王子様モノだよ。ストレスがたまるとキャベツを千切りする男でも王子だよ? でも合気道で暴漢倒すとこは格好いいよ!
これではわからないけど、ルシエルが理央の相手だ。あまりのルシエルの美形さにフラフラとホモになったような気がするが、ホモで子供がいないほうが国は栄えそうなのでいいんじゃないかな~。後々外交しはじめたら、その性格と顔で男も女もとりこにしそうだしね~。あははは、ルシエル気の毒―――っ!


11/16 夕闇を二人(火崎勇)
(内容)恋人になって5年が経つが、今でも長尾が自分を好きでいてくれるのかが分からない近石。そんなとき会社の後輩・遠野に同性の恋人がいることを知り、彼らと自分たちとのギャップに苦しむ。そして長尾から突然別れを告げられて・・・。
(感想)薄幸の美青年ぽい近石。んでもって薄命っぽくて病弱っぽくて超儚げ。「守ってあげちゃくちゃ!」モードがかかる。
恋人の長尾(ひねりのない名前だな)は、病気もアクシデントも厚い胸板ではじきとばしそうな強力そうな男だ。亭主関白な夫と三歩下がって影を踏まない妻ってカンジ。
しかし、近石はものすごく長尾が好きで、長尾もムカつくくらい近石が好きなんだそうだ。一生「俺たち超幸せvテヘ☆」ということは一生言わないだろうけど、それなりに幸せなんじゃないかと思う(でも近石は薄幸ではなくても薄命そうだ)。


11/15 仁義ある密愛~究極の美髪を求めて~(高月まつり)
(内容)仁義シリーズ3作目。十年前の正宗と雪路が主人公。髪フェチの雪路は理想とする髪質を正宗に見た! 対立する組の若頭でありながら、それ以来正宗の日常にたびたび現れるようになる。
(感想)ああ先代が出ている。こんなにナイスなキャラなのに、もう昇天なさっているんですね・・・。おいたわしいです。
そして・・・背中よりマシだが、若頭が美髪フェチ(しかも男の)・・・。イタい男雪路。そんな彼だが、背中に立派なものをしょっていらっしゃる。あれって毒なんだって。だからけっこう皮膚がんとかになる人が多いそうです。雪路の寿命は太く短いのでしょう。
正宗は・・・あら、あなた・・・。攻めっぽくみせて受けでしたか。高月さんの話では珍しいことじゃないけれど・・・ね。


11/14 恋愛仁義~俺の背中に手を出すな!~(高月まつり)
      〃 ~美背中は俺のもの!~
(内容)元ヤクザ・元ビデオショップ社員の遼一は「魔性の美背中」の持ち主。義兄であり先代組長の遺言で誰にも背中を見せないようにしていたが、建設会社社長・龍介が偶然(?)着替えを覗いてしまい一目惚れ。美背中は敏感で龍介に触られただけで腰砕けになるわ、腕っ節ではかなわないわで、美背中ピンチ!
(感想)あーくだらなくて面白いです~。高月まつりはコメディが最高にイイですねっ。なんだよ「美背中」って。ってカンジだが見る男(女も?)みな遼一のトリコとなり、背中を見せずともその気性で「兄貴」と慕われる遼一だ。
一方の龍介は「建設会社・ラブホ部門」で業績を上げた男。紳士な顔で「見ただけで女を妊娠させる」フェロモンを持つ男(プライベートは口汚い)。ちょびっとだけSMクラブのオーナーが友情出演しており、心憎い演出だ。繁盛しているようですねでも「ハイヒール・ナイト」に出席したくはないかも。


11/14 発明家に手を出すな(烏城あきら)
(内容)平井将孝は特許を申請する弁理士の仕事をしている。大会社に勤めていたが持ち前の短気で自主退職し、ギックリ腰になった祖父(弁理士)の代わりに「世紀の大発明家」原田武之を訪れた。しかし出てきたのは全身毛だらけの男。それは原田の発明だという。
(感想)烏城あきらの話は安心して読めるなぁ。内容はマニアックだけど。発明家×弁理士って初めて読んだよ。
原田が将孝を狙っているのは、かなりはじめの段階から分かった。どう考えてもおかしいだろ。ノーマルな男が、男の乳首に刷毛で毛生え薬なんて塗るか?(しかも自分のドリームのためか刷毛に液体は塗ってなかったとみる。老人でも生えた薬に反応しなかった将孝はショックを受けるのだが・・・) しかし「心の準備が」とか言って、きわどい所は最後にチェックするという初心(?)な行動もみせてくれる。なんだかとても微妙なカンケイで終わってしまったので、できたら続編が読みたい。CHARA文庫、ワケワカンナイ話をシリーズ化するなら烏城さん捕まえてよ!


