つれづれなる徒然奇行

日々雑読(2006.4~7)


中傷的な文があるかもしれませんが、大人な気持ちで読み流してください☆




7/11 血統(ディック・フランシス)
血統 競馬シリーズ7作目。今回の主人公は英国諜報員のジーン・ホーキンス。彼は休暇をどのように過ごすかに頭を悩ませるほどの仕事人間。オンオフの切り替えもヘタで、かつて最愛の女性から去られた過去をもつ男・38歳。
そんな彼は休暇中に上司からとある仕事を私的に請負う。この十年で2頭のサラブレッドの種馬が行方不明となり、また一頭何者かに盗まれてしまったという。「馬は専門外」と断るジーンだが、すでに敵の手はジーンの近くに忍び寄っていた! というわけで休暇をつぶしてアメリカに渡り、クリサリス(馬の名前)を探すジーン。
ヒロインなるものも登場する。上司の娘で18歳の微妙なお年頃の少女だ。だが、彼女はジーンにとっては「若すぎた」。年齢のことではなく「人生を知らない」若さ。諜報員であるジーンはその澄んだ若さとは不釣合いだと思っているわけだ。
馬の描写がやはり詳しく、クリサリスに非常に好感が持てました。かわいい・・・。


7/5 夢縁坂骨董店(平林幸恵)
夢縁坂骨董店 図書館で装丁だけみて借りた本。内容は『スカイ・ハイ』(原作)っぽい。過去を忘れた美しい女が、死を願うほどに疲れた人々に骨董品を一つ与え、つかの間の幸福をもたらすお話。最終章では女が主人公となる。
ところで私は骨董店というとどうしても『如月骨董店』を思い出してしまう。あのゲームは私に色々なトリビアを与えてくれた。ええ、まさにトリビア。素晴らしきムダ知識。日常生活では本当に役にたちません。ヲタフィールドでもあまり役に立たないしな。


7/4 うそうそ(畠中恵)
うそうそ 若旦那シリーズ4作目(5だったかも)。
若旦那は身体が弱いことを気にしていて、いつか元気になりたいといつも思っているのだが、今回は祖母と祖父が経験したような無二の相手に出会えるかが気になってきたようだ。お年頃なのだね、一太郎。
そんな若旦那に、素敵に人間じゃないお嫁さん候補が登場した。年の差なんと1000歳。精神年齢が肉体に関係するならば、都合よくお年頃になってくれるかもしれないので、今後に期待したい彼女でした。
が、今回の目玉は仁吉と半纏の間に挟まれておんぶされた若旦那と、簀巻き状態で佐助に抱きかかえられた若旦那・・・も捨てがたいが違う。
天狗を殴り倒しながらも、若旦那に説教をする佐助で決まりだ。腕っ節の強い男もいいわね、と思わせてくれた。


7/3 それゆけ、ジーヴス(P・G・ウッドハウス)
近作かとおもったけれど、1920年頃の作品で、古典と言えるかもしれない。
見るからに御しやすそうなご主人、バーディ・ウースターと彼の執事であるジーヴスの・・・話だ。ご主人様が背負い込んだ厄介ごとを、ジーヴスが華麗に対処してしまうコメディタッチのお話。
100年くらい前の話な上、洋書のため、お笑いのツボは残念ながらハズれている。よって「こういう類の話が当時はコメディだったのだな」と思いながら読みました。
まだまだ謎に包まれているジーヴスなので、続きを図書館で見つけねば。


6/29 潮騒(三島由紀夫)
意識上では初三島由紀夫(無意識上って?)。
自然溢れる島に暮らす真治は新米漁師。真面目で朴訥な人柄。学生時代は勉強は苦手だった。そんな真治が暮らす島に初江という少女がやってきた。有力者の娘で、跡取り息子が亡くなったため養女先から島に戻ってきたのだ。
初江の婿候補は同じく有力者の三男坊の安夫という噂なのだが、真治と初江はお互いの気持ちを確かめ合う。・・・普通ならここで三島由紀夫だし~と思ったのだが、プラトニックな関係の二人。安夫が既成事実を作ろうと初江を襲うのだが・・・ここでも蜂が助けてくれる。・・・なにゆえに蜂? ともかくも、噂が立ち、逢うことすら敵わなくなった二人だが、真治の仕事ぶりと周囲の手助けもあり見事初江の婿の座を得ることができた真治であった。
肉体派漁師は苦手だったんだけど、「真治っていいよね」と思ってしまった私でした★


