キミの近くに  NO.1


ロレ、サマル、ムーンはラダトーム城で買い物をしていた。
本当はペルポイの町でもよかったのだが、ラゴスという罪人が逃げ出した、と
町中でウワサになっているので、行かなかったのだ。

「よぉ!そこの勇者ご一行様、ココの道具屋で買わないかい」
鼻の下に立派なチョビヒゲを生やしたオジサンが、声をかけてくる

「いえ、やめておきます。私達は他の店に決めているので。」
いかにも、迷惑そうな顔をしたムーンが、ピシャリと断った。

彼女は、魔法使いでありながらも、「ドラゴン」に立ち向かう
勇ましい女性だ、かわいく言えば「おてんば」だろうか
そんなムーンにオジサンが何か言った所で、勝てるはずが無いのだ。

「ねぇ、ロレ、サマル、少しよろしいかしら」
先ほどの冷たい声から、いつもの彼女にもどる

「うん、どうしたの?ムーン王女」
「ったく・・・つまんねー事か」

サマルは、にこにことして、ムーンの話を聞こうとするが
ロレは、全く聴く気の無いような答えだ。

「もう、ロレったら話は最後まで・・・「はいはい、わかったー」
「いいわ!私は戦闘用の服を買うから、先に宿に行ってね」

「わかったよムーン、何時くらいにはもどるかな」
「そうね、だいたい夕方の6時くらいかしら」

「じゃあ、夕食は7時頃にしておくからね」

・・・いつの間にか、話はサマルとムーンの世界である

「ったくよー、女ってのは面倒くさいな」
「戦闘用とか言っておきながら、オシャレしてんじゃねーの?」

ロレは、いつも心に思った事をとめて置けない性格だ
それゆえに、傷つけたり、守ったりできるが
しかしそれは、「素直」からくるものなのだ。

「まぁまぁ、ロレ王子早く宿に行こうよ、ね」
「・・・そうだな、あの女の事なんか知らねーし」

・・・そうして二人は、町で一番良いところに宿をとることにした・・・

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