11/7 甘い融点(崎谷はるひ)
(内容)ウリをしようとした陸はヤクザに殺されかけ、風俗店社長の恭司に助けられる。ヒモに貢ぐための金をどうしても稼ぎたいという陸に恭司はウリの作法を教える。今までダレも与えてくれなかった優しさとぬくもりを与えてくれる恭司に陸は少しずつ引かれていくがそうと気づかない。そして恭司を金ヅルと判断した陸のヒモが恭司を落としいれようとしていた。
(感想)挿絵が・・・陸が15歳くらいに見えるんだけど、20歳だ。しかし・・いいなぁ、恭司は。ふところが深くて人情家な風俗経営社長ってなんかスゴいよな~。陸はもうカンペキにおバカであるが(本番なし、奉仕なしで5万円ってありえないだろ)、おバカであるが故に恭司を裏切ったりはしないと思うので、いいおバカだ。


11/7 潜入捜査は恋の罠(水壬楓子)
(内容)泉水は大学入学と同時に刑事である恋人亨と同棲を始めるが、ライバルが邪魔をしてなかなか一線を越えられない。そんなある日、享の担当する事件が泉水の大学で起こり・・・
(感想)どっちかっていうと泉水のほうが男女双方にモテそうなんだけど、亨がモテモテらしい。まあ亨もいいやつだよな・・・。でも中学生のころから泉水を狙っていたんだよね・・・。とどうしても色メガネで見てしまう。泉水が財閥の御曹司でIQ180以上で美少年だというのに、どうもコンパクトに収まってしまっていてもったいない。ああもったいない。


10/22 官能小説家は発情中v(森本あき)
(内容)ずっと片思いしていた親友・龍と恋人同士となりラブラブ同棲中の官能小説家・紅葉。ずっと苦手だったエッチシーンも上手に書けるようになって恋も仕事も順調かと思っていたけど、担当から「SM小説」の依頼を受けちゃって!?
(感想)シリーズ2作目。出るからには、前回声のみの出演だった担当氏が登場するものだとばかり思っていた・・・。が、蓋を開けてみれば、仕事・食べる・寝る・仕事・食べる・寝るの繰り返し(この場合の寝るは睡眠ではない)だった。しかし・・・紅葉はおいしそうな食事作るなぁ。そんでもって二人の会話は第三者が居たら、とてもじゃないがいたたまれない。泣きながら逃げていくだろう。・・・私も泣くな。そして家でのた打ち回るだろう。実際、読んでいてのた打ち回ったもん。
で、消化不良の担当氏であるが、挿絵のかんべ氏も同じ気持ちだったのかラストで担当氏を描いてくれていた。キターーー!! わたしこの担当氏がいいです!! この絵だけで、担当氏の朝から晩までの行動が想像できます!! 朝はカフェオレ派だ!!(意味不明)


10/23 不機嫌で甘い爪痕(崎谷はるひ)
(内容)美人な同僚・颯生のゲイの噂を聞いてから謙也の頭の中は颯生でいっぱいになってしまう。つい本人に噂の真相を聞いてしまいそのまま「お試しえっち」になだれこみ、その後さらに頭の中が彼でいっぱいに・・・
(感想)うーわー・・・。頭悪そうなあらすじを書いてしまったけれど、どう書いていいのやら・・・。
そして感想も何書けばいいのやら・・・。とりあえず私はこういう恋愛には向いていません(断言)。読んだ後「がーっ!」と頭をかきむしりたくなる(男前な行動だ)。なんか箇所箇所ホンモノ嗜好な表現が混じっていて、「ああアタシ、今ホモ読んでる」と思ってしまいました。この人の本で、ホンモノの方たちの行うケアとか知ってしまったりする確率が高いです・・・。


10/23 監禁愛(あすか)
(内容)警察病院に勤務する有能な外科医・名執雪久。自分の女性的な顔を嫌悪し、恋愛恐怖症である彼は警視庁の刑事・隠岐利一につきまとわれて迷惑していた。そんな時、重症を負って病院に運ばれた隠岐のうわごとを聞いて、名執は彼が分裂症ではないか?と疑う。
(感想)衝撃の話題作。初めて読んだとき(ネット連載作品でした)驚いた。しかし読みなれれば不思議と思わず普通に読むんですけどね・・・。
名執は不幸な過去を持っている。ついでに言えば今後も不幸が起こる。精神が弱ければ、合計して5回くらい自殺を考えてもおかしくなさそうだ。しかし、隠岐と会えたことでそれが相殺されプラスに加算されているらしい。しかし傍から見るとやっぱり不幸だと思うのです。リーチ(隠岐)の愛は深くて濃いけどねっ!


