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━【スコット・ラファロ】
スコット・ラファロ(1936.4.3~1961.7.6)
スコット・ラファロ(1936.4.3~1961.7.6)・・・若くして頂点を極めながら、悲運の事故で散った天才ベーシスト。アメリカ、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。最初は、テナー・サックス、クラリネット奏者であったが、高校を卒業するとベーシストに転向。イサカ音楽院に学んだ。56年、チェット・ベイカーのコンボに参加。その後、シカゴでパット・モーランのグループに、ロス・アンジェルスでライトハウス・オールスターズに参加した。59年4月には、ニューヨークに移り、ベニー・グッドマン楽団に参加した。59年秋に、ビル・エヴァンス・トリオに加わり、ビル・エヴァンスとのインタープレイで、アコースティック・ベースの頂点を極めた。しかし、”ワルツ・フォー・デビイ”、”サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード”で聴くことができる、世に名高い61年6月25日のニューヨークのクラブ”ヴィレッジ・ヴァンガード”でのライヴのわずか11日後の61年7月6日、自動車事故でこの世を去った。ビル・エヴァンスの最上のパートナーの29歳の若すぎる死でした。
Scott LaFaro(b)
25歳で夭逝したスコット・ラファロのベーシストとしての活動はたったの4年間でした。
ジャズ・ピアノ・トリオの場合には、ドラムとベースがリズムを担当しピアニストは主役になってメロデイと伴奏までやってしまう。いわばピアニストの独り舞台です。ところがエバンス、ラファロ、そしてドラムのポール・モチアンが3人同時にお互いソロ演奏しているように聞こえながらも完全に調和しているインタープレイと表現される彼らの演奏スタイルを下記の4枚のアルバムで聴くことができます。
それぞれのソロが触発しあう“インタープレイ”によってその後のジャズの可能性は大きく広がってゆきました・・・。
「スコットは僕の次の考えが読める信じられないような奴だった」/B.Evans
「僕たちが演奏に自由を発見したのはスコットがいたからだ。彼のおかげで、やりたいことはいつもやれるという楽しさと希望があった」/P.Motian
「2004年版TASCHEN CALENDAR The William Claxton, Jazz Seen」(50x70cm)を買い求めたところ上記のスコット・ラファロの写真が在りました。おそらくこれが初出かと思われます。
(Amazon.co.jpで購入できます。)
-The Complete Live at Village Vanguard June 25, 1961-
Bill Evans(P) Scott Lafaro(B) Paul Motian(Ds)
「リバーサイド4部作」
スコット・ラファロをベーシストに迎えた『ポートレイト・イン・ジャズ』『ワルツ・フォー・デビー』『サンデー・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』『エクスプロレーションズ』の4枚、いずれのアルバムも1959年末から’61年初頭の約2年間に録音されましたが(内2枚はラファロの死の10日前、ニューヨーク・ヴィレッジバンガードにおけるライブ盤)、当時ビル・エバンスは30~32歳、スコットは23~25歳という若さでした。スコット・ラファロが在籍したリバーサイド時代が彼の演奏スタイルを確立した時期でもあり、最高傑作と言われるアルバムの録音された時期でもあります。
『ワルツ・フォー・デビー』
『エクスプロレーションズ』
『ポートレイト・イン・ジャズ』
『サンデー・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』
このニューヨークのライブハウス "Village Vanguard" でのライブ演奏は2枚のアルバム『ワルツ・フォー・デビー』『サンデイ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード』に収められています。このヴィレッジ・ヴァンガードにおけるライヴ録音で、演奏中にもかかわらずカップの当たる音や、笑い声、キャッシャーの音などが聞こえてきます。さすがJAZZの本場アメリカ人って聴いている様で聴いていない、聴いていないようで聴いている..かえってそれらの雑音が臨場感を高め、ジャズアルバムとしての独特の雰囲気を醸し出していると言えます。
...でも何か変!やっぱりお客さん真剣に聴いていない!
どうもこの真相は、当時"Village Vanguard"はまだジャズ・スポットというよりレストランといったほうが良いお店だったようです。当夜、エヴァンス・トリオの演奏の録音があるのにお客が集まらない。盛り上がりを心配したスタッフが親戚、知人、友達に電話してお客をかき集めたものらしいです。よってジャズに関心ないお客様も多く混じっていたらしいんですねェ。ま、エバンス・トリオは、そんなことはお構いなしに、緊張感溢れる、澄み切った演奏を続けてます。この『サンデイ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード』の方が、ラファロの演奏にスポットが当たっている感じで、ラファロの『歌うベース』を聞き込むには、最高のアルバムとなっていると思います。
YOKO MY LOVE
Jazzこそは他の誰とも共有できない自分の感性で聴くものだから。言い換えれば、プレイヤーと聞き手の対話とも言える時間だから、他の誰をも介入できない排他的な音楽とも思う。
10月6日の日記
「ビル・エヴァンスに花束を~LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD 1961年6月25日」
も合わせてご覧ください。
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