6/28 ウルトラ・ヴァイオレット
監督 カート・ウィマー
主演 ミラ・ジョヴォヴィッチ・・・ヴァイオレット
(内容)兵士の増強剤の研究中に出来てしまった未知のウィルスに感染した新人類を<ファージ>と呼ぶ。彼らは人間らに狩られ、絶滅の危機に陥っていたが、精鋭の戦士達が最後の攻防を繰り広げていた。その中でも最強の戦士ヴァイオレットは人間の開発した「最終兵器」を奪うために一人敵陣に飛び込む。
(感想)ミラが最高に格好良く、登場人物も格好良い、「格好良い映画」でした。
内容は・・・なんだか説明不足だったりアメリカンコミック的なご都合主義ではありましたが・・・。これって原作アメコミなんでしょうか? でもオープニングのアニメ絵は好き。こーゆーポスターほしいかも。
ファージだった夫が殺され、その血を浴びたヴァイオレットもファージとなる。妊娠中だった彼女は中絶を強いられた。そのため、他のファージたちよりも人間を憎んでいるようだ。しかし、中絶された過去を持つからか<子供>には滅法弱い。今回<最終兵器>が少年であったため、人間とファージ両方を敵に回して逃げ回ることになる。・・・それがストーリーの概要とも言える。
で、ファージと人間の違いだが・・・太陽に弱く、暗闇に強く、犬歯が発達していおり、身体能力が人間より優れているなどの特徴があるようだ。・・・ヴァンパイア? オープニングの血液センターへの侵入もそれっぽい(感染させるために侵入したとも考えられるが)。
フィットしたヘソだしパンツスーツのミラはクレオパトラカットで、黒髪になったり紫の髪になったりと近(?)未来的な変化を見せてくれるが、どれもこれも格好良くて美しい。
ストーリーというよりは映像美を楽しむ映画かな。


6/28 天使と悪魔(ダン・ブラウン)
『ダ・ヴィンチ・コード』の前作で、ラングドンシリーズ第一作。
法王選出の儀式(コンクラーベ)の最中に、歴史的にカトリック教会と因縁のある組織「インフィニティ」が動き出した! 彼らは研究所から危険物を盗み出し、バチカンを灰燼に返そうともくろむ。さらには4人の枢機卿を拉致し殺害を始めた。インフィニティに関する第一人者としてラングドンは研究所の所長に呼び出され、彼らの足跡と謎を追う。というのがおおざっばな内容。「ダ・ヴィンチ~」より好み。コンクラーベとかすごく身近に感じるのはこの間起こったばかりだからか。そしていつの間にか選出されていたヴェネディクト法王・・・。


6/23 笑う大天使
主演 上野樹里 、関めぐみ 、平愛梨 、伊勢谷友介
(内容)母親が亡くなり、生き別れの兄に引き取られた史緒。超名門お嬢様学校“聖ミカエル学園”に転入し、家でも学校でもネコを被っていた彼女だったが、同志を発見する。柚子・和音・史緒の3人は謎の煙を吸い怪力等の力を得、お嬢様連続誘拐犯と戦う。
(感想)・・・・・・。喩えれば同じ松の木でも、原作を普通のカットとするならば、映画はゴジラだ。巨大化した史緒が海から姿を現し、ヘリを握りつぶすシーンなどまさしくゴジラ。
CGを多様しているところなど金がかかっていそうだが、全体的に「お金がない」イメージが強い。体操服は制服のスカートが取り外し可で短パン履きなおしただけなのでは・・・と思ったり。
柚子の家も居間は大広間で廊下はホテルの廊下がまんま使用されており、「いくら柚子のところが成金とはいえ、このセンスはひどい」と思ってしまった。
史緒のところは、それにくらべたらマシかもしれないが、居住区が2階ってのがわけがわからない。
和音のところは・・・生粋のお嬢様設定で、ヘンといえばチキンラーメンを夜食としていた程度なのに・・・庶民化するんだな。と思った。
他にも敦子様のご衣裳や、殿下のお召し物など「あいたたた」と呟きたくなる。柚子の兄ちゃんは「カメラ小僧か?」と思ってしまった。
あと、ダミアンを忘れてはいけない。画面に意味なく登場し「なんでこんなシーンに・・・」と私を困惑させる彼は・・・原作とはかけ離れた存在となってしまった。アーメン。
他にも、ホンモノのマリーニ神父と合体させたかのようなロレンス先生は日本語が不自由なようで演技以前の問題。シスターらもしかり。
え? と思った動かぬルドルフ。
お嬢様オーラのない誘拐された沈丁花・静姫・3年のお姉様方。服のセンスもお嬢様らしくない。
花なんか咲いていないのに、桜散る風景。どこまでCGなんだか異様に違和感を感じる景色。
困惑したままラストへ突入すると、ユダはシスターな上、赤毛のアイパッチ、GIジェーン風味である。台詞回しがひどいので途中からイタリア語になってしまい、字幕スーパーだ。
アクションはワイヤーアクションらしいが・・・。ここに力を入れるか!? というくらい長い。途中で飽きてきた。
アラばかり言ったが、ラストはしんみりとした終わり方で、好感が持てた。原作をまんま使用していたからかもしれない・・・。ようするに私は川原泉のファンってことだ。


6/20 みんな一等(出久根達郎)
エッセイもこれで何冊目だろう・・・この頃「あ、読んだことがある」というエッセイにぶち当ったりもするのですが、今回はオール初読みでした。いいことだ。
筆者が夏目漱石が好きなので、なんだか私まで夏目漱石に詳しくなってきてしまった気がするが、所詮「気」だけ。彼の著書を全部読んでいるわけもない。多分5冊程度。しかも8割忘れている。「気」だけでも思った自分が恥ずかしい稚拙さだ。


6/19 ねじまき博士と迷い猫(樹川さとみ)
なんつーか、集英社の樹川さとみに間違いはないな、と更なる確信を持たせてくれた一冊。絵にちょっと引いたが。別の意味でブックカバーが必要。可愛すぎる。リーが野生児かと思いきや、野生児なんだけどちゃんと女の子らしさも持ち合わせていて、しかしそれが羞恥心じゃないような気がするので、今後のアレックスの顔色具合が気になるところ。・・・ってこれシリーズだよね?