10/22 アフターファイブは恋のお時間2(水上ルイ)
(内容)一つ年下のフランス人で本社次期社長アルベール・バトーに熱烈に愛されるラブラブ恋人状態の麻見。
そんなとき、麻見の幼馴染みでファーストキスの相手、イアンが来日しバトーとバトル勃発。CMコンクールで勝負することに。ゴージャスオフィスラブ!
(感想)ルイ様の本の内容は箇条書きしにくいなぁ。とりあえず、「ゴージャスオフィスラブ!」と書いてみた。これがすべてを表現している。だって、イタすためだけに、エグゼクティブスウィートを取る奴が出てくるんだから(100万はくだらないだろう)。いや今回はハネムーナースウィートだったかも。恥ずかしさが欠如しているんだろうな、きっと。しかし、スウィートルームにも多々あるのですね。ルイ様でそんな知識を得ました。スウィートルームのランク付けをしてほしいくらい多いです。コーナースウィートとかもあるでしょ?
とにかく、前回「アメリカ人カモーン」と思っていたら登場しました、イアン君。
ただ・・・期待と違った。でも期待とは違ったのですが、あらたなるゲイ仲間がイイカンジのメガネだったのでよしとしましょう。
多分、3は出ないと思う。さあ、そろそろ副社長を!!!(ムリ?)


10/20 旦那さまとウエディングベル(吉田珠姫)
(内容)望月は愛しの遥との養子縁組を控え、遥の両親に連絡をする。が、両親は「式を挙げるくらいの覚悟がないと認められない」と言い出し、二人は急遽知人を集めイギリスで挙式することになった。
(感想)バカバカしくもお笑い満載のあらすじについ買ってしまった。挿絵とあらすじだけで十分クラクラしたが、読んでビックリであった。ホモ挙式、薔薇つきベールに、白いタキシード。引き出物は「遥の紅茶のおいしい淹れ方ビデオ」付き紅茶セットである。うわー・・・。写真付き絵皿くらい途方にくれるシロモノだぁ~。しかしそれが参列者のリクエストなのだ(参列者がいるのがまたスゴイ)。
この二人は巻数順番に一人称が変わり、互いを神格化しているのか?と思うくらい絶賛しているのですが、望月視点のほうが私は好きだ。今回望月視点・・・。立っていて立ちくらみがしたので、座って読んだけど、今度は手で顔を覆ってしまった。何かが燃え尽きた気分。それほどすごい。期待(?)以上だった。ありがとう!!


10/20 愛される貴族の花嫁(遠野春日)
(内容)母妹の死が確認された日、妹・桃子(とうこ)の婚約者、滋野井伯爵の跡取り奏(そう)から、一葉(かずは)は身代わり結婚を申し込まれる。家の存続のため、それを承諾するが「建前だけ」だと思っていた一葉を奏は妻を扱うように夜毎抱くのだが、その本意は?
(感想)ホモじゃなくても普通のハーレクインでも楽しかったと思う。一葉が男である必要はあまり無い。ホモを忘れて途中読みそうになったくらいだ。書生が若妻一葉に憧れて、なんやかんやと付きまとうのが結構気持ち悪くてよかった。遠野春日作品のなかでは、私的にはかなり高い順位がついたかな(犬が出てきたからでは決してない)。続編があったら読むくらいすき。登場人物の名前がことごとく私の逆をいったのでめずらしく振り仮名をつけてみた。


10/14 氷点下の恋人(春原いずみ)
(内容)保険調査員の神子田は、軽度の追突で全治三ヶ月の診断書を出した貴船に内容を確認するために、貴船の病院へ行くが軽くあしらわれてしまう。会社に戻った神子田は「貴船はブラックリストの医者」だと教えられる。
(感想)自分で書いていてなんだけど…味気ない内容だわ。神子田けっこう好きなんだけど。元白バイ警官で今保険Gメン…(保険Gメンに思い入れがある)。正義感があってスレンダー筋肉質で、限定解除で(限定解除にも思い入れがある)、脳味噌筋肉で受けだ。貴船はまあ…美形だし、医者だし(貧乏くさいけど)、ちょっと毒舌だし? 平均点クリアってとこですか。


