朝方になって帰ってきたガンにゃむ。
結局、あれから、ずっと起きたままだったよ。はあ。
「ど、どうだった?」
「ちゃんと、後始末してきたわ。」
「後始末って?」
「デリートしてきた。」
「デリート?」
「ああ、ATM戻した後、ATMコーナーをピンポイント爆撃や。」
「ええっ!?」
「これで、ATMを
盗んだっちゅう事実は
消滅したワケや」
「盗んだ事実は無く
なっても爆破したっ
つう、より重大で深刻
な事実が発生してる
じゃんか!」

「あのな、小さな悪はより大きな悪で覆い隠す
に限るんや。しかも、その悪は大きければ大き
いほどええ。巨悪は逆に大きすぎて見えへん
ようになるからな。」
「怖いこと言うなぁ。。。」
「まさか、ATMコーナー爆破の動機が、ATM窃盗を隠す
ことやとは、どんな名探偵のコナン君でも思いつかんやろ。
しかも、盗んだATMは返した後やしな。」
「・・・確かに。」
「まあ、警察がいくら必死になって捜査しても、お前をあげることは
できんやろ。安心せい。」
「そ、その、犯人がオレみたいな言い方、やめてくれる?」
戦力を持ったバケネコめ。
末恐ろしいヤツ。。。
(つづく)