6/11 タワーリング・インフェルノ
タワーリング・インフェルノ
監督 ジョン・ギラーミン、アーウィン・アレン
主演 スティーヴ・マックイーン ポール・ニューマン ウィリアム・ホールデン他
(内容)シスコの135階建ての超高層ビル<グラス・タワー>は、落成記念パーティの夜、規格外の製品を使用したことが原因で最上階に数百人を閉じ込めたまま、大火災が発生。
消防員や建築家の努力もむなしくビルは炎に飲み込まれる。
(感想)1974年の作品なのだが・・・古さを一切感じさせないすばらしい映画だ。
ギラーミンは70年代を代表する監督で「キングコング」「ナイル殺人事件」などでも有名だが、やはり代表作はこの「タワーリング・インフェルノ」だと私は思う。
小火が炎の怪物になるまでの経緯。ホテルに残された人間の無力さ。傍観者であるわれわれにも誰が生き残るか予想が付かない、手に汗握る緊張感。
<建設><規格外><誤作動する機械>・・・まるで30年後を予想していたかのような出来事が多発し、無残な結果を残してしまう。
ラストの消火活動もダイナミックかつ秀逸。地上に降りた老人が受け取った形見の猫も憎らしい演出だ。今まで観ていなかったのが惜しまれるほどのすばらしい作品。
今年の夏はギラーミンで決まりだ。


6/16 宇宙のランデヴー(アーサー・C・クラーク)
2130年、太陽系に現れた直系20キロ・自転周期4分の強大な金属筒を調査する任務にあたったノートン中佐らエンデヴァー号乗組員。<ラーマ>と命名されたそれは数日の間に地球が4億年かけて成しえた進化を成そうとしていた。なぜ、それが“今”なのか? という内容。「未知との遭遇」ぽいらしいのだが、レンタル屋で間違えて「遊体からの物体X」を観ちゃったもので・・・判断はできない。
SFは高校時代からちょくちょく読んでいるのだが、実際当初はそう面白く感じなかった。義務(知っていないと・・・)で読んでいたような気もする。「2001年宇宙の旅」をそういった時期に読んでしまったことが残念だ。なぜなら、25歳を過ぎて読んだクラークのSFはすべて面白いと感じたからだ。よって、この本も非常にたのしめました。が・・・これって終わってないような・・・? 宇宙のランデヴー2に続くの??


6/13 光と闇の姉妹
   白い女神  (ジェイン・ヨーレン)
<夢織り女>など、高校時代読んだものじゃよ・・・。月日が経ても、ファンタジーの趣味はかわらないようです、私。ちなみに男の趣味は変わった(笑)
<白き女神>白い月光の髪に闇の瞳。三人の母を失い、猟犬・猫・熊らの頭を足らせる・・・という予言の通りの生い立ちを持つジェンナ。アルタ女神を崇拝する女性だけの村で成長し長じて戦士の卵となり旅に出た・・・。<闇の妹>のように仲のよい親友・パイントと旅をする内、男社会の戦に巻き込まれ、ジェンナたち一族の住まう集落も戦禍に飲まれてしまう。そこでジェンナは未来の夫カルムと出会い、本来の<闇の妹>を呼び寄せる・・・。
戦争・魔法ではないが、不思議なもの・恋愛・友情がてんこもりのファンタジー。面白かったです。


6/12 ブラック・ベルベット 菫咲くころ君を想う(須賀しのぶ)
ブラック・ベルベット(菫咲くころ君を想う) ファナを喪い、初めての痛みからなかなか抜け出せないキリ。というわけで、今回のメインはハル神父。一冊通してキリは復活するわけだ。
キリが唯一心を許している男性がハル神父なのだが・・・神父だ、所詮。と思っていた。が、冷静かつ情熱家であることが今回判明し、「顔はシュトラールだけど、キリが幸せならハル神父でも・・・」などと思ってしまった。それは私だけではなかったようだが・・・。シュラトールはどう思っているんだろう・・・ていうか、アナタ女性の趣味はどんなんですか?


6/12 にゃんこ亭のレシピ3(椹野道流)
にゃんこ亭のレシピ(3) 障子の“のり”には「ほー」と思った。今度してみよう。
やさしい雰囲気のお話だが、ホンマモノのサトルの元彼が登場して生々しくなるか・・・?と期待(?)したが、ならなかった。おきつね様もわが子が「男夫婦」に育てられていると知ればどうリアクションするだろう。「これも経験」なのだろうか。


6/9 荒俣宏の不思議歩記(荒俣宏)
荒俣宏の不思議歩記 年の功だけではない含蓄さがある。同世代の人のいうことにはなんとなく反抗してしまいたくなるが、荒俣氏や出久根氏には素直にうなずいてしまう私。知識人に弱いのだ。
ところで水木しげるが傷痍軍人であることは有名らしいのだが、私は今年に入るまでそれを知らなかった。だれか私に教えてくれよな。今度、知り合いに聞いて認知度を調べてみようっと。