10/12 禁断の罪の果実(いとう由貴)
(内容)厭世的なフランス貴族のアルフォンスは引きこもり先のフィジーで、日本人教師真人と出会う。アルフォンスの愛は拒絶され、それでも友人関係を続けていたが、真人は大怪我が元で記憶を失ってしまう。半年後目覚めた真人に、罪と知りつつもアルフォンスは「私の恋人だ」と嘘の情報を植え付ける。
(感想)堂々といえる。ハーレクイン・ホモだ。だってあとがきで作者も言っている。私は一年に数冊ハーレクインを読むので(自主規制で数冊と決めている。ハマりそうだから)、こういう話は好きなほうだ。珍しく攻め視点の文章なのも嬉しい。アルフォンスはかなり情熱的だ。真人が「愛されすぎて怖い」と逃げるくらいだ。勢いあまって首締めてるし、昏睡状態の真人の看病に至福覚えているし。あら…けっこう怖い人だわね。これでフランス語で愛の言葉を連発して、バラの花束持って、「君はこの真紅のバラに付いた朝露よりも煌いている。おお、私の天使。私の愛」とか言ってくれたら、怖いイメージが壊れたかもしれないが、本のイメージも壊れたでしょう。ただ私のフランス男(金髪・貴族)のイメージがそんなだってことだ(著しい偏見)。


10/5 お金じゃ買えない愛を教えて(真上寺しえ)
(内容)高校時代の同級生浅岡嘉隆は、名門の御曹司で大学生投資家。一方侑也は、父親が借金を残して蒸発したため、高校卒業後は借金返済のため働いている。二人の友情は高校卒業後も続いていたが、嘉隆の見合い話が浮上したことで変化が…。
(感想)表紙をみて、エグゼクティブ×バーテンだと思った。中綴じカラーを見て、風呂が黒かったので、ホスト×バーテンと思い直しした。私の「黒い風呂桶」のイメージはホストだ。しかし、どっちも違った(笑) しかし黒いバスダブってエロいなぁ・・・。
両想いなのに片想いだと双方勘違いして煮えているという設定は大好きだ。勘違い嫉妬も楽しい。しかし、侑也は唯一の肉親だということで父親を嫌えないようだが、二十歳を過ぎたら(もう過ぎているのか?)戸籍を切り離したらいいと思う。心は家族、戸籍は他人ってのはどうでしょう? 大人なんだから自分の尻ぬぐいは自分でさせないとね。


10/4 この手の先に…(火崎勇)
(内容)佐倉波人は毎朝会社のエレベータで挨拶を交わす「彼」が気になりつつも、かつての恋愛のトラウマで、深入りしないようにしていた。が、ちょっとしたアクシデントで二人はとうとう顔見知り以上の仲になってしまう。
(感想)ボイスノベルCD付きだ。…がまだ聞いていない。で、本編ですが…。復刊本だった。しかも以前読んでいた。が、読み始めてもそれに気づかず、二人が仮名の「青」「辛党さん」と呼び合い始めて、それに気づいた。…というか、そこしか覚えていなかった。ラストも全然覚えていなかったのでそのあたり良かった…といえなくもない。が、ヘンな呼び方だ。もうすこしネーミングセンスが欲しい…と以前の感想にも書いている。
内容はつまらないほどではないけれど、すごい面白いわけでもなかった。火崎さんの作品としては残念賞。


10/3 非常識な愛情(いおかいつき)
(内容)新米雑誌記者の裕之は、先輩記者に貰ったネタを記事にすべく病院へ浸入。内容は「医療誤診」。人間ドックで進入するが、外科医の陣内にバレ、強制入院させられてしまう。
(感想)クルーカット(腐女子用語・ゲイカット)で眼鏡外科医の陣内にドッキドキ。鬼畜のにおいがプンプンする。一体どんな行動を…と楽しみにしていた。結果、陣内は鬼畜ではなく、トリッキーであった。まあいいけど。しかし、こんな外科医…ワタシ怖くて執刀依頼できません。マッドな匂いもプンプンします。鬼畜でマッドなにおいのする、クルーカットのゲイの外科医・…。日本に一人くらいいるだろうか??


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