つれづれなる徒然奇行

★日々雑読BL(2007.4~2008.4)



此方はボーイズ・ラブと呼ばれるジャンルの読書感想場になります。
興味の無い方、不快感を覚える方は引き返してください!!
大丈夫! 大好き! という方は心を広くしてご覧ください(誹謗中傷は控えておりますが、たまにあるかもしれません・・・)





2/21 猫の眠る庭(かわいゆみこ)
(内容)一筋縄ではいかないメンバーがあつまる吉田寮へ入寮した院生の織田。そこで蒸留水だけで作られたような杜司と出会いすっかり魅せられてしまう。
第一印象とはちがう散らかし魔で得体の知れない杜司だが・・・。
(感想)1998年の作品でおそらく絶版されているのではないか、と思われる。私も古本屋で探すのに苦労した。・・・がそろそろ処分するか、と候補本に挙げたわけですが・・・。くそう、面白い。二人の恋愛はローペースでなんとも淡々。彼らの恋を応援?というか賭けの対象にしている寮のメンバーが個性的でいいのだ。
捨てるつもりでしたが、やっぱり辞めました。名作は永遠に。


1/29  愛こそ明日の絶対 (いおかいつき)
(内容)3日には箱根駅伝を一緒に見に行こうと約束していた諏訪内と高城。が、年末のひき逃げ事件の車が強盗殺人で使われた車と同一である可能性が高まり、二人の仕事は忙しくなる。そこへ新たなる目撃証人が出るのだが、それは諏訪内の妹だった。検事の高城にヒトメボレした妹に、彼と付き合っていると思わず告げた諏訪内だったが・・・。
(感想)あーあーあーあー。終わっちゃった~。というくらい好きだった。高城のオン・オフの切り替えがたまらなく好きだった。プライベートは関西弁ってエロいわ(VCは忍足でした)。
諏訪内がおもいっきりワンコなので、付き合う以前からケンカ無しの安定カップルで、それで小説になるのか?と言えば、事件がスパイスというか、家族がスパイスというか・・・。
あーあーあーあー。本当に終わって残念。


1/22 カラフルに秘密をつめて (坂井朱生)
(内容)広哉は家出していた弟・春親と3年ぶりに再会し同居することに。そこには春親の元・家庭教師の伊勢がいた。あまり感情を表に出せないことにコンプレックスを持つ広哉に「人それぞれ」と言ってくれたことで、特別に思っている相手が伊勢だったのだが・・・。
(感想)天然・鈍感・ボケボケ受と、なんだかつかみどころのないうなぎみたいな攻だったと思う。イマイチ本心が掴みにくかったよ、伊勢。ちなみに広哉視点の話だったにもかかわらず、「伊勢好き!」があまり伝わらないという高レベルの鈍感受な広哉でした。
でも、こんななんともいえない雰囲気の話はキライではないというか、ぶっちゃけ好きなので楽しかったです。次は伊勢視点で書いてほしいかも。


1/3  最悪にして最高の抱擁(2) (火崎勇)
(内容)紆余曲折の末、恋人となった華原と門倉。同棲生活も順調だったある日、門倉が経営するバーで華原の勤めるショップの客・塩沢という男と出会う。熱く口説いてくる塩沢に華原は断り続けるが・・・。
(感想)うーん。もう続刊でなくていいや。塩沢とか拍子抜けだ。あんな当て馬イラネー。顔だけじゃん! 意思の疎通が相変わらず上手くないカップル。続編が楽しみだっただけに残念っす。


1/5  ずっと君が好きだった。 (夜光花)
(内容)「五年間好きでいてくれたら、お前のこと好きになるよ」高校時代に八木に告白されて裕紀はそう答え、友人関係を始める。そして五年後。ずっと裕紀を想い支え続けてきた八木から二度目の告白をされる。恋人は嫌だが八木と離れたくなかった裕紀は・・・。
(感想)ガッシュ文庫の夜光花氏の作品はイマイチだったんだけど・・・これは面白かった。裕紀が下半身に節操のない「流され男」だったので、ほんとーっに、八木は耐えたと思う。
しかしラブ関係になったら砂吐きそうなくらい甘いですね・・・(いや、そういうのも好きですが!)


1/21  キスができない、恋をしたい (崎谷はるひ)
(内容)男と長続きしない脩は、バーのマスターの推薦で憲之と付き合うことに。少しずつステップアップする恋。4年後脩にとって憲之はかけがえのない恋人になるが、憲之は仕事がいそがしいと会話すらままならない。次第に不安になる脩だが・・・。
(感想)ツンデレっつうか・・・ツンのみ? こりゃ不安にもなるわ。口ベタにもほどがある。しかし、脩がオバカちゃん受だったのが幸いし、この二人は絶妙なバランスが取れている。
憲之がツンなわりに、外堀?を埋めていくのがたまらなくおかしい(同居→家族に了承)。なにこれどういうジャンルの攻?