6/7 ポセイドン
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
主演 カート・ラッセル ジョシュ・ルーカル ジャシンダ・バレット
   リチャード・ドレイファス ジミー・ベネット他
(内容)カウントダウン・パーティの夜、豪華客船ポセイドン号を大津波が襲った! 転覆した船から脱出しようと、数名の乗客が最下層へと向かったが・・・。
(感想)「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク版。「パーフェクト・ストーム」で海洋モノは経験済みのペーターゼンが監督。そして往年のアクションスター(地味目)カート・ラッセルが主演だ。パニック・アクションものが好きな私の中では今春イチオシの映画。
結果・・・リメイク前とは登場人物は異なれど「災害の無常さ」や「人間のエゴ」「愛情の深さ」「生への執着」など、色々な面で見ごたえのある映画だったと思いました。
カート・ラッセルは元市長。その娘と恋人。シングルマザー親子とギャンブラー、ゲイの老人に密船の女性らがひっくり返った船の下層・・・唯一海上に出た場所へと向かう。海水の上昇・船内火災が彼らの行く手を阻む。
ドキドキハラハラの展開でパニック映画として近年まれにみる作品ではないかと思う(私が見た限りでは)。旧作を知っていても登場人物が多少異なるので大丈夫ではないだろうか。この10年くらいは、「オススメのパニック映画は?」と尋ねられたら「ポセイドン」と答えていいと思われる。少々死体が生々しいが、仕方ないと割り切っていただきたい。


6/5 まかふしぎ 猫の犬(出久根達郎)
まかふしぎ・猫の犬 あーおもしろかった。
実は以前から前立腺検査を男性はどのような気分で受けているのだろうか?と誰にも聞けない疑問を抱いていたのですが(笑)、今回、一人アンケートが取れた気分だ。そうなんですね、出久根さん。
で、タイトルですが、「ヒモでつながれて散歩させられる猫」のことを指していたようです。ああ、見たことないけど、中山星香先生のところも猫を紐つけて散歩しているって読んだことあるわ。一度そういう風景に出会ってみたいものです。まかふしぎ。


5/29 孤独のフェアウェイ(夏樹静子)
ゴルフと不法滞在がメインのミステリ。「ゴルフミステリ」と言っても過言ではないだろう。ゴルフに一切興味がなかったにもかかわらず、結構楽しく読めた。
ちなみに初・夏樹静子である。霧の中のゴルフコース。OBしたボールが隣のコースのプレイヤーに当り、その人物はなくなってしまう。メンバーはキャディーを含め4人なのだが、もう一人・・・別の人物が居た気がするのは、気のせいか? もし居たならば何故逃げたのか?? 女子プロゴルフ界の壮絶な生き残り合戦も書き込まれており、楽しかった。へー、こういう仕組みになっているんだ、と。売春すると永久入国拒否って今もなんだろうか?


5/25 象と耳鳴り(恩田陸)
象と耳鳴り この頃再読が多いです。が、何度読んでも面白いものは面白く、昔読んだ本はあらすじすら忘れているというものです。この本もしかり。
恩田陸のデビュー作である<六番目の小夜子>の主要人物・関根秋の父親・多佳雄が主人公の短編集。ちなみに、秋には春と夏という兄姉がいてこの本にも登場しているのだが、残念ながら秋は登場しなかった。出ないものだろうか、秋。
ほかにも<図書館の海>という作品があり、こちらは夏主役。<象と耳鳴り>をもって恩田陸はしばらく小休止です。


5/15 チョコレート・コスモス(恩田陸)
チョコレートコスモス 推理作家賞も獲って(ユージニア)、絶好調の恩田陸の最新刊。
喩えるなら<ガラスの仮面>。飛鳥がマヤってとこか。発展途上で終わってしまったのだけど、続きはあるのだろうか?
今回、ミステリではない。演劇物語だ。が、恩田節は健在。「観察」という行為で飛鳥は演技に目覚めるが、かつての恩田作品でも「観察」をしていた人物はたくさん居る。関根親子なんかが代表格か。いつもなら<嘘>や<犯人>を見つけてきたが、今回はベクトルが違ったということでしょう。
恩田さんはペースが速いので、次の作品を楽しみにしたいです。


5/11 愛罪(五條瑛)
愛罪 感想書くのが遅れましたが、大好きなシリーズの折り返し地点。
しかも「愛」である。恋愛小説は苦手だが、ハードボイルドの愛は大好物! というわけでドキドキして読んだ。・・・・・・総じて熟年男の偏愛だった。面白かったんだけど、それが悔しい。ちぇー、なんだ亮司じゃないんだ~。サーシャは元からキタイしてなかったけどさぁ・・・。
今回、鳩は登場せずエマが再登場。悪女街道に進みそうで、後ろからそでを引っ張ってあげたい気分になった。次回あたり、お岩が再登場して亮司と再会してくれるとうれしいのだけど。


