愛いっぱい 介護生活の便利な介護グッズ♪♪アンチ寝たきり byホームヘルパー愛

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介護タクシーの実情(比較)





「運賃タダ!」の触れ込みで巷の話題をさらった「介護タクシー」に異変が起こっています。今年、4月におこなわれた介護保険制度の見直しにより、多くの業者が利用額の改定をせざるを得なくなってしまいました。介護タクシーとは、ホームヘルパー2級の資格を取得したドライバーが運転するタクシー。移送サービスはもちろん、ベッドから車までの移動や着替え、病院での付き添いといろいろなケアをおこないます。料金も通常のメーター料金より低めに設定する業者が多かったため、利用者は一気に急増していました。


さて、この介護タクシーに関わる介護保険制度、いったいどのように変わったのでしょうか?


●これまで 
介護保険の対象となるサービス・・・乗降補助やそれ以外の介助
対象となる人・・・要支援~要介護5
介護報酬額・・・2100円
●今後  
介護保険の対象となるサービス・・・乗降補助やそれ以外の介助                         ※あらためて身体介助と定義づける  
対象となる人・・・要介護1~5
介護報酬額・・・要介護1~3 1000円 要介護4~5 2100円


要支援の人は介護保険の対象外。要介護1~3の人の場合、介護報酬額は2100円から1000円と半額以下に引き下げられています。これまで介護タクシーを営む業者の中には、この2100円を得るかわりに、メーター運賃をなしとするところもありました。この場合、利用者は報酬額の1割、約210円を支払えばよかったのです。しかし、1000円という低い報酬額では運賃をタダにすることはできません。したがって、現在では多くの業者がメーター運賃をとるように。下は利用料金の例ですが、通常のタクシー料金よりもかえって割高となっているのがわかります。


●A社(神奈川県)
メーター料金+福祉車両利用料金500円
※ヘルパー付き添いが必要な場合は30分1500円
●B社(東京都)
メーター料金
※ヘルパー付き添いが必要な場合は一律3150円
●C社(福岡県)
メーター料金+100円



病院通いに
タクシーが欠かせないお年よりも
たしかに、介護タクシーについてはさまざまな議論がありました。国土交通省では、介助サービスに介護報酬を適用することを容認する一方で、無料運賃自体には厳しい見方をとってきました。また、介護業界のなかには、経験の浅いドライバーが介助をすることに異論を唱える人も。とはいえニーズが大きかったのは、それだけお年寄りにとって便利なサービスだったからでしょう。


「利用者数は4月以降、4割超ダウンした」と打ち明けるのは九州にあるタクシー会社の介護事業担当者。「料金が数倍に跳ね上がったのですから、無理もありません。メーター料金を引き下げて、価格競争に打って出る手もありますが、それでは質より量重視になってしまう」と苦渋をあらわにします。


「タクシーを使う必要のない人にまで利用されてはかなわない、という行政の考えもわかります。しかし、人工透析を受けに週3度、病院へ足を運ぶようなお年寄りのことも考えて欲しい。年金暮らしではおいそれと交通費も出せず、かといってバスでは不便。こうした人々は寝たきりの要介護4~5の層ではなく、要支援~要介護3といった層なんです」






地域のサービスを利用しよう
このように以前に比べ、気軽に利用しにくくなってしまった介護タクシーですが、やはり普通のバスではちょっと・・・という人に朗報があります。それは行政による移動サービス。地域によってはタクシー利用券の交付や、低料金移動サービスをおこなっているところもあります。役所に問い合わせ、同様のサービスをおこなっていないか、ぜひチェックしてみましょう。

たとえば・・・
●東京都千代田区
対象者・・・誰でも 
助成内容・・・福祉バス 利用料は1回100円
利用条件など・・・指定施設通所の場合は無料 あらかじめ定められた乗車ポイントから乗車し、降車については、運行経路上であれば自由
●栃木県佐野市 
対象者・・・75歳以上・70~75歳(一人暮らし・65歳以上高齢者世帯の人)
助成内容・・・タクシーの400円割引券を月4回分交付
利用条件など・・・医療機関への通院に限る
●秋田県大館市  
対象者・・・65歳以上の高齢者
助成内容・・・タクシー片道30分以内1500円、1時間以内2000円、1時間以上2500円
利用条件など・・・医療機関への通院、福祉制度の利用や申請時などに限る


もちろん、これはすべての地域でおこなわれているサービスではありません。整備が進んでいない場合は、ボランティアやNPOといった手段に頼る方法もあります。いずれにしろ、移動サービスは、「街=社会」とお年寄りをつなぐ大切なケア。寝たきりを増やさないためにも、なんとか利用しやすいサービスが増えるよう、願ってやみません。


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