お葬式。
この日もたくさんの人が来てくれた。
写真を何枚か用意してほしいと葬儀屋さんから言われていた。
それはスライドにして、葬儀の前に流された。
私達が用意したのは、ケイタとの写真ばっかり。
もう遊べないのを痛感した。
葬儀の間も頭は真っ白。。
ケイタが横で折り紙をしていた。
思い出の曲を選ぶように言われて、選んだ曲。
涙そうそう・花 この２曲がずっと流れていた。。。
棺に花を入れる時。。
じぃじにキスをした。
でも冷たかったんだよね。父のぬくもりはなかった…。
ケイタが遊んでいた折り紙をいれた。
そして声を殺して、涙を流していた。
ケイタもわかったのかな。
私はケイタに言った。
じぃじのこと、絶対忘れないでね。。
エレベーターで下におりた。みんなが見送りをしてくれている。
じぃじを霊柩車に乗せる時、葬儀屋さんが言った。
「男の人、棺をもってあげてください。。」
そしたら、私の手の中にいたケイタが１番に前に出た。
誰も何も言ってないのに。。あんなに内弁慶なのに。。誰よりも先に。。
ケイタは一所懸命に棺を持っていた。
どこからそんな力が出てきたの？
ケイタ、すごいよ。。じぃじが喜んでるよ。
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