5/19 ナイロビの蜂
主演 レイフ・ファレンズ・・・ジャスティン
   レイチェル・ワイズ・・・テッサ
(内容)イギリスの外交官のジャスティンは劇的な出会いで結ばれた、弁護士で救援活動家のテッサとナイロビへと渡る。が、活動先でテッサは不審な死を遂げる。彼女の死に疑問を抱いたジャスティンは、彼女と同じ道を歩き始める・・・。
(感想)衝撃と感動の作品でした。
前編を通して、妻のテッサが「生きている」のはほんの少し。だから、彼女を知ることが出来るのは、ジャスティンやテッサの友人達のもつ思い出と過去の映像だけだ。
感情的で献身的、正義感溢れる妻テッサ。怖いもの知らずでだれかれ構わず喧嘩を売るが、「夫が巻き添えになる」ことだけは恐れていた・・・。
英国の医薬品会社がアフリカの民を新薬の実験台にしていることを知ったことで彼女が死んだ、とジャスティンが知る。それは彼女が恐れた「巻き添え」だったが、夫は「巻き込んで欲しかった」と彼女の居ない部屋で号泣する。死後自分に対する妻からの大きな愛に気づいたジャスティンは、彼女が命を落とした湖を歩く。「家に帰りなさい」皆がジャスティンに言う。「私が帰るところはテッサのところだ。もう帰る場所はない」と言うジャスティン。
ラスト、テッサは望まなかったがジャスティンが望んだ結末。上映後、無言になった。


5/17 星の王子さま>(アントワーヌ・ド・サン=デクジュペリ)
星の王子さま 訳者あとがきに「大人のための童話」と書かれていたが、私にとってまさしくそれでした。
小学校の頃に読み、その後感想を聞かれると「バラをそだてる王子さまがでてくる、たいくつな本」と言っていたのですが、今後は「大人になってから読んだほうがいい本」と考えを改めます。
きつねと王子の会話・・・。「あなたが4時にくる時、3時くらいからしあわせになってくる」・・・なんて素敵な台詞だろう! 王子は別れるなら<なつかれない>ほうがいいと思うが、きつねは<王子になついたから、小麦の色を思い出すと王子の髪の色を思い出すことができる幸せを得た>と思っている。心に暖かな気持ちが染み入ってくるみたいです。
作者は王子のようにとつぜん消えてしまった(偵察機に乗り込み、消息を絶った)。本人の遺作と同じ<消失>には啓示のようなものを感じる。


5/12 ニュー・ワールド THE NEW WORLD
主演 コリン・ファレル・・・ジョン・スミス
   クオリアンカ・キルヒャー・・・ポカホンタス
   クリスチャン・ベイル・・・ジョン・ロルフ
(内容)イギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブ・アメリカンの少女ポカホンタスの実話を基にしたラブストーリー。
新天地へとやってきたジョン・スミスは原住民の王の末娘ポカホンタスと恋に落ちる・・・が二つの種族は争いを始め・・・。
(感想)美しい映像。新生女優・キルヒャーの透き通った演技力が見事な作品だった。
ほぼ実話であるので、ラストに文句は言えない。ジョン・スミスがポカホンタスの前から姿を消したのも、彼が死んだと思い、ジョン・ロルフの求婚を彼女が受けたのも本当の話だ。例えるならば、ジョン・スミスとの恋とジョン・ロルフとの愛のお話なんだろう。<情熱的な>恋のあと、少女は<おだやかな>愛を得た。淡々と話は進むが、異民族との恋、改宗、異国への旅立ちなど・・・とても波乱に満ちた生涯だ。
ラスト「そして二人は幸せに暮らしました」ではなかったことに胸が痛んだ。ジョン・ロルフが気の毒で気の毒で・・・。
かわって、ジョン・スミスは<ちょい悪男>が演じているわりに小汚いだけで終わった気がして残念だった。


5/11 ハッピーカフェ(森沢遥)
図書館で何気なく手に取った少女(?)小説。ロマンス小説って言ったほうが正しいか。かつての<フレンド>風味。と断言はできないのだが・・・。なぜならほとんど読んだことがないから。そして現在進行形。
主人公恭子は遊園地勤務の27歳。そろそろ新しい恋をしたいな・・・と思っている。所属場所移動で遊園地内の喫茶店「ハッピーカフェ」になり、そこのデザインをした君島といい雰囲気に・・・。同僚の小雪と幼馴染の幸太郎も巻き込んだ<ドリーム・ストーリー>・・・という銘打ち。あまり読まないジャンル。実はこの作家の本はもう一冊あったのだが、レズの香りがしたので躊躇した。これもひょっとして小雪と・・・と思ったがそんなことはなかった。ホモはヘイキだがレズが苦手なのはきっと同じ性で生々しいからなんだろうと自己分析。


5/10 花に降る千の翼~蝶の眠る海~(月本ナシオ)
花に降る千の翼 三作目。この頃ビーンズをよく買うなぁ、私。第一王女イルアラの溺愛するタリアが、水の大神シャンナムにより連れ去られてしまう。眠り続けるタリアの魂を取りもどすために、死者の国に旅立つ。
おお・・・麗しき姉妹愛。そして役に立ってんだかたってないんだかな半神エンハスは次回あたりは騒動のタネになりそうだな。そして、テミファ・・・。唐突な正体の判明にビックリしました。


