アンナ

アンナ


ある日の夜8時ごろ
カピオラニブルバードを歩いていると、道を尋ねられた。

尋ねられた場所は、私には全くわからない場所。

道を尋ねてきた男女は
「もう その場所に行くのはあきらめるから、一緒に飲まないか?」
と誘ってきた。

   あきらめ早っっっ!!!

話してみると、
彼ら2人はスイス人。偶然にも私と同じ学校に通う生徒だった。

おバカな私とは全く違うレベルの高いクラスだったから、会ったことなかったのね~。

男の方、Aくんは綺麗な顔してよくしゃべる。
横でニコリともせず黙って聞いてるだけの「アンナ」が私はちょっと恐かった。
もしかして嫉妬してるのかな~なんて思ったけど
2人はただの幼馴染だっていうし・・・。

実はAくんが、ヨーロッパではまず見かけない 真っ黒なアジア人丸出しの顔したanuheaに一目ボレをしてくれて、
アンナはすごく相談にのってあげてるみたいだった。


それから私達は3人で遊んだり、他の友達もまぜたりして、よく遊びに行った。

ひとみしりするアンナは、大勢で遊んでいても黙っている。
一人 隅っこに座って「プワ~ッ」と煙草をふかしたり
恋愛ネタの質問されると困ったようにAくんを見てから、小さな声だけどしっかりした意見を言う。

案の定、口うるさい日本人女子のグループの「目のカタキ」になってしまった。
「アンナさあ~、いつもAくんと一緒にいるけど、デキてんじゃない?」
「anuheaちゃん、アンナがいつもAくんのおまけでついてきて ウザくない?」
「しゃべんないしさー」
こんなことをよく言われた。

でも、私は気付いてたんです。
アンナはすごくいい子。

スイス人の輪の中に 私がポツンといる時・・・
たとえ私に関係のない会話だったとしても
私がいる以上は英語しかつかわない。

その時の日本人の女の子たちは、外国人が1人いようと2人いようと日本人が2人以上そろえば日本語でばかり話す。
私よりも英語が堪能な子であっても。
「帰る」や「今から~へ行く」
そんな最低限の伝えたいことだけアンナに英語で伝える。

これではアンナもみんなの状況や、そこまでの過程が全くわからない。
これじゃ、アンナもつまんないわけですよね。
後から聞いた話、だからアンナは日本人女子が苦手だったそうです。

それに気付いてからは
なるべくアンナと2人で遊びました。

ダウンタウンにお買い物に行ったり、
バスを間違えながらもピクニックに行ったりした。

アンナは、私の間違ったデタラメな英語も理解してくれ
正しい英語を教えてくれたり(恥)
日本人が作ったと思われるカタカナ英語みたいなのまで覚えた。
大勢で遊んでいても、私と2人だけでラナイへ出て話し込む・・・
そんなに仲良くなった。

別れはとってもつらかった・・・




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