7/25 苦しいほどに愛は奪う(池戸裕子)
(内容)美大時代からの恋人同士であるグラフィックデザイナーの真宮と美術リース会社に勤める如月。真宮の独占欲は10年近くたっても一層強くなるほどで、如月は息苦しさを感じていた。
(感想)シリアスはこの頃苦手です。が、ギャグも苦手。じゃ、なにがいいんだっつうの、ってカンジですね。
とにかく真宮は束縛体質。一緒に食事どころか会話だってNGだ。だが、残念なことに如月は美人系なのだが「そこまで独占欲を燃やすか?」という魅力にたいしてはあまり書かれていない。控えめで美人な男が好きといわれればそれまでだけどさ・・・。


7/24 ためらう彼の唇(高槻かのこ)
(内容)母親の男遊びを見てきたせいで、女性不審な千秋とその幼馴染の恭輔。男の見る目もない千秋は付き合って別れてを繰り返すのだが、新たな恋人は恭輔のかつてのライバルだった。
(感想)ライバルつうても、女を取り合っただとかその手の軽い(?)ライバルである。千秋が恭輔と付き合わないのは「愛より友情のほうが永遠」だと信じているからで、ようするに「ずっと一緒にいたい」というわけで・・・。恭輔もなんだかんだと千秋の面倒をみるのは、まあ想像通りなわけである。(この感想読んで、読みたいって思う人いないだろうな)


7/17 明日の君はここにいない(崎谷はるひ)
(内容)放課後一時間、準備室で教師とみだらな遊戯にふける朝陽。先生のことが好きでたまらないのに「君はぼくを忘れる」といわれてしまい・・・。
(感想)くらい。たまらなく暗い。ちなみにマンガとのコラボであり、どっちも購入した。ようするに好きってことだ。とことんネガティブな先生は開き直ると「綺麗で卑猥でストーカー」になってしまう。どうなんだろう、この男・・・。と思わないでもないが、読む文にはキモ格好良くて好きだ。


6/29 名前のない約束(火崎勇)
(内容)プロボクサーを夢見て上京してきた郷田一歩。しかし網膜剥離で夢を断たれ、小さな劇団に所属していた。が、チョイ役の彼を見初めた千里にスカウトされ、芸能界デビュー。千里の手腕もありスターダムにのし上がる。
(感想)どんだけーーー!
感想サボりすぎです。うう。反省!
内容を見るとサクセスストーリーで、千里が攻めっぽいですが逆です。一歩は190オーバーのコワモテ俳優。千里にご褒美貰うために頑張るわんこです。
で、芸能界パターンとしてトウシューズに画鋲的なイヤガラセがあるわけですが。一歩は動揺するコではなく・・・。
結構面白かったので続編あってもいい気がするのですが、かなり昔の作品。続編は望めないでしょう。


4/20 真昼の貴方に想いを捧げる(高野真名)
(内容)ムリヤリ合コンに参加させられ、王様ゲームで男とキスをしてしまった叶野礼人。が、相手の有沢深行は好青年で怒りそこなってしまう。そのままズルズルと友達付き合いをしているうちに、深行への気持ちが変わってきて・・・。
(感想)すこし文章がつたない気がするのは、新人だから仕方ないのか。深行の礼人への恋愛感情が読んでいてダダ漏れだったので、もうすこしジレジレしていたほうが楽しかったかもしれない。ちょっと予定調和すぎたというか、お約束すぎたというか。キャラクターは好きなので、あとはもっとせつない系でがんばってほしい作家さん(多分私より年下だろうな)。


4/11 恋する本能(真崎ひかる)
(内容)専門学校生の史信は、バイト帰りの深夜・酔っ払いに「ラブリーポメラニアン」と言われセクハラされてしまう。その男はずっと留守で挨拶が出来ていなかった隣の部屋の男だった。
(感想)表紙では気づかなかったのですが、イラストは史堂櫂でした。おお、しばらくみない間に万人受けする絵になってきたなぁ。で、真崎本は私の中ではヒット確率が高く、今回吟味して買ったので期待が出来たはずなのに・・・気づけば放置1ヶ月強。読めば「もっと早くに手にとっておきたかった」と思うくらい面白かったです。


4/6 真昼の月4(いおかいつき)
(内容)探偵事務所を営む秀一の今度の依頼人は東京から逃げてきたホステス。恋人がヤクザらしき人物に拉致され、それを目撃した彼女は大阪に逃げてきたのだ。後日、恋人は遺体となって東京湾に浮かんだ。時期を同じくして大阪に進出してきた東京の暴力団。因果関係はあるのか?
(感想)あ、出た。といったカンジ。さらに続くらしく秀一さんファン(私)には嬉しい情報。今回も秀一さんは女性(オカマ含む)に甘く、辰巳に辛らつだった。・・・のだが、最後あたりでやっと「迷い」が出てきたようだ。「ヤクザの愛人のままでいいのか?」という一番初めに悩まねばならない事柄なのが秀一さんらしい。そのリベラルとも言える性格がステキです。


4/2 しじまの夜に浮かぶ月(崎谷はるひ)
(内容)在宅SEの朝倉は親友の山下経由で企業のプログラム作成の助っ人をすることに。あてがわれた社宅の隣人は、金髪の美形ケネス。朝倉より日本語の上手いケネスはなにかと人付き合いのヘタな朝倉をフォローしてくれるのだが・・・。
(感想)ブルーサウンドシリーズ新刊。が、これ以上店にホモは増やせないのか、客(?)に移行。そして崎谷作品初の外人攻(受も読んだ記憶ないけども)。外人攻といえば、睦言で英単語を使用するのがお約束。ケネスもしかり。しかし、英語が苦手な私でもわかる簡単英単語か、妄想をかきたてるスラングだったので、とっても安心(?)しました。
ちなみにこの作品で一番好きなのはまゆきちです。



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