5/8 ポカホンタス2
DVD ポカホンタスII (内容)ジョン・スミスが死んだと聞かされ失意のポカホンタス。そこへイギリス国王の使者がやってきた。その名はジョン・ロルフ。ポカホンタスは争いを避けるために、自ら使者の名乗りを出た。
(感想)「未開人がステキなレディに変身して、ぽーっと見とれるジョン・ロルフ」。・・・なんてオヤクソクなんだ! ていうか、同じジョンだがどっちが夫になるんだよ! と分からないまま話は進む。そして・・・本当にラストにジョン・スミスが相変わらずの<偏見するところのアメリカン野郎調>で登場。どこいたんだよ、てめえ! というわけで最後になって<えせアメリカン野郎>か<融通のきかない割れあご紳士>か選択を迫られるポカホンタス。彼女が選ばねばならないのに、なぜか自分が一緒になって選んでしまう。いわく・・・「どっちが、マシだ??」
結果、ポカホンタスの答えと私の答えは一緒になった・・・てことは、打算なのか、ポカホンタス!!!


5/8 ポカホンタス 
DVD ポカホンタス (内容)新大陸に夢と希望を胸にやってきた船乗りのジョン・スミス。夢を見続けるポカホンタスと出会い恋に落ちるが、金をねらうイギリス領主とポカホンタスの部族との間に争いがおきる。
(感想)色々強引に話が進んだが愛嬌愛嬌。いやしかし、ポカホンタスがいきなり英語をしゃべり始めたときはビックリした。
ジョン・スミスは、私の想像するところの<偏見アメリカン野郎>そのまんまだった。ムダに陽気な考え無し。ポカホンタスの婚約者のほうがステキじゃないか?が、周囲の反対をよそに二人は思いを確かめ合う。のだが、ジョン・スミスは大怪我を追い、イギリスへ強制送還。シリーズ2へ続く。


5/7 パイレーツ・オブ・カリビアン~呪われた海賊たち~
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」&「アルマゲドン」(期間限定) ◆20%OFF!
主演 ジョニー・デップ・・・ジャック・スパロウ船長
    オーランド・ブルーム・・・ウィル
    キーラ・ナイトレイ・・・エリザベス
(内容)英国海軍・提督の娘エリザベスは難破した船から救出された少年・ウィルの首に海賊のペンダントがかかっているのを見つけ、彼をかばうためにそれを隠す。成長した二人は身分違いながらも惹かれあう。
そこへ船を奪われた海賊ジャック・スパロウが現れ、彼に巻き込まれるようにして海賊達と戦うことに。
(感想)ゾンビがたくさんでてくるのに、ちっとも怖くないのはディズニーだから。
キモチワルイ<おもしろい なんだなぁ~。
今夏ロードショーの第二作<デッドマンズ・チェスト>の前に再々観賞。ジョニーって映画を選ぶのが上手だな。どの映画もハズレがない。あと選択が上手なのはトム・ハンクスだろうか。ヘタなのはトム・クルーズやキアヌ・リーブスだと実は思っている私。
何度観ても面白い娯楽映画。そして海賊モノ。そしてジョニー・デップ。今年の夏が楽しみです。


5/6 倫敦赤毛布見物(出久根達郎)
倫敦赤毛布見物(パンパン) ああ・・・今作も面白かった。大満足の一冊。
なんだか読み覚えのあるエッセイもあったが、ノープロブレム。復習になって良い。
ところで疑問だった<赤毛布>ですが、予想通り<田舎モノ>という意味でよかったようだ。今作の<赤毛布>は筆者のことらしい。
今回、皇后さまの話があった。「本は私に、翼と根っこ与えた」という台詞。素敵な言い回しの言葉だと思った。


5/2 玄天の花嫁~嬌鳥待望~(森崎朝香)
玄天の花嫁 キタ━━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━━!!!
待ってたんだよぅ~。王様・・・飛鷹様の再登場を!
前回の亡霊みたいなのじゃなくて!と思っていたら、最終話(らしい)にして再登場! しかも私の(妄想)リクエストが一部通っており、ラブラブ夫婦! 出産後をリクエストしていたら時間軸が狂っていたのか、出産中というハプニングでしたが、愛妻の出産に顔を青ざめる飛鷹様も良し!
と脇役に盛り上がる私ですが、主人公・綺嬌もいいですよ。側室として嫁いだわりにはキレイな身体で故郷に戻ったのはファンタジーってことでまあいい。あんな美少女が老人に手篭めにされるシーンは私だってみたくない。しかしあんまりにも玄との身分が違うので、結婚は出来なかっただろうな・・・と思った。恋人にもなれたかどうか。


5/1 楽園の魔女たち~星が落ちた日~(樹川さとみ)
楽園の魔女たち(星が落ちた日) 伏線というか、分岐点。4人の新米魔女が修行する<楽園>に隕石が落ち、エイザードと共に本部へ一時引越しをした彼女たち。数々の嫌がらせにもめげず、けなげ(?)に生活する彼女たちの<師匠の座>を降りようとするエイザード。本部の上層部も<楽園>の撤去を声高に主張するが、歴代の<楽園>の魔法使いたちが契約した人々(人外含む)がゾクゾクと本部にクレームにやってきた・・・という内容。
ここでようやっとフレイ・アルフォイ(ファリスの元婚約者で両刀)が再登場するが、悲しいまでに短い。短すぎるよ・・・(涙)

4/30  楽園の魔女たち(ハッピー・アイランド) (樹川さとみ)
読み直ししていて思ったのだけど、すごくよく出来た話だし絵も可愛いし、テンポもいいので、アニメ化したら楽しいんじゃなかろうか。コバルトからのアニメ化・・・したことないんじゃない??
さて、伏線のみの感想とかいいながら、伏線すら感想をUPしていないのだけど、この巻は必須。白い手(だけ)のリーザレインが登場(?)するからだ。エイザードといわくありげな彼女(手だけだが)。はてさて?
そして今回、ごくちゃんが美少女シルヴィアとして華麗なるデビュウ★ 相変わらずミステリアスで何も考えていないごくちゃん。ああ、生まれ変わったらごくちゃんになりたい。


4/27  楽園の魔女たち(大泥棒になる方法) (樹川さとみ)
とりあえず、伏線くさいものが大量にあるもののみ、感想を書くことにした。
主人公はヨンヴィル国の騎士団支部長のアシャ・ネヴィとファリス。融通がきかない・騎士である・愛馬がいる、が共通点。
アシャ・ネヴィはエイザードと離れて暮らすことが出来るのか?といえば意味深だが、彼の習慣である「へっぽこ魔術師」を叫ばずに何日いられるか?というのが命題(笑)だ。
キャラクターは全員美男美女なのに・・・常人が持ちえない「非常に珍しい性格」を各々がしているために、誰一人普通にモテていない。ピンポイントでもてている人はいるが(例:ファリス-多くの女性と一人の両刀使い。ダナティア-Mな部下)。


4/27 楽園の魔女たち~銀砂のプリンセス~(樹川さとみ)
読み直してみると、この4冊目には21冊目に対する伏線があった! ほ~初期設定だったのだな。
4人の魔女のうち、帝国の末子・プリンセス・ダナティアが主人公の回。祖父である王の名代で砂漠に赴き、奴隷となり、でもやっぱりダナティアなので、「高飛車な奴隷」として砂漠に君臨していました。ファリスとダナティアは両極端だな~。


4/26 楽園の魔女たち(七日間だけの恋人)
全話感想書くのはどうか?と思ったので飛びとびに。これは3冊目。ちなみに2冊目はサラの過去がちょこっと分かるお話でした。
そしてこれは、私がシリーズ中最も愛するフレイ・アルフォイ少佐初登場の巻なのです。ああ・・・なのに挿絵がなく、さらにいえば、最終話まで再登場しないにくい彼・・・。年齢も追い越しちゃったよ・・・(涙)
彼曰く、「傷つけてまで相手を欲することを愛」というのだそうです。ウホ~。


4/22 V・フォー・ヴェンデッタ
主演 ナタリー・ポートマン・・・イヴィー
   ヒューゴ・ウィーヴィング・・・V
脚本 ウォシャウスキー兄弟
(内容)第三次世界大戦後のイギリス。ファシズムと化した国家で人々は圧制に押さえつけられていた。夜間に外出したイヴィーは秘密警察に捕まるが「V」と名乗る仮面の男に助けられる。が、「V」の仲間と勘違いされたイヴィーは国家に狙われることとなる。
(感想)「マトリックス」でおなじみのアンディ&ラリー・ウォシャウスキー脚本の近未来アクション・・・? アクションとミステリが融合しているか。フィンチ警部が「V」を追うところなんてミステリ的謎解きがある。
仮面の男「V」が何者なのか?なぜ国家を覆そうという「強固な意志」と憎しみ」はどこから?が判明したとき、「V」の悲しさがわかる。孤独かつ残酷そして優しさを持つ「V」と「V」に保護されたイヴィーという女性は心を通わせることになるが、二人には未来の約束は無かった。二度観すると、もっと楽しいかもしれない作品。スピード感と謎が多くて楽しめました。
ヴェンデッタとは「血の復讐」という意味だそうです。


4/24  楽園の魔女たち(賢者からの手紙) ~賢者からの贈り物~(樹川さとみ)
1996年刊のこの本を読み直すことにした。全21巻・・・遠い道のり。少女小説といえども。
が、さすがライトファンタジーとはいえ、大御所である。齟齬のあわないところや違和感を全く感じない。すばらしいシリーズだと思う。
第一巻は「(仕事もしない)弟子も取らないのなら<楽園>を去れ」と言われた自称<三流魔術師><永遠の二十一歳>のエイザードが4人の娘を弟子にするところから始まる。<楽園>とは彼の住まう片田舎の魔術師の塔のこと。
秀才のサラ、高貴なダナティア、空想壁のあるマリア、剣術の天才ファリスはそれぞれのっぴきならぬ理由で<楽園>を訪れる。彼女達の過去は追々姿を現す。今は伏線のみ。


4/24 インテンシティ 下(ディーン・クーンツ)
夜に読むには厳しい上巻でしたが、逆に下巻は夜にこそ読めばよかった。そのほうが<緊迫感>があったかもしれない・・・が昼間に読了。そのまま同僚に貸しました。戻ってこなくてもいいや、みたいな。
チーナは無事にエリアルを救出できた。ビスの正体はあっと驚くものだった。チーナはエリアルの心の傷を時間をかけて癒し・・・自分も成長した。
クーンツ作品としては、私の好きな<ライトニング>的な終わり方でイイカンジ。


4/21 インテンシティ 上(D・クーンツ)
インテンシティ(上)新書判 <インテンシティ>とは<緊迫>などの意味があるらしい、どっかの町だと思っていた・・・。<inten-city>じゃなく<intensity>なのだ。始まりは学友のローラに実家に誘われたチーナ。が到着した夜、ローラの両親と兄夫婦は何者かに惨殺され、ローラも陵辱を受ける。チーナは過去の苦い思い出からベッド下に隠れて無事であった。チーナはローラを助けるつもりであったら、ローラは戻ってきた殺人鬼に殺され車(モーターホーム)に詰め込まれる。チーナは男の隙を見て車内に入り込み、ローラたちの復讐を誓う。といった内容。
一人称でかかれており、章によりチーナであったり、殺人鬼ビスに主人公は変わる。それぞれの思惑が読み手にもわかってしまうので、さらに<緊迫>する。以下下巻。


4/20 大鷲の誓い-デルフィニア戦記・外伝-(茅田砂胡)
ノベルズ 大鷲の誓い  デルフリニア戦記外伝 (中央公論新社)
読了後、「本当に再会できるのか?」と思った。再会できるならしてくれ! 見たいんだ! でもたしか本編で「会えない」と書いてあったような・・・でもいいのよ、覆してくれたって。とファンならダレもが思っているだろう。
7年も沈黙していたらしく、どうりでよく覚えていないと思った☆ 「ああ、いたいたこんな名前だった」と思いながら読んだ。ウォルとか変な名前だと当初思ったもんだが、今読んでも変。バルロも「ノラ様」って言われてて、「のら」って歌を思い出す。
内容はノスタルジーもあるかもしれないけれど、十分面白い。ところで私が持っているこのシリーズ、数えたら38冊もあった。恐ろしい・・・。


4/19 ダ・ヴィンチ・コード 下(ダン・ブラウン)
ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(中) ダ・ヴィンチ・コード(下)
知らなかったのだが、これはラングドンが主人公のシリーズなのですね。「天使と悪魔」という第一作が発売されているとか。だから、恋愛模様が薄いのだな。
さて・・・「聖杯伝説」と「シオン修道会」がキーワードとなり、修道会の代表を務めたことのある「ダ・ヴィンチ」を絡めて話は進む。大多数の日本人が二つのキーワードに対して詳しくないと思われる。が、偶然だが私は「聖杯伝説」は以前かなり入れ込んで読んでいた。ということでちょっとはとっかかりがあったわけです。まあ種明かしは一つとして出来なかったのですがね・・・ニュートンのあたりなんかは「分かりそうなもんだが・・・バカバカ!」と思ったものです。
薀蓄本は大好きなので、とても楽しめた。映画公開前にもう一度読んで、映画を観たい。


4/17 ダ・ヴィンチ・コード 上(ダン・ブラウン)
流石に面白い。キリスト教に深く入り込んだ作品なのかと思ったら、登場人物は「無宗教」的だった。宗教を否定せず、宗教を客観的に研究しているようです。「そうなのか」「なるほど」といった感強し。どうりで本作品に対する本が出ているはずだ。作者も適当なことは書けないなぁ、全世界が「つっこみ」を入れようと待っているようなものだもの。
だから寡作でも仕方ない。ファンタジーとは違う、実際の「何か」を礎にして本を書くと、たくさんの調査が必要なのですから。無論ファンタジーにも「つじつま」は必要ですけど。


4/10 執筆前夜
執筆前夜 女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。(しっぴつぜんや)
女性作家10人のデビュー・執筆に対する舞台裏エピソードが掲載されている。
もちろん恩田陸さん目当てで借りたのだが、過去彼女のエッセイで触れられたものばかりで目新しさがなかったのが残念。群ようこさんも懐かしい。実は彼女の<本取り虫>という本を読んでから読書メモを取るようになったのだ。かれこれ10年ほどまえだが、10年も読書メモはない。途中数年サボっていたから。途中からはこのブログに書いて済ませているので、封鎖のときはプリントアウトせねばならない。


4/8 嘘も隠しも(出久根達郎)
嘘も隠しも
やっぱり出久根さんのエッセイはいい。こうやって読み続けているということは、どんどん読了してしまっているということだ。残り何冊あるのか・・・それが心配。
本好きならば、読んでみたいと思わせる本の紹介、本の薀蓄が豊富です。


4/1 彩雲国物語~藍より出でて青~(雪乃紗衣)
4月文庫彩雲国物語 藍より出でて青
影月編のラストにして短編集。これ一冊でも面白いと思われるが、ゼヒ通しで読んでいただきたい。
さて・・・4冊からBS2でアニメも放送され絶好調だ。ああ・・・BS2何度も加入しようかと思ってやめたが・・・今回も加入しようかと思った。が、やめた。マ王と一緒でいつか地上に降りてきてくれると信じている。マ王より分かりやすいとおもうし。
内容に触れるならば<踊る茶茶茶>でも私は一向に構わなかった(笑)
あと「静蘭のはらまき」は想像したくない。




© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: